ごみ箱の捨て方3つ|プラスチックのゴミ箱は何ゴミ?買い替え時は?

引っ越しや模様替えのタイミングでしか処分しないゴミ箱。捨て方が分からず、汚れたゴミ箱を使い続けている方もいるのではないでしょうか。
ごみ箱は材質や大きさに合わせた処分方法や手続きが必要な不用品です。自分のゴミ箱の大きさや素材が分かれば安く簡単に処分できます。
この記事で分かること3つ
1.ごみ箱を簡単に処分する方法
2.不用品回収業者選びの注意点
3.ごみ箱をきれいに長く使うコツ
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。
粗大ごみで大きなごみ箱を捨てる
腰丈以上のゴミ箱は多くの自治体で、粗大ゴミに分類されます。
粗大ゴミの定義は自治体によって違いますが、「一辺の長さが30cmを超えるもの」や「指定ゴミ袋に入らないもの」は粗大ゴミに分けられるのが一般的です。
目安として、20リットルサイズ以上のゴミ箱は粗大ゴミになると考えましょう。
粗大ゴミに当てはまるゴミ箱の処分方法は「戸別収集」と「持ち込み処分」の2通りがあります。
戸別収集でゴミ箱処分
戸別収集は自治体から委託されたごみ収集車が家の前や地域の集積所まで取りに来る収集方法です。
粗大ごみ処理券の購入や申込予約など手間はかかりますが、不用品回収業者などに依頼するよりも安く処分することが可能です。粗大ゴミの戸別収集日は月に1回程度しかなく、処分できるまで最低でも1週間以上かかることがあります。
戸別収集は処分に極力手間をかけず、できるだけ費用を抑えたい方におすすめです。
戸別収集の利用手順
1.収集の予約
自治体の廃棄物処理課やクリーンセンターに電話またはインターネットから収集の申し込みをします。
予約は先着順となっており、申し込みから収集日までは1週間から1か月以上空くこともあるので、余裕をもって申し込みましょう。
2.粗大ごみ処理券の購入
自治体ごとに決められた粗大ごみ処理券をコンビニや役所、スーパーなど粗大ごみ処理券取扱所で購入します。
一度購入した粗大ごみ処理券はレジでの払い戻しはできないことが多いので、事前に自治体のホームページか粗大ごみ受付センターに電話で必要な料金を確認してから購入しましょう。
購入した粗大ごみ処理券に「名前」や「受付番号」を記載し、ゴミ箱のよく見える位置に貼り付けます。処理券が見えないと収集してもらえないことがあるので、必ず見えやすい位置に貼り付けます。
3.ごみ箱を運ぶ
予約した収集日の朝に決められた集積所までゴミ箱を運びます。
収集時間は自治体や収集車の通るルートによって変わるので、朝7時までに出すように決められている地域もあります。
ゴミ箱の持ち去りや放火の原因を防ぐため、前日の夜にゴミを出すことは禁止している自治体が多いです。
ゴミ箱の処分料金
ゴミ箱を粗大ゴミとして処分するときの手数料は、約200~400円に設定している自治体が多いです。
8割以上の自治体では粗大ごみ処理券を導入しており、粗大ごみ処理券を購入することで事前納付ができます。一部の粗大ごみ処理券制度が導入されていない自治体では、収集時に現金で支払ったり、納付書で支払いを求められることもあります。
大きなごみ箱を持ち込み処分
粗大ゴミに分類されるゴミ箱をクリーンセンターへ直接持ち込んでごみを捨てることもできます。
戸別収集に比べて費用が安くなることが多い上、一部の処分場では予約もいらないため自分の好きな日時に持ち込むことができます。早く処分したい方におすすめの処分方法です。
ただし引っ越しシーズンの3月~4月上旬は混雑するため、予約が1カ月先になってしまうゴミ処理場もあるので気をつけましょう。
また、2022年4月現在、新型コロナウィルスの影響を受けて1日の持ち込み人数に制限をかけていることもあります。
持ち込みの手順
1.予約
お住まいの地域で決められた処分場に電話やインターネットで持ち込み予約をします。
ゴミ処理場の営業時間は平日9:00-17:00と決まっていることが多いです。
2.持ち込み処分
予約した日時になったら車両に処分したいゴミ箱を積み、処分場まで自己搬入し、受付を済ませてから係員の指示に従いゴミを下ろしていくのが一般的な流れです。
引っ越しなどで持ち込み車両が他県ナンバーの場合には、受付で本人確認が慎重に行われることがあります。ゴミ処分場では担当エリアから出たゴミしか受け付けていないことが理由の一つです。
ゴミを指定場所に下ろしたら、窓口で提示された金額を支払いすみやかに退場します。
料金
ごみ箱の持ち込み処分料金は無料~200円程度です。
料金体系は自治体や処分場によって独自に決められており、粗大ゴミの総重量によって決まるケースと品目ごとに決まっているケースがあります。
例えば、土浦市では10kg以内は130円ですが、岡崎市では100㎏までは無料となっています。
ゴミ箱は重くても3kg程度なので、岡崎市の処分場へ持ち込んだ場合には無料で処分することができます。
料金は現金払いか粗大ごみ処理券で指定されているケースが多く、カード払いに対応しているゴミ処理場は非常に少ないです。
一般ごみの収集日に捨てる
粗大ゴミに分類されない大きさのゴミは一般ごみとして処分することができます。
また、粗大ゴミに該当する大きさのゴミ箱であっても切断して小さくすれば、一般ごみとして捨てることも可能です。
一般ごみで処分する時にはゴミ箱の材質にあわせて処分方法を選びます。
燃えるごみで捨てる
木製やプラスチック製のゴミ箱は「燃やせるごみ」で処分することができます。
自治体指定の燃えるゴミ袋に入れて袋の口を縛り、地域ごとに決められた収集日に排出時間を守って出しましょう。
燃えるゴミの日は週に1~2回あるので、簡単に早く処分できます。
トイレのサニタリーボックスや子供部屋のゴミ箱など、小さなサイズのゴミ箱は燃えるゴミとして処分するのがおすすめです。
燃えないごみで捨てる
不燃性の材質で作られたごみ箱は「燃えないゴミ」で処分します。
ステンレスやスチール製など金属でできたゴミ箱や陶器製のゴミ箱は燃えないごみ(不燃ごみ)になります。
燃えないごみの回収頻度は月1~2回と燃えるゴミに比べて少ないので、忘れないよう回収日時の確認をしておくと安心です。
燃えないゴミの出し方は燃えるゴミと同様で、市町村指定のゴミ袋に入れて決められた時間、決められた場所に置くだけです。
予約の必要がないので比較的早く処分することができます。
料金
燃えるゴミや燃えないごみで出すときにかかる費用は市町村指定の袋代の10円程度です。
指定ゴミ袋は環境課窓口やスーパーやコンビニ、ホームセンターなどで、購入することができます。
10枚入って200〜300円です。
粗大ゴミに分類される大きさのごみ箱でも30cm以内に分解、解体してルールに従って処分すると「燃えるゴミ」や「燃えないゴミ」として捨てることもできます。
不用品回収業者で捨てる
いらなくなったゴミ箱を不用品回収業者に引き取ってもらう選択肢もあります。
不用品回収業者は民間の会社で一般家庭や会社などで不用品になった家具、家電、雑貨などの引き取りから処分を行う業者です。
電話一本で運び出しや引き取りから処分手続きまで代行してくれるので、時間がない人や引っ越しなどで一度に大量の不用品を処分したい人におすすめの処分方法です。
手順
不用品回収業者ではたったの3ステップでゴミ箱が捨てられます。
1.問い合わせ
インターネットやチラシから利用したい不用品回収業者を選び、メールや電話で問い合わせます。処分したい品目と回収希望日を予め決めておくとスムーズに進めることができます。
2.見積り・予約
回収依頼する不用品の品目が明確な場合や5点程度であれば電話で金額を確定することもできます。
メールの場合には建物や室内の状況や品目が分かりにくいので見積もり金額は〇~〇円など料金幅が広くなります。
1室丸ごと片付けてほしい時や引っ越しでどれくらいの量になるか分からない時には、訪問見積もりを依頼して正確な金額を提示してもらいましょう。
提示金額に納得出来たら、予約をとります。
3.回収作業
回収作業当日は予約した時間に回収場所にいるだけで構いません。
不用品回収業者のスタッフが室内から運び出し、トラックへの積み込みまですべて行います。
不用品が3点程度であれば、到着から回収まで30分もかかりません。
回収が済んだら最終確認をして問題なければ料金を支払います。
支払方法は現金又はクレジットカード決済のほかにpaypay決済も対応している業者も増えています。
料金
不用品回収業者でゴミ箱を処分した時にかかる費用は3500円程度です。
3500円の内、3000円は基本料金として1回の訪問に必要なスタッフの人件費や交通費、車両費、処分費用などが全て含まれています。
基本料金の相場は2000~5000円で不用品回収業者の営業所から近いほど安くなります。
距離が近い分、ガソリン代などのコストが削減できるからです。
手間をかけずに処分したいが費用はなるべく抑えたいという方は家から近い回収業者に依頼するのがおすすめです。
不用品回収の悪徳業者に注意
不用品回収業者の中には少数ではありますが、悪徳業者も存在しています。
消費者生活センターには悪質な不用品回収業者を利用した方から「不当な高額請求」「不法投棄」などの被害が毎年報告されています。
近年、報告されるトラブルの件数は増加傾向にあり、この15年の間に5倍以上に増えているのが実情です。
被害例
・家財を勝手に持ち出された上に、高額な料金を請求された。
・回収料金は無料だが、「積み込み料金は無料ではない」と言われ相場の倍以上の料金を請求された
・高齢者は返金されると言われ高額な料金を請求された
プロが教える悪徳業者の見分け方
悪徳業者の特徴を事前に把握しておくことでトラブルを避けられるようになります。
悪徳業者の特徴3選
1.「なんでも無料回収!」と宣伝している
2.街中をスピーカーで回る、軽トラの廃品回収業者
3.ホームページに会社の電話番号や住所の記載がない
その他にも突然訪問してきたり、作業前に見積書を作成しない業者は悪徳業者の可能性が高いです。これらの特徴を持つ業者を避けるだけで悪質な不用品回収業者へ依頼するリスクを大幅に下げることができます。
ゴミ箱の買い替え3つの目安
ゴミ箱の買い替えるといいタイミングを3つ紹介します。
ゴミ箱を新しく変えるだけで気持ちが上がったり、その場に合ったサイズや用途のものに変えるだけでも生活スタイルが快適になります。
1.ゴミ箱が汚い
ゴミ箱自体がゴミのように汚くになったら買い替えのサインです。
ゴミ箱は部屋のインテリアの役割も果たしているので見た目が悪いゴミ箱を置いているだけで部屋の雰囲気を悪くしてしまいます。
例えば、色素が沈着して洗っても取れない汚れが付いてしまった時やプラスチックが割れているとき、ゴムパッキンが古くなって臭いが漏れてくるゴミ箱は部屋の雰囲気を悪くします。
見た目が悪く、気持ちが下がってしまうゴミ箱は買い替えのサインです。
2.使い勝手が悪い
ゴミ箱の使い勝手が悪い時は買い替えた方が暮らしやすくなります。
最低でも1日に3回程度利用するゴミ箱が生活スタイルに合っていないと、小さなストレスになるからです。
例えば、蓋がペダルで開閉するゴミ箱のペダルが壊れてしまった時や家族の人数に対して容量が小さすぎるゴミ箱も使い勝手が悪いゴミ箱に当てはまります。
4人家族ならメインのゴミ箱は20リットル以上入るゴミ箱が理想です。
3.気持ちを切り替えたい
引越しや模様替えでインテリアを大きく変える時もゴミ箱の買い替え時です。
風水の観点から見るとゴミ箱は「悪い運気」を溜め込む場所にあたるので、定期的に買い替えた方がいいとされています。年末に悪い運気と一緒にごみ箱を捨てて、年始から新しいものを使うと気持ちよく新年を迎えることができます。
壊れたり、不便に感じていなくても気持ちの切り替えとしてゴミ箱を買い替えるのもおすすめです。
ゴミ箱をきれいに使う2つのコツ
「毎日の使い方」と「定期的なお手入れ」の2つを続けるときれいに長く使うことができます。
毎日のコツ
汚れたらすぐに拭くことや臭いをつきにくくすることを心がけることがゴミ箱をきれいな状態で保つコツです。
ゴミ箱にゴミ袋を二重にセットして使うと、臭いや汚れがゴミ箱本体につかなくなります。
自治体指定のゴミ袋を利用すれば、移し替えることなく、外した後そのまま集積所まで運べるので時短にもなり便利です。
さらにゴミ箱の底には新聞紙を引き、新品のゴミ袋をその上に置くとゴミ袋をスムーズに交換することができます。
生ごみを捨てる時には、水気を絞ってからゴミ箱に入れることもゴミ箱を汚さないためのコツとなります。水分は細菌の繁殖を活性化させ臭いのもとの原因となってしまうからです。
汚さないことと汚れたらすぐに拭くことを家族で徹底するときれいに長く使えます。
3か月に1回のお手入れ
ゴミ箱は3ヶ月に1回程度丸洗いするのが理想的です。
定期的に掃除をすることで、ゴミ箱に汚れやカビが付着するのを防げる上、ニオイも染みつきにくくなります。
ベタベタした汚れがついていたり、なんとなく底のほうが埃っぽかったりすると感じたら、丸洗いの目安です。お風呂場で、お風呂用の中性洗剤とスポンジを使って洗い、シャワーで流して汚れを落とします。
生ごみの臭いが付いたゴミ箱は重曹を使うと中和されて臭いの軽減が期待できます。
ゴミ箱を洗った後は水滴をしっかり拭いて、天日で半日以上乾かしましょう。
ごみ箱の捨て方まとめ
・粗大ごみで捨てる
1辺の長さが30cmを超える時や指定袋に入らないゴミ箱は粗大ゴミに分類される
粗大ゴミの捨てかたは「戸別収集」「持ち込み処分」の2通りがある
・一般ごみの収集日に捨てる
材質に合わせて燃えるゴミや燃えないゴミで処分する
・不用品回収業者で捨てる
不用品回収業者では電話をしたその日のうちに、回収に来てくれる
悪質な業者に関わらないよう注意する
・ゴミ箱の買い替え3つの目安
1.汚れた時
2.使い勝手が悪いと感じた時
3.気持ちを切り替えたい時
・ゴミ箱をきれいに使う2つのコツ
1.汚れたらすぐに掃除することを続ける
2.3か月に1回程度ゴミ箱を丸洗いする
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