豆知識

不用品回収

大量でも大丈夫な本の捨て方6選|燃えるゴミに捨てたらバレる?

「本って紙だし、燃えるごみに捨ててもいい?」「大量に捨てたいときにはどうしたらいいの?」フリーペーパーのように薄かったらまだしも、一度に捨てるときにはどうしたらいいか迷ってしまうのが本の捨て方。

実は本は処分ルールが決まっていて、間違った捨て方をするとゴミ置き場に残されてしまうこともあるのです。

この記事は
・本の処分方法
・本を捨てるタイミング
・買取対象になる本と売り方
本の処分に関する疑問に網羅的に解消できる内容です。記事を読み終えると本の量や種類に関わらずすっきりと捨てられるようになります。


遺品整理士

【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

本,捨て方

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本は貴重なリサイクル資源

本,捨て方
本はリサイクル資源のため、古紙など資源物としている自治体が8割以上です。

リサイクル資源として集められた本はリサイクル工場で溶かし、再生紙としてダンボールや絵本、雑誌、印刷用紙、トイレットペーパー、テッシュペーパーなどの紙製品に生まれ変わります。

燃えるゴミとして出しても回収してもらえることもありますが、廃棄処分されてしまうためただのゴミになってしまいます。

資源回収によって集められた本は委託された古紙回収業者によって回収されます。

古紙の相場価格は2022年3月現在、新聞6円/kg、本や雑誌2〜3円/kg、段ボール4〜6円/kgほどです。売上金はPTAや地域団体の活動資金として利用されます。

本を燃えるゴミに出したらバレる?

「本を古紙回収に出すのは面倒だから、燃えるゴミに出してしまおうか……?」と考える方もいますが、かなり高い確率でバレてしまいます。たとえ他のゴミに混ぜて分かりづらくしてから排出しても、本は大きさの割に重みがあり角ばっているためプロの収集業者ならゴミ袋の重みや手応えで見抜いてしまうのです。

燃えるゴミに大量の本を混ぜた場合、回収を拒否されてゴミ収集所に置きっぱなしになる可能性があります。近隣住民の迷惑になるほか、野生動物にゴミ袋を荒らされて中身がこぼれ、ゴミの内容から排出主を特定されてしまうおそれもあります。

実際には数冊程度なら燃えるゴミに混ぜても回収してもらえるケースも多いです。紙なので燃焼可能ではありますし、収集業者のスタッフは忙しいのでゴミ袋ひとつひとつの中身を見ることはないためです。

とはいえ、本は有用なリサイクル資源であるため、バレるバレないにかかわらず燃えるゴミに出すのはやめましょう。

1.資源ゴミや古紙回収で捨てる

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本は燃えるゴミではなく、資源ゴミとして処分します。

自治体や資源回収センターなどで回収されればリサイクルできます。

地域の資源回収で本を捨てる

本を資源回収で処分するには、PTAなどで行っている資源回収に出すのが一番身近な方法です。地域によって異なりますが、資源回収日は平均月に1回ほどです。

1.本をまとめる

本を出す時には紐で十字に縛って出すよう指示されています。紙袋では本の重みに耐えられず、底が抜けて回収作業の妨げになってしまうこともあります。

また、地域によってはビニール紐で結ぶことを禁止していますので、広報誌などで注意点を確認し、スムーズな資源回収に協力しましょう。

古本の縛り方
紐が解けにくい「かます結び」の方法をご紹介します。
①紐を横に1本置いてその上に本を乗せる
②横方向に2重巻きにする
③中央で90°クロスさせ縦方向で2重巻にする
④最後に本のフチでしっかりと結ぶ

2.集積所に出す

回覧板や地域の広報誌などで資源回収日を確認し、決められた場所に決められた時間までに出します。一般ゴミとは異なる集積所に設けられていることが多いので、事前に確認しましょう。

資源回収では同じ日に同じ場所で毛布や古着も集められていますので、本と他の資源が混ざらないように本だけをまとめておきます。

雨の日の資源回収事情

雨の日の対応は業者や活動団体によって異なります。
本が濡れると回収しづらいので中止とする団体もありますし、警報以外であれば回収を行う場合もあります。雨天時の回収の有無は広報誌や回覧板の下に小さく書いてあることが多いです。

2.古紙回収ボックスやセンターへ持込処分

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最寄りの古紙回収センターへ持ち込んでも、リサイクル資源として処分できます。

資源回収日を逃してしまった場合や、遺品整理などで自分のタイミングで処分したい方に向いている方法です。

土地に余裕がある地方では空き地にリサイクルステーションが設置されており、24時間365日、無人でリサイクル資源を受け入れています。

都市部ではスーパーの一角にあり、重さに応じてポイントが貯まる仕組みを導入している店舗もあります。スーパー営業時間内のみ受け付けている場合が多いです。

古紙回収センターでも資源回収と同様に、古紙の他に衣類や段ボール、空き缶、ペットボトル、トレーも同じ並びで受け付けています。

3.本を寄付・譲渡して捨てる

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状態が良い本や価値がある本は寄付して処分する選択肢もあります。代表的な3つの寄付先とそれぞれに受け入れ可能な本をご紹介します。

1.図書館へ寄贈する

絶版になっている本や入手困難な希少価値の高い本であれば、寄贈を受入れてくれることもあります。しかし、希少価値が高い歴史書などでも、図書館の規模や需要がない場合は受入れが難しいです。

例えば、文庫本や過去に流行った本、すでに図書館で必要冊数を保有している本は需要がないので断られるケースが多いです。

図書館によって受け入る本の基準が異なり、出版3年以内、調査研究用資料などに限定されていることが多いです。東京都立図書館のように、寄贈のガイドラインがホームページから確認できる図書館もあります。

受け入れている本に関する記載がない図書館では窓口にリストを提出して、寄贈できるか確認する方法もあります。

2.保育園・病院施設へ寄付する

病院の待合室に置く本や保育園の絵本として寄付して処分する方法もあります。

幼稚園や保育園の場合、公平性に欠けるという理由から寄付や寄贈を断られることも多いですが、私立の病院や幼稚園、児童施設であれば施設長の判断で受入れてもらえることもあります。

ただし、2020年ごろからは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、衛生面の問題により本の寄付を中止する保育園、幼稚園、病院などが多くなりました。寄付を検討する際には、送り先の施設が本を受け入れているか事前に確認しましょう。

NPO法人や寄付団体を通して間接的に寄付する方法もあります。

3.寄付団体へ寄付する

本を寄付団体に送り、寄付団体から各施設に本を寄付する方法もあります。本を直接届ける他にも本を売却した資金をワクチンに変えて発展途上国を支援している団体もあります。

寄付の方法は宅配買取と同様に、古本をダンボールに入れて支援団体へ送るだけです。送料は1,000円~2,000円かかりますが、不用になった本が形を変えて人の役に立てる処分方法です。

チャリボン

チャリボンは古本屋のバリューブックスが本を通して寄付を行うチャリティ活動です。バリューブックスが本を買取り、買取金額に応じて依頼者が希望する支援先へ寄付します。買取できない本でも「ブックギフト」を通して、本を必要としている方へ届けられます。

2024年現在、2010年以前に出版された本やISBNがない本、百科事典や雑誌などは受け入れ対象外となっています。
チャリボンの他にもブックサプライやもったいない本舗でも寄付された古本の売上を難病の子供の支援に募金されています。

4.古本屋に売って捨てる

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古本屋に売って現金化する処分方法もあり、歴史書や学術書などは専門書店に持ち込むと正しい価格で買い取ってもらえます。古本屋は3つの買取り方法があり、本の量や内容に合わせて選ぶと買取り価格が高くなります。

1.持ち込み買取

自分で運ぶ事ができる量であれば、古本屋に直接持ち込んで処分するのがおすすめです。出張料金や配送料がかからない分、買取価格が高くなりますし、その場で現金化できます。

学術書や医学書など専門書は、専門店に持ち込んだ方が買取価格が高くなりやすいです。コミックスや芸能人の写真集など過去にブームだった本は、ブックオフなど大手古本屋に持ち込んだ方が買い取ってもらえる確率が上がります。

買取られなかった本の無料引き取りは行っていない店舗が多いので、持ち帰って処分します。

2.出張買取

処分したい本が30冊以上ある時には出張買取をしてくれる古本屋もあります。
自宅まで査定しに来てくれ、価格が付いた本は現金と引き換えに引き取ってくれるので、遺品整理で大量に本を処分したい方に向いている方法です。

本はその場で1冊ずつ査定するので、1時間以上の余裕をもって出張買取業者を手配しましょう。本の査定では書籍の市場需要や価格の他、状態を1冊ずつ中身まで調べていきます。

出張査定までは無料対応の古本屋を選ぶと、査定金額が見合わなければ断っても料金はかかりません。

3.宅配買取

処分する本をダンボールに詰めて買取業者へ送る方法もあります。

一定数以上からは送料も買取業者が負担してくれるケースが多く、マンガや書籍だけでなく雑誌・ムック・CD・DVD・ゲームも同時に送れる買取業者もあります。本の需要や状態にもよりますが、価格相場は1箱あたり5,000〜10,000円です。

持ち込みや出張買取と異なり、本を送ってから査定され金額の通知、同意と完了するまでの工程が多いので、送ってから入金までに1週間以上かかることもあります。また、買取条件を満たしていない本やキャンセルする場合の返送料は、自己負担の場合もあります。

宅配買取の送料は買取業者が負担するケースも多いため、業者によっては回数制限があります。

5.フリマアプリ・ネットオークションで本を売る

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自分でフリマアプリやネットオークションを利用して売って処分する方法もあります。
売上の10%程度が運営事務局に引かれますが、買取業者よりも高く売れます。

出品から取引手順

フリマアプリのメルカリやラクマでは手軽に本を出品できるよう、バーコード出品システムがあります。
本の裏表紙にあるバーコードをスマートフォンで読み取るだけで商品情報とタグ情報が自動入力されるため、価格を決めるだけで出品できます。過去の取引履歴からの販売価格帯も表示されるため、事前にリサーチする必要もありません。

購入されたら封筒や袋に入れて梱包し発送します。
スマホを使うと郵便局やコンビニからの発送では自動で相手先の住所や商品名が印刷されるので送り方も簡単です。匿名での発送もできるので自分の住所を相手に知られるリスクもありません。

相手が受けとったら、アプリの事務局を通して入金されます。
配送中のトラブルは追跡できる発送方法を選ぶことで回避できますし、万が一、相手が「届いていない」と主張された時の証拠としても利用できます。

フリマアプリ・ネットオークションで売れる本

フリマアプリやネットオークションではジャンルや作者を問わず、幅広い本が売れます。ジャンルも話題の小説から資格取得のテキストや問題集、絵本など多岐に渡ります。古本屋と同様に1か月以内にベストセラーになった本や話題になった実用書で、適切な価格が付けられている本は出品から数時間で売れることもあります。

雑誌の最新号は、発売から1カ月以内なら定価の半額くらいで売ることが可能です。付録を抜いた雑誌や、付録だけを売りたい場合も利用できます。

希少価値の高い学術書の出品も可能ですが、需要は少ないので売れるまで時間がかかることが多いです。

6.不用品回収業者の本回収を利用

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引っ越しや断捨離で本を大量に処分したい、本だけでなく本棚や机も処分したいときは、不用品回収業者を利用するとまとめて処分できます。

大量の本を処分する手順

ネットや口コミで自分の地域を対応エリアとしている不用品回収業者を探し、電話やメールで問い合わせます。ダンボール2箱分の本や本棚2つなど回収してほしい品目が伝えられるときには、電話やメールで概算料金を出してくれることもあります。

引っ越しやゴミ屋敷状態で分別や処分まで任せたい時やどれくらいになるか分からない時には訪問見積もり後に料金が決まります。見積もり金額に納得したら回収作業をしてもらい、料金を支払います。

見積金額に納得できなければ断っても構いませんし、価格交渉もできます。
支払方法は不用品回収業者によって異なり、クレジットカードが使える不用品回収業者も主流になってきました。ゴミ屋敷状態や遺品整理などでの回収作業では金額が20万円以上になることもあり、金額が高い時には前払いの振込支払を受け入れてくれることもあります。

本の処分料金

不用品回収業者での本の回収料金はダンボール1箱あたり1,000〜2,000円と基本料金3,000~4,000円の合計4000円~6000円です。
本棚の回収料金は4000円~6000円で大きいほど高くなります。
基本料金にはスタッフの人件費や回収するトラックの車両費が含まれており、不用品回収業者の店舗や倉庫から車で20分以内の場合には基本料金が安くなることもあります。
本の買取ができる不用品回収業者では、買取金額を回収費用の総額から引いてくれるので上記の金額よりも安くなることもあります。

本を捨てる5つのタイミング

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「いつ捨てたらいいのかわからない」「いつか使うかも…」となんとなく手元に残してしまっている本も下記の5つに当てはまったら処分するタイミングと考えられます。

1.本の状態が悪い

表紙が色あせていたり、中身が破れていたりと手に取りたくないほど状態の悪い本は捨てても構いません。

長年放置された本は、印字が薄くなっていることもあり、本として活用できないので処分の対象となります。状態が悪い本は、紙を餌にする特有の虫、紙魚(しみ)の絶好の住み家となります。

紙魚は魚に似た形をしており、人間への実害はありませんが一目見ただけで気持ち悪くなるような姿の害虫です。梅雨の時期から夏にかけて繁殖するため、その前に処分することをおすすめします。

2.使っていない語学や資格の本

語学や資格取得の本も、使っていないのであれば処分しても問題ありません。

語学も資格も試験に関わる本は、改訂や出題傾向の変化もあるため、最新版のテキストを使う必要があります。

語学や資格取得の本は、自分との相性の良し悪しもあります。思うように進まない場合は、別の著者や出版社の本も検討した方が効率よく勉強できることもあります。

3.収納しきれなくなった本

決められた収納場所からはみ出すようになったら、本を処分するタイミングです。本棚にしまえなくなったり、書斎の床が定位置になってしまったりしたら、収納の限界がきたサインといえます。

定位置からあふれるほどの本の中には、不要な本が必ずあります。本を手放すことで新しい本が入るスペースが生まれます。

4.電子書籍になっている本

電子書籍化されている本は必要な時に電子書籍でダウンロードできるので、処分してももう一度読むことができます。

雑誌や人気の小説は電子書籍化されていることも多いです。絶版になっても読み返す事ができますし保管場所もとりません。

現在ではdマガジンなど、新刊雑誌が月額400円台で読み放題のサービスもあります。
電子書籍に抵抗がなければ、利用する価値があります。

5.データ化で自炊した本

本の自炊とは、所有する本をばらばらに裁断し、スキャナなどを用いてデジタルデータ化し、電子書籍にすることです。自分で行ったり、業者にデータ化してもらったりする方法があります。

本を置くスペースが不要になり、簡単に持ち歩けるのが自炊のメリットです。写真集やコレクターグッズなど高い再現性を求める本には不向きな場合もありますが、文庫やビジネス書などモノクロの書籍は自炊しやすいです。

自炊した本はいつでも読めますし、裁断済みなので処分対象といえます。

処分した後で後悔する3つの本

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本を処分した後で後悔する本には3つの特徴があります。処分するタイミングに当てはまっていたとしても下記の3つに該当すれば、捨てるのはとどまった方がよいでしょう。

1.希少価値が高い本

希少価値が高い本は再度手に入れることが難しいので、後悔しやすいです。

すでに絶版になった本や数量限定、初版本は流通している数が少ないので、金額も高くなります。例えば、宮沢賢治の初版本は10万円以上のプレミア価格がついている希少な本です。

2.思い入れのある本

何度も読み返している本、読むと元気になれる、思い入れのある本は手放したときに喪失感につながります。

電子書籍化されている場合も、紙の手触りまでは再現できません。
表紙のデザインや紙の手触りが上質など、本の装丁が気に入っているものは美術品を手元に置く感覚で残すことをおすすめします。

遺品整理では故人がいつも読んでくれた本を形見分けの品として残す方もいます。
形見分けについては【形見分けはいつ?誰に渡す?形見をもらった時の正しいマナー】をご覧ください。

3.実用的な本

年に数回手に取る実用的な本は生活の一部となっているので捨てると後悔します。

例えば、辞書や家庭の医学のような実用書です。

必要な情報はネット使うと膨大な情報を数秒で手に入れることができますが、すべてが正しい情報とは限りません。実用本は印刷される前に校閲や監修が入り、正しい情報や根拠しか載せられないので年に数回頼りにしているなら残しておくべきです。

内容な古くなっているときには処分しても後悔はしません。

本の買取相場と査定方法

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買い取られる本と買い取られない本の特徴や、買取の目安価格を紹介します。

本の買取相場価格

本の買取査定は大きく分けると「一律査定」「買取強化査定」の2種類があります。本の内容や状態、冊数によってどちらを選ぶか使い分けるのがおすすめです。

<一律査定と買取強化査定の相場価格>

一律査定 買取強化査定
漫画 0〜50円 150〜300円
単行本 0〜150円 100〜350円
新書 0〜70円 400〜800円

一律査定

一律査定とは、古本屋に持ち込まれたダンボール丸ごとの本を買取ってもらう方法です。宅配買取でも、一律査定を取り入れているところが多く見られます。

本来であれば価値の付かない本でも引き取ってもらえ、査定時間が短いのがメリットです。しかし、1冊ごとに査定されるときよりも買取価格が低くなります。まとめて大量の本を処分したい時に向いている方法といえます。

買取強化査定

買取強化査定とは、1冊ずつ査定してもらって買取ってもらう方法です。本の状態や内容も査定金額の加点、減点対象として考慮されます。

売れる見込みのある本しか買い取ってもらえませんが、買取対象の本の価格は一律査定よりも高くなります。売れる見込みがある人気漫画や新刊書籍で利用するのがおすすめです。

売れない本の特徴

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高いお金を出して買った本でも需要がなければ売れません。

本の価値の決まり方や売れない本の特徴をご紹介します。

本の買取基準・相場価格の決まり方は?

本の買取価格は「状態」「需要」「希少性」の3つで決まります。

買取られた後の本は店舗やインターネットを通して売却されるので、需要があることが最も大切です。新品に近い状態が良いものは金額の上乗せにも期待できます。

単行本の場合には全巻揃っているほど希少性が上がるので、揃えて売った方が高くなります。特にワンピースやドラゴンボールのように巻数の多い本は、新品で全巻揃えると高額になってしまうため中古全巻セットの需要がとても高いです。

ボロボロの本

希少価値の高い本でも、状態が悪いと買取対象になりません。

例えば、1ページでも大きなシミがあれば読めないので本としての価値がなくなってしまいます。書き込みや折れ曲がり、カバーがない本も買取り対象から外れてしまいます。希少と思われるサイン本も、買取業者によっては書き込みと判断し査定が下がることもあります。

その他に書店によっては取扱対象外のジャンルを設けていることもあります。例えば、ハードカバー専門店では文庫本や単行本の買取は行っていません。

ISBNがない同人誌

世界共通の識別番号のISBNがない同人誌なども買取する古本屋は少ないです。たとえば、古本屋のブックオフやバリューブックスでは同人誌の買取が不可となっています。
ISBNは正式に日本国内で発行された本であることを公的に証明するもので、ISBNの他に国内基準である書籍JANコードもあり、いずれも書店のPOSレジをはじめとする流通販売システムでは不可欠です。

同人誌の買取を希望する場合は、インターネットで「同人誌 買取」などと検索して同人誌買取可能と明記されている業者を探しましょう。駿河屋やらしんばんなどが、買取可能業者の一例です。

また、古本屋で買い取ってもらえない同人誌でも、フリマアプリやネットオークションなら売れる可能性があります。ただし、メルカリのように同人誌の出品を禁止しているサイトもあるため、サイトごとの規約や出品ガイドラインを遵守しながら売却を検討しましょう。
参考:メルカリ 駿河屋 らしんばん

本を高く売るコツ

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買取業者や古本屋を利用するときも自分でネットを通して売る時も高く売るコツは同じです。

5つのポイント
①日焼けや変色していない
②本の表紙、帯がある
③折り目がない
④本に書き込みがない
⑤販売されてから1年以内

1.状態よく保管する

見た目は買取価格を左右します。

日焼け、破れ、カビ、水濡れは査定価格を大きく下げ、買取対象から外れてしまうこともあります。本を保管する場所は直接陽の当たる場所を避け、風通しの良い部屋で保管すると劣化を防ぐことができます。

定期的に本の表面の埃をはらい小さな汚れから対処することで、長期的に良い状態を保つことができます。本は湿気に弱いのでホコリを払う時はマイクロファイバーなど柔らかい布かハンディモップなどを使います。

購入した時についている帯一緒に保管した方が買い取られやすくなります。

2.まとめて買取査定に出す

1冊では値段がつかない本も、30冊以上まとめて買取に出すと買取ってもらえることもあります。

古本屋によってはまとめて査定に出すと、買取り金額が高くなることもあります。
例えば、「100冊まとめて売ると、査定額に1,000円上乗せ」や「50冊以上で買取金額の10%UP」などキャンペーンを実施している古本屋もあります。遺品整理や断捨離で大量に本を処分する時には価値が分からないものもまとめて査定に出すのがおすすめです。

なお、宅配買取に回数制限を設けている業者もあり、2回目から送料や返送料がかかるケースもあります。

3.丁寧な梱包

宅配買取では輸送中に本の状態が悪くならないよう、本の梱包方法に注意が必要です。トラックで輸送中するので、揺れは避けられません。角が折れ曲がることもよくあります。

運搬時の衝撃で本がゆがまないよう、本を寝かせてダンボール箱に入れ、積んでいきます。重い本は下部に、軽い本やサイズの小さい本は上部に置き、隙間は緩衝材を入れて配送中に動かないようにします。

本の量や重さにぴったり合うダンボール箱を選ぶことも梱包に必要な工程です。大型の箱は重量で底が抜けるおそれがあるので避け、本を寝かせて積める小型~中型サイズのダンボール箱を選びましょう。

ダンボール箱の目安

単行本の場合1冊約300gですので3辺の合計が100サイズのダンボールに約40冊入り、1箱の総重量は12kgほどになります。ダンボールの底が抜けないよう裏からガムテープで十字に補強し、天地無用のシールを貼ると発送時と同じ状態で買取業者に届けることができます。

ヤマト運輸や佐川急便、ゆうパックは1箱あたりの重さの上限が30kgまでと決められています。辞書や分厚い学術書ばかりを送りたい時には小さめのダンボールで分けて発送します。

本の買取業者

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本の買取で利用できる業者を3つ紹介します。

ブックオフ

「本を売るならブックオフ」のキャッチフレーズで有名な、中古本販売のブックオフ。全国店舗数は2023年5月時点で800店舗となっており、支店が多くて利用しやすいお店です。一般書籍、コミックなど幅広い本が買取対象で、本だけでなくトレーディングカードや家電、家具、ブランド服飾品なども買取可能です。

ブックオフの買取は4種類あり、店頭買取、宅配買取、出張買取センターからのスタッフ出張による買取、店舗出張買取から選択できます。宅配買取は送料・手数料が無料で、一度に19箱まで集荷可能です。

ただし、店頭買取と宅配買取では対象品目が異なる場合があり、週刊誌やコミック雑誌、古い百科事典などは買取対象外となっています。
参考:ブックオフ

Amazon

ネットショップ大手のAmazonは、本の無料買取も対応しています。買取業者のリコマース、トレジャー・ファクトリー、マーケットエンタープライズと提携したサービスであり、買取対象の本屋価格は提携先の基準に従って決定されます。

宅配キットや集荷などが無料で、Amazonアカウントから簡単に申込することが可能です。支払いは現金ではなく、Amazonギフト券での受け取りとなります。買取対象の本や価格はサイトで個別に確認する必要があり、本以外に家電やブランド品なども対応可能です。

参照:買取サービス

ブックサプライ

ブックサプライは宅配買取の業者であり、本以外には、ゲーム、CD、一部の金券、はがき、食器なども一緒に買取可能です。

買取査定額2,000円以上では送料が無料になります。累積2000万点超の利用実績(2020年7月時点)を誇り、査定から振り込みまで2営業以内とスピーディなのが強みです。リアルタイム査定で最新の市場価格での買取を行っているので、人気の本を適切に査定してもらえます。

参考:ブックサプライ

恥ずかしい本を処分する3つの方法

本,捨て方
人に見られずに処分したい、恥ずかしい本の処分方法を紹介します。本はその人の趣味や嗜好、悩みを表しており、他人に見られると「頭の中を見られているようで恥ずかしい」という感覚が湧きやすいものです。正しい方法をとれば、人目につかずひっそり処分することができます。

1.黒塗りして処分する

表紙や背表紙を黒塗りしたり、ブックカバーをかけて外からタイトルが分からないようにしたりと、ひと手間加えてから処分します。見られても恥ずかしくない本の間に挟んで、紐で固く縛るという方法もおすすめです。その状態なら、古紙回収に出しても表向きには何の本か知られずに済みます。

集積場に出しているところを見られると「何の本だろう…」と不審に思われる可能性がありますが、とても簡単な処分方法です。

2.無人の古紙回収を利用する

無人の古紙回収を利用すれば、他人に見られずに大量の恥ずかしい本を処分できます。ドライブスルー形式で利用できる古紙回収ボックスが設置されており、好きな時間に持ち込むことが可能です。

無人の古紙回収所は都心には少なく、郊外の道沿いにあることが多いです。人目を気にすることなく恥ずかしい本を処分するのにおすすめです。

3.不用品回収業者で処分する

不用品回収業者に家まで引き取りに来てもらえば、知り合いに知られることなく恥ずかしい本の処分が可能です。不用品回収業者のスタッフに中身を見られたくないという旨を伝えると、ダンボールで梱包してから運び出してもらえます。スタッフには一時的に見られることになりますが、彼らはプロなので個人情報を外に漏らすことはありません。

自宅にいながら、電話一本で恥ずかしい本の処分ができるとても簡単な方法です。段ボール1箱程度から1部屋丸ごとなど、処分したいものの量に関わらず対応してくれます。

不用品回収業者の選び方

本,捨て方
必要な資格や許可を持ち、スタッフの対応がいい不用品回収業者を選ぶと満足度が高くなります。見積もりでは料金の内訳を提示してくれ、回収後の処分方法についてもはっきりと答えてくれる不用品回収業者であれば問題ありません。

また、買取対象となる本が多い時は「古物商許可」を取得している不用品回収業者を選ぶと、回収費用から買取金額を相殺してもらえるため、費用を抑える事ができます。
汚れがひどく買取できない本も「一般廃棄物収集運搬許可」を持つ不用品回収業者に依頼すれば、ゴミとして回収してもらうこともできます。

不用品回収業者を探す

悪徳業者に注意

本,捨て方
不用品回収業者の中には未だに必要な資格を持たずに営業し、不法投棄を行う違法業者も存在しています。ゴミの処分場と提携できない違法な廃棄物業者は回収した不用品の処分ができず、山林や空き地に不法投棄しているケースもあります。

不法投棄は依頼者も罪に問われることがありますので、不用品回収業者選びは慎重に行いましょう。スピーカーから大音量で「こちらは廃品回収車です」とアナウンスしている軽トラックは無許可である確率が非常に高いです。

廃品回収車については【廃品回収車が違法な理由とトラブル体験談】をご覧ください。
不用品回収業者の選び方は【不用品回収業者の選び方とトラブル事例・対処方法】をご覧ください。

本,捨て方
本,捨て方

本の処分のまとめ

本,捨て方
ほとんどの自治体が、本を燃えるゴミではなく資源回収の日に出すよう定めています。自治体の資源回収に出す以外にも、寄付や古本屋などへの売却、不用品回収業者の引き取りなどで本を捨てることができます。

状態の悪い本や古いテキスト、電子データで購入可能な本は積極的に処分しましょう。一方で、希少な本や思い入れのある本などはむやみに捨てると後悔する場合もあるので注意が必要です。

本を売却する場合は、状態・需要・希少性の3点が査定のポイントとなります。同人誌のようにISBNのない本は買取対象外となる古本屋が多いため、事前に買取可否をホームページなどで確認しましょう。

人に見られるのが恥ずかしい本や大量の本を処分したい方は、不用品回収業者の利用がおすすめです。古物商許可のある不用品回収業者なら本の買取も可能なので、処分費用から買い取り額を差し引いてくれます。

自分に合った捨て方を選んで、いらない本を処分しましょう。

大量の本処分はリライフにお任せください

本,捨て方
本の大量処分なら、不用品回収のReLIFE(リライフ)にお任せ下さい。

「いらない本が本棚いっぱいにある」「状態が悪い本ばかりで、古本屋には売れない」という場合でも、リライフなら問題ありません。電話一本で、お客様の都合の良い日程・時間帯に回収スタッフがご自宅にうかがいます。

本と一緒に本棚や、その他の家具・家電や日用品もまとめて引き取り可能です。面倒な分別や粗大ゴミの手配なども一切不要で、お客様にはお手間をおかけしません。運び出しやトラックへの詰め込み作業もすべてスタッフが行います。

買取可能な本がある場合は買い取り、それ以外の本を引き取って処分することも可能です。休日や夜間・早朝の対応も受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

【少量~大量】本の回収事例

【少量】段ボール3箱分の本、回収事例

本,捨て方
読まなくなった本を引き取ってほしいとのご依頼がありました。

参考書や漫画、雑誌などジャンルはバラバラでしたがダンボール箱にまとめていただいておりましたので、作業は30分もかからずに終了いたしました。
お引き取りした本はスタッフが素材ごとに分別し、資源として廃棄処分させていただきました。

住所 愛知県名古屋市
お引き取り内容 本(段ボール3箱分)
作業時間 30分
スタッフ人数 1名

【大量の本】本棚もまとめて回収事例

本,捨て方
壁面収納の本棚と中にある本もまとめて引き取ってほしいとのご依頼を受けて、お見積もりと同時に回収させていただきました。

6畳の壁いっぱいに設置された本棚です。ご購入時は配送業者に組み立ててもらったが、自分では解体もできず困っているとのことです。
スタッフ2名がかりでまずは本を段ボールへと梱包し、空の状態にしてから解体いたしました。

本の中にはプレミア価格で取引されている画集が3点ございましたので、買取ました。

住所 東京都目黒区
お引き取り内容 本20箱・壁面本棚
作業時間 1時間
スタッフ人数 2名

本,捨て方

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