毛布は粗大ゴミ!切ると燃えるゴミで処分できる!切り方は?ダニは?

いらなくなった毛布は粗大ゴミ以外に燃えるゴミとして捨てることもできます。この記事では、燃えるゴミとして出す時の切り方や注意点、廃棄処分以外の方法もご紹介します。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
目次
◆毛布は粗大ゴミ◆
毛布が粗大ゴミに分類されるのは、粉砕車(燃えるゴミの回収車)やゴミ処理施設でゴミを細かくする機械の刃に絡まってしまうからです。切断できず機械や刃に絡まった毛布は車や設備の故障の原因になります。
自治体ではゴミ処理施設の故障を防止するため、1辺の長さが30cm(自治体によっては1辺の長さが50cm)を超える布類は粗大ゴミとして出すよう定めています。
中野区ホームページ
1.毛布を粗大ゴミとして処分する
毛布を粗大ゴミとして自治体で処分するには、お住まいの自治体に電話やメールから回収予約を依頼します。そして、コンビニやスーパーで粗大ゴミ処分費用分の粗大ゴミ処理券を購入します。
購入した粗大ゴミ処理券を毛布に貼り、回収日当日の朝に、指定された時間内に指定場所へ出すと、その日のうちに粗大ゴミ回収車が収集してくれます。
【粗大ゴミシールが剥がれないように注意】
毛布はビニールテープで十字に縛ると持ち運びやすくなり、更にそのテープの上から粗大ゴミ処理券を貼ると剥がれにくくなります。毛布から粗大ゴミ処理券が剥がれると回収してもらえないので、粗大ゴミ処理券の上からも透明テープで固定しましょう。
1-1.毛布を粗大ゴミとして処分する・費用と日数
【料金】
毛布を粗大ゴミとして自治体に回収してもらう場合の費用は、毛布1枚につき400円~500円です。粗大ごみ処理券の購入場所であるコンビニやスーパーでは費用を調べてくれないので、ホームページなどで事前に調べてから購入しに行きましょう。
詳細な費用は、お住まいの自治体のホームページから確認できます。
【日数】
粗大ゴミの回収日は月に1回しかない自治体が多い上、粗大ごみ回収日の7日から10日前に予約する必要があるので毛布が回収されるまで最短でも7日以上かかります。
回収予約をした日が、粗大ゴミ回収当日だった場合には30日以上かかります。処分までの日数がかかるので、時間に余裕があり、費用を抑えたい場合には自治体で粗大ごみとして処分する方法がおすすめです。
2.毛布を燃えるゴミとして処分する
一辺の長さを30cm以内(50cm以内)に切ると、燃えるゴミとして回収してくれる自治体もあります。
一度に出せる布(1辺の長さが30cm以下)の量を3枚までと定めている自治体もあるので、裁断する前にお住いの自治体ホームページを確認しましょう。
2-1.毛布を切る道具と準備
毛布を切る前に道具と環境を整えるとスムーズに捨てられます。
【必要な道具】
・はさみ
洋裁用の裁ちはさみが最も適していますが、100円ショップで売られているキッチンハサミでも代用できます。
・マスク
毛布を切るとほこりが舞います。ハウスダストアレルギーやダニアレルギーの予防のためにもマスクを着けて作業を行いましょう。
・45リットルの袋5枚程度
切り開いたゴミ袋を床に広げて部屋全体に敷き詰めるのが理想です。ビニール素材は静電気が発生し舞ったホコリやチリを吸いつけてくれるので後片付けが簡単になります。
・燃えるゴミ袋3枚
切った毛布をすぐに燃えるゴミの袋に入れられるように、袋の口を開いた状態で置いておきましょう。
2-2.毛布を燃えるゴミで捨てるための切り方
シングル毛布の大きさは横150cm×縦210cmなので、1辺を30cm以内にするためには横(150cm÷30cm)を5等分に、縦(210cm÷30cm)=7等分にする必要があります。
一辺の長さを30cm以内に切ったら、自治体で指定されている燃えるゴミの袋に入れ、燃えるゴミの収集日に出します。
2-3.毛布を燃えるゴミとして処分する為に切るときの注意点
毛布を切ると中から綿ホコリが立つのでハウスダストアレルギーの方や小さなお子様がいるご家庭にはあまりおすすめできない方法です。
2-4.毛布にはダニが2000匹以上!
毛布は湿度、温度がダニにとって最適な環境なので、2000匹以上いると言われています。ダニは夜行性なので昼間は毛布の内部にいますが、燃えるゴミに出すために切ると空気中に放たれます。
体内に入り込んだダニは鼻炎、喘息(気管支炎)、皮膚炎、結膜炎など様々なアレルギー症状を引き起こします。
2-5.毛布のダニを駆除する3つの方法
毛布にいるダニを駆除する方法を3つご紹介します。ダニは熱に弱いので50度以上の環境下では生存できません。毛布を切る前に以下の方法でダニに熱を加え駆除しましょう。
①衣類乾燥機にかける
衣類乾燥機に20分から30分以上かけましょう。コインランドリーは120度以上の熱風が吹くので、より効果的にダニを駆除できます。
毛布用のコインランドリーの料金は20分で500円程度ですので、粗大ゴミ処理券とほぼ同額になってしまいます。
②スチームアイロンを充てる
スチームアイロンを強にし、ゆっくり毛布にアイロンをかけます。100度以上の高温スチームはダニを瞬時に駆除できます。
③UV布団クリーナーをかける
UV機能が付いた布団クリーナーをゆっくりかけましょう。UV布団クリーナーは10000円~30000円程度で購入できます。毛布を捨てるためだけに購入するには高価ですが、今使っている布団や毛布のダニ駆除に使えます。
2-6.毛布を燃えるゴミとして処分する・費用と日数
毛布を小さく切り、燃えるゴミとして自治体に出す場合の費用は指定ゴミの袋の費用100円程度です。燃えるゴミの収集日は週に1回から2回あるので3日から7日以内に処分できます。
毛布を燃えるゴミとして処分すると、粗大ゴミとして処分する場合と比べ、費用は3分の1以下が抑えられるので、洋裁などで普段から布を切ることに慣れている方には良い方法でしょう。
◆毛布は折りたたんでも粗大ゴミ◆
毛布を粗大ゴミに指定している自治体では、毛布を小さく折りたためば燃えるゴミの袋に入る場合でも燃えるごみとして出すことを禁止しています。
ブランケットやタオルケットのような薄い毛布はこれに当てはまるので注意しましょう。大きな布は粉砕車やごみ処理場設備の故障の原因になるので、自治体の規定に従って毛布を処分しましょう。
3.燃えるゴミで出せない毛布を不用品回収業者で処分する
不用になった毛布を早く処分したい場合には、不用品回収業者に依頼しましょう。不用品回収業者は電話をかけたその日に見積もりや回収処分してくれることもあります。繁忙期(3月~4月下旬)でも1週間以内には見積もりや回収に来てくれるので、早く処分したい時には不用品回収業者に依頼しましょう。
3-1.燃えるゴミで出せない毛布を不用品回収業者で処分する・費用と日数
処分にかかる費用は毛布・布団1枚につき、500円~1,000円程度で、このほかに基本料金3000円程度がかかります。粗大ゴミとして自治体に出すよりは高くなりますが、粗大ゴミ処理に必要な手続きなどを代行してくれるので手間がかかりません。不用品回収業者との予定が合えば、電話をかけたその日~1週間以内に処分できます。
基本料金の中には運び出すための人件費やガソリン代などが含まれています。自分で不用品回収業者に持ち込むと基本料金が無料または安くなる業者もあるので、電話やメールで事前に確認してみましょう。
3-2.不用品回収業者を選ぶときのチェック項目
毛布を処分する際に、労力と時間を大幅に短縮してくれる不用品回収業者ですが、中には相場の倍以上の不当な金額を請求する回収業者もいます。不用品回収業者に依頼する前には、以下3つの事項を確認しましょう。
1.料金が明確である(見積もり依頼時に概算料金とその内訳を確認しましょう。)
2.不用品回収業に許可を得ている
(毛布の回収を行う場合は「古物商許可」「一般廃棄物収集運搬許可」などが必要です。ホームページの会社概要ページから確認しましょう。)
3.見積書や領収書を発行している(見積書や明細が不用な場合でも発行できるか確認しましょう。)
上記3点をクリアしている不用品回収業者は【全国のおすすめ不用品回収業者】から選べます。ReLIFEお問い合わせフォームからでもご紹介できます。
4.毛布を燃えるゴミで出せない場合、毛布を売って処分する方法もある
毛布を粗大ごみや燃えるゴミとして廃棄処分する他にも、未使用の毛布や使用期間の短いベビー用の毛布は買取してもらえたり売却できる場合もあります。買取相場価格は100円から高くても1000円程度ですが、粗大ゴミとして処分するよりは、費用が掛かりません。
未使用品の毛布であっても、保管に伴うシミや日焼けがあるものは買取や売却はできないので毛布の状態を事前に確認しましょう。また、買取や売却には時期も大切で、寒くなる9月下旬から2月上旬までは需要があり、買取価格も上がりますが、3月下旬から8月の期間は需要、買取価格ともに下がるので時期を逃さないよう注意しましょう。
おいくら
一括査定サイトです。粗大ごみとして処分する前にお手持ちの毛布に付く値段を「メーカー名」や「状態」を入力すると査定依頼ができるサイトです。
4-1.毛布をリサイクルショップで買取りしてもらう
査定サイトで買取価格がついた場合にはリサイクルショップに持って行き買取りしてもらいましょう。リサイクルショップに持ち込む方法以外にも自宅に居ながらにして買取りしてもらえる出張買取をしている業者もあります。出張買取の場合には買取価格から出張費用(3000円程度)が引かれるため、もともと買取相場価格が低い毛布は「持ち込み買取」がおすすめです。
毛布以外にも大型家電や家具などを同時に買取依頼する場合には、出張買取りもおすすめです。
4-2.毛布をオークションサイトで売る
買取業者に依頼する以外にもオークションサイトやフリマアプリを通して売却する方法があります。毛布を買いたい人とサイトやアプリを通して個人で取引を行うので、梱包や発送作業、取引連絡などすべてを自分で行う必要があります。リサイクルショップに買取りしてもらうより手元に残る金額が多くなるので、個人での売買に慣れている人にはおすすめです。
過去の取引価格(メルカリ):セリーヌの未使用毛布1400~6300円
例:毛布が5000円で売れた場合
落札価格5000円-手数料500円-1000円(送料)=3500円
メルカリ
フリマアプリの中では最も利用者が多いメルカリは、手数料が販売価格の10%引かれます。メルカリ独自の発送方法「ゆうゆうメルカリ便」「らくらくメルカリ便」を利用すると、個人で発送するより送料が安くなり、あて名書きも不要で送ることができます。
ヤフオク!
日本最大級のインターネットオークションサイトヤフオクです。ヤフープレミアム会員以外の場合、落札価格の10%(プレミアム会員の場合、落札価格の8.64%)の手数料がかかりますが、利用者の中には買取業者も多数登録しているので、入札が入りやすいです。
5.毛布を寄付して処分する
使用済みの毛布であっても酷く汚れたり、破れていなければ、支援団体に寄付する方法もあります。ワールドギフトでは毛布を回収し、アフガニスタン、南アフリカ共和国、セルビアなど支援が必要な地域に届けてくれます。
ワールドギフトの申込フォームに必要事項を記入し、集荷当日までに銀行料金を支払うと、宅配業者が送りたい毛布や物資を引き取りに来てくれます。処分したい毛布を段ボールや圧縮袋などで梱包して集荷を待ちましょう。
5-1.毛布を寄付して処分する・費用と日数
寄付団体、ワールドギフトでは集荷料金を以下のように決められており、粗大ゴミとして処分するより費用はかかりますが毛布を必要としている地域の子供たちを助けることに繋がります。
120サイズ集荷料金:2400円
140サイズ集荷料金:2900円
160サイズ集荷料金:3700円
申し込みフォームから申し込み、入金後宅配業者が来てくれるので、1週間程度で送れます。
以上、不用になった毛布を処分する方法をご紹介しました。状況や目的に合わせて適切に処分しましょう。
テレビ|洗濯機|冷蔵庫|マッサージチェア|ベッド|学習机|電子レンジ|座椅子|プリンター|炊飯器|物置|消火器|畳|カーペット|日本刀|布団|自転車|本|金庫|カラーボックス|衣装ケース|スーツケース|婚礼家具|家財整理|ぬいぐるみ|物干し竿|毛布|食器|位牌|エレクトーン|灯油|家具|扇風機|ゴミ箱|トースター|チャッカマン|スプレー缶|マニキュア|発泡スチロール|ハンガー|カーペット|鏡|ゴルフバッグ|フライパン|ガスボンベ|ガスコンロ|ビーズクッション|土|コーヒーメーカー|ウォーターサーバー|靴|保冷剤|ヘアアイロン|ライター|タンス|室外機がうるさい|ペンキ|体重計|石油ファンヒーター|タイヤ|