セカンドライフへの50代終活は断捨離がコツ
早期退職などライフステージの転換期を迎えるのが50代です。
今までは家族や会社のために時間を使ってきたことでしょう。ここからの人生は自分のために使ってもよいのではないでしょうか。
終活を通して今までの人生を振り返り、残りの時間を誰とどのように過ごすか明確にできます。
この記事では50代に向けた終活のメリットや始め方をご紹介します。記事を読み終えるとより充実した生活を過ごすことができるようになります。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
目次
50代が終活をはじめる3つのメリット
50代で終活をはじめるメリットをご紹介します。
①気力・体力・判断力がある
終活では物の整理や財産の管理など、体力と頭を使う作業が中心です。日常的に仕事で体を動かし、頭を働かせている50代は気力・体力・判断力が充実しているので、スムーズに行えます。
例えば、銀行口座をまとめる時には資産の移し替えの他に銀行へ出向かなければなりません。
子どもに生前贈与をするときには贈与税の計算をしないと、損してしまいます。
60〜70代になると仕事を引退する方が増えますし、体力も落ちるため終活を進めるスピードと正確性が落ちてしまいます。
②入院に備えられる
入院に備えられることが2つ目のメリットです。
50代になると疲れが取れにくくなり、慢性的な不調に悩まされる方もいます。30代、40代から積み重なってきた不調が病気となって表れてきます。
入院するタイミングは突然やってきます。
入院時のお金と荷物を整えると安心して、病気と向き合えます。家族を慌てさせないこともメリットの一つです。
③セカンドライフの準備が整う
セカンドライフの幅が広がっているのが50代です。
健康と収入にゆとりがあるので、住む場所や仕事の選択肢が豊富にあり、備えた行動にもうつせます。
海の近くでゆっくりとした時間を過ごしていきたいのであれば、物件の下見をしに行ける体力があります。老後はアクセスのよい街中で過ごしたいのであれば、今から資金をためられる時間もあります。
セカンドライフを満喫するための時間の猶予が十分に残されています。
独身の方にも終活のメリットはある
もしものときに周囲に迷惑をかけないことは終活の目的の一つです。そのため、終活は主に、パートナーや子ども・孫のいる人がすることだと思われることがありますが、独身の方にもメリットがあります。
独身の方の場合、親や兄弟に先立たれるなどして、高齢になってから面倒を看てくれる身内がいない場合への備えが必要です。
また、一人暮らしの方は体調不良にすぐ気づいてもらえないため、孤独死のリスクも高いです。自分にもしものことがあったときへの備えとして、独身の方も終活を始めることを検討しましょう。
50代の終活意識
老後を控えた50代では、多くの方が終活について意識しています。
楽天インサイト株式会社が2024年に行った終活に関する意識調査では、50代で「終活をする意向がある」という方の割合は男性が75.7%、女性は86%でした。
なお、男性では56.3%、女性は64.3%の方が「家族に迷惑をかけたくないから」を終活をしたい理由として挙げています。
50代が終活を意識するきっかけ
意識調査によると、50代で終活を意識しはじめるきっかけとして最も多いのは、「家族や大切な人が亡くなったこと」です。
50代であれば家族や友人を亡くす経験をする方も多いと考えられます。周囲の死をきっかけに自身の最期の過ごし方を考えるのは自然なことといえます。
また、50代の人が終活を意識しはじめるきっかけとして2番目に多いのは、「自分の健康に不安を感じたこと」です。50代以降はメタボリックシンドロームや脳卒中の発症例が増え、女性であれば更年期障害も見られる年代です。同世代の友人が病気になるのをきっかけにして「いつまでも健康ではいられない」と感じ終活をはじめる方もいます。
70代・80代となった親の変化を目の当たりにすることが、自分の将来を考えるきっかけになるケースもあります。亡くなった親が終活に取り組んでいなかったことで、遺品整理などに苦労し、「自分の子供には苦労をかけたくない」と考え、終活を始める方もいます。
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50代の終活ですること3つ
50代の終活で行うことは3つしかありません。3つを抑えると終活はほぼ成功したと言えます。
1.不用品を減らす
不用品を断捨離して、身の回りの荷物を整理します。
自分が亡くなった後に不用品は全て遺品となり、相続人である家族の持ち物に変わります。家族が亡くなったことの悲しみだけでも心の負担です。不用品の処理が加わると、体力の負担にもなります。
処分するためには「判断力」と「時間」も必要です。
残された家族の負担にならないように自分で不用品の処分をするのが50代の終活のメインです。
2.財産の把握・老後の資金を算出する
自身財産と生活するために毎月いくらかかるのかを算出して、老後資金に余裕を持たせます。
資金の算出にあたっては、まず自分が現在持っている財産の現状を把握しておきます。
財産に当てはまるのは例えば以下のものです。
・預貯金
・株式
・不動産
・保険
・換金できそうな貴重品
これらの財産をまとめておきます。そして、自分のこれまでの生活から「老後はどのくらいの生活費が必要か?」を考えます。
あらかじめ必要な資金を把握しておけば、お金に関する漠然とした不安に襲われることがありません。
また、財産を整理しておくことで、相続の際に「あとから財産が見つかりトラブルになった」という事態になることも防げます。
3.介護施設を検討する
介護が必要になったときに備えて、介護施設の下見をするのも終活の1つです。
必要に応じて、介護施設や高齢者用住宅に移り、ケアをしてもらいながら生活する必要があります。まだ判断力のある50代のうちに終の棲家を見つけておきます。
必ずしも決める必要はありません。
良さそうな施設の目処だけでも立てられれば、仮にケアが必要な状態になったとしてもスムーズに対応できます。
また、事前に施設を見つけておけば、先ほどの資金計画も修正ができます。施設に入ることも踏まえた資金計画があれば、もし入ることになったとしても、慌てずに済むため安心です。
50代の終活メインは断捨離
50代では、老後に向けてお金・モノ・住居をメインに終活を進めます。
不用品を捨てる「断捨離」から手を付けましょう。不用品がなくなると終活をしている実感がわきますし、住み替えることになってもスムーズに進められるからです。
①断捨離を小さな一角から始める
断捨離は効果が見えやすく、小さい範囲からすすめていきます。
狭いところから小さな判断を積み重ねていくことで、判断力が身についていくからです。
コレクションや高価なブランド品は思い入れが強く、判断に時間がかかるので一番最後にします。
おすすめはキッチンの引き出しや子供部屋、押し入れの一角など普段使っていない場所から始めることです。衣類、食器類は1つあたりの金額が小さく、使っていない期間や好みが分かりやすいので断捨離が進めやすくなります。
②計画的に進める
断捨離は計画的に進めると効果も分かりやすいので続けやすくなります。
「9月中にはキッチンの断捨離を終える」などいつまでにどこの断捨離を終わらせるのかを明確にすると、振り返りやすくなります。終活での断捨離は家中の不用品を処分することになります。
仕事の疲れがたまっている週末には無理に進める必要はありません。
1年単位の余裕を持った計画を立てるのがおすすめです。
③ものを3つに分ける
断捨離では物を3つに分けます。「捨てる」「残す」の2つだけに選択肢を狭めてしまうと、判断する時間がかかりますし、断捨離自体が苦痛になってしまうからです。
自分の持ち物全てを
・必要な物
・不要な物
・保留する物
の3種類に分ける作業を続けると、判断することに慣れていきます。
保留するものは思い入れのある写真や明らかに価値のあるものです。「いつか使うかも」など明確な理由がないものは捨てた方が終活では効果的です。
50代では部下の結婚式やパーティなど社交の場に行く機会も残されています。1年に1回しか使わない物であっても生活に彩を与える物であれば残したほうが後悔がありません。
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④不用品を処分する
不用品と判断したら、気が変わらないうちにゴミとして処分します。
ただし、明らかに市場価値のあるものは買取業者に引き取ってもらったり、リサイクルショップに持ち込んだほうが得です。
メルカリやヤフオクを利用して売却する方法もあります。
出品の手間はかかりますが、手元に残るお金は増えるので時間に余裕がある方は挑戦してみる価値があります。
ゴミの処分ルールは自治体によって異なりますが、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」「資源ゴミ」の4つに分けられます。断捨離で出される不用品の8割は「可燃ゴミ」です。1週間に1回程度収集日が設けられていますので、すぐに出せるように玄関先においておくといいです。
譲る時のマナー
譲る時には相手に欲しいか事前に確認しましょう。
譲る側にとっては高価なものであっても、受け取る側と生活スタイルや価値観が合わなければガラクタになってしまうからです。高価な着物は日常的にお茶会や舞踊を習っている方からすれば、ありがたく受け取りたいものです。着る機会が全くない30代以下の子供世代にとっては保管に場所をとる不用品です。
価値観や生活スタイルの合う人に渡し、「気に入らなければ捨ててくれ」と一言添えるのが譲る側のマナーです。
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⑤物を増やさない
断捨離をした後はモノを増やさない生活を心がけます。
「収納用品を購入しないこと」や「気に入ったものを長く使うこと」などモノを買う基準を50代のうちから徐々に変えていくと良質なものに囲まれて過ごすことができるようになります。
不用品を家の中に入れる前に断つことで、判断力も鍛えられます。
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50代の断捨離3つのコツ
断捨離は以上の手順で行います。このとき、以下のポイントを意識するとさらに効果的に進められます。
1.時間をかけて進める
終活に関わる断捨離は1年以上かけてゆっくりとすすめていきましょう。
「気力」と「体力」を消耗するため、拾うが伴います。普段の生活に支障をきたさないように時間と体力がある時には進めて、体力がない時には財産の把握など別の終活に取り組みます。
50代で終活を進めているため時間に余裕があります。
気が向かない時の断捨離は全く進まなくてストレスになることもあり得ます。時間をかけて進めることを意識してはじめましょう。
2.セカンドライフを思い描く
終活の目的には「老後のライフスタイルを豊かにする」という面もあります。
終活や断捨離のモチベーションを上げる意味でも、セカンドライフを想像しパートナーと話し合いながら行うと楽しく進められます。
例えば、毎日趣味に打ち込みたいという方と生涯現役でいたい方では、残すものの量や質に明確な違いが出てきます。
断捨離によって物を減らし環境を良くすることで、そうした理想に近づくことができます。セカンドライフを明確にすると断捨離の基準も明確になって進みやすくなります。
3.保留の選択肢を持つ
50代の終活では「保留」の範囲は広くても大丈夫です。
普段使っていない車庫の奥や2階の隅の部屋には親から引き継いだものや思い出の品がたくさん出てきます。思い入れのあるものやこの先使うか判断しかねるものは「一旦保留」しましょう。
断捨離は一度で終わらせる必要はありません。勢いで捨てて後悔するよりも、自分の判断が決まるまで保留にしておいた方が良いです。断捨離は繰り返し行うため、次に出てきたときにまた判断すればいいのです。
何度も選択肢に入れることで、必要か否かがわかるように変わっていきます。
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断捨離の注意点
断捨離の注意点を知っておくとトラブルを防いで、より満足のいく終活がすすめられます。
家族の物を勝手に捨てない
断捨離で処分するのは、自分に関する物だけにしておきます。
「家族に迷惑をかけないように物を減らしておきたい」という気持ちで断捨離したとしても、家族も同じ気持ちとは限りません。
例えば「まだ終活をはじめる気分ではない」という方の持ち物を勝手に捨てれば、確実にトラブルとなります。
家族と一緒に断捨離するにしても、「何を大切に感じるか?」という価値観は尊重しなければなりません。もし家族の意思を確認せず「これは不要だろう」と勝手に捨ててしまうと、それもトラブルにつながります。
このように断捨離では、持ち主の意思を一番に尊重することが大切です。良かれと思って勝手に家族の持ち物を捨てても、ありがた迷惑となるだけです。
孫や嫁には譲るのはよくない
50代になると、子供が独立し孫が生まれることもあります。そうした子供や孫に自分の持ち物を譲りたい方もいますが、無理やり渡すのはNGです。
子供や孫にとって必要な物なら譲っても問題ありません。しかし、受け取る側が使わない物を無理やり渡しても荷物になるだけです。
しかも、親から譲ってもらった物は気持ちがこもっているため、なかなか捨てられません。「使わない物だけど、だからといって捨てるのも申し訳ない」という物が溜まっていくのは、受け取り側からすると負担となります。
自分の持ち物を譲りたい場合は、きちんと子供や孫に説明をして、相手が「欲しい」と感じてから渡すことが大切です。自分で勝手に判断して押し付けるように譲ってはいけません。
捨てすぎない
終活をしても、人生は50代以降まで続きます。そのため、物を捨てすぎてもいけません。もし必要なときに手元にないと不便です。
確かに、物はなるべく少ない方が家族への負担も減ります。しかし、本来必要な物まで捨ててしまい、50代以降の生活に支障が出ては意味がありません。
明らかに不要な物は捨てても大丈夫です。それ以外の、思い入れがある品物や生活をする上で必要になりそうな物は、捨てる前に慎重に判断します。
必要な物まで捨ててしまうと、あとから使う際に後悔しますし、新しく購入するのにもお金が必要です。リタイア後は収入や貯金額も限られるため、余計な出費は避ける必要があります。
このように、断捨離するときはその後の人生まで視野に入れて慎重に処分をします。
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50代のエンディングノート
終活では、ここまで解説したようにさまざまな内容について家族と共有する必要があります。その際に活用できるのが「エンディングノート」です。
エンディングノートには、遺言書と異なり法的拘束力はありませんが、自分の死後や医療に関する希望などを自由に記載できます。
ここに必要な情報をまとめておくことで、家族がどのように行動すれば良いのか迷わなくなるのです。
書くべき内容に決まりはありませんが、以下についてまとめておくと便利です。
医療・介護の希望
「自分にどのような医療を施してほしいのか?」ということを家族と共有しておきます。
50代は働く方も多い世代ですが、いつ自分の身にもしものことが起こるかはわかりません。そのときに、医療や介護に関する希望を家族に伝えていなければ、本人が望まぬ対応をされてしまいます。
例えば、「意識が戻らないようであれば延命治療はしないでほしい」という希望があったのに、家族がそれを知らなければ望まない治療が継続されてしまいます。
介護に関しても、施設に入りたくないという希望があったのにそれを家族が知らず契約を進めてしまっては、トラブルのもとです。
そうしたことは、本人だけでなく家族にとっても本意ではありません。そうした事態を防ぐため、終活を通じて医療関係の希望を家族と共有しておくことが大切です。
葬儀やお墓の希望
葬儀やお墓の希望もあれば記載しておきます。
50代は現役世代ではありますが、若い頃よりは病気のリスクが上がっています。突然死の可能性も視野に入れなければなりません。
「そうしたことを考えるのは縁起が悪い」と考える方もいます。しかし、葬儀やお墓の希望を記載せず本人が亡くなった場合、負担がかかるのは家族です。
本人にどういう希望があったのかを知らずにお別れすることになれば、その意向を汲み取る手間が増えます。とくに現在では、一般的な葬儀やお墓以外にも、さまざまな種類のものが浸透しています。家族としても、本人が望まない形での見送りはしたくありません。
そうした手間をかけないよう、葬儀やお墓の希望は事前に記載しておきます。
訃報を伝えて欲しい交友関係の連絡先
自分に身に何かあったとき、誰に連絡してほしいのかを記載しておきます。
50代にもなると、現在もやり取りしている人物は限られてきます。学生時代からは何十年も経過しているため、仕事関係の方がメインになることが多いです。
もちろん、学生時代からの友人と付き合いが続いている方もいます。しかし、家族であってもそうした交友関係をすべて把握することは難しいです。
年齢を重ね、仕事やプライベートで幅広い交友関係を持っている人ほど、連絡先を把握するのに苦労します。
家族にそうした手間をかけさせないため、自分の交友関係を事前に洗い出しておき、いざというときにどのような優先順位で連絡してほしいかを明らかにすることが大切です。
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銀行口座やクレジットカードなどお金に関する情報
先ほど「財産の現状をまとめておく」ということについて触れました。その一環として、銀行口座やクレジットカードなどの情報をまとめておくことも欠かせません。
とくに50代になると、万が一の際にかかるお金も準備しておく必要があります。病気になったら入院費用が必要ですし、毎月の薬代がかかることもあります。
事前にお金の情報をまとめておけば必要な際にすぐ引き出せますし、自分が亡くなった後に家族が「どこのお金を使えばいいかわからない」という状況になるのを回避可能です。
記載する情報は、使っている銀行名やクレジットカード会社名など、最低限の情報があれば問題ありません。
パスワードのように重要情報を記載する場合は、取り扱いに十分注意します。
保険に関する情報
家族に資金を残せるよう、保険を契約している方もいます。もし契約があればその情報もエンディングノートに記載します。
月々の費用を払っていても、その存在を家族が知らなければ保険金を受け取ることはできません。とくに、早いうちから保険契約を結び50代まで払い続けた方であれば、受け取れなかったときの損害は大きいです。
保険会社名・契約プラン名・担当者の連絡先など、最低限の情報があれば、詳細を会社側に確認できます。
上記の銀行口座等と合わせて、保険も相続に関連する重要事項です。あとから保険の存在が明らかになると相続人同士のトラブルに繋がります。
スムーズに家族の手元に保険金が入るよう、事前に保険の情報はまとめておきます。
SNSやwebサービスの会員情報に関する情報
定額制の動画視聴サービスや課金型アプリなど、さまざまなwebサービスが増えています。
種類が増えている中で、本人がどういうwebサービスやSNSに加入しているかを、家族が完璧に把握することはできません。
存在を知らなければ、使わなくなった後も課金が続くことになってしまいます。
しかし、エンディングノートに各種会員情報をまとめておけば、万が一の事態が起きたときに退会手続きなどができます。
会員情報をまとめるときは、ログイン情報だけでなく、直接ページにアクセスできるURLも書いておくとわかりやすいです。
中には似たような名前のwebサービスもあるので、家族が間違えて手続きしないようにこうした工夫をしておきます。
PCやスマートフォン内のデータに関する整理
PCやスマートフォンなど、各種IT機器類に保存されているデータも終活で整理します。
自分の死後に機器内のデータを持っていくことはできません。しかし中には「思い出として写真を残してほしい」と希望する方もいます。
一方で、人目に触れてほしくないデータを保存していることもあります。そうしたデータの削除依頼は、事前に家族に共有しないと思い出として残されてしまうこともあるので要注意です。
エンディングノートに記載しておくことで、いざというときに家族を困らせなくて済みます。
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終活・生前整理・老前整理とは
「終活」では、自分の死後を含めて、もしもの事態が起きたときに向けた準備を行います。
とくに50代は老後を間近に控えた世代です。年齢的にも自分の身に何が起こるかわからないため、終活を視野に入れる方もいます。
終活では、資金計画を立てたり家族への共有事項をまとめたりと、さまざまなことに取り組みます。その中に含まれるのが「生前整理」「老前整理」です。
この2つは断捨離の一種です。ニュアンスは少し異なります。「生前整理」は最期のときを強く意識するものですが、「老前整理」にはセカンドライフをより楽しいものにするという意味合いがあります。
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50代の終活についてのまとめ
50代は、親や友人の変化などをきっかけに終活を意識し始める方が多い年代です。また、60代以上の方と比べると気力や体力、判断力が充実しているため、終活に取り組むのに適しています。
まずは不用品の片付けや断捨離、老後の資金や終の住処の準備などから始めましょう。断捨離はセカンドライフを思い描きながら、使っていないものから手をつけると効率的です。並行してエンディングノートの作成などを少しずつ進めていくと良いでしょう。
元気な50代こそ、終活を始めるべきタイミングです。この記事を参考に自分の未来について考えてみましょう。
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