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実家が汚い5つの原因|帰りたくないときの対処と片付けのコツ

自身や義両親の実家が汚いため、毎年帰省するのが憂鬱だと感じている方もいるのではないでしょうか。

実家が遠方の場合は宿泊することになり、布団や食器、お風呂等の衛生面も気になることもあるでしょう。子どもがいる場合は、さらに神経を使います。

汚い実家に住むことはさまざまなリスクを抱えることになりかねません。リスクはケガや病気にとどまらず、親族との関係悪化に至るケースも考えられます。

この記事では、そうしたリスクを避けつつ、汚い実家を片付けるコツや片付ける方法を解説します。

この記事を読めば実家が汚いことで負うリスクだけでなく、片付ける方法やコツまでわかるため、親も自身もストレスを軽減できるでしょう。

この記事を読むと分かること
・実家が汚くなる原因5つ
・実家が汚いと起こるリスク5つ
・実家を片付けるコツと片付け方法
・実家に泊まりたくないときの対処法



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

実家,汚い

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実家が汚いと感じた5つの理由

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実家や義実家の汚さにストレスを感じる方は少なくありません。特に自分が1人暮らしや結婚を機に実家を離れ、状況を客観的に見られるようになると、実家のモノの多さや汚さに嫌悪感を覚える方もいるようです。

ここでは、実家を汚いと感じる5つの理由について解説していきます。

1.親の体力が衰えているから

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実家を汚く感じる理由の一つとして、両親の加齢と共に体力が衰え、少しずつ掃除や片付けが行き届かなくなってきたことが挙げられます。

年齢が上がるにつれて足腰が衰え、階段を上る際の負担が増し、視力の衰えから汚れにも気づきにくくなります。

例えば、階段の上り降りがおっくうになり、2階へ行く事が減ったため、ホコリや汚れに気づかず、掃除が行き届かなくなるケースです。家が徐々に汚くなった場合、住人である両親は気づいていないことも多く、子供からの指摘にショックを受けることもあります。

両親のどちらかが一人暮らしになった場合、実家の汚れ具合は加速する傾向にあります。多少散らかっていても、指摘してくれる人がおらず、家事全般を一人でこなさなければならなくなるためです。

片付けられない原因は【片付けられない3つの原因とタイプ別解決策―共通点と病気の可能性】をご覧ください。

2.結婚して自分の感覚が変わったから

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一方、実家の様子は変わっていなくても、自分自身の価値観の変化により、久々に訪れた実家を汚く感じるケースもあります。特に産後の女性は赤ちゃんを守るために、汚れや雑菌に敏感になりやすく、汚く感じてしまう傾向にあります。

結婚したパートナーが綺麗好きだった場合、その住環境に慣れてしまうと、無意識のうちに実家を比較し、汚いと感じる場合もあります。

この感覚は、親元を離れ、自分の価値観が変わったことによるものです。

3.世代による価値観の違い

自宅を汚く感じることは、価値観が世代によって異なることも関係します。

戦中戦後の苦しい時期を経験した高齢者は、モノを大切にし執着する傾向にあります。そして、戦後を生き抜いた彼らの子ども世代にあたる50代〜70代は「捨てる=もったいない」と親からしつけられ、モノを捨てることに罪悪感を覚えます。この「もったいない」という考えから自宅のモノが増え、汚くなる要因となるのです。

一方、20代〜40代は「断捨離」「ミニマリスト」という言葉が身近になるくらい、必要ないものを手放すことに抵抗がありません。

また、衛生面の考え方や許容範囲も世代によって異なります。実家の状態は変わらなくても、自身の価値観が変わったため、実家が汚くなったと感じてしまうのです。

4.親がセルフネグレクトになっているから

ご両親のどちらかが「セルフネグレクト」になっている可能性も考えられます。セルフネグレクトは自分自身のことに無関心になることで、身の回りのケアができない状態を指します。

例えば、以下の特徴が挙げられます。

・お風呂に入らない
・食事を十分にとらない
・体調が悪くても病院に行かない

自身の健康管理すらおろそかになってしまい、とても部屋の掃除どころではなくなっている状態です。

5.親の判断能力が低化しているから

親の判断能力が低下していることも、実家が汚くなる原因の1つとして挙げられます。一般的に50歳を超えると、徐々に認知機能は低下するといわれています。

認知機能の中でも、片付けに必要とされる能力以下の3つです。

・遂行力
・判断力
・記憶力

掃除を始めるための思考がなければ、体力があったとしても徐々に実家は汚くなってしまいます。

実家が汚い5つのリスク

実家が汚いと「怪我」「病気」「人間関係」のリスクがあります。どれも初期段階であれば対処法が取れるものです。

1.怪我をしやすい

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汚い実家はモノが多く、モノが床に直置きされていることで、つまずいて転倒する可能性が高くなります。

平成22年の内閣府調査では、「自宅内で転倒したことがある」と回答した高齢者は9.5%でした。そして転倒した高齢者の3人に2人は、打撲やすり傷、骨折など何らかの怪我を負ったと回答しています。

高齢者は骨折すると治りが遅く、最悪の場合、歩けなくなる恐れがあるため注意が必要です。

床にモノがあれば地震の時に避難するルートがふさがれ、火災の場合は燃え移り延焼を引き起こす危険性があります。一方、頭上の高いところにあるモノが落ちてきてケガをする恐れもあります。

2.体調不良につながる

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家が汚いと、体調不良につながります。ホコリや害虫のフン、死骸などが空気中に舞い上がると、アレルギーやぜんそくなどの原因になります。また、ダニに噛まれると発疹やかゆみ、皮膚病を発症します。

室内にモノが多い場合、休憩をとる場所がソファやベッドなど狭いスペースに限られてしまい、身体的な疲れが取りにくくなります。さらに、どこを見てもモノが目に入るため、気が休まりません。結果的に疲れやストレスが溜まり、ネガティブな感情に陥りやすくなります。

ネガティブな感情は、うつ病やセルフネグレクトにつながるため、早めに対処する必要があります。住んでいる両親はもちろん、遊びに来る子どもや孫にも影響があり、特に免疫力のない幼児はアレルギーを発症しやすくなります。

セルフネグレクトの詳細については【セルフネグレクトの原因と対策方法・コロナの影響は】をご覧ください。

3.貴重品や大事な書類をなくしてしまう

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実家が片付いておらず、モノが散乱して整頓がされていない状況だと、貴重品や大事な書類などを紛失してしまう恐れがあります。

例えば、通帳や印鑑、保険証などがすぐに見つからない状況では、必要なときに使用できないという事態になりかねません。再発行となれば時間や手間がかかります。

重要な書類をなくしてしまった場合、介護や年金など公的なサポートを受けるための手続きが遅れてしまうことも考えられます。

モノがあふれて片付いていない状態では、両親が亡くなったあと、遺品整理に時間がかかるという難点もあります。貴重品や書類の場所がわからず、仕分けをするだけでも大きな労力を要します。

遺品整理を業者に依頼すれば体力的な負担は軽減できますが、モノが多いと貴重品の捜索に時間がかかり、費用がかさむ可能性があることも把握しておきましょう。

4.親族・友人と疎遠になる

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実家が不衛生な環境になると、子どもや孫が寄り付かなくなってしまいます。また、友人を招き入れる機会も減るため、疎遠になっていきます。

また、モノが多いと管理が行き届かなくなり、モノを無くしやすくなります。借りたモノを紛失したとなれば、信頼を失うことにもなりかねません。

このように、家が汚いと間接的につながりを失って孤立しやすくなり、最悪の場合、孤独死につながるケースもあります。孤独死で発見された場合には親族の心にショックを与えるだけでなく、遺品整理時には特殊清掃費がかかり、経済的負担も増します。

孤独死の詳細は【孤独死の処理が自分でできない理由と発見後の手続きと費用】をご覧ください。

特殊清掃の詳細は【特殊清掃と遺品整理・賃貸物件の場合の費用】をご覧ください。

5.結婚の障害になる

実家の汚さが原因で、子どもの結婚が破談になるリスクもあります。

結婚の挨拶ではお互いの実家に挨拶へ行くのが一般的です。パートナーの両親を実家に招き入れる風習のある地域もあります。

実家の様子を目にしたパートナーが、相手との将来を想像して結婚に踏み切れなくなることも考えられます。

結婚後、孫を見せに行くことを想像したパートナーは、今後の結婚生活に不安を感じるでしょう。

実家を片付ける4つのコツ

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実家の片付けは4つのコツがあります。このコツを押さえておけば、片付けを円滑に進める事ができます。
今すぐに実家を片付けることが難しくてもコツを掴んで根気よく行動していくことで、実家の汚さは解消されていきます。

1.親の説得に時間をかける

実家の片付けでは、親に自主的に動いてもらうことが欠かせません。親が納得している片付けは「進むスピード」も「片付けの完成度」も格段に上がります。

一時的な片付けは、本当の意味での解決策にはなっていません。帰省から3か月もすれば、元の散らかった実家に戻ってしまうでしょう。

本当のゴールは、片付いた状態がキープでき、親が快適に過ごせることです。以下に説得のポイントを記します。

説得のポイント
・リスクを理解してもらう
・メリットを共有する
・感情的にならない
・否定的な言葉を使わない

両親に片付けを依頼する場合は、子どもを説得するように、気長にやさしい言葉で説得を続けましょう。一度でもへそを曲げてしまったら、その後の説得には倍の時間がかかりまです。

2.「捨てる」を強要しない

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両親に持ち物を「捨てる」よう強要するべきではありません。親世代は捨てることに罪悪感を覚えることが多く、60年以上かけて作られてきた価値観を変えることは無理です。

また、位置を変えることも両親が拒むのであれば、避ける方が実家を片付けやすくなります。例えば、玄関に飾ってあった置き物を押し入れに入れる等は、捨てなくともおすすめできない方法です。両親にとっては見慣れた風景であり、そこにあることで心を落ち着かせているのかもしれません。

親と子は別の価値観を持っています。そして、持ち主である親にしかわからない思い入れがあることを理解することが、実家の片付けを進めるうえでは重要です。捨てるのではなく「片付ける」「掃除する」ことを意識しながら、作業を進めるとよいでしょう。

3.一緒に実家を片付ける

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実家の片付けは、できるだけ親と一緒に片付ける事が大切です。実家も家の中に置いてあるものもすべては親の持ち物です。どのような環境になっていようと、親の自由にしてよい家です。自分が指図され、作業する側になる気持ちで進めましょう。

例えば、「2階の押し入れにあるダンボールをとってくる」「タンスを処分場に捨てに行く」「買取業者に連絡する」など、外部との連絡や力仕事は引き受ける姿勢を見せることが大事です。

両親が、体力の衰えから動くことが億劫になり、掃除が行き届かなくなっているケースもあります。細か場所の掃除、根気のいる作業は率先して行うことを心がけましょう。

4.小さな一区画から片付ける

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実家の掃除は、小さな一区画から始めると効果が分かりやすいので、両親も自分も飽きることなく進められます。特に水回りのキッチンやお風呂、トイレなどは、掃除の効果が目で見てわかりやすく、作業も数時間で終わるため、おすすめです。

押し入れは洋服や写真など多くのモノが入っている上、布団などはすぐに処分できないため、徐々に進めていきます。

実家が汚くなってから半年以上過ぎている場合は片付くまでには最低でも数日、週に1回程度しか通えない場合は3か月以上かかることもあります。

また、高齢者は、急激な変化を嫌います。小さな一区画を掃除し、親にキレイな状態を実感してもらうことでモチベーションを保てると、スムーズに実家を片付けらるでしょう。

実家の片付けの詳細は【実家の片付けの6つのコツと片付け業者を利用する目安】をご覧ください。

汚い実家を片付ける準備

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先述した4つのコツを理解できたら、実家の掃除を始めます。親の持ち物である実家をキレイにするには、もちろん親の了承が必要です。「捨てる」ではなく「片付ける」「掃除する」ことに重点を置きます。

汚さを判断する

まず、実家の汚れ具合を判断する必要があります。自分たちだけでは片付けられない状況では、業者の手を借りなければ片付けることができないからです。以下で、その判断基準を示します。

自分たちで片付けられる実家

・片付いていないのは3部屋以内
・3名以上片付けに協力してくれる人がいる
・朝のゴミ出しを手伝える

上記3つのポイントをすべてクリアできている場合、自分たちで片付けができます。

ここで重要なのが、朝のゴミ出しを手伝うことです。親世代にとっては「決められた日時にゴミ出しに行くこと」も高いハードルとなっていることがあります。

単にゴミを集めるだけではなく、分別して適切に処分することまで手伝ってあげられるとよいでしょう。

実家を片付ける計画を立てる

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実家を掃除する際、作業が中断しないように事前の準備を行うことが重要です。

汚くなった実家を清潔な状態に戻すには、多くの時間が必要になるため、計画的に取り組む必要があります。

家族や親戚が協力してくれる場合は計画の中に人数も組み込みましょう。人手は多い方が早く片付けられます。

例えば、「5月中にキッチンとトイレ、洗面の物を整理して、カビや汚れを落とす」など、「いつまで」「何を」終わらせるかを具体的に決めると、達成感を積み重ねられます。

この際、「お盆や正月など親族が集まる日までにリビングとキッチンを掃除する」など期日が決まっていると、目的や場所を明確にしやすいでしょう。

実家のゴミの処分方法を知る

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実家を片付ける際はゴミが大量に出る事が想定されるため、自治体のゴミ収集日と分別ルールを確認しておくと、不用品をスムーズに処分できます。

両親がゴミの分別やゴミの回収日について把握していない場合は、自治体のホームページで確認しましょう。自治体のホームページはゴミの収集について最新の情報が掲載されています。

平日・休日関係なく実家の片付けができるのであれば、ゴミ収集の前日に作業することで、ゴミの処分をスムーズに進められます。

掃除道具と材料の準備

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掃除道具やゴミ袋を事前に準備しておくと、当日の作業をスムーズに進められます。掃除道具自体は実家にあるケースが多いため、消耗品だけを準備して持ち込みます。段ボール箱やガムテープなどは、必要になってからの購入で構いません。

【片付けに必要な物】
・マスク・ゴム手袋・可燃ゴミ袋・雑巾・洗剤・殺虫スプレー

雑巾を買う前に、実家に保管されている布類を確認しましょう。モノを大切にする親であれば、もらい物のタオル類、特に社名入りのタオルや手ぬぐいなどが袋に入ったまま大量に保管されている可能性が高いためです。

「いつか使う」とタオルを捨てることを拒否する親も「掃除に使って良いか」と聞けば、了承を得やすくなるでしょう。

実家を片付け、掃除する

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準備が整ったら、実家の片付けや掃除を進めていきます。

ゴミ・不用品を捨てる

まず実家が汚い原因となるゴミや不用品を捨てることから始めます。捨てる基準は「親が捨てたいと思うもの」と「親が納得するもの」です。自分から見てゴミであっても、親が「何かに使える」と言って残したいと言う場合は、いったん処分することは避けます。例えばクッキーの缶やジャムの空き瓶は、「まだ何かに使えそう」という理由で、親から許可をもらう事が難しいでしょう。

迷う時には保留する
処分が進まないモノは、保留にして活用しつつ、徐々に処分するのも一つの方法です。例えば先述したクッキーの空き缶などは、古い電池や刃物などの一時保管場所として再利用できます。

他人から見ればゴミでも、親世代にとって「捨てる」ことは想像以上にハードルが高い作業です。捨てることにためらうモノは「保留」とするところから始めると、実家を片付けやすくなります。

ゴミ、不用品を捨てる時の注意点

ゴミや不用品の処分が落ち着いたら、収納を整えていきます。

収納家具からモノがあふれている時は、まずは収納家具の中をすべて出してみましょう。衣類であれば、使用頻度や種類に分けて、同じ大きさに畳むだけでも収納できる枚数が増え、使い勝手もよくなります。そうすることで、収納場所に収まり切っていなかった服がスッキリ収まります。

ほかにも、本なら高さや大きさを分けて揃えて収納したり、背見出しの色をそろえたりすることで、すっきり片付いて見えます。

片付けの際は、「この服はこの収納」「この本はこの位置に」など、モノの「住所」を決めてると、片付けやすくなります。

定期的に掃除や片付けができない場合は、衛生に気を付けましょう。収納家具に防虫剤や除湿剤を入れておけば、虫食いやカビの予防になります。

実家の収納を整える

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ゴミや不用品の処分が落ち着いたら、収納を整えていきます。

収納家具からモノがあふれていても、整頓すれば収まることもあるので、親が捨てられない場合や物が多くても収納できることもあります。まずは収納家具の中をすべて出してから整えると両親も忘れていた服が出てくることもあります。

服は使用頻度や種類に分けて、同じ大きさに畳むだけでも収納できる枚数が増えますし、使い勝手もよくなります。また、大きさを揃えることは服以外でも見た目がすっきりするのでおすすめです。

例えば、本なら高さや大きさを分けて揃えて収納したり、背出しの色を揃えたりする収納もあります。

定期的に掃除や片付けができない時にはクローゼットに防虫剤や除湿剤を入れ、衛生的に保管しましょう。モノに住所を決めてあげると実家は片付けやすくなります。

片付け業者に依頼する

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自分たちで片付けの時間が取れない時や、親が拒否する場合は、第三者である片付け業者を利用する方法もあります。

依頼する範囲や規模によって、生前整理業者や不用品回収業者、家事代行サービス、整理収納アドバイザーなどの専門家がいます。

身内の言うことは聞かなくても、専門家の意見であれば耳を傾けるという方も多いため、検討の余地はあります。

実家の片付けを業者に依頼した時の費用

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モノが多くて汚い実家の片付けを片付け業者に依頼した場合、費用は10万円以上かかるのが一般的です。

費用は広さや間取り、ゴミの質や量によって異なります。例えば、床が見えないほどモノがあふれている場合は、相場より高額になります。一方、モノがそれほど多くない、ゴミより大型家具の処分や買取可能なモノが多く含まれている場合は、処分費用を抑える事が可能です。

広さ 費用の目安
1K〜1R 10〜30万円
1DK〜3LDK 10〜40万円
4DK〜 20万円以上

実家の片付けを業者に依頼する時の注意点

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実家の片付けを業者に依頼する前に、必ず親の同意を得ましょう。可能であれば業者選びから見積もりの立ち合いなどすべてを一緒に進めていく方が、片付けを進める中で親の意見を尊重できます。

また、片付け業者は実家の汚さレベルに見合った業者を手配することも大事です。モノが多くて足の踏み場もない場合は、不用品回収業者や生前整理業者など、物の仕分けから処分までできる業者を選びます。

モノは多くないが収納が少ない時や、出したものをしまうのが苦手な方は、家事代行サービスなど整理や収納に特化した片付け業者を選ぶと、継続的に依頼できるため元の汚い状態に戻る心配が少なくなります。

掃除が苦手であったり時間が取れない方には、ハウスクリーニングサービスも提供している業者を選ぶと、1つの窓口で完結できます。
不用品回収業者で片付けた後で家事代行サービスを利用するなど、併用して利用する方法もあります。

片付け業者の選び方

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片付け業者を選ぶ際は、親と一緒にパンフレットやサイトを確認して、親が納得いく片付け業者を選びましょう。アドバイザー的な立場でそれぞれの業者のメリット、デメリットを伝えるのは構いませんが、自分の意見を押し付けないよう注意が必要です。

不用品回収業者や遺品整理業者に依頼する際は、「古物商許可」や「一般廃棄物収集運搬許可」を取得している業者を選ぶと、不法投棄の心配がありません。

生前整理業者の選び方の詳細は【遺品整理業者の選び方・失敗しない3つのポイントでトラブル回避する】をご覧ください。

汚い実家に泊まりたくない|2つの対処法

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ここでは、汚い実家や義実家に帰省したくない時の対処法を紹介します。実家を片付けるには親の説得が欠かせませんが、説得には時間がかかる場合もあります。本項は応急処置としての方法です。

1.両親を招待する

実家に帰りたくない場合、自分たちの家に両親を招待するのも一つの方法です。マンションなどで両親が泊まる部屋がない場合は、近場のホテルを手配すれば、お互いにストレスなく滞在できます。

親が自分たちの住む家を見て、自分の家が汚かったという気づきにより、片付けに前向きになることが期待できます。

2.旅行や食事など代案を提案

旅行や一緒に食事をするなどの代案を提案し、実家への帰省を避けるのも一つの方法です。

お互いの家ではなく、中間地点や全く別の土地へ旅行する。もしくは、近くに住んでいるのであれば、一緒に外食するなどの代案を提案するのもよい方法です。この方法であれば、親も自分たちもホスト側となって相手をもてなすストレスがありません。
その他、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、テレビ電話などで顔を合わせるよう変更することもおすすめです。パソコンが苦手な世代でも、スマホアプリを使えばボタン一つで顔を見ながら話すことができます。

実家が汚いと遺品整理がつらい

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遺品の量は遺品整理のつらさに直結し、多ければ多いほど、遺族にとって心と身体に負担がかかります。

実家にあるモノは両親がいなくなったあと遺品へと変わり、子が相続人として引き継ぐことになります。モノが多ければ多いほど、仕分けや処分に時間と体力・お金が必要になり、大変さは増していきます。

遺品整理の負担を減らすためにも、両親が元気なうちから生前整理や老前整理を進めることが推奨されます。

遺品整理がつらい理由は【遺品整理がつらい3つの理由と悲しみを乗り越えた方法】をご覧ください。
親の遺品整理の進め方は【親の遺品整理のコツとやり方5ステップ・できない時の対処法】をご覧ください。

老前整理を勧める

「老前整理」とは、老いる前に身辺整理を行うことを指し、40代〜60代に始めるといいと言われています。

老後に必要な生前整理を軽減する、生活環境を快適にする、そしてなによりも子どもの世代が若く、協力を得やすいことがメリットです。
老前整理をしておくと、身の回りの環境はもちろん、人間関係もすっきりするので趣味やセカンドライフをより楽しめるようになります。

老前整理の詳細は【老前整理を成功させる3つのコツと失敗する3つの原因】をご覧ください。

生前整理を勧める

「生前整理」とは、自身が亡くなった後、遺された家族が困らないように身の回りの整理を行う事を指します。怪我や病気で自分の身体の自由が利かなくなったなど、もしもの場合に備え、遺されたモノを遺品として引き継ぐ子の負担を軽くする効果があります。

生前整理は伝え方を間違えると、大きな溝を生むことにもなりかねません。親が生前整理の本質を理解していない場合は、「私が死ぬのを待っているのか」と憤慨する可能性もあります。

老前整理や生前整理という言葉を避け、「転倒やケガをしないよう、一緒に片付けよう」と働きかけるのも一つの方法です。

実家で、安全で快適に過ごして欲しいと願っての片付けであることを伝えれば、理解してくれる可能性が高いです。

生前整理の詳細は【生前整理で5つのやることリストー自分のためと家族のために始める時期】をご覧ください。

実家の片づけに関するよくある質問

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ここでは、実家の片付けに関するよくある質問をまとめました。

実家が汚いとストレスが溜まる原因は?

実家が汚いと、片付けなくてはいけないというプレッシャーでストレスが溜まります。また、モノが多い場合は視覚から入る情報が多すぎて、脳が疲れてしまうことも考えられます。

モノが多いことで探し物が見つかりにくい、やりたいことがすぐできないことも、ストレスが溜まる原因です。

実家を片付ける順番は?

実家を片付ける時は、一部屋あるいは一か所から始め、小さい区画から着手するのがポイントです。まずは整理整頓をしましょう。汚れをとる清掃は後回しで大丈夫です。

散らかっているモノをいるモノ、いらないモノ、保留に仕分けます。いらないモノは処分し、いるモノは収納場所を決めて収納しましょう。保留にしたモノは親や家族と相談しながら要不要をゆっくり考えて、仕分けていきます。

モノがすっきりと片付いたら、最後に汚れを落とす清掃を行います。
キッチンやお風呂場など、片付けの成果がわかりやすい場所から始めるのがおすすめです。

実家の片付けに何年くらいかかりますか?

片付けにかかる日数は、実家の広さやモノの量によって変わるため、かかる時間を正確にはかることは難しいのが実情です。

生前整理などである程度片付けを進めていたり、片付けに協力してくれる人が多かったりする場合は3カ月程度で片付け終わることもあります。

片付けにかけられる時間が少ない、あるいは協力してくれる人がいない場合には、1年以上かかることもあります。

なぜ汚部屋になってしまうのか?

実家が汚くなってしまう原因の一つに、両親の高齢化が挙げられます。体力が衰え、片付けが難しくなったり、目が悪くなることで埃が見えにくくなったりしてしまうのです。

また、極端に自分のことを構わなくなるセルフネグレクトになっていることも原因として考えられます。

不用品回収や遺品整理は実績豊富なReLIFEにお任せください!

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実家の片付けに困ったら、不用品回収や遺品整理の実績を多く持つReLIFEにご相談ください。

ReLIFEには、不用品回収の専門業者や遺品整理のプロが多く加盟しています。ご家族の気持ちに寄り添いつつ適切に仕分けをし、不用品は正しく処分します。

必要であればハウスクリーニングも可能です。自ら業者を探す必要はありません。ReLIFEなら、お客様の希望に添った専門業者を迅速にご紹介します。

実家が汚い時の対処法まとめ

実家が汚くなったと感じる原因には、2つのケースが考えられます。
一つは、自分が実家を出てから汚くなったケースです。これは、実家に住む両親の高齢化が原因と考えられます。
もう一つは、自分の感覚が変わったケースです。実家を出て自分で生活を始める、あるいは誰かと同居を始めると、実家にいたときとは感覚や価値観が変わっていきます。そのため、実家が汚いと感じるようになるのです。
実家が汚いと、実家に行くのが嫌になることもあります。そんなときは両親を自宅に招いたり、旅行に誘ったりなどして帰省せずに両親に会うという方法があります。
実家が汚いことには健康面や人間関係の悪化というリスクがあるため、親の意見を尊重しつつ計画的に片付けていくことをおすすめします。
モノが多すぎる、汚れがひどいというときは、片付けの専門業者を利用するのも一つの方法ですので、併せて検討してみましょう。

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