豆知識

不用品回収

土の捨て方5選|プランターの少量なら燃えるゴミに出せる?

観葉植物の育成や家庭菜園を作る際に必要となる土ですが、不要となってしまうと捨て方に困ってしまうことがあります。

土は、普通ゴミとしての処分ができない自治体が多く、可燃ゴミや不燃ゴミとして処分できません。また、土を放置しておくと虫が巣を作ったりカビが発生したりするため、不要な土は早めに捨ててしまいたいものです。

本記事では、土の捨て方を方法別のメリット・デメリットとともに解説します。
土の捨て方にお困りの場合は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むと分かること
・土の捨て方と処分方法ごとのメリット・デメリット
・土を捨てる際にしてはいけないこと
・扱いやすい「捨てられる土」の価格やメリット


【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。

土,捨て方

土,捨て方

土の捨て方5選

土,捨て方

ここでは、安全で正しい土の捨て方を紹介していきます。

5つの土の捨て方を比較して、自身にとって最適な方法を選びましょう。

1.自宅の庭や畑にまく

自宅の庭にまいて処分する方法は、費用もかからず簡単に行える土の捨て方です。

ビニール袋に入るくらいの少量の土であれば、庭ではなくプランターにまくだけでも捨てられます。庭にまいて捨てる方法では、土の量が多くなるほどスペースが必要になり、処分が難しくなります。

アパートやマンションなどに住んでいる場合や庭が無い住宅の場合は、この方法が実施できません。ベランダや自宅の不要なスペースに土をまく方法は、住民に迷惑をかけてしまう可能性があるため避けましょう。

また、道路や他者の私有地に土を捨てることは不法投棄に該当するため、論外です。

土をまくスペースがない場合には、他の捨て方を選びましょう。

2.自治体で捨てる

多くの自治体では土をゴミとして捨てることはできません。その理由としては、以下の点が挙げられます。

・土は焼却処分できない
・土に混ざっている石や砂を取り除く設備が整っていない

石や砂は「適正処理困難物」に指定されているケースが一般的です。

ただし、一部の自治体では、自治体が定めた条件に沿っている場合は土を捨てることが可能です。
土をゴミとして回収処分できる自治体の一部を以下にまとめました。

土をゴミで出せる自治体

自治体 ゴミの分類 条件
札幌市 指定ゴミ袋に入れて「燃やせないゴミ」 ・鉢植えなどから出た少量のもの
品川区 「資源ゴミ」として回収拠点へ持ち込み ・一度に出す量はプランター2個分くらいまで。
・石や根っこなどの異物を取り除いておく
横浜市 「燃えないゴミ」の日に透明または半透明の袋に入れて出す。
名古屋市 「可燃ゴミ」 ・1度に出せる量は片手で持てる重さかつ1袋まで。
・できるだけ自然に戻すか造園業者に引き取りを依頼する
福岡市 指定の袋に入れ「燃えないゴミ」

3.園芸店での引き取り

土は、園芸店に持ち込んで引き取ってもらうこともできます。

ただし、園芸店での引き取りには「店舗で土を購入した時のレシートが必要」「新しい土を購入した場合のみ引き取りが可能」など、店舗によって条件が異なる点に注意しましょう。

土の回収を園芸店に依頼したい場合は、事前に土の引き取り条件について確認が必要です。

園芸店まで車で土を持っていく時は、中身があふれないように注意しましょう。車内が土だらけになってしまわないように、袋を2重にするなどの対策を実施しましょう。

ウィステリアガーデンの土引き取り

土の回収サービスを行っている園芸業者もあります。

たとえば東京都の『ウィステリアガーデン』という、土・砂・石の専門業者では、園芸で使用した土や庭度の回収が可能です。

基本手数料である出張手数料に、土の回収費用が追加されます。
『ウィステリアガーデン』に回収を依頼する場合の料金は以下の通りです。

回収作業費
出張手数料 1,100円~4,180円(税込)
※地域によって料金が異なります。
土の処分費用 88円〜132円(1kgあたり)

出張での回収作業の他に、店舗への持ち込みが可能な日もあります。指定日、指定場所に土を持ち込むことで、出張手数料がかからずに回収費用だけで処分できます。
持ち込みの日程など詳細については、公式サイトを確認しましょう。

4.ホームセンターに持ち込む

園芸用の土を回収するサービスを行っているホームセンターもあります。

回収条件は店舗や地域によって異なるため、詳細は店舗に問い合わせて確認しましょう。

島忠・ユニディの土回収

島忠とユニディでは新しい土を購入する場合にのみ、古い土の回収を行っています。購入した土の袋に使用済みの土を入れて、レシートとともに店舗まで持ち込むと回収してくれます。

「コーナン」「ビバホーム」「ケーヨーデイツー」「カインズホーム」などのホームセンターでは土の回収を行っていません。

「コメリ」では公式サイトには土の回収を行うといった記載は確認できませんでした。

5.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼する方法もあります。園芸の専門回収業者と異なる点は、土以外のさまざまな不用品の回収も可能な点です。プランターや鉢などのガーデニング関連用品はもちろん、ベッドやテーブル、椅子などの家具もまとめて処分を依頼できます。

3,000円程度の基本料金に加えて、土やプランターの処分費用が別途かかります。引っ越しなどで大量の不用品を一度に処分したい場合、不用品回収業者の利用がおすすめです。

ただし、不用品回収業者の中には、土の回収業務に対応していない業者もあります。土の回収に対応しているかどうか、申し込みの時点で確認しておくと安心です。

優良な不用品回収業者の選び方|初めてでも失敗しない5つのポイントをプロが解説

土の回収事例

ここでは、不用品回収業者による土の回収事例を、業者の談話をもとに紹介します。

ガーデニング用品と土の回収

土,捨て方
「ガーデニング用品の回収をお願いしたい」とお問い合わせいただきました。

奥様が趣味でバラ園を作っていましたが、足を骨折されてから管理するのが難しくなったとのことです。
そのままにしておくと虫や動物がきて、家にまで被害が及びそうとご心配されていらっしゃいました。

回収の際、ガーデニングに使われていた、物置やベンチなどの家具類もまとめて引き取らせていただきました。
物置の解体作業がありましたので、スタッフ2名で対応いたしました。

スタッフ 2名
作業内容 物置の解体、不用品の回収
回収物 土、肥料、ガーデニング用品(スコップ、クワ、シャベル)、物置、バケツ、ジョウロ、長靴、ガーデンベンチ、ガーデンテーブル
作業時間 2時間

物置の解体費用は15,000円~自分で解体すると安くなる?

3袋分の土回収

土,捨て方

「いらなくなった土3袋をなるべく早く、回収してほしい」とお問い合わせいただきました。

夏から家庭菜園をはじめたと同時に、虫が来るようになって困っているとのことです。マンションのため土を捨てる場所がなく、悩んでいたところ当社のページをご覧いただきお問い合わせにつながりました。

電話口でお見積もりし、翌日の朝一で予約をお受けしました。

マンションの7階ベランダから室内を通って、土の回収をいたしました。

室内にこぼれないよう袋を2重にして作業しましたが、回収にかかった時間は30分以内でした。

スタッフ 1名
作業内容 回収作業
回収物 土3袋
作業時間 30分

やってはいけない!土の捨て方

土,捨て方

ここでは、絶対にやってはいけない土の捨て方を解説します。理由についても合わせて説明するため、土を捨てる前にぜひお読みください。

回収不可の自治体で捨てる

土は「自然物」として扱われるため、ほとんどの自治体では土をゴミとして出せません。
廃棄物には該当せず、ゴミとして扱われないためです。

また、土はゴミ収集車の粉砕機械の隙間に入り込むことで故障を引き起こす可能性もあります。同じ自然物である草や枝がゴミとして扱える一方、土をゴミとして出せない理由はこうした処理上の問題を避ける理由もあります。

一部の自治体では「土・砂・石」を「処理困難ゴミ」として捨てること自体を禁止しています。例えば、江東区では回収不可、板橋区では排出禁止物としているため、ゴミとして捨てられません。

共有施設・部分に捨てる

マンションの共有花壇やプランターへ勝手にまくことも、やってはいけない捨て方です。

マンションの花壇や鉢植えはマンションのオーナーや居住者のものであり、あなた一人の所有物ではありません。

捨てた土の成分が原因で草木が枯れてしまった場合は、管理組合やオーナーとの間で賠償問題に発展するリスクがあります。共有部分に土を捨てることは避けましょう。

山や公園に捨てる

公園や山、他人の畑に勝手に土を捨ててはいけません。

公共の場や他人の土地に土を捨てることは「不法投棄」にあたります。不法投棄は5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、もしくはその両方が課せられます。
土の不法投棄は、環境にも影響を与えてしまいます。

ガーデンニングをすると、土に化学肥料を入れることもあります。化学物質が含まれた土は、自然のものと比べて成分が変化しています。

化学肥料入りの土を山や畑に捨てると、土壌汚染など自然破壊につながる可能性があるため、避けましょう。

土のリサイクル・再利用

土,捨て方
使用した古い土の再利用を可能にする方法があります。

継続的にガーデニングを行う予定がある場合、新しい土を買う手間やお金を省くことができるため、積極的に再利用を検討してみましょう。

古い土の状態

植物が枯れた後の土はそのまま使うことはできません。肥料分やミネラルが減っており、そのまま使っても、花や野菜が育たないからです。また、古い土は粉状になった土の割合が多くなり、水はけも悪くなります。

1~2回使った程度の土であれば、ふるいにかけて養分を追加するだけで、再利用できる状態に戻せます。ただし、同じ場所で3年以上同じ種類の野菜や花を栽培した土は、手間と時間をかけて再利用することが必要です。

再利用の手順

土を再利用するための手順は以下の通りです。
作業はブルーシートや園芸シートの上で行いましょう。

1.ふるう…根や石を取り除いた土をふるいにかけます。害虫が紛れ込んでいた場合は、取り除いておきます。

2.水分を加える…土をお湯か水で湿らせて、泥団子ができるくらいの固さにします。

3.日光に当てる…黒いビニール袋に入れたら空気を抜いて口を閉め、直射日光があたる場所に置きます。
夏場は1週間、春、秋、冬は2~3週間が目安になります。
日当たりの良い場所に置くことで、殺菌と消毒の役割も果たしています。

4.肥料を加える…消毒した土に肥料を混ぜます。
消毒した土と市販の培養土を7:3の割合で混ぜることで、庭土として再び使用できます。

土を捨てるシチュエーション

土,捨て方

土を捨てるシチュエーションは、家庭菜園またはガーデニングが主になりますが、ほかにも土を捨てるシチュエーションはあります。

どのような場面で土を捨てるのかを説明していきます。

園芸で土を入れ替える時

同じ土を使い続けると、収穫量の減少や野菜や花が病気にかかりやすくなるリスクがあります。そのため、家庭菜園やガーデニングをしていると、土を入れ替えるべき場面が何度かでてくるものです。

一度に入れ替える量は少なくても、何度か入れ替えを行っていると不要な土が段々溜まっていき、土の処分が必要になります。

「もう家庭菜園をやめてしまった」という場合は大量の土を処分しなければなりません。

庭づくりを始めると、どうしても土が余るものです。特にベランダでのガーデニングはスペースも限られるため、すべての土をぴったり使いきることは困難です。

土嚢(どのう)が不要になった時

大雨、台風などの災害時に備え、土嚢を使用している家庭もあります。土嚢(どのう)の処分が必要になった際も、土を捨てるシチュエーションとして挙げられます。

土嚢は川の水が溢れるのを防いだり、住居への浸水、田畑への浸水をせき止めたりするものです。ほかにシャッターの重石として浸水を防ぐためにも使われます。

土嚢を放置していると、劣化した土嚢袋が破れて中身が溢れてしまうこともあります。土嚢は放置しておくと雑草が生えたり、虫が発生したりする場合もあるため、早めの処分が必要です。

「捨てられる土」の活用

土,捨て方

「土の処分が大変そうで、ガーデニングを始められない」という場合は、捨てられる土を購入することで、土の処分が簡単になります。

ここでは、捨てられる土とはどういったものなのか、メリットや価格について紹介していきます。

「捨てられる土」とは

土の処理が簡単な「捨てられる土」は、土の捨て方に悩む方にとって便利です。捨てられる土は自治体のゴミ収集に出して捨てられます。

土を回収してくれる店舗を探したり、回収業者に依頼するための費用を支払ったりする必要もありません。

「捨てられる土」が自治体のゴミに捨てられる理由は、ヤシの実の殻(ココヤシ)を材料に使用しており、焼却処分が可能なためです。

ゴミとして捨てる時は「捨てられる土」など明記することで、収集作業員が収集できるかどうかの判断をしやすくなります。

価格の目安

捨てられる土 捨てにくい土
費用(10kgあたり) 500円以下
(自治体の有料指定袋以下の金額)
約1,000円~

※「捨てられる土」は14L袋で2kg~3kgと非常に軽いため、10kgほど不要な土が出ることは稀です。

「捨てられる土」のメリットと価格

「捨てられる土」のメリットとして、以下の3点が挙げられます。

① 可燃ゴミとして自治体に捨てられること
② 軽くて鉢の持ち運びがしやすいこと
③ 手が汚れにくいということ

その他に、植物由来の原料から作られているため環境に優しいというメリットもあります。

軽くてゴミの処理も簡単なため、ベランダでちょっとしたガーデニングをしたい方に適した土です。ただし、軽すぎることから鉢が風で倒れやすい点には注意が必要です。

土の捨て方に関するよくある質問

土,捨て方
ここでは、土の捨て方に関するよくある質問に回答します。

少量なら土は家庭ゴミで捨てられる?

少量の土であれば燃えるゴミや燃えないゴミとしている自治体もありますが、少量の定義は自治体によって異なります。

プランターの土を少量と定義する自治体もあるため、参考までにプランターの土の量を紹介しておきます。
横幅65㎝程度の一般的なプランターに入る土の量は10kg程度です。10kgの土は45リットルの袋に入る量であるため、名古屋市では可燃ゴミに出すことができます。

土をなぜ捨ててはいけない?

土は焼却処分ができないことやごみ収集・処理の機械の故障につながりやすいことから、ゴミとして処分ができません。
ゴミを道路や他者の私有地、森などに捨てることは不法投棄にあたり、罰せられます。

土の不法投棄は土壌汚染などの環境破壊を引き起こす可能性があるため、絶対に行わないようにしましょう。

大量の土の捨て方は?

大量の土を捨てる場合は、不用品回収業者などの業者に依頼するとスムーズに処分できます。

自治体で処理できる場合やホームセンターなどの回収サービスを利用する場合、さまざまな条件があるため、大量の土を捨てることは困難です。
回収専門業者を利用すれば、大量の土を一気に処分できる場合があります。捨てたい土の量が多い場合は、事前に不用品回収業者にどれくらいの土の回収処分が可能か、確認してみましょう。

土の処分は実績豊富なReLIFEにお任せください!

土,捨て方
土の捨て方にお困りの場合は、回収処分の実績が豊富なReLIFEにお任せください。

「急ぎで土を処分したい」「大量の土を捨てたい」などのご要望にも丁寧・迅速に対応いたします。電話一本で予約でき、自身の都合に合わせてスタッフがご自宅まで伺い、スムーズに土を回収処分いたします。

土の状態や量を問わずに回収できるほか、その他不用品もまとめて処分できる点がReLIFEの特徴です。お客様の要望や状況に沿って、最適な回収処分を実施します。
土の捨て方にお困りの場合は、ぜひReLIFEにご相談ください。

土の捨て方まとめ

土,捨て方
土は一般的にゴミとして捨てることができません。
土を捨てる方法は、主に以下の5つの方法が挙げられます。

・自宅の庭などにまく
・自治体で処分する(土の回収処分に対応している場合のみ)
・園芸店に引き取ってもらう
・ホームセンターのサービスを利用する
・不用品回収業者を利用する

土の量が多い場合は不用品回収業者の利用をおすすめします。本記事で紹介した他の土の捨て方と比較して、利用の条件が厳しくないことや迅速な対応が期待できる点がメリットです。

もし土の処分でお困りの場合は、お電話一本でご自宅まで土の回収に伺うReLIFEにご相談ください。

土,捨て方

土,捨て方

テレビ洗濯機冷蔵庫マッサージチェアベッド学習机電子レンジ座椅子プリンター炊飯器物置消火器カーペット日本刀布団自転車金庫カラーボックス衣装ケーススーツケース婚礼家具家財整理ぬいぐるみ物干し竿毛布食器位牌エレクトーン灯油家具扇風機ゴミ箱トースターチャッカマンスプレー缶マニキュア発泡スチロールハンガーカーペットゴルフバッグフライパンガスボンベガスコンロビーズクッションコーヒーメーカーウォーターサーバー保冷剤ヘアアイロンライタータンス室外機がうるさいペンキ体重計石油ファンヒータータイヤカーテンキーボードエアロバイクおもちゃスチールラック蛍光灯チャイルドシート木材電球すのこシーリングライト電気ケトルCDお守りゲーム機物干し台ピンチハンガー時計ガラケー液晶モニターラブドール亡くなった人の衣類らくらく人形供養パックランドセルニトリベッドしめ縄