オイルヒーターの処分方法5選・『オイル抜き』が必須?

冬になると活躍してくれるオイルヒーター。
安全性も高く、ペットや小さな子どもがいる家庭では重宝する家電です。
「もう使わなくなったから処分したいけど、捨て方が分からない」ということでお困りではありませんか?
オイルヒーターを処分する上でのお悩みを解決できる方法、準備について紹介していくので、最後までご覧ください。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
目次
1.粗大ごみに出す
自治体によっては、オイルヒーターを粗大ごみに出すことができます。
オイルヒーターの収集ができなかったり、小型家電リサイクル法の対象であったりと扱い方が自治体によって異なります。
あらかじめ確認しておくと安心です。
オイルヒーターを自治体の粗大ごみで出す方法について説明していきます。
粗大ごみ処分費用
粗大ごみとして出す時には処分費用がかかります。
自治体によって異なりますが、おおよそ500円~1,000円で処分が可能です。
処分費用の支払い方は自治体が発行している「有料粗大ごみ処理券」を購入することです。処理券をオイルヒーターに貼ると、支払いが完了していると見なされます。
粗大ごみ処理券はコンビニやスーパーなどで購入することができます。
お住まいの地域外の粗大ごみ処理券であったり、費用が不足している場合には回収してもらえません。あらかじめ確認しておきましょう。
粗大ごみで出す手順
粗大ごみで出すには申し込みなどが必要になります。
以下の手順で行います。
1. 粗大ごみ受付センターに申し込み
電話もしくはメールで受付可能です。オイルヒーターの回収が可能かどうか確認しましょう。ファックスでも受付ができる自治体もあります。申し込み時に処分費用や回収日時を案内されます。
2. 粗大ごみ処理券を購入
受付で案内された料金分の粗大ごみ処理券を購入します。粗大ごみ処理券はスーパーやコンビニなどで販売されています。
3. オイルを抜く
オイルが残っていると回収してもらえない場合があります。福岡市や名古屋市では粗大ごみで出す前にオイルを抜かなければなりません。
回収日までにオイルを抜いておきましょう。
4. 指定された場所に出す。
回収日当日、家まで粗大ごみを収集に来てくれます。
指定場所に持ち込む「持ち込み処分」ができる自治体もあります。
2.メーカーの回収システムを利用
メーカーによっては自社製品の回収サービスを行っています。
自治体で回収を受け付けていない時に利用したい処分方法です。
メリットとしては、オイルを抜く手間が省けることと資源のリサイクルに貢献できるということです。
回収を受け付けているメーカー
2022年7月時点で、回収を受け付けているメーカーは①デロンギ、②フィリップス、③ユーレックスの3社です。
メーカーごとの回収方法や費用
メーカー | 回収方法 |
デロンギ | 製品を外箱に梱包して郵送。
梱包や運送業者の手配は自分で行う。 送料は負担する必要がある。 外箱を1,800円で購入することも可能 |
フィリップス | リコールセンターで受付可能
電話にて詳しい案内を受けられる。 ※廃棄費用はメーカー側が負担 |
ユーレックス | サービスセンターに連絡。
電話にて詳しい案内を受けられる。 廃棄費用は2,000円(税抜) 送料を負担する必要がある。 |
3.買い替え時に引き取ってもらう
ホームセンターや家電量販店などで引き取ってもらえることがあります。
処分費用がかかる場合もあり、ケーズデンキでは、オイルヒーターの回収とリサイクルを2,200円(税込)で行っています。引き取りのみの場合は別途出張料金が発生します。
オイルヒーターを買い替える予定であれば購入数と同じ数のオイルヒーターを引き取ってもらえる下取りサービスを利用するのも1つの手です。
引き取りや下取りサービスを行っているかは店舗によって異なるため、お近くの店舗に確認すると確実です。
4.不用品回収業者に依頼
粗大ごみの申し込み、メーカーへの梱包が手間だという場合には、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
梱包などの手間もかからないので忙しい方におすすめです。
不用品回収業者に依頼する方法や業者を選ぶ時の注意点についてお伝えします。
回収費用
オイルヒーターの回収費用は4,000円~5,000円です。
出張手数料の3,000円とオイルヒーターの処分費用1,000円~2,000円がかかります。回収業者とお住まいの場所の距離によっては、出張手数料が上乗せさせる場合もあります。
1回の回収ごとに出張手数料がかかります。回収したい品物が2点以上あるなら1度にまとめて回収する方が費用を抑えられます。
粗大ごみとして捨てる場合やメーカーに回収してもらう方法に比べると料金はかかりますが、自分で手続きをしたり搬出するだけで処分が完了するため、かなり手間が省けます。
回収までの手順
不用品回収業者への依頼は、以下の手順で完了します。
1. 申し込み
不用品回収業者のホームページから電話もしくはインターネットで申し込みをします。電話は受付時間が限られているため、なかなか電話の時間が取れない方はインターネットでの申し込みがおすすめです。
2. 見積り・予約
インターネットもしくは電話口で見積額が提示されます。
回収品目、個数、エレベーターの有無などなるべく細かい情報まで伝えると、より詳細な見積額を案内されます。
料金に納得ができたら、そのまま予約を行います。
予約状況によっては即日対応が可能なこともあります。
3. 回収日当日・支払い
予約した日時に自宅で待機をします。予約時間は10:00~12:00と幅があることが多いため、到着前に連絡がもらえるか確認しておくと慌てずに済みます。
作業後に支払いをすれば完了です。現金、クレジットカード支払い以外にも、電子マネー決済ができる業者もあります。
悪徳業者に注意
不用品回収業者に回収を依頼する時には悪徳業者を避けることが重要です。
悪徳業者とは「無料回収」と言いながら実際には不当な金額を要求してきたり、回収したものを不法投棄するような業者のことをいいます。
業者が不法投棄をしていた場合には、業者だけではなく依頼した側にも責任が問われることがあります。
優良業者を選ぶコツは、複数の業者から見積をとる「相見積もり」を行うことです。相場と比べて処分費用が大きくずれていないかなどを確認しましょう。
「古物商許可」と「一般廃棄物収集運搬許可」を所有していることも優良業者を見分ける中で大事です。「一般廃棄物収集運搬許可」を所有していなくても、提携していれば優良業者であると言えます。
5.オイルヒーターを売る
オイルヒーターの状態によっては売るという手もあります。
処分費用がかからず、お小遣い稼ぎにもあるのが最大のメリットです。
売れるオイルヒーターの特徴、売る方法についてお伝えします。
高く売れるオイルヒーターの特徴
売れやすいオイルヒーターには次のような特徴があります。
・使用感がみられないもの
・動作に問題がないこと
・説明書などの付属品もついている
・『デロンギ』や『ユーレックス』などの有名ブランド
・新品価格で5万円以上するオイルヒーター
10月~11月ごろは暖房機器の需要が高まります。この時期を狙うことも高く売るためのポイントです。
製造から5年以上が経過していたり、故障しているオイルヒーターは需要が低いです。5年以上使用しているオイルヒーターは、ごみとして捨てた方が時間をかけずに手放せます。
買取業者に査定してもらう
買取業者に査定してもらうことができます。持ち込み査定のほかに郵送で査定ができる業者もあります。
オイルヒーターは10kg以上であるものも多く、持ち込みや郵送をするのには手間がかかります。
フリマアプリやネットオークションに出品
フリマアプリやネットオークションに出品してオイルヒーターを売ることができます。
2022年7月時点で、フリマアプリ『ラクマ』でのオイルヒーターの売れ筋価格は3,524円~18,157円です。売却されたオイルヒーターの半数以上がデロンギです。
フリマアプリやネットオークションを使うメリットは、価格を自分を設定できたり相手と直接やり取りができることです。
ただし、梱包が必要であったり、価格設定や商品の説明、クレーム対応も自分で行わなければならないため、費用や手間がかかります。
時間にゆとりのある方に合った方法です。
フリマアプリ以外にも『ジモティー』といったネット掲示板を利用することもできます。『ジモティー』を利用すると手数料はかかりませんが、相手と直接会って手渡しする必要があります。
直接会うことに抵抗がある方は、匿名発送ができるフリマアプリを利用するのがおすすめです。
オイル抜きの方法
オイルヒーターを処分する前には、オイルを抜かなければならないことがあります。
ここからはオイル抜きの方法についてご説明します。
オイル抜きの手順
オイル抜きには軍手や電導ドリルが必要になります。
道具を用意したら、以下の手順でオイル抜きを行います。
1. 放電させる。
オイルヒーターのコンセントを抜いて1日放置して放電させます。
2. パーツの取り外し。
パネル側面あたりにあるネジをゆるめて操作パネルを外します。ヒーター部分に繋がっている配線も取り外します。
3. オイルを出し切る。
電動ドリルなどで穴を2、3か所あけ、中にあるオイルを器に出していきます。
全て出し切るまでに1日かかる場合もあります。
4. オイルは別で捨てる
出し切ったオイルは雑巾や古新聞氏などにしみ込ませて、ビニール袋に入れてから可燃ごみで捨てます。
オイルをしみ込ませた雑巾や紙はしっかりと乾燥させましょう。
注意点
オイルヒーターを持ちあげる時に滑る危険があります。怪我を防ぐために軍手をはめてから作業を行いましょう。
電導ドリルは使用する時に大きな音が出ます。特にマンションなどの集合住宅の場合は近隣住民の迷惑になることがあります。
電動ドリルを使用する時間帯に気を配ったり、屋外で作業を行うようにしましょう。
オイルヒーターによっては電池が内蔵されていることもあります。発火の原因になるため電池は取り外します。
オイルヒーターの寿命
オイルヒーターの寿命は、平均して10年後、使い方次第で20年以上もつこともあると言われています。
オイルヒーターの寿命がきたサイン、処分するタイミングをお伝えします。
寿命と捨てるタイミング
オイルヒーターに以下のような異変が現れたら寿命が来たと言えます。
1.オイルが漏れて、鼻をつくような臭いがする。
2.電源を入れた時に金属が揺れるような音が出る。
3.電源コードが断線した
4.ホコリや水が入って、本体が故障
オイル漏れや起きていたり、電源コードが断線していると発火の恐れがあります。
異変に気が付いたら使用を停止しましょう。
新品のオイルヒーターであれば塗装が熱になじむまで特有の匂いがすることもあります。そのまま使い続けても問題ありません。
電源を入れた時に「グイン」といった金属音がしたり、すぐに電源が切れるということが起これば寿命を疑いましょう。
オイルヒーターのメリット・デメリット
オイルヒーターのメリットとデメリットについて紹介します。
自分のライフスタイルに合わせてオイルヒーターを購入すると、寒い日でも快適に過ごせます。
メリット4つ
オイルヒーターの主なメリットはこの3つです。
1.安全性が高い
2.空気が乾燥しない・汚さない
3.運転音が静か
4.メンテナンスの手間が省ける
オイルヒーターの最大のメリットは安全性が高いことです。オイルを燃焼させないため空気を綺麗なまま保つことができます。火傷や引火の心配もないため、小さな子どもがいる家庭ではぴったりの暖房器具です。
オイルヒーターを寝室に置いておくと空気が乾燥せず、寝ている間に喉を傷めることもなくなります。
運転音も静かなので快適に眠れます。
オイルヒーターのオイルは中に密閉されているため、外側のホコリをふき取るだけでメンテナンスが完了します。
デメリット3つ
オイルヒーターにはデメリットもあります。
1.電気代が高い
2.暖まるまで時間がかかる
3.処分が面倒
オイルヒーターは電気代が高くなる電化製品です。1時間あたりの電気代がエアコンでは約17.8円なのに対し、オイルヒーターでは約16.2円~40.5円と金額に大きな差があります。
2つ目のデメリットは暖まるまでに時間がかかることです。部屋が暖まるまでに30分ほどかかると言われています。
喚起のために冷気が室内に入ると、室温が下がりやすいという難点もあります。
オイルヒーターは処分に手間がかかる暖房器具でもあります。オイルヒーターは粗大ごみ扱いになる自治体が多く、一般ごみとして捨てることができません。申し込みのための手続きやオイル抜きの作業が必要になることも、オイルヒーター処分の難しさであると言えます。
オイルヒーターの処分方法まとめ
オイルヒーターの処分方法は5つある。
<1.粗大ごみに出す>
・自治体によって粗大ごみに出すことが可能。
・処分費用は500円~1,000円ほど。各自治体が発行している「粗大ごみ処理券」を購入することで支払いが完了する。
・粗大ごみ受付センターに電話もしくはインターネットで申し込みができる。
粗大ごみ処理券をオイルヒーターに貼ってから、案内された収集日に搬出場所に出せば処分が完了する。
<2.メーカーの回収システムを利用>
・2022年7月時点で、回収を受け付けているメーカーは、デロンギ、フィリップス、ユーレックスの3社。送料などは自己負担。
・デロンギは事前電話が不要。
・フィリップス、ユーレックスの2社は電話で詳しい案内を受けられる。
<3.買い替え時に引き取ってもらう>
・買い替え時に、ホームセンターや家電量販店などで、購入数と同数のオイルヒーターを引き取ってもらう方法もある。
・処分費用がかかることもあるため、あらかじめ確認が必要。
<4.不用品回収業者に依頼>
・自分で搬出する必要がないため、手間なく処分が可能。
・回収費用は、4,000円~5,000円。
・出張手数料の3,000円と、オイルヒーターの処分費用1,000円~2,000円がかかる。
・インターネットや電話から申し込みが可能で、見積後に予約を取ることができる。
・「古物商許可」を所有、「一般廃棄物収集運搬許可」を所有もしくは提携している業者を選ぶことで、悪徳業者を避けられる。
<5.オイルヒーターを売る>
・オイルヒーターの状態によっては、処分する以外にも売る方法がある。
・『デロンギ』や『ユーレックス』などの有名ブランドであれば売れる可能性が高い。
・買取業者に査定してもらったり、フリマアプリやネットオークションに出品する方法がある。
<オイル抜きの方法>
・オイルを抜く時は、軍手や電動ドリルが必要。
・近隣住民の迷惑にならないように、時間帯や作業場所には注意する。
<オイルヒーターの寿命>
・次のような異変が現れたら、寿命が来たサイン。
1.オイルが漏れて、鼻をつくような臭いがする。
2.電源を入れた時に、金属が揺れるような音が出る。
3.電源コードが断線した
4.ホコリや水が入って、本体が故障
<オイルヒーターのメリット・デメリット>
・オイルヒーターにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルに合わせてオイルヒーターを購入するか検討する。
【メリット】
1.安全性が高い
2.空気が乾燥しない・汚さない
3.運転音が静か
4.メンテナンスの手間が省ける
【デメリット】
1.電気代が高い
2.暖まるまで時間がかかる
3.処分が面倒
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