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遺品整理

神棚の処分方法は5つ―簡単な順番で自分に合った捨て方が見つかる

自宅のリフォームや引っ越しなどで住宅状況に変化があったとき、家財の処分や整理が必要になります。神棚の処分方法についてお悩みではありませんか。

この記事では、神棚の処分方法を手間がかからない順番で費用ともにご紹介します。
最後まで読むと自分にとって最適な神棚の処分方法がり分かり、すぐに取りかかることができ、悩みが一つ減らせます。

そもそも神棚とは…?

神棚,処分

神棚の造りは様々な種類があるのですが、家庭用ですと御扉が三枚ある「三社タイプ」や御扉が一枚のみの「一社タイプ」が一般的です。
神棚の作りによって異なりますが、神棚には通常三枚のお札が祀られます。

一枚は日本の総氏神とされている伊勢の主神である天照大御神、二枚目枚は地元の氏神様を、三枚目はこれら以外に崇敬している神様を祀るケースが多いようです。

神棚に対する一つの考え方として、お札は「魂が入っているお札」つまり「神様そのもの」と考え、神棚は「神様の家」という解釈があります。この考え方に基づくならば、お札(神様そのもの)を処分する際は神社で祈祷を行ってお返しする必要がありますが、神棚は単なる入れ物となるため祈祷の必要はないと解釈されるのです。

※神棚の考え方については地方や神社によって異なりますので、諸説あります。

ここからは神棚の処分方法についてご紹介していきます。
神棚に対する考え方や家庭の状況、費用等を考慮して、一番自分に適した方法で処分すると後悔することがないでしょう。

1.遺品整理業者に依頼する

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電話一本で神棚の取り外しから運び出しまでお願いできますので、神棚の処分において最も手間がかからず簡単な方法といえます。ただし、この方法でも神棚に祀ってあるお札は取りだして神社へお返しすることをおすすめします。

遺品整理業者の中には供養サービスを行っている業者もありますが、多くの場合はお寺での供養になりますので、神社での供養を行っている遺品整理業者は少ないのが現実です。また、神棚についての知識が少ない遺品整理業者が多いため、見積もりを取る際に納得できる説明をしてくれる業者を選ぶことが重要になります。

また、冒頭でご説明したように「神棚=単なる入れ物」と考える方にとっては適した処分方法だといえますが、神棚も神様のものだと考える方には納得することができない方法になる可能性があります。

費用

神棚を遺品整理業者に回収・処分してもらう場合の費用相場は、出張料等をあわせて約10,000円です。引っ越しなどで、神棚の他にも回収してほしい家財などがあるときには便利な方法といえるでしょう。

2.神社に持ち込む

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神棚は神社に持ち込んで処分することもできます。神棚も神様が宿っている神聖なものと考える方は、神社で処分してもらう方法がおすすめです。
神社によっては、神棚にも魂が宿っていると考えるところもあります。その場合はご祈祷と神棚の処分をセットで行っている神社が多いです。

ただし、この方法の場合には、自分で神社に持ち込まなくてはいけません。
神棚は軽いものであれば4㎏程度ですが、御扉が三枚になっている「三社タイプ」ですと、10㎏を超えることもあるので、自身で取り外して運ぶ際にはご注意ください。

また、神棚の処分方法は仏壇と間違えてしまいやすいものです。
「仏壇=お寺」「神棚=神社」と覚えておくとよいでしょう。

費用とのし袋の種類

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神社に持ち込んで処分する場合、「魂抜き」と呼ばれるご祈祷と処分するための費用を含めて相場は2,000円~10,000円です。はっきりと相場をホームページで案内している神社もありますが、『お気持ちで…』と言われるケースもよくあります。
そうしたケースでは、上記の相場価格内で納得のいく金額をお渡しください。

神棚の処分に関わる費用は現金で手渡しをするのではなく、のし袋に入れて渡します。

(1) のし袋の種類
のし袋は神社以外にも慶事・弔事の際に使用しますので、馴染みがあるかと思います。
ご存じの通り、水引の種類や色などで意味が変わりますので正しいものを選びましょう。
神棚の処分では、価格によってのし袋の種類が変わることがありますが、一般的には、蝶々結びのタイプが使用されています。

(2)のし袋の書き方と渡すタイミング
①のし袋の書き方
表書きは黒墨で「玉串料」または「御焚上料」と書き、裏側に住所・氏名を書きます。
中袋に金額を「○萬円也」と書きます。なお、紙幣は新札を用意するのがマナーです。

②渡すタイミング
神棚を納める際に一緒に渡すことが多く、社務所がある神社では受付の方に渡します。

費用や手順は神社によっては独自のルールが決められていることもあります。普段馴染みがなく、心配な場合は神棚を持ち込む予定の神社に事前に問い合わせて確認しておくと、
余裕をもって準備が整えられ、安心して神棚処分の当日が迎えられます。

どんど焼きで処分する

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どんど焼きは神仏に関わる正月飾りや絵馬、御札を炎で浄化して魂を天に返す行為をいい、小正月である旧暦の正月、1月15日に神社で催される行事のことです。
神棚は神社に関係するものなので、どんど焼きで処分することができます。

ただし、神棚に飾ってある陶器製や金属製の神具については燃やすことができないため、どんど焼きで処分することはできません。こうした神具はお住まいの自治体のルールに従って、処分しましょう。

3.燃えるゴミで処分する

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単純に素材だけで考えれば神棚は木製です。
そのため、多くの自治体では燃えるゴミに分類されます。「神棚は御札の入れ物に過ぎない」と考える方にとっては最も早く、安く、簡単に処分できる方法です。ただし、この場合も御札(神様そのもの)は神社へお返ししましょう。

ごみとして普段通り出すだけということに抵抗がある場合は、神棚に塩を振り、お清めを行ってから出すのがおすすめです。

御札を神社へ返す

まずは、神棚の中に入っている御札を取り出して神社へお返しします。
神社は家の近くの氏神様がよいとされています。
神社によってお札を返す場所が違います。お守り、御札を社務所で受け付けているところもあれば、奉納用の箱が設置してあり、その中に入れるだけというケースもあります。小さい神社では箱が設置してあるだけのケースが多いです。

分別して処分する

神棚を下ろして、燃えるゴミの指定袋に入れて指定日に出します。

さいたま市での処分方法

例えば、さいたま市では燃えるごみの収集日は一週間に二回あります。神棚を透明または半透明の袋に入れて収集日当日の朝8時30分までに出すと収集車が引き取り、処分してくれます。

ゴミ置き場に神棚を捨てるとご近所の目が気になるという方は白い布でくるんだり、袋に入れてからゴミ袋に入れ、中身が見えないようにすると安心できるのではないでしょうか。

ただし、神棚はただの入れ物で魂が入っていないという考え方であっても、神様が入っていた入れ物であることに変わりはありません。今までの暮らしを見守ってくれたことに感謝の気持ちを込めて、生ごみなどと一緒にしないなど最低限のマナーは守りましょう。

4.郵送で処分する

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郵送で神棚の処分を引き受けている神社や仏具店もあります。
お住まいの近くでは神棚の処分を受け付けている神社がない方にはおすすめの処分方法です。

例えば、富士浅間神社では電話やメールで申し込みをした後に、神棚を郵送するだけで、神棚の処分ができます。費用は1つにつき5,000円で、宅配便の場合は段ボールの内側に袋に入れて貼り付ける方法と現金書留で送る方法があります。

ヤマト運輸の場合には保証がきくため、万が一、配達中に事故が起こっても返金対応してもらえます。

郵送で処分する場合は、郵送するための段ボールを自分で用意する必要があります。また、月に1回の神棚処分祭りで処分をすることになるため、神棚の処分が完了するまでには時間がかかります。
富士浅間神社では完了報告をしてもらえ、郵送してから完了報告までには1か月から2か月かかります。

5.神棚を買い替える時の処分方法

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神棚の買い替えのために処分する方は、販売店で引き取ってもらう方法もあります。
神具販売店では設置や撤去、祈祷もあわせてしてくれるのが一般的です。処分だけでなく神棚を買い替える予定の方には一番おすすめの方法です。

神棚の購入場所

神棚を購入できる場所は主に神具販売店、ネット、ホームセンターの3つで、これらのうち、神具販売店であれば相談しながら必要なものを揃えてくれますので、神棚についての知識がないという場合は神具販売店で購入するのが安心です。

神棚の設置や祈祷してもらう神社の手配が自身でできるのであれば、ネットで購入する方法もありますが、処分は別で手配しなければなりません。ネットでは神具のセット販売も取り扱っていることがあります。
また、神棚についての知識があり、選定や設置までご自身でできる場合にはホームセンターで神棚竹だけ買うという方法で対応できます。ホームセンターでは引き取りを行っていない場合が多いです。

神棚の処分で絶対にしてはいけないこと

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最初に申し上げたように、神棚の処分方法ははっきりとしたルールはありません。
ただし、「神棚を段ボールに入れて神社に黙って置いておくこと」は、道徳的に絶対にしてはいけないことです。

自身の家を見守ってくれた神様を最後まで大切に取り扱いましょう。

神棚を処分するタイミング

神棚は基本的には新しくする必要はなく、神棚に入れる「お札」のみを1年ごとに交換するのが一般的です。一度購入した神棚は末永くご自宅に設置するのが望ましいのですが、破損したり、汚れてきたりしたという場合等、新しいものにした方がよいこともあります。

新しい家には新しい神棚の方がインテリアとしての違和感も少ないため、引越しやリフォームのタイミングで神棚を改めて設置するのもおすすめのタイミングです。

神棚処分のまとめ

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神棚は、日本古来の宗教である「神道」に由来する祭壇ですが、私たちにとって身近でありながらも神聖さを感じさせる場所といえます。
「神道」の基本的な考えは、自らの良心のもとに神々と共に生きるということです。
そのため、実は神棚を処分方法にもはっきりとしたルールはありません。
大切なのは、“自らの良心のもとに穏やかに神様のお住まいを手放す”ということです。

この記事では、代表的な4つの処分方法をご紹介してきました。
以下に簡単にまとめていますので、ぜひご自身の心と向き合って納得のいく方法を選んでくださいね。

処分方法 メリット デメリット
(1)遺品整理業者に依頼する ・電話一本で引き取り~処分まで完了できて簡単 ・神社での処分に対応する業者が少ない
(2)神社に持ち込む(どんど焼き) ・祈祷とともに処分できるため、良心が痛まない

・神棚を神聖なものと考える方にとっては納得しやすい

・取り外しや持ち込む手間がかかる
(3)郵送で処分 ・近くに神棚の処分ができる神社がないときに便利 ・取り外し、梱包、配送用の段ボールの手配は自分で用意する必要がある
(4)ごみとして出す ・安く・早く・簡単で手軽にできる

・神棚は単なる入れ物と考える場合に適している

・考え方によっては向かない
(5)販売店で引き取ってもらう ・神棚を買い換える時におすすめの方法 ・処分だけの場合は、受け付けていない店が多い