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遺品整理

金庫の処分5つと費用・20年以上の金庫は買い替え、無料で捨てる

金庫は重くて、頑丈なので家から出したり、壊すことが困難な品物の一つです。
遺品整理や会社の引越しなどでしか処分するタイミングがないので、その度に処分先や方法に悩む方も多いのではないでしょうか。

実は金庫は自治体で捨てられるものと捨てられない金庫に分かれ、捨てられない金庫の場合でも処分方法は5つ以上あります。金庫の材質や処分理由が分かれば迷うことなく捨てられます。

この記事では金庫の処分方法と耐用年数についてご紹介します。



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

金庫,処分

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1.金庫の処分5つの方法

金庫,処分
金庫の処分方法は大きく分けると「引き取り」、「買い取り」、「ネット出品で売却」の3つです。
もっとも一般的な処分方法は引き取りであり、無料または有料で処分することができます。引き取り処分は、金庫の販売店、金庫の専門業者、または不用品回収業者に依頼します。

1-1.金庫販売店

金庫,処分
その金庫を購入した店舗であれば、ほぼ間違いなく引き取りサービスをしてくれます。金庫を購入した顧客は、耐用年数が過ぎれば金庫を処分する必要があるため、販売店も金庫の処分に対応しているためです。

料金は店舗によって異なりますが、無料~30,000円程度の手数料を支払うことで引き取ってくれます。

大きな販売店なら出張での引き取りサービスが利用できる場合もありますが、基本的には持ち込み処分です。金庫が大きくて自分で持参できない場合などは、出張引き取りサービスに対応しているか確認します。

購入した店舗がすでに閉店していた、転居により足を運べない、などの事情がある場合は、その店舗の別支店に問い合わせをします。

また、新しく金庫を買い換える予定のある方は、新しい金庫の購入店で古い金庫の引き取りサービスを行っている場合もあり、無料引き取りを実施している店舗も多いです。

1-2.金庫の専門業者

金庫,処分
金庫の販売や処分だけを専門に扱う業者もあり、処分、修理、鍵開け対応など、金庫に関するさまざまな依頼に対応しています。

金庫の処分方法や開錠に詳しいスタッフが訪問対応してくれるので安心感があります。
金庫の専門業者は鍵開け作業ができるため、「金庫を処分したいが、カギをなくして中身を確認できない」という場合に役立ちます。

鍵開け後に引き取り処分してくれるので、金庫の中身の確認と処分が同時にできるのもメリットです。新しい金庫への買い替えを考えている場合には、併せて相談することも可能です。

金庫の専門業者のほかにも、さまざまな鍵の開錠を取り扱ういわゆる「鍵屋」でも、金庫の開錠・引き取り処分に対応していることがあります。

1-3.不用品回収業者

金庫,処分
金庫以外にも処分したい物が多数あるときは、不用品回収業者でまとめて引き取り処分を依頼するのも一つの選択肢です。

料金は業者によって異なりますが、金庫そのものの処分費用に加え、出張費や階段作業の有無による荷下ろし費が加算されるのが基本です。
不用品回収業者は他の方法よりも3000円程度高くなりますが、金庫以外にも2~3点程度まとめて引き取り依頼する時には割引サービスをしてくれることがあります。

古物商許可を持っている業者は買い取りもできるので、不用品の中に買い取り可能な物があれば場合は、回収費用を相殺してもらえます。
生前整理や遺品整理のタイミングで金庫を処分する方は、不用品回収業者に一括して任せると手間が省けるのでおすすめです。

1-4.買取業者

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耐用年数の20年を過ぎていない金庫は、リサイクルショップなど買い取り専門業者で買い取ってもらえる場合もあります。

ただし、金庫は財産を守るという特性上、小さな傷や破損があると信頼性を損ねるため、買い取り条件は厳しくなっています。店舗に持ち込む手間がかかる上、買い取り基準を満たさず拒否された場合は二重の手間がかかるので持ち込む前に、買い取り可能かどうか店舗に確認すると安心です。

金庫を高く売るための条件は、以下の5つです。
1.製造後10年以下
2.「セントリー」「エーコー」「ダイヤセーフ」「アイエスケー(元キング工業)」など大手メーカーの金庫
3.100kg未満の小型・中型金庫
4.状態が良く、傷や破損がない
5.鍵や取扱説明書などの付属品がある

上記の他に指紋認証機能やテンキーロック方式など最近の機能が加わっているほど買取価格は上がります。条件を満たすものは、買い取りを検討するのがおすすめです。

1-5.ネットで売る

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製造後20年未満で状態が良く、なおかつ小型の金庫であれば、ヤフーオークションやメルカリなど、ネットオークション・フリマアプリに出品するのも選択肢のひとつです。

出品、売買取引、梱包、発送までのすべてを自分で行うため、手間がかかりますが、リサイクルショップよりも高い値段で販売することも可能です。
手提げ金庫(手に持って移動できる小型金庫)や目安30kg以下の小型金庫は出品に適しています。例として、メルカリでは新品未使用の5kg金庫が4000円程度で販売されています。

一方で、大型の金庫は出品に向きません。梱包・運搬に手間がかかり、重量物なので送料が高くなるためです。宅配便で100kgの金庫を送付すると3000円以上の送料がかかってしまい、金庫の販売価格と同じくらいの送料を負担しなければなりませんので、フリマアプリやネットオークションを通して中古で購入する方は少ないです。

ネットでの出品は個人間のやりとりになるので、トラブル防止への配慮が欠かせません。
・金庫をきれいにする
・取扱説明書・保証書がある場合は写真掲載する
・傷・へこみ・使用年数・メーカー・型番を明記する
の3点に注意すると、トラブル防止になります。

2.金庫処分の費用相場

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処分したい金庫の重さや設置階、業者などにより費用には数万円~数十万円の差が出ます。例として、戸建て住宅の1階に設置している金庫を出張処分してもらう際の費用目安を以下の表に示します。

不用品回収業者 自治体回収
手提げ金庫 3000~5000円 0~500円
50kg未満 10,000~15,000円 不可
50~150kg 15,000~30,000円 不可
150~500kg 30,000~100,000円 不可
500kg~ 100,000円~ 不可

階段または段差がある場合は、1フロア運搬する都度15000円~などの階段料金が別途発生します。
処分費用の価格設定は大きく分けて2通りあります。
不用品回収業者の場合は、処分費用=基本料金+処分費用+階段料金+人件費 の合計金額を費用として請求するケースが一般的です。

また、金庫の専門業者では価格が手提げ・家庭用・業務用など種類別に価格が設定されている場合もあります。

2-1.金庫の処分費用

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家庭用の金庫(耐火金庫や防盗金庫)の場合、処分費用の基準となるのが重さです。
重さあたりの単価設定は業者によって違いますが、相場は1kg当たり200円程度となっています。

処分したい金庫の重さが分からない場合は、本体表面に記載されているメーカーや型番を製造元に問い合わせると重量や大きさの詳細を教えてくれますし、ネットで検索することもできます。

2-2.回収料金

金庫,処分
金庫の処分費用に一律かかる出張費や人件費、設置場所によっては階段料金が発生します。

例えば、金庫の設置場所が2階の場合には時間とリスクが伴いますので1回ごとに2000円程度加算されることもあります。階段からの運搬費は、金庫が建物の2階以上にあった場合に発生しますが、業者によっては段差が10㎝以上あると、台車が使えない部分があるという理由から費用が発生することもあります。

金庫が重いほど作業に時間もかかりますし、必要な人数も増えるので階段料金が高く設定されています。
例えば、階段料金は1階または段差1か所ごとに70kgまでの金庫なら5000円ですが70kgを超えると15000円と2倍以上になることもあります。

2-3.人件費

金庫,処分
作業人数に応じた人件費を加算する業者もあります。

スタッフ1人で持てる重さは25kg程度ですので、金庫の重量を25kgで割った数のスタッフが必要です。従業員が1人で運べる30kgくらいの金庫であれば出張費は10,000円前後、2人以上必要な場合は12,000円~20,000円ほどかかります。

3.金庫は粗大ゴミや不燃ゴミでは捨てられない?

金庫,処分
金庫の大きさや重さによって自治体で捨てられる金庫と捨てられない金庫に分かれます。

3-1.自治体で処分できない金庫

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一般的な家庭用金庫は粗大ごみ・不燃ごみに出せず、自治体の回収対象外となっています。
家庭用の金庫は耐火金庫または防盗金庫に分類されますが、これらの金庫は特殊素材でできているため、廃棄処理が困難な「適正処理困難物」に指定されているためです。
金庫は素材の固さからゴミ処理場で粉砕処分することが難しく、処分場の機械を壊してしまうことも考えられます。

また、自治体の粗大ゴミの規定の重さを超える金庫は収集スタッフでは回収できないこともありますので、必ず自治体で確認しましょう。

3-2.不燃ゴミで処分できる金庫

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手提げ金庫のみ、自治体で粗大ごみ等として処分してくれる場合があります。
自治体によっては、金属製や木製の手提げ金庫は、金属ゴミ・一般ゴミとして回収可能です。一例として神奈川県相模原市のホームページでは、50cm以下の手提げ金庫で金属製の物は金属ゴミ、木製ならば一般ごみと掲載されています。

愛知県豊川市のように、市の指定不燃ごみ袋に入って口を閉められる大きさの手提げ金庫であれば、不燃ごみとして処分可とする自治体もあります。

金庫が回収対象か否かは、各自治体のホームページや直接問い合わせることで確認ができます。

4.金庫を処分する前の注意点

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金庫を処分する前に注意するポイントは5つあります。

4-1.金庫の中身を取り出す

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当然ではありますが、処分する前に中身を空にしておかなければなりません。
回収業者が出張してきたとき、金庫に中身が入ったままだったという事例もあり、意外と忘れがちなポイントでもあります。
貴重品や重要書類などの紛失トラブルを避けるため、きちんと抜いておきます。

4-2.金庫の鍵が開かない時

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金庫の鍵を失くした、暗証番号を忘れた、鍵穴が潰れているなど、開けたくても開けられない場合は、鍵開け作業を行ってくれる業者に依頼します。
具体的には、金庫の専門業者や鍵屋、一部の不用品回収業者です。

鍵開け費用は業者ごとに異なりますが、金庫の重さや鍵のタイプ(暗証番号式、鍵式など)により価格設定されているケースが一般的です。また、フランチャイズ展開している鍵業者の方が費用は安く、個人経営の方が費用は高くなりますが、開錠のレベルが高いので開けるまでの時間が早かったり、二重ダイヤルロックの鍵など難易度が高い金庫の開錠もできます。

一般家庭用の金庫の開錠費用は8000円~40,000円が相場価格となり、番号式よりも鍵穴式の方が技術と経験が必要になりますし、時間もかかるので高くなります。金庫の形状や鍵の種類によって金額は10,000円以上変わりますので、見積り後にしか正確な金額は出せないことが多いです。

鍵開け作業なしで、金庫の回収だけでも出張対応している業者もあるので、鍵が開かない時には鍵屋に開錠と処分とを任せると1つの窓口で完結します。

4-3.金庫のメーカー、型番、大きさ、重さを調べる

金庫,処分
金庫のサイズ(幅・高さ・奥行き)やメーカー、型番などを確認しておくと、引き取り・買い取りの手続きがスムーズになります。
また、処分費用に影響する重要なポイントが金庫の重さです。実際に計量するのが困難な場合は、メーカーと型番から、インターネットで製品情報を検索するのがおすすめです。

4-4.金庫の年数を確認する

金庫,処分
耐火金庫・防盗金庫の寿命は20年です。
製造後20年を過ぎると機能が保証できず、買い手がつかないため、引き取り処分する必要があります。
20年未満、とくに10年以下の年式が新しい金庫ならば、買い取りやネットでの売却が検討可能です。

4-5.悪徳業者を避ける

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引き取り処分を頼むときは、実際に業者と契約する前に、3社程度の業者で相見積もりを取っておきます。
残念ながら不法投棄や高額請求などをしてくる悪徳業者が存在しており、それらの業者を避けて相場価格を把握するためには合い見積もりが必要です。
電話対応がずさんだったり、価格が異様に高額だったりする業者は避けるのが安心です。

また、トラックで不用品回収をアナウンスして走っている業者や、「無料回収」を誇大広告している業者には違法営業をしている業者も混在しているので注意します。
正しく営業している業者は、古物商許可証を所持しており、ネットでの口コミも良く、実績があります。接客マナーがよく、相談無料であり、見積もりは電話で済ませず現地できちんと取ってくれる業者であれば、信頼できると言えます。

詳細は【遺品整理業者の選び方】をご覧ください。

5.金庫の寿命

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前述のとおり、金庫の寿命(耐用年数)は20年です。
製造後数十年経っていても外見上はほとんど劣化しないため、半永久的に使えるように見えますが、内部構造は確実に劣化しているので本来の目的である金庫の中身を火や水から守ることができなくなります。

5-1.金庫のメカニズム

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家庭用金庫(耐火金庫・防盗金庫)には、耐火性能を出すための素材上・構造上の工夫がなされています。
気泡コンクリート、特殊合金、スチール、鋼材、プラスチックなどの素材により、十分な耐火性能が発揮できるようになっています。

本体の構造、耐火材の比重、含水量など様々な因子が耐火性能に影響していますが、とくに重要なのが「気泡コンクリート」というコンクリートの効果です。気泡コンクリートには水分が含まれており、火災時にはこの気泡コンクリートの中の水分が蒸発して庫内を冷却し、蒸気を噴出させることで炎の侵入を防ぎます。

5-2.寿命を過ぎた金庫の弊害

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製造から年月が経つと、内部の気泡コンクリートから少しずつ水分が気化して失われていきます。
製造後20年で気泡コンクリート内の水分は20%失われ、金庫として不可欠な耐火性が維持できなくなるため、金庫の寿命は20年と設定されています。

寿命が過ぎた後も、「鍵付きの頑丈な箱」として使うことは可能ですが、肝心の耐火性が損なわれているので役に立たないものとなってしまいます。

6.金庫を買い替える

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寿命をすぎた金庫を処分して、新しい金庫に買い替えるときのポイントをお伝えします。
金庫の種類は2種類あり、入れる物によって適した金庫を選ぶ必要があります。

6-1.耐火金庫

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高い耐火性と落下への衝撃に耐える性能を持つ金庫を、耐火金庫と言います。
耐火金庫として認められるには、日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会によって決められた基準として、以下のJIS規格の試験をクリアしないといけません。
「火災発生から2時間、金庫内の温度が177度以下」「9.1mの衝撃落下試験に合格」というのが、一般紙用耐火金庫の試験基準です。

耐火金庫の費用は、20kg程度の小型の金庫で2万円台~が目安です。極端に安い商品は、耐火性能を満たしていない場合があるので注意する必要があります。
耐火金庫は収納物に応じて「一般紙用」と「磁気メディア用」に分類され、「磁気メディア用」はさらに「電磁テープ用/フレキシブルディスクカートリッジ用」の2つに分類されます。
書類の収納には一般紙用の耐火金庫が適しています。磁気テープ、磁気カードには電磁テープ用、フロッピーディスクにはフレキシブルディスクカートリッジ用の耐火金庫を使用するよう想定されています。

耐火金庫は火には強いのですが、工具による攻撃に弱いという欠点もあります。その欠点をカバーするのが、次の防盗金庫です。

6-2.防盗金庫

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防盗金庫は、通常の耐火金庫の機能に加えて、工具による衝撃や溶断に耐える防盗性を兼ねそろえています。
高額の現金、小切手、手形、宝石類や貴金属などは防盗金庫での保存が適しています。
防盗性能が高いものは一般的に重量が大きく、同サイズの耐火金庫と比べて3倍くらいの重さがある防盗金庫もあります。

床の凹みの原因にもなりますので、設置場所の耐荷重量を確認した上で、購入します。
値段は防盗性能が付与されている分、耐火金庫より高価で数十万円するのが一般的です。80L程度の大きさでも340,000円、重量160kgします。

極端に安い商品は、耐火性能を持たないただの「防盗庫」かもしれないので、スペックを確認しましょう。

金庫の処分方法まとめ

・金庫の処分方法は、引き取り・買い取り・ネット売却。
・耐用年数20年に近い金庫は、買い手がつかないので引き取りが現実的
・訪問引き取り処分の費用に影響するのは、金庫の重量と設置場所の階
・耐用年数を越えた金庫は性能が落ちているので、買い替えを検討
以上、金庫の処分についてお伝えしました。
製造後の年数を確認し、ご自身の大切な物をきちんと保管できる金庫を選ぶのが安心です。

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