豆知識

遺品整理

孤独死保険は家主用と入居者用の2タイプ。孤独死でかかる3つの費用

管理物件で孤独死があった場合には事故物件となります。元の状態に戻すためには遺品整理屋や原状回復費用として50万円以上かかりますし、入居率が下がり、収入が減ることも考えられます。

入居者の遺族も原状回復費用を求められることもあります。

孤独死保険は大きく分けると2タイプあります。
一つは賃貸オーナーが加入する家主型、もう一つは入居者が加入する入居者型で加入条件や補償内容・金額は全く異なります。

この記事を読むと孤独死保険の補償内容が分かり、入居者が管理物件で孤独死を迎えた時に備えることができます。また、自分が孤独死をした時に子供や親戚の負担を減らすことができます。



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。

孤独死,保険

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家主用の孤独死保険・3つの補償

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家主型の孤独死保険は自分の管理する物件で入居者が亡くなった際に、被る損失を補償してくれる保険です。

家主型孤独死保険では「残置物処理費用」「原状回復費用」「家賃保証費用」の3つの費用が補償されます。

入居時に家賃の2カ月分を敷金としてもらった中から「残置物処理費用」「原状回復費用」に充てることもできますが、家賃保証まではカバーできませんし、足りないことが多いです。

1.残置物処理費用

残置物処理費用は入居者の遺品を撤収するために必要な費用です。

大型家具や家電、衣類など故人が残した遺品を室内から引き上げるときに発生する費用なので、本来は遺族に支払い責任があります。しかし、孤独死では親族と連絡が取れなかったり、親族との仲が悪くて残置物処理費用を払ってもらえなかったりすることもあります。

遺族が遺品整理に対して応じてくれない時も、孤独死保険の補償範囲内であれば大家が金銭的な負担をせずに残置物処理を行うことができます。

遺品の撤去費用は~50万円が相場
残置物処理費用は、通常の孤独死保険では50万円程度まで補償されることが多いです。

ワンルームの遺品の仕分け、回収、処分を遺品整理業者に任せた場合の相場価格が100,000円、足の踏み場もないゴミ屋敷状態でも約200,000円なので、ワンルームであれば十分に賄える金額です。孤独死から数日経過しており、特殊清掃をセットでつけた場合は50,000~100,000円が追加されるので、最低でも30万円の補償はつけておきましょう。

部屋の広さに応じて料金が上がるので、管理物件に合わせて保証額を変えると安心です。

2.原状回復費用

原状回復費用は次の入居者を受け入れ可能にするために室内をもとの状態に戻すための費用のことです。

死亡事故では壁紙の奥にまで独特の臭いが染みついていたり、体液が床下まで浸透していることもあります。室内に染み込んだ臭いや汚れを取り除くには部屋の特殊清掃や内装工事が必要となります。

1度染み込んだ臭いは脱臭や清掃だけでは限界があるので、必要に応じで壁紙や床板、畳の交換などリフォームをしなければ人が住める状態になりません。

原状回復費用は50万円~300万円
原状回復費用は1室あたり50~350万円ほどが相場価格です。
壁紙の張替えや畳の3枚分の交換程度であれば20万円以下で抑えることもできますが、浴室やキッチンなど水回りの交換が必要な時には、浴室だけで最低でも50万円以上の負担があります。

孤独死のイメージをなくすためにデザイン性を高めたフルリフォームをするときには、400万円以上がかかります。

孤独死については【孤独死の処理が自分でできない理由と発見後の手続きと費用】をご覧ください。

部屋が臭い!5つの原因とすぐできる対処法|部屋をいい匂いにするコツ

3.家賃保証費用

家賃保証費用は孤独死した入居者が支払う予定だった家賃、空き室期間、孤独死による家賃の減額の家賃損失をカバーするための費用です。

孤独死後の原状回復には早くても1カ月かかりますし、人が亡くなった物件として悪いイメージが付きやすいので入居希望者が減少します。入居者を入れるために家賃を半額以下にしなければならないこともあります。

6~12か月 までの家賃損失をカバー
保険商品により補償期間が異なっており、事故後6か月~12か月程度 までの家賃損失に対して支払われるのが一般的です。

例えば、都内のワンルームマンションの相場価格が7万円ですので、42万円~70万円が家賃損失金額として支払われます。補償金を基にフルリフォームすることもできますし、入居時に敷金や礼金を無料にするなど入居を促す資金としても使えます。

家主用の孤独死保険の料金

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保険料の料金設定は保険商品により異なりますが、通常は「一棟内の部屋数」と「家賃」によって料金が算出されます。一部の保険商品では、月額300円のように固定料金になっているものも存在します。

基本的に年払いであり、 保険料は建物の間取りや高齢入居者の割合とは無関係に、1棟の戸室数や家賃から設定され、1棟の戸室数が多い場合や1室あたりの賃料が高い時には保険料も高くなります。

孤独死保険料の目安

例えば、あそしあ少額短期保険株式会社の「大家の味方」で、孤独死をカバーするオプションをつけた場合の年間費用は約20,000円となります。
※1棟6室のアパートで計算

「1棟すべての月額家賃合計額」×1.22% + 「戸室数」×2,570円(年間)です。1棟に6戸の部屋があり、各戸の家賃が7万円だった場合には、70,000×6×0.0122+6×2570=20,544円(年間)となります。

家主用の孤独死保険・加入条件

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家主型孤独死保険の加入条件は1棟すべてあるいは所有する賃貸全室など、物件全体に対して加入することとされています。そのため、「高齢者の住んでいる部屋だけに孤独死保険をかける」ことは基本的に出来ません。

高リスクの世帯に絞って加入させると、保険会社の抱えるリスクが大きくなりすぎることや個人に対して第三者が保険をかけることになるので、条件が設けられています。

火災保険のオプション

孤独死保険の需要の高まりを受けて、2015年以降は大手損保会社も賃貸住宅の孤独死などに備える特約を火災保険に付与する商品を扱い始めました。こちらは基本的に一棟単位の加入となり、大家であれば必ず入る火災保険に特約を付加する形の商品であるため、無駄が少ない選択肢と言えます。

入居者が孤独死した時に必要な2つの費用

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管理物件で入居者が孤独死したときに、家主が必要となる資金は「原状回復費」と「損失分の家賃」の2つです。

1.原状回復費

原状回復費は孤独死で汚損された物件を元通りにして再び賃貸に出せるようにするための費用のことです。

具体的には「残置物処理費用(遺品整理費)」と、「特殊清掃費」、「リフォーム費用」が原状回復費に含まれます。
一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会が2020年に発表した「第5回孤独死原状レポート」によると、原状回復費は平均で38万円程度、最大で約416万円と報告されています。

孤独死発生時の残置物処理費用は平均で22万円程度となっていました。
孤独死保険に加入している場合は、これらの負担に対して保険金が支払われます。

特殊清掃については【特殊清掃と遺品整理・賃貸物件の場合の費用】をご覧ください。

2.家賃の損失

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家賃の損失は孤独死による3つの収益悪化のことを指します。

①孤独死により得られなくなった家賃分の損失
②リフォームや清掃期間の空室による損失
③事故物件扱いとなったあとの家賃値下げ

孤独死では特殊清掃やリフォームが必要であり、作業が完了するまでは最短でも2か月は かかってしまい、その間の家賃収入を得ることができません。例えば月額50,000円の物件では、最低で50,000×2か月=100,000円の損失となります。

家賃値下げの目安
また、孤独死の後は事故物件扱いとなるため入居者が減る傾向にあります。入居者を入れるためには20~30%以上の家賃の値下げが必要となるケースが通常であり、元の賃貸価格が月5万円だった場合、30%の値下げでは50,000×0.3×12か月=18万円となり、1年で18万円の収入減となってしまいます。

先述の第5回孤独死レポートによると、家主型孤独死保険に加入している家主に対しては、平均で31万程度の家賃保証費用が支払われていました。
孤独死保険では家賃損失に備えることもできます。

家主用の孤独死保険の比較と選び方

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家主型の孤独死保険は補償内容や上限金額を管理物件の規模に合わせて選ぶと損失を減らせます。

2021年6月現在、孤独死保険を提供している会社は20社を超えており、補償内容と金額は会社により様々です。
ここでは「損保ジャパン株式会社」、「三井住友海上火災保険株式会社」、「あそしあ少額短期保険株式会社」「アイアル少額短期保険株式会社」の4社の孤独死保険を比較します。

損保ジャパン 三井住友海上 あそしあ アイアル
費用 要問合せ 要問合せ 1棟すべての家賃合計額×1.22%+戸室数×2570円(年間) 1戸室あたり月額280~390円

個数が多いほどに安くなる

商品名 THEすまいの保険

【事故対応等家主費用特約(オプション)】

GKすまいの保険 【家主費用特約(オプション)】 大家の味方

【修理費用担保特約】

無縁社会のお守り
家賃補償保険金(家賃の損失補償) 最長12カ月 最長12カ月 最長6カ月 最長12カ月

限度額200万円

原状回復費用保険金=死亡事故対応費用保険金(遺品整理費用・特殊清掃費用など) 限度額100万円 限度額100万円 限度額300万円 限度額100万円
その他 要問合せ 要問合せ 臨時費費用補償20万円
(犯罪時50万円)
見舞金5万円
(原状回復費用保険金が5万円以下だった場合)
加入条件 家賃収入特約に加入している賃貸物件 家賃収入特約に加入している賃貸物件 1棟単位の加入が必要 加入戸室4戸以上

所有戸室すべての申し込みが必要

家主が孤独死保険を選ぶポイント

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孤独死保険を選ぶときのポイントは、対象の物件規模や内容に合わせたサービスを提供してくれる保険会社を選ぶことです。
孤独死保険を使用する状況はいきなりやってくる上に、想定外の事態も起こりうるため、イレギュラーな対応にも迅速に判断してくれる保険会社を選ぶことが重要です。

実際に保険会社と契約を結ぶ前に、「申込時に空室の戸室がその後入居となった場合、補償対象となるか」や、「保険期間中の入退去や、物件の追加購入または売却をした場合の対応はどうしたらよいか」など普段想定されない質問を聞いてみるのもおすすめです。

すぐに回答してくれる保険会社は制度が整えられている可能性が高いため、イレギュラーへの対応の早さにも期待ができます。

「申し込み時に空室だった戸室」へ契約後に入居した入居者が死亡した場合は補償対象となりますが、契約初年度の補償開始日以前に死亡(あるいは死亡推定時刻設定)された孤独死は補償対象外となっています。

入居者用の孤独死保険の補償内容

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入居者型の孤独死保険では孤独死した時の「残置物処理(遺品整理)費用」、「原状回復費用」の2つが補償されます。

入居時に加入する家財保険のオプションとして位置づけられているので、孤独死以外の災害も補償されるのが特徴です。

保険会社によって孤独死に対する保険の名称が異なりますが、補償の相場価格は約50万円で、相続人に対して支給されます。相続人がいない場合は代わりに保証人や相続財産管理人などが行なった修理費用に対して保険金が支払われるものもあります。

入居者用の孤独死保険の料金

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入居者の型孤独死保険の料金は入居時に加入する家財保険の保険料に含まれているかオプション扱いとなり、相場は2年間で13,000~20,000円です。

一例として東京海上ミレア少額短期保険株式会社の「お部屋の保険ワイド」(入居者型)では、契約期間は1年または2年から選択でき、支払いは一括払いのみとなっています。保険料は借用戸室の専有面積と家財保障の上限額により設定されるため、入居者の年齢や世帯人数などは無関係です。

例えば、ワンルーム・1Kの物件は専有面積30㎡未満の広さが多いのですが、この30㎡未満の専有面積で家財保証250万円の場合、保険料は2年で17,000円と設定されています。

入居者用の孤独死保険・加入条件

入居者型孤独死保険は、賃貸住宅に入居している方なら年齢制限なく加入することが可能です。入居開始時に入るのが一般的ですが、居住途中で加入することも可能です。

1度自室で倒れたことがある方や年齢と共に子供や親族に自分の孤独死で迷惑をかけたくない方は途中で加入されることが増えています。生前整理や終活を進めることも子供世代の負担を減らすことになります。
生前整理については【生前整理で5つのやることリストー自分のためと家族のために始める時期】をご覧ください。

終活については【終活の基本と5つのやることリスト-人生を不安なく過ごしたい】をご覧ください。

入居者が孤独死で負担する2つの費用

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孤独死した場合に遺族が負担する可能性があるのは、原状回復費用と遺品整理費用の2つです。敷金から賄われることもあります。

1.原状回復費用

原状回復費用とは、死亡事故で部屋に汚れやにおいがついた場合に行う特殊清掃や内装工事のための費用です。
床や壁紙の張替えなど高額になる工事が多く、大幅なリフォームを要する場合は300万円程度かかる場合もあります。

賃貸物件が自然死や病死によって部屋が汚損された場合、通常は原状回復費を大家が負担することが多く、保証人や相続人に原状回復費を請求されるケースは稀です。しかし、リフォームが必要なケースでは大家から損害金などとして原状回復費用の一部を求められることもあります。

また、賃貸ではなく故人の所有物件であった場合には相続人が特殊清掃費用を負担することになります。マンションであれば隣戸や下階のリフォームも費用に加わる可能性もあるので備えておくことをおすすめします。

2.遺品整理費用

遺品整理費用は部屋の中に残置された遺品を撤去するための費用です。

単身入居者が死亡すると入居者の有していた賃借権と居室内の残置物の所有権は相続人に承継されるため、遺品整理費用は大家ではなく相続人が負担することとなります。

遺品整理の料金は間取りや遺品の量、質で決まり、概算料金は、ワンルーム・1Kでの一人暮らしだった場合30,000円~80,000円です。

賃貸の場合は退去時まで家賃を払い続けることになるため、孤独死発見後は速やかに遺品整理を済ませなければなりません。

遺品整理については【遺品整理の方法や時期~失敗しない3つの注意点と費用相場】をご覧ください。

孤独死の処理ができる3つの業者

孤独死,保険
孤独死の処理ができる業者は「特殊清掃専門業者」であり、特殊清掃が完了したあと必要に応じて「リフォーム業者」や「遺品整理業者」に依頼します。

1.特殊清掃専門業者

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特殊清掃専門業者は腐敗した遺体によって汚れて臭いが染みついてしまった部屋を特殊技術で清掃して、死体の痕跡を消してくれる業者です。

夏なら死後1~2日、冬なら死後数日で 遺体が腐敗してしまい、床や壁に血液・体液が染みついたり、異臭や害虫が発生したりします。ドアの外まで臭いがある、ウジムシやハエなど害虫が沸いているといった状態の場合は、特殊清掃専門業者への依頼が欠かせません。

特殊清掃の具体的な作業内容としては、体液や血液の清掃、消毒・除菌、オゾン脱臭などを行ってくれます。専門の技術と特殊な薬剤を使うため、一般のハウスクリーニングと比べて料金が高額です。

汚損した部分の範囲面積や間取りによって料金は異なります。

特殊清掃費用

発見までの日数 ワンルーム(6畳) 1DK(12畳)
~1日 \75,000 \75,000
2~3日 \75,000 \110,000
4~6日 \110,000 \135,000
7日以上 \135,000 \180,000

作業内容ごとの費用相場としては、以下のようになっています。
床上清掃 30,000円〜
浴室清掃 30,000円〜
消臭剤・除菌剤の散布 10,000円〜
汚れた畳の撤去 1枚:3,000円〜
オゾン脱臭 1日:30,000円〜
汚物撤去 20,000円〜
害虫駆除 10,000円〜
作業員の人件費 20,000円〜

オゾン脱臭機はワンルームであっても3日以上の消臭期間が必要です。

2.リフォーム業者

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リフォーム業者は特殊清掃だけでは回復しきれないひどい汚れや臭いがある場合に、床や壁紙を剥がして新しいものに入れ替える業者です。

死後発見まで目安1週間以上かかると遺体の損壊が激しくなるため、特殊清掃だけでは回復しきれず、特殊清掃・遺品整理を済ませてからリフォーム業者に依頼するケースが多くなります。

具体的には、体液・血液が床の下地や基礎や壁紙にまで浸透して臭いが入り込んでいるケースや、お風呂で死亡して浴槽表面の傷に臭いが取れなくなってしまったケースなどで依頼が必要です。

壁紙の一部張替えだけで済む場合から、床下の基礎への下地処理が必要な場合まで、リフォームの程度は状況に応じて変わりますが、ワンルームであれば50万円前後が相場です。

3.遺品整理業者

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遺品整理業者とは、入居者の死後に遺品を整理・処分するための業者です。
死後1日以内など速やかに発見された場合は特殊清掃やリフォームが必要ないため、遺品整理業者に依頼するだけで残置物処理と原状回復を済ませることが可能です。

しかし孤独死の場合は、実際には死後時間が経った状態で発見されるケースが過半数であるため、特殊清掃後に遺品整理業者を呼んで遺品整理する流れが一般的です。家がゴミ屋敷化していたような場合には、遺品整理業者にゴミ屋敷清掃も依頼する必要があります。

遺品整理の作業内容
遺品整理業者の作業内容には遺品の要・不要の分別と不用品の回収・処分、貴重品の捜索 、合同供養、作業後の簡易清掃などが含まれます。

通常の遺品整理では買取品の査定も行ってくれるのですが、孤独死の場合は遺品に臭いがしみ込んでいたり、最期に身の回りのことができなくなりゴミ屋敷状態に陥っていたりするケースが多いため、買取できず処分される遺品がほとんどです。

孤独死の場合の遺品整理は不用品回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するほうが適しています。遺品整理業者は遺品の扱いに慣れており、仏壇の処分や供養も対応可能です。

遺品整理の料金
遺品整理業者の料金は遺品の質や量によって決まるのですが、目安として部屋の広さで表すとイメージしやすいです。

相場料金

間取り 料金相場 作業時間
1R・1K 30,000円~80,000円 1~3時間
1DK 50,000円~120,000円 2~2時間
1LDK 70,000円~200,000円 2~6時間
2DK 90,000円~250,000円 2~6時間
2LDK 120,000円~300,000円 3~8時間
3DK 150,000円~400,000円 1日
3LDK 170,000円~500,000円 半日~2日
4LDK 220,000円~ 1日~3日

上記は一般的な遺品整理の費用であり、ゴミ屋敷清掃・特殊清掃が必要な場合は料金が加算されます。

遺品整理の料金については【遺品整理の料金は4つ+αで決まる!いい遺品整理業者の方が安い理由】をご覧ください。

ゴミ屋敷については【ゴミ屋敷がコロナ禍で増えた。5つの原因と命に係わる3つのリスク】 ‎をご覧ください。

遺品整理業者、特殊清掃業者、リフォーム業者は相互関係にあり提携していることも多いので、いずれか1社を窓口として遺品整理から原状回復まで行うこともできます。入居者であれば遺品整理業者、家主であれば特殊清掃業者を窓口にするのがおすすめです。
遺品整理業者の選び方は【遺品整理業者の選び方・失敗しない3つのポイントでトラブル回避する】をご覧ください。

孤独死しない・させないためにできること

孤独死,保険
孤独死の原因は社会とつながりが希薄になってしまうことです。

家族や友人とつながりを持ったり、地方自治体や民間企業のネットワークを利用したりすることで孤立を予防でき、万が一のときでもすぐに対応が取れます。

孤独死の割合

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国は孤独死を明確に定義しておらず、全国規模の統計データが存在しないため孤独死による死亡者数を正確に知ることは出来ません。
しかし2018年9月18日の朝日新聞Digital版 によれば、全国の65歳以上の孤独死者数の推計値は年間で2万6821人にのぼったと報じられていました。

一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会による第5回孤独死原状レポートで孤独死事例の平均年齢は61歳と比較的若く、全体の約半数が65歳未満であったことを考慮すると、実際には年間でさらなる人数の孤独死が発生していると推測することができます。

少子高齢化によって今後単身者の割合が増えていく見込みであることから、孤独死はこれからますます増加していく恐れがあります。

入居者を孤独死させないために

家主が入居者の孤独死を防ぐためには、 日ごろから入居者とかかわりを持つよう徹底することが大切です。

「家賃振り込みが数日おくれている」「ポストの中に郵便物がたまっている」「最近顔をみない」「水道メータ・ガス・電気のメータが12時間以上変化しない」「雨戸が締めっぱなし」などのちょっとした異変に気づくことが、孤独死の早期発見につながります。

もしものときの対応手順や、本人・職場・連帯保証人・友人・知人の電話確認先をリストアップしておくなど、日ごろの備えが孤独死を防いで迅速に対処するためのポイントと言えます。

自身が孤独死しないために

自分が孤独死しない解決策は人とのつながりを絶やさないよう徹底することです。

例えば、自治体や企業の見守りサービスや見守り用のスマホアプリ、見守り家電を活用したり、SNSや電話で家族や友人などと定期連絡を取るよう取り決めを作ったりするのが有効です。

ホームヘルパーや宅配弁当といった訪問サービスを利用や、デイサービス・デイケアなど通所サービスを常用によっても、孤立化を防ぐことができます。身体的な理由から自分一人で日常生活を送ることに不安を感じたら、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの老人向け施設に入居する方法もあります。

孤立を避ければ孤独死を防ぐことができ、万が一のときにも手遅れにならずに済みます。

孤独死保険のまとめ

・孤独死保険には家主型と入居者型の2タイプがある
・家主型は「残置物撤去費用」「原状回復費用」「家賃補償費用」が補償される
・入居者は家財保険の中に含まれていることもあるが、孤独死に特化した内容の保険もある
・孤独死後の室内を元に戻すためには50万円前後かかり、遺品整理費用は基本的に遺族が負担する
・契約内容によっては遺族に原状回復費用を求められることもある
・孤独死をしない、させないためには定期的に地域とのつながりを持つことが大切

以上、孤独死保険の種類や補償内容、孤独死の対応方法や予防対策についてご説明しました。万が一に備えて孤独死保険に加入し、日ごろから孤立を避けて人とのかかわりを維持し続けるよう意識することで、安心して生活することが可能です。

家主にとっても入居者にとっても、孤独死保険は安心材料となるため積極的に検討するのがおすすめです。

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