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遺品整理

【料金事例付き】遺品を供養するたった2つの理由/5つの依頼先と供養にかかる料金

遺品の供養をした方がいいのか、何を供養すべきなのか悩む方も多いのではないでしょうか。また、供養はしたいけれどどこに依頼すればいいのか分からないというご相談もいただいています。

供養する遺品の基準や発生する料金相場が分かると遺品整理の負担はより軽くなります。

この記事を読むと分かること
・遺品の供養をした方がいい理由
・供養すべき遺品/しなくていい遺品
・供養にかかる料金と安くする方法

【2022/1/7更新】



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。

家財整理

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遺品供養をした方がいい2つの理由

遺品整理,供養

迷っているなら遺品の供養はした方がいいです。処分した後から後悔しても遅いからです。
供養自体が日本独自の考え方ですので、供養せずに捨ててしまってもバチが当たったり不幸になることありません。

遺品の供養をした方がいい理由を2つご紹介します。

魂を天に返す

遺品を「供養する」ことは遺品に宿っている魂を抜くという意味があります。

「遺品には魂が宿る」と考える日本の風習に基づき、神社で神主が祝詞をあげたり、お寺で僧侶がお経を唱えてたりして遺品の中に宿る魂を抜く行為が供養にあたります。

供養は仏教独特の風習であり、供養の方法に決まりはありません。
そのため、遺品に対して手を合わせ、故人に寄り添ってくれたことに感謝の気持ちを伝えるだけでも供養になります。

先祖から伝わる供養をすることで遺品に感謝の気持ちを伝えて、魂を故人と同じ天へ返してあげることに繋がります。

遺族の気持ちを軽くする

遺品の供養には遺族の精神的な負担を減らす効果もあります。

故人の大切にしていたものや故人との思い出の品を捨てるのに抵抗があるという人は多いでしょう。抵抗があるものを捨てるということは、かなりのストレスがかかります。

「供養」の儀式をすることで、遺品をモノとしてとらえやすくなるので心の負担が軽くなります。

遺品整理を行う中で仕分けや分別、処分作業を通して遺品と向き合うことも「死」と向き合うことになり気持ちに整理をつけることに繋がります。
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供養依頼が多い遺品トップ3

遺品整理,供養

遺品のすべてを供養しなければいけないという決まりはありませんが、迷ったら以下の3つに当てはまるものは供養したほうが後悔は少なくなります。

1.宗教に関わる遺品

お守りや仏壇、神棚など神社やお寺に関係する遺品は供養をしたほうがモノに当てはまります。供養せずに捨てた直後に身内が不幸にあったり、仕事がうまくいかない時に「供養しなかったことが原因かも…」と考えてしまうからです。

科学的根拠はありませんが、先祖を大切にする方や不安になりやすい方は、宗教や進行に関わる遺品は供養してから処分することをおすすめします。

供養したほうがいい遺品

仏壇・仏具・神棚位牌遺影

開眼供養を済ませている仏壇は魂抜き(閉眼供養)をしてから処分するのが一般的となっています。お付き合いのあるお寺がない時には同じ宗派の僧侶に依頼することもできますし、遺品整理業者で手配することもできます。
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2.故人が大切にしていた遺品

故人が大切にしていたものや毎日使用していたものなど、遺品を見て故人が想像できるものも供養依頼の多い遺品です。供養することで「遺品に宿った魂も故人の元に届けてあげられるから」という理由で依頼されています。

故人を想像できるものを基準に選別すると、眼鏡、時計、衣類、人形、ぬいぐるみ、写真、手紙、日記、食器、作品など遺品すべてが当てはまることになってしまいます。

迷う時は写真から1枚、衣類から1着など段ボール1箱程度まで選別してから供養するのがおすすめです。

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3.そのまま捨てるのは気が引ける遺品

そのままゴミとして処分するのは気が引けると感じるものは供養してから捨てた方がいい遺品に当てはまります。形見分けをしない場合にはほぼすべてが処分対象となりますが、雛人形をゴミ置き場に捨てるのに抵抗がある方も多くいます。

処分しにくいと感じる「人形」「ぬいぐるみ」「故人が使っていた布団」は供養と引き取り処分をしてくれる遺品整理業者に任せる方が増えています。

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供養の必要がない遺品

形見分けの対象となった遺品は供養の必要がありません。

故人が生前に残しておいてほしいと希望していた遺品が当てはまります。受け取る側が川見分けを拒否した時には、供養対象となることもありますが故人の気持ちを受け入れることが一番の供養に繋がります。

形見分けの希望は「遺言書」や「エンディングノート」に残されていることもあります。

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遺品を供養する3つのタイミング

遺品整理,供養

遺品を供養する時期に特に決まりはないので、気持ちが落ち着いているときや時間に余裕がある時など好きなタイミングでおこなえます。

遺品を供養する3つのタイミングをご紹介します。

1.四十九日の法要後

遺品整理と同じタイミングで供養することが多いので、四十九日や一周忌などの節目を目安に始める方が多いです。

節目のタイミングだと親戚が集まることも多く、供養の考えや形見分けなどの話し合いもできるためトラブル回避にも繋がる良いタイミングです。遺品整理を始める時期が分からない方は四十九日法要や1周忌を目標に供養の準備を始めるとスムーズです。

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2.葬儀直後

葬儀が終わった後すぐに遺品整理と供養を始めることもあります。

故人が賃貸物件に住んでいた時は賃貸契約を解消するまで、誰も住んでいない家に対しても毎日1,000円以上の家賃がかかってしまうからです。

期日が迫っているため遺品の仕分けや選別に欠けられる時間も少なくなってしまいます。処分に迷った遺品だけを持ち帰り、法要後にゆっくり供養や形見分けする遺品を選別すると後悔が少なくなります。

3.気持ちが落ち着いてから

故人との別れに気持ちの整理がつかず、大事な遺品を供養・処分するのに抵抗のあるときは気持ちが落ち着いてから遺品整理や供養に取り掛かります。

故人の死を受け入れられていない状態で遺品整理を行うと、仕分けや分別が全く進みません。時間と悲しみで気持ちがいっぱいになってしまいます。供養は故人の元へ遺品の魂を届けてあげることですので、急ぐ必要はありません。

遺品を取り扱っても込み上げるような感情が沸いてこなくなった時が遺品整理と供養をはじけるタイミングです。
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3月~5月が最適

遺品整理や供養の期日が迫っていないのであれば、3月から5月に供養をするのがおすすめです。
供養は簡易的なものであっても30分から1時間程度時間がかかるからです。供養は遺品整理先の家やお寺、神社で行われますので、夏は暑く、冬は寒い環境でお経に立ち会わなければいけません。

特に遺品整理先では電気が止められていることも多いので、真夏の供養は危険な作業です。
エアコンや暖房器具がなくても過ごしやすい3月~5月は遺品整理や供養に最適な季節です。

2種類の供養方法

遺品整理,供養

供養の方法には大きく分けて2種類があります。
1つ目が個別供養、2つ目合同供養で、供養の方法にはお経を唱える供養と遺品を火で燃やすお焚き上げ供養があります。

違いと費用感についてご紹介します。

単独供養・個別供養

個別供養は僧侶が故人の家など遺品整理先に出向き、その場で読経して供養する方法です。別名、訪問供養や自宅供養、現場供養と呼ばれることもあります。自宅に設置している仏壇の閉眼供養は個別供養にあたります。

孤独死や自殺などがあったアパート、マンションの管理会社や大家さんからの依頼が多いのもこの現場供養です。自宅や依頼した場所での立ち会いが出来るので、供養をしているところを実際に見ることが出来ます。

家丸ごと供養できる

個別供養は家全体を供養するので室内に残された細々とした遺品をまとめて供養することもできます。洋服・本など細かい雑貨類から大きい家具家電までまとめて供養ができることも特徴です。

また、僧侶が遺品整理先まで来てくれるので遺品をお寺へ持ち込む必要がなく、車がない方にも選ばれています。

相場料金は40,000円~

個別供養の相場料金は40,000円以上と合同供養に比べて高く設定されています。

依頼者は僧侶が読経するところを実際に見ることができるので、合同供養よりも満足感は高くなります。個別供養の場合には宗派やお寺によって、料金が異なります。

供養費用に加えて、交通費やお礼なども玉串料として渡すのが暗黙のルールになっていることもあります。事前に必要な金額やマナーを聞くのは失礼には当たりませんので、気になったことは依頼時に確認しましょう。

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合同供養

合同供養とは寺院や遺品整理業者に持ち込まれた遺品をまとめて供養することです。

合同供養は他の遺品とまとめての供養になるので場所によっては立ち会いができない場合があることがデメリットです。合同供養の日にちは寺院によってバラバラで、毎月〇日と日にちが決められている場合もありますし、一定の量が溜まってから合同供養する寺院もあります。

供養証明書の発行や、供養中の写真を提供してくれる寺院もあるので、「供養されたか」心配な場合は上記のような証明サービスがある寺院や遺品整理業者に依頼しましょう。

合同供養には遺品を火で燃やして物を処分する「お焚き上げ」と、遺品を前にして僧侶がお経を唱える「読経」による供養という2種類の方法があります。

合同供養は無料~

合同供養は無料で提供している遺品整理業者もありますし、お寺や葬儀社でもイベントとして開催していることもあります。個別供養に比べて安いのは、多くの方の遺品をまとめて供養するためです。

合同供養も個別供養でも正式な方法で供養してもらえているため心配はありません。

お焚き上げ

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「供養=お焚き上げ」と勘違いしている方もいますが、お焚き上げは供養方法の中の一つと覚えておきましょう。

近年では環境問題への配慮や近隣からの苦情にも繋がるためお焚き上げをしていない寺院も増えてきています。お焚き上げを開催していてもガラス、金属、陶器などの不燃物は断られるケースが多くなっています。

不燃物を受付してもらえる場所でも、持ち込みの際に不燃物と可燃物の袋を分けて持ち込む必要があるケースもあり配慮が必要です。

浄火供養

十数年前であれば寺院では、遺品を燃やして供養する「浄火供養」という方法が一般的でした。お焚き上げを行わない寺院では、合同供養終了後、各自治体の基準に従い遺品を分別し、処分する方法をとっています。

お焚き上げは遺品を処分するだけでなく、故人の冥福を祈るお別れの儀式ととらえることができます。昔から火には浄火の力があるとされてきました。そのため遺品を燃やすことによって、ものに宿った魂を天に還すことができると考えられています。

お焚き上げを希望する場合は、供養先に事前に確認しておくことが大切です。

どんど焼きとお焚き上げの違い

どんど焼きは供養の場ではないので、供養を含め生活用品は受け入れていません。

どんど焼きはお正月に家の前に飾っていたしめ飾り・松飾りなどのお正月飾りを燃やすのが主目的で、1月15日前後に全国の神社や寺院で行われます。無病息災、厄払い、商売繁盛など一年間の無事を願う行事です。償却するものは「御札・破魔矢」など神社に関係のあるものに限られます。

遺品の中でも御札や絵馬などはどんど焼きに持ち込めます。

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遺品供養・5つの依頼先

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遺品や状況、信仰する宗教によって供養を依頼する先は分けた方がいいです。
遺品の供養を行っている6つの依頼先と料金、向いている遺品をご紹介します。

1.お寺・神社で供養

お寺や神社に供養を依頼する方法で、お付き合いがあるお寺がある方や信仰心が強い方におすすめの依頼先です。

お寺と神社は似ていますが、基本的に「遺品の供養」はお寺で受け付けていますが、住職の考え方によっては檀家や氏子からの依頼しか受け付けていません。また、供養を行っていないお寺もあるので確認してから依頼しましょう。

神棚やお札など「神具は神社」で供養を受け付けていますが、神道には遺品に魂が宿るという考え方がありません。故人や家族が神道を信仰しているときには供養自体が必要ないこともあります。

お寺での供養手順

供養したい遺品を寺院や神社に持ち込み供養を依頼する合同供養が主流です。

訪問供養や遺品を袋やダンボールに詰めて郵送で依頼を受け付けている寺院や神社もあります。供養の方法は宗派によっても違うので、まずは菩提寺に確認しましょう。

また、寺院や神社での合同供養は月に1回程行われています。供養と処分を同時に任せられますが、合同供養の日にちが決まっている場合が多く、持ち込める遺品の量も決まっているため注意が必要です。

寺院や神社の合同供養料金

供養する品物や大きさによって値段が変わります。合同供養では大きいもの程、料金が高くなります。

品目 相場価格
お守り・お札 100円~
人形 500円~
ダンボール 3000円~

名目はお布施として支払いますが、料金に相当するものと考えます。

仏壇の場合は魂抜きが必要で、その際住職に渡すお布施は3~5万円が相場です。
寺院によっては金額を提示してくれるところもあるため悩むようなら事前に寺院に聞くと失礼がありません。

「お気持ちで」と言われるケースもありますが、その場合は自分自身の経済状況に合った金額をお渡しします。ただし、4は「死」を連想させる数字として好まれないので4万円は避けたほうがいいでしょう。

個別供養の場合

お寺の住職に遺品整理先に来ていただく現地供養や自分たちだけのために読経していただく個別供養の相場料金は20,000円~70,000円です。日頃から付き合いのあるお寺ですと費用が抑えられることが多いです。

合同供養と同様にお布施として支払います。現地までの交通費が別途かかる場合もありますので、特に決まりがない場合はお車代として5,000円~10,000円程を包んで僧侶に渡します。

その時、お布施とお車代は必ず別で包むのがマナーです。

寺院や神社は利益団体ではないので、どこに依頼しても金額の差はあまりありません。住職の人柄など供養する方の心が満たされる寺院を選ぶと心の整理にもつながります。

2.遺品整理業者

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遺品整理業者でも供養をサービスの一環として行っています。遺品整理業者に依頼すると供養の他に遺品の分別、運搬、処分まで遺品整理のすべてを一つの窓口で完結できます。

供養や仏壇処分のサービスを行っていない遺品整理業者では、提携業者や寺院を紹介するため窓口の一本化ができません。供養を希望する時には問い合わせ時に供養ができるか確認してから依頼します。

遺品整理業者で遺品供養する料金

遺品整理業者で遺品整理を依頼すると供養サービスが無料でついてくることが多いです。

段ボール箱2箱までなど数量に決まりはありますが、小物や写真など小さいものであれば大抵のものが入ります。

供養証明書の発行可能

遺品整理業者は月に1回くらい提携する寺院から僧侶を呼び、合同供養をしているので無料にできる業者が多いのです。現場供養を希望の場合は、代行して僧侶と手続きをしてくれる遺品整理業者もあります。その場合は遺品整理費用とは別に20,000円程の費用がかかります。

遺品整理業者での供養に立ち会うことができない場合に供養証明書の発行している遺品整理業者もあるので、見積もり時にスタッフに確認します。

遺品整理業者がそっと供養するケース

良い遺品整理業者は経験値が高く、感覚も優れているので依頼者に寄り添いそっと供養してくれるケースもあります。
例えば、不倫相手からの手紙や写真など遺族が気分を害するものは気づかれないようそっと捨てる配慮もしてくれます。その際、必要と判断すれば倉庫に持ち帰った後で供養もしてくれるでしょう。

遺品整理業者を利用するのであれば、遺族の気持ちも汲み取ってくれる遺品整理業者を選ぶ事をおすすめします。

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3.供養専門業者

郵送で遺品供養を受け入れている供養専門業者もあります。

郵送での料金

供養料金は段ボール1箱辺り5,000円~10,000円です。これはあくまでも寺供養にかかる費用ですので、送料が別途1000円~2000円かかりますし、梱包資材も自分で用意します。

神棚と位牌の供養

供養専門業者では仏壇や神棚や位牌は受け入れていないこともあります。
仏壇や位牌などは閉眼供養が必要なので、金額や手順が大きく変わるからです。受け付けている場合でも料金が10,000円~30,000円上乗せされることもあります。

梱包の手間や送料を考えるとダンボール箱に入る写真や手紙、時計や眼鏡など小物類や人形などの軽くて小さい遺品に利用しやすい方法です。

4.葬儀社

葬儀社でも定期的に供養イベントを開催しています。

開催頻度は1か月に1回くらいで、供養の対象は人形やぬいぐるみなどに限られていますが、祭壇に飾って読経する様子を見ることもできます。供養が終わった遺品は葬儀社に回収されて処分までしてもらえます。

葬儀社での供養料金

葬儀社の会員であれば無料で受けられるケースが多いです。
会員でない時には人形1体につき500円~1000円が相場価格になります。

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5.仏具店

遺品の供養を受け入れてくれる仏具店もあります。

仏壇の供養のついでにその他の遺品もまとめて引き受けるケースが多いです。新しい仏壇を購入した場合は前の仏壇の引き取り、供養の割引サービスなどもあるためおすすめですが、処分だけの場合は遺品供養を依頼しにくいと感じることもあります。

仏具店の供養料金

引き取り処分だけの時には費用が50,000円以上かかることもありますが、買い替え時にしか引き取りをしていない仏具店もあります。自分で住職を手配して閉眼供養する時と費用は変わりませんが、選択肢の一つです。

自分で供養

遺品整理,供養

供養に決まりはないので自分で供養しても問題はありません。供養とは遺品の中に宿っている魂に感謝の気持ちを伝えることという考え方もあります。

簡易供養方法

自分でできる3つの簡易的な供養方法をご紹介します。
1.塩を振る
2.手を合わせる
3.白い布で包む

「白」や「塩」には浄化作用があると言われています。供養したい遺品に塩を振り、「故人に楽しい時間を過ごさせてくれて、ありがとう」と手を合わせるだけでも十分供養になります。

庭先でのお焚き上げはおすすめできません。遺品の中で天然素材だけで作られているものは少ないので、燃やしたときに有害物質が発生します。田舎であっても隣の家の洗濯物に臭いがうつり苦情に発展することもあります。
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お祓いと供養の違い

遺品整理,供養

供養とお祓いの違いは「対象物」と「宗教」の違いです。
お祓いによって悪いものが取り除かれることで、リセットされて前向きになれる行為とされています。

祓は、神道の宗教行為で、天津罪・国津罪などの罪や穢れ、災厄などの不浄を心身から取り除くための神事・呪術である。

対象物の違い

供養は対象物が「モノ」ですが、お祓いの対象は「場所」です。

家を建てる前土地にされる地鎮祭は場所に対して行われ、その場所にいる不浄を取り除く効果があります。遺品の供養ではモノが対象になるので、お祓いではなく供養が取り入れられています。

仏教でも「加持祈祷」(かじきとう)と呼ばれる部屋を清める儀式がありますが、これは病気・災難を払うための儀式です。

遺品整理先の家やその土地の不浄を取り除きたい時には、お祓いが行われることもありますが非常に稀です。

お祓いは神道の儀式

お祓いは神道、神社で行われる行為なので、仏教やお寺とは無関係です。

2021年現在、仏教の方でも家を建てる時には神道の地鎮祭を取り入れていますし、厄年にはお祓いを受けることが当たり前になっています。厳密にはお祓いは神道の行事ですが、神や仏など目に見えない信仰の対象という点では同じ捉え方をされています。

故人がキリスト教徒の場合の遺品供養

故人がキリスト教徒で遺族が仏教徒だった時など、宗教が違えば供養の方法も違うのかと悩む方もいるでしょう。

キリスト教では「聖品・聖具はお祈りをするための道具」と考えられているのでそれらに神様が宿っているとは考えられていないのでキリスト教では供養の習慣もありません。

例えば、キリスト教に関わるものはイエス・キリストや聖母マリアの像・絵画、十字架、ロザリオ、聖人や聖女が彫られたメダルなどがあり、聖品または聖具と言います。仏具と似ていますが、魂が宿っているという考え方はないのでそのまま処分しても問題ありません。

【料金付き】リライフの遺品供養事例

遺品整理,供養

リライフで対応した遺品供養と遺品整理の事例をご紹介します。

孤独死現場での個別供養

トラック 2トントラック4台
スタッフ人数 6名/日
作業日数 2日(9:00-17:00)
住所 東京都西東京市
建物 戸建て4LDK
供養依頼 家全体の供養
料金 360,000円

(個別供養40,000円込み)

お正月に実家に帰ったとき、父はソファで倒れているところを発見しました。
母が亡くなってから10年以上、父は一人暮らしだったため台所も乱雑な状態で、何から始めればいいか分からず茫然としていました。

父が倒れていた光景が目に焼き付いてしまい、実家に入ることも辛い状況だと相談したところ現地供養を提案いただきました。
朝9時に実家前に集合し、遺品整理を始める前に住職に読経していただきました。

普段、供養やお祓いなどを重んじる方ではないのですが、供養していただいたことで前向きに父の死を捉えて遺品整理をすすめることができました。

スタッフから

発見されたのが真冬ということもあり、孤独死された室内とは思えないほど汚れはありませんでした。だからこそ、お父様だけがいないのことがより悲しく感じられたのかと思います。

「一人で亡くなっていった、父に申し訳ない」と見積もりの間に何度もおっしゃっているのを聞いて、現場供養を提案させていただきました。

遺品整理作業自体は大きなトラブルもなくスムーズに終えることができました。

全て終わった後、依頼者様からは「気持ちが和らいだ」のお言葉をいただき、供養の提案をしてよかったと思いました。

人形だけ合同供養

トラック 2トントラック1台
スタッフ人数 3名
作業日数 1日(9:00-17:00)
住所 愛知県名古屋市北区
建物 アパート2階・2DK
供養依頼 人形・手紙・写真

(段ボール1箱分)

料金 88,000円

(合同供養は無料)

名古屋で一人暮らしをしていた母の遺品整理をお願いしました。

半年前に余命宣告をされたことが嘘のようにあちこち出かけていたので、ある日突然のいなくなってしまったという感覚でした。私は東京で仕事があるので、週末に見積もりと遺品整理を同時にお願いしました。

作業の途中で出てきた雛人形や手紙、写真などをそのまま捨てるのは忍びないと相談したところ、倉庫に戻った後で合同供養をしていただけるとのことでした。後日、供養証明書も送っていただきました。

スタッフから

気持ちだけでも何かできないかと相談いただいたので、合同供養を提案いたしました。人形や手紙などダンボール1箱以内に収まる量でした。弊社では月に1回合同供養を実施しているため、合同供養は無料で対応しております。

供養時には責任をもって供養に立ち会わせていただきました。

遺品の供養まとめ

・遺品供養をした方がいい2つの理由は「遺品の魂を天に返し故人の元に届けること」と「残された家族の負担を軽くすること」
・供養依頼が多い遺品トップ3は「宗教に関わるい遺品」「故人が大切にしていた遺品」「そのまま捨てるのは気が引ける遺品」
例えば、仏壇やメガネ、人形などが当てはまる

・遺品を供養する3つのタイミングは「法要後」「葬儀直後」「気持ちが落ち着いてから」の3つ
・供養方法は「個別供養」と「合同供養」の2種類がある

・お焚き上げは供養方法の1種で炎で燃やすことで供養するので、浄火供養とも言われている。
・遺品供養・5つの依頼先は「お寺・神社」「遺品整理業者」「供養専門業者」「葬儀社」「仏具店」

・自分で供養する方法もある
・お祓いと供養の違いは対象物と神道と仏教の違い

・キリストには供養という考え方はない

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