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遺品整理

仏壇の処分方法5つと後悔しない注意点―遺品整理で処分に困る魂抜き

仏壇はベッドやテーブルなどの粗大ゴミとは異なり、宗教上の問題も絡んでいるため処分しにくいものの一つです。実家の家を相続した時に仏壇の管理を任される方も多いのではないでしょうか。

昔ながらの背丈ほどある仏壇はマンションには置き場所がありませんし、処分するにも方法が分からず後回しにしまう方も多いです。仏壇はルールに従うと簡単に手放せます。

この記事を読むと仏壇処分の手順や費用が分かり「仏壇を処分しなければならない」というストレスから解放されます。

1.仏壇処分するにはタイミングが大事

仏壇,処分

仏壇を処分するタイミングは転機が訪れる時です。仏壇の処分は人生で1回も経験しない方もいるほど腰の重い作業なので、タイミングを逃すと後回しになってしまい、次の世代に負の遺産として引き継がれることもあります。

例えば、引越しで住環境が変わるとき、両親が亡くなって実家の跡継ぎが誰もいない時、離婚や死別で家族構成が変わるときなどが当てはまります。

最近では、仏壇を所有していた親が介護施設へ入所するタイミングで仏壇を処分する人も増えています。誰も住んでいない実家に置きっぱなしになっており、盆や正月ですら手を合わせない状態が数年続くのであれば処分しても支障ないと言われています。

2.仏壇の処分方法と手順

仏壇処分の一般的な方法は大きく分けると以下の3つの方法があります。

1.寺院に引き取ってもらう
2.仏具店に引き取ってもらう
3.粗大ごみで処分する

どの方法を選んでも、基本的には供養後、廃棄処分することになります。
処分方法が選べない時は供養先を自分で手配するのか、供養も含めて処分先に依頼するかで決めます。

どの処分方法も基本的に供養は必要です。仏壇の処分だけをするのか、新しい仏壇との買い替えになるのかで、処分方法が変わります。また、買い替える時には仏具店に処分も任せると負担が少ないです。

仏壇の供養

仏壇,処分

仏壇処分には3つの方法がありますが、どの処分方法でも閉眼供養は必要です。
閉眼供養を済ませた仏壇はただの木材や金属の箱と考えられるので、粗大ゴミとして出しても問題はありません。

仏壇を購入したときは、開眼供養(魂入れ)の儀式をしていますので、仏壇の処分のときは、その魂を抜く閉眼供養をする必要があります。閉眼供養は魂抜きともいわれていますが、どちらも仏壇の中の魂を抜くという意味で、寺院によって呼び方が違うことがあります。

閉眼供養は「単独供養」と「合同供養」の2種類があります。
合同供養は遺品整理業者や仏具店が引き取った後で、他の仏壇や遺品と合わせて供養することです。合同供養の場合は各業者に依頼するとだけですので、ここでは単独供養についてご紹介します。

供養の日にち・服装

仏壇,処分

閉眼供養は四十九日や葬式などの弔事ではないので、仏滅や友引など六曜は関係ありませんが、気になる方は仏滅を選ぶとよい不安が少なくなります。

六曜よりも大切なのは、親族が供養に立ち会える日に設定することです。その墓に眠る人の親族は立ち会えるとさらに良いです。

仏壇の閉眼供養は弔事には当たらないとされるため、当日は喪服を着る必要はありませんが、色合い、デザイン共に派手な服装は選ばない方がふさわしいです。女性はネイビーや黒など落ち着いた色合い、男性は襟付きのポロシャツなどがおすすめです。
夏場はノーネクタイでよいです。

供養・魂抜きに必要な仏具・道具

仏壇,処分

単独供養では僧侶に来てもらいお経を唱えて閉眼供養をします。お経は1時間程度で終わりますが、事前に必要な仏具を揃えて準備しましょう。マッチやろうそく、御線香は数が足りないこともありますし、仏花はお盆には品薄になっているので1~2日前には確認すると余裕をもって供養ができます。

【必要な仏具】
・おりん(お経の合間に鳴らす鐘)
・りん棒
・りん布団
・香炉(線香立て)
・線香差し
・ローソク立て
・花立て
・経机
・木魚

足りない仏具は申込時に寺院に相談すると、持参してくれることもあります。

【確認が必要なもの】
・ライターやマッチ
・線香
・ローソク
・生花(仏花)
・お供え物(故人が好きだったお酒やお菓子)

供養費用について

仏壇,処分

仏壇処分の閉眼供養にはお布施として10,000円~50,000円の費用がかかります。寺院によっては金額が決まっているので、足りないことがないよう申込時に金額を聞くと安心です。また、お車代は遠方から来るお坊さん以外には不用です。

渡すタイミングは明確には決まっていませんので、当日の供養の後でも構いませんし、申込時に渡しても構いません。ただし、渡す時にはお布施袋に入れて渡します。

お布施袋の書き方はすべての仏事で共通しているので、覚えておくと今後にも活かせます。白い封筒を用意し、上部に「お布施」と書き、その下に自分の名字を書きます。筆や筆ペンで書くのが好ましいのですが、サインペンでも構いません。
色は真っ黒を選び、ボールペンでは書かないよう注意しましょう。

お札は上が頭になるように入れましょう。

3.仏具店で処分する

仏壇,処分

仏壇を買い替える方にはおすすめの処分方法です。
仏具店は仏壇の取り扱いに慣れているので理にかなった処分方法です。

核家族化に伴い実家の古い大きな仏壇を処分し、マンションの隅や押し入れに入るコンパクトな仏壇へ買い替えやリビングに置く家庭も増えています。リビングに仏壇があると故人を身近に感じられ、子供が先祖に感謝する習慣が身に付くので良い影響もあります。

3-1.仏具店で処分する費用

通常、仏具店では引き取り・処分のみの場合は20,000円~80,000円の費用がかかります。この費用には家までの引き取り費用や閉眼供養費用も含まれています。

新しく仏壇を購入すると、古い仏壇の引き取りや廃棄処分は無料になる仏具店も多いです。

3-2.仏具店で処分する手順

仏具店で仏壇処分する手順はとても簡単です。
電話やメールで仏具店に「古い仏壇を処分してほしい」旨を伝え、供養、引き取りの有無や仏壇のサイズなど必要情報を伝えます。
馴染みの仏具店かまたは最寄りの仏具店に依頼すると引き取りに来てくれるので便利です。

4.粗大ゴミとして処分する

仏壇,処分

仏壇を粗大ゴミで処分する前には自分で寺院に僧侶の手配をして、閉眼供養を済ませましょう。供養は仏教の考え方で呪われたりということはありませんが、先祖の魂が守ってくれていたものですので、余裕があれば閉眼供養をするのがおすすめです。

4-1.仏壇を粗大ゴミで処分する手順と費用

仏壇の閉眼供養を済ませたら、自治体のルールに従って粗大ゴミとして処分します。
費用相場は400円~2,000円くらいで、お住まいの地域や仏壇の重さ、大きさによっても変わります。

自治体によって多少異なりますが基本的には粗大ゴミの収集予約、粗大ゴミ処理券の購入、指定日に指定された場所へ出すという流れです。自身で処分場へ持ち込みを許可している自治体もあります。持ち込み時の処分費用は1,000円程度で、仏壇処分の中では最も安く処分できる方法です。

4-2.仏壇を粗大ゴミとして出す時の注意点

仏壇を粗大ゴミとして分類されず、受け付けていない自治体もあるので、事前に区役所や市役所に確認します。

例えば埼玉県ふじみ野市で、仏壇は適正処理困難物に指定されているので、粗大ゴミとしては収集、持ち込みともに禁止されています。

仏壇を粗大ゴミ集積所に出すことに近隣の目が気になる方は、処分場に持ち込み処分することをおすすめします。

5.仏壇を売って処分する

仏壇,処分

仏壇を売って処分する方法もあります。
フリマアプリやネットオークションでは毎月に数件程度取引されていますし、2020年10月2日現在、フリマプリでは50点以上の仏壇が出品されています。

売る場合でも仏壇の閉眼供養は必要です。

5-1.仏壇買取業者・ネットオークション

仏壇が買取業者に買い取られるのは稀なことです。
また、買取対象となる仏壇はマンションのリビングに置いても馴染みの良いコンパクトな仏壇です。その為、昔ながらの背丈ほどある古い仏壇を出品しても、買い手がつかない可能性が高いです。

ただし、大きな仏壇でも装飾の一部に「金」が使われている場合は、買い取って貰える可能性があります。仏壇の売却は難しくても掛け軸や仏具(おりんなど)は売れることもあるので、ネットオークションで売りに出してみるのも良いです。

5-2.手順と相場価格

仏壇は3000円~5000円で取引されています。
ここからは仏壇をネットオークションやフリマアプリで売って処分する方法をご紹介します。

ネットオークションで大事なのは写真です。画像は10枚以上、すべての方向から写します。写真だと伝わりずらい微妙は色合いや仏壇の場合には購入する方が気になる、閉眼供養については説明文に記載します。供養が終わっているかどうかは仏壇の写真を見ただけでは分からないので、閉眼供養をしているところの画像など「証拠」も一緒に載せると買い手が安心し、購入につながりやすいです。

その他に送料や発送方法も明確に記載します。出品者負担なのか、購入者負担なのかも明確にすることで、購入後のトラブル防止につながります。仏壇は重く、大きいので送料が高くなります。出品価格を安くしても最終的に値段が高くなってしまう可能性があることも買い手がつきにくい理由の一つです。。

出品時の価格はフリマアプリやネットオークションで「仏壇」と検索して過去の履歴をリサーチし、相場価格より500円~1000円程度安くすると早く売りやすいです。

仏壇処分時の注意点

仏壇,処分

ご紹介したどの方法で処分する時にもそれぞれマナーを守って取り扱いましょう。
宗教に沿った処分方法を選択するのが、親族や自分が納得できる方が多いので、処分する時に少しでも不明点があれば寺院に相談することをおすすめします。

仏壇を廃棄処分する前には、引き出しの中身のものを全部出すことを忘れてはいけません。70代よりも上の世代は仏壇が身近で神聖なものだったために、仏壇の引き出しに貴重品を入れているケースも多いです。

遺品整理業者が回収する際に引き出しを確認したら、遺言書や通帳などの貴重品が見つかるケースもよくあります。仏具店や遺品整理業者に依頼する場合は、確認してくれるので問題ありませんが、自分で粗大ゴミとして処分、売却する際には注意しましょう。