豆知識

遺品整理

孤独死の処理が自分でできない理由と発見後の手続きと費用

一人暮らしの家族や親戚の孤独死を目の当たりにすると、さまざまな考えや思いが浮かぶものです。「この後、どうすればよいのだろう」と途方に暮れてしまうことも少なくありません。

身内の孤独死が起こると、事実を受け止めきれず精神的なショックを受けることは自然なことです。しかし、正しい知識をもって対処しなければ悪徳業者の被害に遭ったり、スムーズに事態を収められなかったりするリスクがあります。

本記事では、孤独死を発見した際の適切な処理や必要な手続きについて解説します。また、清掃業者に部屋の掃除を依頼するかどうかの判断基準や遺品整理についてもまとめました。

孤独死を発見した際に適切な事態の処理を行えるように、本記事の内容をぜひご活用ください。

この記事を読むと分かること
・孤独死現場の清掃は清掃業者に依頼するべき理由
・孤独死を発見した際の対応や手続きの流れ
・孤独死現場の清掃を依頼する業者の選び方



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

孤独死,処理

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孤独死の処理は清掃業者に依頼しましょう

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親戚や身内の孤独死となった際、部屋が著しく汚れてしまっている場合があります。孤独死の処理については、原則として専門の清掃業者に依頼しましょう。

孤独死の処理について、以下の3つの観点から清掃業者に依頼した方が良いポイントを解説していきます。
・技術面
・感情面
・健康面

技術面

専門の清掃業者には特殊清掃のノウハウがあるため、孤独死の処理については清掃業者に依頼した方が確実です。

孤独死の処理には、防護服や防毒マスク、ゴーグル、腕カバーを着用して完全防備したうえで作業を行う必要があります。

孤独死から発見までに時間がかかった場合、ドアの外側からでもわかるほどの強烈な臭いを発しており、その中には目には見えない細菌が多数浮遊しています。専門業者は防護服や防毒マスクを着用して、安全に孤独死現場の処理を進めることが可能です。

また、特殊清掃業者は孤独死や自殺などの現場を特殊な薬剤と道具を用いて清掃し、臭いや汚れを取り除く専門技術があります。

孤独死の現場の状況や環境が異なると処理の流れや作業の内容も変化するものです。特殊清掃業者の経験と専門知識をもって適切な処理を行うことで、安全かつ的確に現場の清掃を進められます。

特殊清掃については【特殊清掃と遺品整理・賃貸物件の場合の費用】をご覧ください。

感情面

孤独死の処理を自身で行うことは感情面での負担も大きくなります。発見が遅れた遺体は腐敗が進んでおり、精神的に強いショックを受けるものです。精神的な不調だけでなく、体調を崩す場合もあります。

故人との関係性によっても変わりますが、少なくとも見知った方の変わり果てた姿を目撃することは、言葉では言い表せないほど辛いものです。孤独死の現場の光景や強烈な臭いがトラウマになる可能性もあります。

自身で孤独死の現場を処理することは、技術的な面だけでなく感情の面でも難しいため、業者に依頼して処理を進めた方が得策といえます。

健康面

孤独死の現場には多量のウイルスや菌が浮遊している恐れがあります。

死後3日以上が経過してから発見されると、害虫が大量に発生している場合もあります。夏場であればもっと早くから窓の隙間や換気扇からハエや蛆が入り込み、遺体に卵を産み付け、悲惨な状態になります。

適切な防備を整えず孤独死の処理をした場合には、ウイルスや菌に感染する恐れがあり、健康被害にもつながります。

衛生的な観点でも、孤独死現場の処理は清掃業者に任せた方が安心です。

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孤独死の発見後の流れ

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第一発見者の多くは不動産管理者であり、家賃の支払いの遅れや郵便物が溜まっていることで気付くケースが一般的です。また異臭などにより近隣住民が気付き、通報によって判明することもあります。

ここでは、孤独死を発見した際にどのような対応をとるべきか、発見後の流れについて説明します。

1.救急・警察へ連絡

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孤独死を発見した際は、原則として警察への通報を行います。もし、亡くなっているかどうかの判断が難しい場合は救急への連絡を優先しましょう。

遺体が腐敗しているなど死亡が明らかな場合は警察への通報、眠っているようにも見える場合は救急への連絡を行います。

遺体を発見した場合、遺体や室内のものに触れてはいけません。孤独死の場合は、死因を明らかにする現場検証を警察が行います。スムーズに死因を確認するためにも、遺体を発見した状況を保存することが重要です。

第一発見者が不動産管理者など他人の場合は、契約書や持ち物から身元を割り出し、警察から血縁関係の強い順番で、家族や親戚へ連絡が入ります。身元がすぐに判明できない場合は、DNA鑑定をするケースもあります。

2.警察での処理

医師に看取られない限り、自宅での死亡は異常死または不審死として処理されます。

亡くなった部屋では警察の現場検証が行われ、自然死と判定されるまで家族や不動産管理人は入室できません。遺体は警察へ搬送され「検視」が行われます。検視の結果、事件性がないと判断された場合は医師により死因や死後経過時間などの詳細を判定する「検案」が行われます。

身元がわからない遺体は専用の保管庫で保管され、保管料は遺族に1泊2,000円程度請求されます。

検視・検案が終わると「死体検案書」が交付され、警察での対応が終了します。警察での検視や検案は3日程度かかるため、この間に葬儀の手続きをすると後に慌てなくて済みます。

死体検案書の作成には以下の費用がかかる点に注意しましょう。

費用の内訳 費用相場
検案料 20,000円〜30,000円
行政解剖費用 80,000円〜120,000円
死体検案書発行料 5,000円〜10,000円
遺体搬送料 12,000円〜15,000円

なお、故人が自宅などで亡くなり、24時間以内にかかりつけ医の診断を受け「死亡診断書」が交付された場合は、警察への通報および検視は必要ありません。

3.遺体の引き取り

警察での処理が完了した後は、遺体の引き取りを遺族や親族が行います。

遺体の引き取りは拒否できる

孤独死の場合の遺体や遺骨の引き取りは、拒否できます。

引き取る人がいない場合、遺体は「行旅死亡人(こうりょしぼうにん)」として扱われ、自治体によって直葬されます。遺骨は無縁仏として合祀墓に納めて供養され、かかった費用は故人の財産から充当する仕組みです。

不足分は相続人の負担となりますが、相続放棄や支払う資力がない場合、最終的には自治体が費用を負担します。

遺体の引き取りを拒否した場合でも相続は必要

遺体の引き取り拒否と遺産相続は別の話であり、引き取りを拒否しても戸籍上のつながりがある場合は相続の手続きが必要です。

遺産相続や相続放棄を司法書士や弁護士に依頼する場合、10万円〜30万円の費用がかかります。相続放棄を自身で手続きする場合は5,000円ほどですが、故人の戸籍収集など手間がかかる点に注意しましょう。故人に負の遺産がある時には、自分で相続放棄の手続きをした方が費用を抑えられます。

その他にも「公共料金」「携帯電話」「賃貸物件の解約」など孤独死後に必要な手続きはたくさんあります。

4.孤独死後の火葬・手続き

死体検案書が作成された後、遺族が警察から遺体を引き取ります。死亡が確認されてから7日以内に死亡届を出し、同時に葬儀社の手配もしなければなりません。

遺体の搬送から安置、自治体への死亡届・火葬手続きの代行も含まれているプランを用意している葬儀社もあります。孤独死では腐敗が進んでいるケースも多いため、衛生上の問題ですぐに火葬されます。葬儀社を検討するための時間は少ない点に注意しましょう。

葬儀社で遺体の搬送・安置・火葬・葬儀全般をまとめたプランは20万円~200万円が相場で、葬儀に参列する人数が多いほど費用が高くなります。2024年8月現在では、コロナ禍の影響もあって家族だけで葬儀を行うケースも増えています。

葬儀費用の支払いが困難な場合

故人または相続人が生活保護受給者などで葬儀費用が支払えない場合は、自治体へ葬祭扶助の申請ができます。葬祭扶助は20万円ほど支給されますが、直葬(火葬)までしか行われません。

住民登録している自治体の公営の火葬施設の費用が安く、他の地域に搬入すると割高になるという事情があります。

持ち家で孤独死した場合

故人が持ち家で孤独死した場合、賃貸借契約ではないため清算を行う必要はありません。ただし、清掃や汚損箇所の除去を行う必要があります。

故人から不動産を相続して売却を検討する際には、買主に孤独死についての事実を告知しなければならない点に注意が必要です。

清掃や汚損箇所の除去は特殊清掃業者、不動産売却時の告知事項については法律の専門家など、孤独死の処理は専門家のサポートを受けて進めましょう。

5.特殊清掃業者・遺品整理業者へ依頼

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孤独死現場の清掃や消毒・消臭などの原状回復、遺品の整理を行います。

孤独死が賃貸物件で起きた場合、原状回復の費用は敷金や保険金から充当されるケースがあり、遺品の撤去のみ行えば十分なケースがあります。清掃業者の手配が必要かどうか、管理会社や大家と話し合って決定しましょう。

孤独死現場の汚れや臭いがひどい場合は、特殊清掃業者を手配します。また、必要に応じて遺品整理業者の利用の検討が必要です。

遺品整理業者の中には特殊清掃も行える場合があるほか、特殊清掃業者が遺品整理業者と提携している場合も多く見られます。特殊清掃と遺品整理の両方を検討している場合は、特殊清掃ができる遺品整理業者を利用すると便利です。

見積もりは無料で行えるため、時間に余裕があれば3社以上の複数業者から見積もりを取り、比較検討すると優良業者を選びやすいでしょう。詳細は本記事の「遺品整理業者の選び方」の項目で紹介します。

孤独死に備える保険は【孤独死保険は家主用と入居者用の2タイプ。孤独死でかかる3つの費用】をご覧ください。

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特殊清掃業者に依頼する目安

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孤独死で遺体が腐敗するまでの日数は、季節や地域、エアコンや暖房器具の使用状況など複数の条件によって変わるため、一概に断定することはできません。

目安として夏場は3日、冬は最長1ヶ月、平均すると2週間程度で腐敗が始まります。

特殊清掃が必要な孤独死の特徴

孤独死の腐敗が進みやすい夏場は、3日以上経過していると以下の状態になると考えられるため、特殊清掃が必要です。
・異臭が強く部屋の外まで漏れている。
・害虫が大量発生している。
・床にまで体液が染み付いている。
故人に生前の怪我や腫瘍があった場合は、さらに腐敗の進行が早くなります。

そのため、さらなる悪臭の発生や床の腐敗の進行を抑えるためにも、特殊清掃が必要と覚えておきましょう。

特殊清掃が必要ない孤独死

孤独死であっても特殊清掃が不要な場合もあります。遺体の腐敗が進行していない場合や部屋の汚損・臭いの程度によって判断が必要です。

以下に該当する場合には、特殊清掃の必要はないと考えられます。

・早期に発見された
・冬場などで腐敗が進んでおらず臭いがほとんどない
・ベッドの上で死亡しており部屋の汚損がない

ただし、賃貸契約の場合は管理者と相談のうえ、特殊清掃の有無を決めましょう。

孤独死の部屋の清掃

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孤独死では、発見まで1週間〜1か月以上かかる場合があり、大抵は特殊清掃が必要です。早期発見の場合は、異臭や体液が室内や家財に付着していなければ、特殊清掃が必要ないと判断できるケースもあります。

ここでは、特殊清掃にかかる費用の目安や作業内容を説明します。

費用の目安

孤独死の部屋の清掃費用は、長く遺体が放置された場合には害虫駆除やオゾン脱臭が必要になり、清掃料金が高くなります。特殊清掃業者では、腐敗した床板の切り出しや下地の処理まで行うことが可能です。

業者によっては「おまかせプラン」などパッケージ化されたプランを用意していることがあります。

特殊清掃の費用は複数の作業を組み合わせた料金で算出されます。主な作業内容とその料金相場を以下の表にまとめました。

作業内容 料金相場
床上清掃 30,000円〜
浴室清掃 30,000円〜
消臭剤・除菌剤の散布 10,000円〜
汚れた畳の撤去 1枚 3,000円〜
オゾン脱臭 1日 30,000円〜
汚物撤去 20,000円〜
害虫駆除 10,000円〜
作業員の人件費 20,000円〜

臭いがひどい場合にはオゾン脱臭機を24時間稼働させ、1日に1回換気をする作業を3日程度繰り返します。作業を行う期間が長くなるため、費用が高くなります。

遺体から滲み出た体液が床下や壁の奥まで到達している場合、薬剤での清掃、壁紙やカーペットの張り替えだけでは臭いが除去されません。そのため、床板の切り出しや石膏ボード、下地の処理も必要な場合があります。

フローリングの切り出しや壁紙の撤去までは特殊清掃業者でも対応可能ですが、張替えからは提携するリフォーム業者が入ることもあります。

害虫駆除

遺体の腐敗が進むと窓やドアの隙間からハエが入り込み、蛆が大量発生します。オゾン脱臭機を使用する間に繁殖は防げますが、虫の死骸が大量に床に落ちている状態であるため、まずは害虫の駆除から行うことが一般的です。

害虫であれば迅速に駆除可能ですが、ネズミやイタチ、コウモリなどの害獣が棲みついている場合は、専門の駆除業者が必要になります。

都心のマンションに比べて、田舎の戸建ては害虫・害獣が住み着きやすいため注意しましょう。

コロナなど感染症防止のための処理

清掃業者は、コロナウイルスを含めたさまざまな感染症を防止するための処理も行います。汚れや臭いを取り除いたとしても、孤独死の現場はさまざまな病原菌やウイルスが充満しているため、感染症のリスクが高い状態です。

特殊清掃業者は、目に見える汚れや感じ取れる臭いだけでなく、細菌やウイルスの除去まで対応しています。アルコールや次亜塩素酸ナトリウムといった薬剤、オゾン脱臭機や光触媒コーティングなどの機器や技術を用いて感染症防止を行います。

自力で感染症対策を行うには道具や薬剤の準備が難しく、適切な対処ができているか不安が残ります。特殊清掃業者に処理を任せてしまった方が、次に使用する人にとっても安心です。

清掃作業の流れ

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ここでは、孤独死の特殊清掃作業の主な流れを説明します。

特殊清掃の所要時間の目安は、ワンルームで3時間〜8時間です。オゾン消臭が必要な場合、消臭にかかる日数をプラスすることで全体の所要時間を把握できます。

作業終了後は、依頼者が各部屋の状態や清掃状況を確認し、問題がなければ支払いを行って作業完了です。

①消臭・脱臭
孤独死から発見まで日数が経過していて部屋に異臭が蔓延している、または外に臭いが漏れ出している場合、すぐに室内での作業ができません。オゾン脱臭機を使用し臭いを取り除きます。

オゾン脱臭機を24時間稼働させて臭いの元を吸着したあと、1日に1回換気をして悪臭を外に出します。この作業には3日以上かかります。
②撤去・清掃

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次に、汚染箇所の処理を行います。

害虫が発生している場合は、踏みつぶして汚染拡大しないよう、害虫駆除が必要です。ベッドや布団の上などで亡くなられた時には、体液が染み込んでいるため、移動を優先します。

浴室で亡くなられた時には血液や体液で排水口が詰まっていることも多く、汚染された液体をそのまま排水口から流すことはできないため、こしとる作業を行います。孤独死の現場の汚れは、薬剤を用いて拭き取るだけで対処できるものとは限りません。

フローリングや畳に染みついているときには下地まで汚れが染み込んでいることもあります。特殊清掃業者では汚れの範囲やシミの具合を判断し、必要な部分だけを除去する技術があります。
③リフォーム
壁紙や床板をはがしたときには、張り替えが必要です。
清掃や遺品整理後にリフォーム業者が入り、作業日数は早くて1日、リフォーム箇所が多いと工期も長くなります。

特殊清掃業者がまとめて手配してくれる場合もあるため、見積りの際にはどこまで清掃してほしいのかを明確に相談します。

賃貸物件の場合には孤独死後の部屋をフルリフォームすることもあり、事前にどこまでの原状回復作業が必要か管理者と相談して決めましょう。

近隣への配慮
可能であれば、作業開始前に近隣住民へ挨拶回りを行い、清掃業者が入ることを伝えておきましょう。

作業中は不用品搬出や清掃により、騒音が発生することもあります。特に集合住宅の場合は、エレベータを一時的に占有してしまう時間もあるため、事前に作業を行うことを住民に周知しておく気遣いが必要です。

直接挨拶できるタイミングがない時には管理会社を通して貼り紙をするだけでも十分です。なお、孤独死があったことについては伏せた方が不快感を与えないでしょう。

特殊清掃の詳細は【特殊清掃と遺品整理・賃貸物件の場合の費用】をご覧ください。

孤独死の遺品処理

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孤独死は発見が遅くなると部屋だけでなく、現場にある家財にも異臭が染み付いてしまいます。雑菌も発生して不衛生なため、売却やリサイクルはまずできません。そのため、基本的に遺品は廃棄処分されます。

ここでは、孤独死の遺品処理に関する目安料金や作業内容を紹介します。

費用の目安

遺品処理に関する費用は、下表が目安となります。物の量によって数万円の差が開くこともあります。

部屋の広さ(間取り)  料金  作業人数(目安) 
1K  35,000  2 
1DK  60,000  2 
1LDK  80,000  3 
2LDK  150,000  4 
3LDK  200,000  5 
4LDK  250,000  6 

 

料金詳細は【遺品整理の料金と安くする4つのコツ】をご覧ください。

作業内容

孤独死のあった部屋の清掃が終わったら、遺品整理の作業を以下の手順で進めていきます。

①遺品の仕分け
遺品の仕分けや分別を行います。
特殊清掃が必要となる現場での遺品の8割以上は買取対象外となりますが、資源としてリサイクルできるよう分別します。

仕分け作業中に通帳や現金、貴金属、印鑑など貴重品が見つかった場合にはまとめて返却してもらえますが、予め見つけてほしいものや返却してほしいものを伝えておくと過不足なく処理してもらえます。

例えば、写真や手紙は遺族にしか分からない思い出が含まれているものです。
自身で仕分けしたいものがある時には、その旨を見積もり時に遺品整理業者に伝え、まとめて渡してもらいましょう。遺品整理業者と一緒に仕分け作業を行うとスタッフの作業の妨げになるため、避けた方が無難です。

自分で確認したい遺品がある時には、事前にその部分のみ遺品整理を済ませておきましょう。

②遺品の搬出
遺品の仕分けや分別が終わったら、トラックへと積み込んでいきます。
団地の5階など階段がない建物や高層マンションでエレベーターを待つ時間があると作業時間が長くなります。

③遺品の処分
引き取られた遺品は遺品整理業者の倉庫で紙、鉄、木…など資源ごとに分別されて、リサイクルされます。孤独死の場合には供養を希望する方もいますので、その場合には住職を倉庫に招き、引き取った遺品の合同供養を行います。

供養証明書を発行してくれる遺品整理業者もあるため、見積もり時に確認しておきましょう。

孤独死の清掃業者の選び方

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清掃業者と契約する前には、最低でも3社から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。

相見積もりしていることを業者へ伝えると、不正な料金の上乗せを防ぐだけでなく、同じ業務内容でも安くしてくれる可能性があります。

ここでは、孤独死の清掃業者の選び方について説明します。

1.見積もり内容が明記されている

見積もりには作業内容が詳細に書かれているかを確認します。
書かれていない場合にも口頭で説明を受け、納得できる作業内容と金額であれば問題ありません。

例えば、異臭がする場合にはオゾン脱臭機が必要になるため、脱臭だけでも50,000円程度の費用が必要です。脱臭方法や作業内容を聞いた時に曖昧な答えや洗剤の種類をすぐに答えられないなど、応対に不安が残る清掃業者は信用に欠けます。

2.有資格者がいる

特殊清掃には必須となる資格がありませんが、関連する資格を持っていることは専門的な技術力や新しい知識を取り入れていることを証明するものです。中でも特殊清掃士は遺体の腐敗で汚れた箇所を清掃することに特化した資格であり、特殊清掃におけるプロフェッショナルであることを示します。

特殊清掃現場を掃除した数が多いため経験や知識も十分にあると期待できます。

その他にも臭気判定士や遺品整理士など、孤独死の処理に長けている資格があるため、依頼時には特殊清掃に関連する資格の有無を確認しましょう。

3.実績が豊富

孤独死のあった場所や遺体の状況によって、使用する洗剤や手順、工程数は変わるため経験豊富なスタッフがいる業者ほど適切に処理してくれます。

特殊清掃業者はWebでの集客に力を入れてない場合があるため、「特殊清掃業者 地域名」と検索してもネット上で自社サイトが上位表示されないこともあります。

紹介サイトでは紹介料金が上乗せされることもありますが、数ある業者の中から信頼できる業者を紹介してくれる点では安心できます。

この点については、遺品整理業者の選び方でより詳しくご紹介します。

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孤独死の処理に関するよくある質問

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ここでは、孤独死の処理に関するよくある質問に回答します。

孤独死で清掃費用は誰が払う?

孤独死の特殊清掃費用は連帯保証人や法定相続人が支払います。原則として原状回復の義務は部屋の借主にありますが、借主が亡くなっている場合は、連帯保証人が支払わなければなりません。

連帯保証人が亡くなっている場合など、原状回復の責任を果たせない場合は法定相続人が費用を支払います。

法定相続人は故人の遺産を相続する人を意味し、以下の方が該当します。

・配偶者
・子供
・両親
・兄弟

また、原状回復の責任を負う方がいない場合や遺族が相続を放棄した場合は、原状回復の費用を大家など物件の所有者が支払う場合もある点に注意しましょう。

孤独死の場合警察に支払う費用は?

孤独死で死因が明確でない場合は、死体検案書の作成を行いますが、その費用は遺族に請求されます。死体検案書の作成には検案料や解剖料、死体検案書発行料がかかり、3万円~15万円の費用が必要です。

実際の費用は遺体を引き取る警察署や死亡時の状況などに応じて変動するため、あくまで目安として捉えておきましょう。

新型コロナウイルスなどの感染症で孤独死した場合の処理は?

新型コロナウイルスや肝炎などの感染症で孤独死した場合、体液や血液に触れることで感染するリスクがあるため、特殊清掃の専門業者に相談して処理を行う必要があります。

特殊清掃業者にも重大な感染リスクがある場合、清掃依頼を引き受けてもらえないこともある点に注意しましょう。もし、特殊清掃の業者に処理を断られた場合は自治体へ相談します。保健所を通じて消毒や除菌の処理を適切に行ってから処理を進めます。

孤独死による特殊清掃を依頼する場合、感染リスクを業者が把握できるよう、死因や死後の状態を詳細に伝えることが重要なポイントです。

遺品整理は実績豊富なReLIFEにお任せください!

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遺品整理を検討される際は、ぜひReLIFEにご相談ください。

孤独死の処理まとめ

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孤独死を発見した場合、まずは遺体の状況を確認しつつ警察または救急への連絡を行う必要があります。

遺体の処理を進め、火葬まで処理を行ったあとには、部屋を清掃しなければなりません。遺体の体液や血液などによる汚れや臭いを取り除くためには、特殊清掃業者への依頼が必要です。また、故人の遺品整理も必要となります。

遺族が自ら特殊清掃や遺品整理を行うことは技術面や感情面でも辛いものです。特殊清掃業者や遺品整理業者を利用することで、精神的な負担を軽減できます。

孤独死における遺品整理についてのご相談はReLIFEまでお問い合わせください。

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