豆知識

不用品回収

スニーカーの平均寿命は何年?加水分解の判断基準と長持ちさせる秘訣

ふと街中の鏡を見たときに「スニーカーが汚れている!」と思ったことはありませんか?

使い勝手が良く動きやすいスニーカーだからこそ、気づいたら汚れていた、なんてことがありますよね。
まだ履けると思っていたスニーカーも、実は寿命がきているかもしれません。

この記事ではスニーカーの寿命と劣化の原因、長持ちさせる方法についてお伝えしていきます。


【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

スニーカー,寿命

スニーカー,寿命

スニーカーの寿命

スニーカー,寿命

スニーカーの寿命は使用頻度や感覚によっても変わりますが、一定の基準はあります。平均寿命と買い替えが近づいているサインをご紹介します。

目安は3~5年。毎日同じ靴を履いたら半年~1年

『ニューバランス』公式サイトによると、スニーカーの寿命は製造から3年~5年が目安です。寿命は使用頻度でも異なり、毎日同じスニーカーを履いた場合は半年~1年ほどと短めです。

スニーカーの劣化は日常的に履いている時はもちろん、新品のスニーカーをシューズボックスに保管している間にも自然に進んでいきます。

長期間しまっていたスニーカーを久しぶりに出したら、ソールが崩れていて履けなくった、ということが起こるのも劣化が原因です。

普段使うスニーカーであっても、滅多に履かないスニーカーであっても寿命は3~5年です。10年以上同じスニーカーを履き続けるのは難しいことになります。

見た目の寿命

見た目が汚くなってきたら寿命が近づいてきたサインですが、どの程度の汚れで捨てるかの判断基準は人によって異なります。

スニーカーの汚れが洗っても取れなくなったり、黄ばんできた時は寿命に近くなっています。

白いスニーカーであれば特に汚れが目立つので、色の濃いスニーカーよりも寿命が短いことがあります。

スニーカーには、スエード生地、キャンバス生地など様々な種類がありますが、レーザースニーカーであれば、破れてしまった時点で寿命です。

どの種類のスニーカーであっても、ソールやかかとや部分に穴が空いていたり、見た目がくたびれてボロボロになっていたら確実に寿命と言えます。

スニーカーとして機能しない

以下の3点のいずれかに当てはまっていたら、寿命が来ている証拠です。

・スニーカーが破れて履けない。
・ソール部分がすり減っている/穴があいている。
・スニーカーがクタクタになっている。

本体部分(アッパー)やインソールが破れていれば、目に見えるので判断しやすいですが、ソール部分は普段あまり見ることがなく、穴があいていることに気づきにくい部分です。

スニーカーの裏側の凸凹部分がなくなりツルツルになっているときは、寿命です。凸凹部分がなくなくと滑りやすくなって危険なので処分します。

ソール部分がすり減り内側が見えてきていたり、足裏に穴があいていたら捨て時です。

スニーカーを履いた時にも寿命かどうか判断できます。寿命がきているスニーカーはクタクタになっており、履いた時にクッション性を感じません。

ランニング用は走行距離

ランニングシューズの寿命は、走行距離を目安に判断します。
走行距離が500km~1000kmになった頃が寿命です。

毎日5km走る人は、約3か月で買い替えの時期が来るので、普段使いのスニーカーと比べると、寿命はかなり短いです。

走行距離が500kmに満たなくても使用頻度によっては寿命が早まることもあります。

ランニングシューズが劣化してクッション性がなくなると、膝に負担がかかってしまいます。怪我をする危険があるので、スポーツ用のスニーカーは寿命がきたと感じたらなるべく早めに買い替えましょう。

スニーカーの劣化の原因

スニーカー,寿命

スニーカーが劣化してしまう原因についてお伝えしていきます。

加水分解

ソールがボロボロと崩れてきたり、剥がれるのは加水分解が原因です。

加水分解とは、ソールに使われているポリウレタンという素材が水分と結びつきボロボロになる反応のことです。

ポリウレタンは、ニューバランスのスニーカーによく使われている素材で、軽くてクッション性と耐摩擦性に優れているためスニーカーにはうってつけですが、水分には弱いとされています。

雨だけではなく、汗など水分であれば何でも加水分解が起きてしまいます。

加水分解は自然に起こる反応のため完全に避けることは出来ませんが、雨に濡れっぱなしにしない、除湿剤を使うなど水分に触れる時間を短くすることで遅らせることはできます。

歩き方によるすり減り

スニーカーを履くたびにソールはどんどんすり減っていきますが、ソールのすり減る箇所は、歩き方の癖によって異なります。

例えば、ガニ股やO脚の人はかかとの外側がすり減り、内股やX脚の人はかかとの内側がすり減っていきます。猫背の姿勢で歩いていると、かかと全体や靴裏の中心がすり減っていきます。

足を引きずるように歩くと、足裏の地面の摩擦が多くなるのでソールがすり減るスピードは早くなっていきます。靴底を引きずるのではなく、かかとから着地して、親指の付け根で地面を蹴るようにして歩くようにしましょう。

足の形や大きさに合っていないスニーカーを履くと、靴の中で足が滑ってしまいます。足が滑ると、歩きづらく正しい方法で歩けなくなるので、靴がすり減っていく原因になります。

購入する段階から自分の足にフィットするスニーカーを選ぶのが大切です。

古いスニーカーを履き続ける3つのリスク

スニーカー,寿命

まだ履けたとしても寿命を過ぎたスニーカーを履き続けることにはリスクがあります。

1.怪我につながる

ソールが薄くなったスニーカーを履き続けていると、破片が深く突き刺さりやすくなり足の裏を怪我する原因となります。

ソールが薄くなっていると、溝部分もなくなっておりツルツルの状態になっています。ツルツルした状態のスニーカーを履くと滑りやすく転倒の危険があります。

購入したときはフィットしていた靴も、履き続けていくうちに緩んで大きくなってきます。自分に合っていない大きさの靴は靴擦れを起こし、歩くのが億劫になります。

ぶかぶかになった靴を履いていることで、足の裏の筋肉が衰えていくリスクもあります。偏平足の原因にもなり疲れやすくなったり怪我をしやすくなります。

怪我をする前に、古くなったスニーカーは買い替えましょう。

2.雨が染み込みやすくなる

防水スプレーをかけていたとしても、古くなったスニーカーであれば破れた部分から雨がしみ込んできます。

雨がしみ込むと、加水分解が起こりさらに劣化が進むという悪循環となります。

靴だけではなく靴下まで水浸しになると気分が台無しになってしますし、靴も靴下も替えられない状況にあれば、ずっと不快な状態のまま過ごすことになります。

足元が冷たいだけではなく、スニーカーにしみ込んだ雨は、足の裏から出る汗や脂と混ざって強烈な臭いの原因になります。

自分だけではなく相手の気分も悪くさせてしまうので、雨がしみ込みやすくなったスニーカーは、ガーデニングなどで使う自宅用のスニーカーにするか、劣化が激しい場合は処分しましょう。

3.見た目に問題がある

「おしゃれは足元から」「靴を見ればその人が分かる」と言われているように、足元が人に与える印象は大きいです。

汚れが酷い、破れかけているスニーカーを履いていると野暮ったくみえますし、だらしないような印象を持たせてしまいます。

特に白いスニーカーは汚れが目立ちやすく、古びているように見えます。

服装は綺麗な恰好で靴だけ汚れていると、アンバランスでお洒落なイメージとは程遠くなってしまいます。

ファッションに気を遣っている方であれば、くたびれた古いスニーカーは履かないほうが清潔感があります。

寿命を迎えたスニーカーの4つの選択肢

スニーカー,寿命

寿命を迎えたスニーカーはどのようにすれば良いか、具体的な方法について4つご紹介していきます。

1.可燃ごみで捨てる

靴としての役割を終え、寿命を迎えたスニーカーは可燃ごみとして捨てます。

ごみを出すときには「9割ルール」が存在します。
9割ルールとは、1割が燃えなくても9割が燃えるものであれば可燃ごみ扱いになるというものです。

紐を通す部分などどうしても金属部分が外せないスニーカーでも、可燃ごみとして出すことができます。

ただし、あまりにも金属部分が大きい場合や、自分で取り外しできる場合は、金属部分とスニーカーの布部分を分別してからごみに出します。

自治体によっては靴回収ボックスにスニーカーを入れて処分することができます。

松戸市では、市役所や市民センターなどの公共施設にリユース目的として回収ボックスを設置しています。

回収ボックスはまだ使えるスニーカーのみ受け付けているため、古くなって使えないスニーカーは可燃ごみとして捨てます。

2.スニーカーを修理する

気に入っているスニーカーであれば、修理に出してもう一度履くという方法もあります。

スニーカーを修理に出す時は、かかと、つま先など一部分の修理から、ソール全体の修理まで様々なコースがあります。

スニーカーの素材によって値段に幅がありますが、ソール全体を付け替える場合はいずれの業者でも10,000円以上が相場です。

ソール全体の修理が必要なら、修理に出すよりも新しいスニーカーを買ってしまった方が、結果的に安上がりになることもあります。

修理は業者に依頼する以外にも、自分で修理をする方法があります。

かかとのすり減り、スニーカー内側の2~3cm程度の破れであれば、市販の補修材で修理が可能です。

3.クリーニングに出す

スニーカーを洗う時間がない場合、自分では落とせないほど汚れてしまったスニーカーは、クリーニングに出すことがおすすめです。
スニーカーの布地に合わせてプロが綺麗にしてくれます。

購入してから年数も経っておらず、問題なく履けるけどとにかく汚いという状態のスニーカーは、クリーニングに出して汚れを落とすだけでもかなり印象が変わります。

スニーカーのクリーニングは1,000円未満で対応している業者もあれば、最低3,000円の費用でクリーニングを行う業者もあります。撥水加工などをオプションでつけたらさらに追加料金がかかります。

靴専用のコインランドリーを利用するとクリーニングの半額以下で靴が洗えます。

大型のコインランドリーには衣類用洗濯機とは別に靴用の洗濯機があり、綿や化学繊維で出来たスニーカーであれば、まるごと洗えます。

最短40分300円の料金で乾燥まで出来るので、時間も手間もおさえて、きれいなスニーカーがはけます。

4.スニーカーを売る

人気メーカーや限定品のスニーカーであれば売ることも考えてみます。
スニーカーを飾りたいと思うコレクターもおり、需要があるからです。

スニーカーを売るときには、買取業者に持ち込む方法とフリマアプリで出品する方法があります。

買取業者に持ち込むと、その場でプロが査定してくれます。スニーカーの買取に特化した業者はスニーカーの市場価値に敏感なため、適正な価格での買取に期待できます。

フリマアプリは、撮影、商品説明、発送など、取引一連の流れを全て自分で行います。値段を自分で設定できますし、中間費用は手数料だけなので買取業者よりも高い金額が手元に残るというメリットがあります。

スニーカーの中で人気の高いメーカーは、主にナイキ/アディダス/ヴァンズ/ニューバランスです。特にナイキのエアジョーダンは人気が高く、100,000円以上もの高額買取となるスニーカーもあります。

スニーカーを長持ちさせる5つのコツ

スニーカー,寿命

スニーカーはどうしても劣化していくものですが、劣化を遅らせる方法もあります。代表的で簡単にできる5つのコツをご紹介します。

1.毎日同じスニーカーは履かない

1日履いたスニーカーは2~3日くらい休ませるようにします。毎日同じスニーカーを履かず、2~3足くらいの靴をローテーションするとスニーカーが長持ちします。

スニーカーを休ませる一番の理由は湿気を逃がすためです。

足の裏からでる汗は1日で200mlほどと言われており、1日履いたスニーカーの中はかなり湿った状態になっています。

多湿状態は臭いの原因にもなるので、防臭の面でもスニーカーを休ませることが大事です。

特にスニーカーが湿りを感じたときは、新聞紙を丸めて入れておくと湿気を吸い取ります。

2.高温多湿を避けて保存する

スニーカーの保管に適しているのは涼しく湿度の低い場所です。

直射日光はスニーカーの色褪せの原因になり、湿気は加水分解につながって劣化していくからです。

週に1回以上に換気したシューズボックスでの保管が理想的ですが、換気するのが難しければ、除湿剤を置くだけでも効果があります。湿気は下の方にたまるので、除湿剤をシューズボックスの下段に置くとより効果が発揮されます。

反対に真夏の車中はスニーカーを一番劣化させてしまう場所です。

履き終えたスニーカーは玄関先で一晩乾燥させてからシューズボックスに入れると、湿度の少ない状態で保管できます。

3.かかとを踏まない。無理やり履かない。

履くときに外から力を加えないこともスニーカーを長持ちさせるコツです。

靴ひもが固く結ばれたスニーカーに無理やり足をいれたり、かかとを踏んだまま歩くとアッパー部分(本体部分)や内側部分にかなり負担がかかり、形が崩れてしまいます。かかとを踏むと段々とスニーカーの形が崩れていき、布が破れていきます。

手間はかかりますが、履く前に靴ひもを緩め、足を入れた後で結び直すのが理想的です。

4.歩き方に気を付ける

靴底を引きずるようにして歩くと、あっという間にソール部分がすり減ってしまいます。正しい歩き方を意識することで、スニーカーへの負担を抑えられます。

背筋を伸ばして地面を蹴るようにして歩くことを意識すると、綺麗に歩くことができます。

毎回、靴底の同じ部分がすり減ってしまうという方は、あらかじめすり減り防止シートを貼っておくと、すり減りを遅らせることができます。

シート以外にも、SHOE GOO(シューグー)という靴の補修材を使う方法があります。

誰でも簡単に使うことができ、チューブから出た液体を靴底に塗り、半日~1日乾燥させるだけで補修が終わります。

5.定期的に手入れをする

スニーカーを長持ちさせるためには、定期的な手入れが肝心です。

汚れをそのまま放置してしまうと、汚れが落とせなくなってしまいます。

お手入れの方法としては次のような方法があります。
・泥やほこりをブラシでさっと取り除く
・メラニンスポンジでつま先やソールの横部分を磨く

毎日3分ほどのひと手間で、きれいな状態を維持させることができます。

日々の手入れに加えて、月に1回防水スプレーをかけておくと汚れがつきにくくなり、より長持ちします。

スニーカー寿命のまとめ

<スニーカーの寿命>
・目安は3~5年。毎日同じ靴を履いたら半年~1年
・見た目が汚い
・破れているなど、スニーカーとして機能しない
・ランニング用は走行距離が目安
走行距離が500km~1000kmになった頃
毎日5km走る場合は3か月ほど

<寿命を迎えたスニーカーの4つの選択肢>
1.スニーカーは可燃ごみで捨てる
・自治体によっては靴回収ボックスも設置している。

2.お気に入りのものは修理に出す
・業者に修理してもらう方法と、自分で修理する方法がある。

3.クリーニングに出して汚れを落とす
・手間や時間をかけたくない場合は、コインランドリーを利用する。

4.スニーカーを売る
・人気メーカーのスニーカーはコレクターに需要がある。
・スニーカーによっては100,000円もの高価買取が可能。

<スニーカーを長持ちさせる方法>
1.毎日同じスニーカーは履かない
・1日履いたスニーカーは2~3日ほど休ませる。
・2~3足の靴をローテーションして履く。

2.高温多湿を避けて保存する
・車中はスニーカーを劣化させてしまう。
・シューズボックスには定期的に風を入れるようにして、湿気をこもらせない。

3.かかとを踏まない。無理やり履かない。
・基本的な使い方を守る。

4.歩き方に気を付ける
・すり減りが気になる場合は、靴補修材を使う。

5.定期的に手入れをする
・毎日のひと手間で靴が長持ちする。

スニーカー,寿命

スニーカー,寿命

テレビ洗濯機冷蔵庫マッサージチェアベッド学習机電子レンジ座椅子プリンター炊飯器物置消火器カーペット日本刀布団自転車金庫カラーボックス衣装ケーススーツケース婚礼家具家財整理ぬいぐるみ物干し竿毛布食器位牌エレクトーン灯油家具扇風機ゴミ箱トースターチャッカマンスプレー缶マニキュア発泡スチロールハンガーカーペットゴルフバッグフライパンガスボンベガスコンロビーズクッションコーヒーメーカーウォーターサーバー保冷剤ヘアアイロンライタータンス室外機がうるさいペンキ体重計石油ファンヒータータイヤ