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遺品整理

実家の片付けが進まない理由と親の説得3つのコツ

久しぶりに帰った実家の収納やクローゼットからあふれた洋服が気になる方も多いのではないでしょうか。
年齢や気力、体力の影響を受けて、実家は散らかりやすく片付けにくい状態になりやすいです。遺品整理に困る方の8割以上は「物が多くで遺品整理が進まない」とご相談を受けます。

両親が快適に暮らせて、残された子供世代にも気持ちよく実家の遺品整理ができるように生前整理を踏まえた「実家の片付け」をご紹介します。

この記事を読むと実家がすっきりと片付き、転倒など事故のリスクも少なく両親が快適に過ごせる部屋になります。

 



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。


実家が片付けにくい3つの理由

実家,片付け

実家が片付けにくい理由は「家の広さ」「物の多さ」「両親の体力」の3つが考えられます。
それぞれ片付けられない理由にどのように影響しているかご紹介します。

1.仮置きのスペースが広い

実家は「とりあえず置いておく部屋」が広いのでモノが溜まり、片付けにくくなります。

日本では両親と子ども2人の4人で住んでいる3LDK以上の家に、子どもが独立した後もそのまま住み続けることのが一般的です。子供が独立した後の部屋は特に使い道もなく、物置状態になります。

子供部屋は2階に2部屋作られている間取りが戸建てには多いです。両親は年齢が上がるにつれて階段を上ることが膝や腰の負担になるので、2階は使わないスペースとなってしまいます。

人数に対して部屋が広すぎるので、使わない不用品を処分するタイミングを失い物が多くなり片付けるのが難しくなります。

2.もったいなくて捨てられない

年配の方の中には、物に対する価値観が若い世代と異なる方もいます。

不要なものを減らして暮らしを整える「断捨離」は2010年のユーキャンの新語・流行語大賞にノミネートされた用語であり、今や幅広い世代に認知されている言葉です。

一方で、日本には「もったいない」を美徳とする考え方も古くから存在し、物を捨てることに罪悪感を覚えるケースが高齢者に多く見られます。そのような場合、まだ使える物を捨てるのは悪いことであり、物を持ち続けている=大切にしているという価値観に基づいて物を保管し続ける方もいます。

また、写真や子供の描いた絵、プレゼントなど思い出の品が実家には溜まりやすいです。
「もったいない精神」と「思い出」が詰まっているので実家にはモノが多くなり、実家は片付けにくくなります。

3.親の高齢化

年齢を重ねるほどに体力や判断力、認知能力は低下します。個人差はありますが高齢者では脳の前頭葉という部分が衰えて判断力が低下する傾向があり、認知症の方ではとくに顕著になります。

判断力が低下すると捨てる判断が苦手になり、不用品が実家に溜まっていきます。モノは多いほどのどこに何がしまってあるかを覚えるのが難しくなりますし、収納や整頓にも時間と手間がかかります。

体力も年齢とともに落ちていきますので、20年前には全く苦にならなかったゴミ出しすらも70代以上になると面倒な仕事になってしまいます。

捨てるための判断力、不用品を処分するための体力が落ちるため実家はますますモノにあふれ、片付けにくくなってしまいます。

2つの片付けタイミング

実家,片付け

実家の片付けを行うタイミングは、親の亡くなる前または亡くなった後の2つです。
亡くなる前に行う場合は生前整理、亡くなった後に行う場合は遺品整理と言います。
生前整理と遺品整理には、それぞれメリットとデメリットがあります。

親が亡くなる前

親が生きているうちに行うのが生前整理です。

実家の住環境を整えて親の暮らしを安全にでき、親の意向を確認しながら物の要・不要を選別できるのが生前整理のメリットです。
生前整理を進めるためには親が片付けや生前整理を前向きにとらえていなければ進みません。実家の片付けに対してネガティブな感情を抱いていると親子間で言い争いになりやすく、作業に時間がかかるケースが多いです。

生前整理を行う時には片付け作業よりも親の説得に時間をかけましょう。

生前整理については【生前整理で5つのやることリストー自分のためと家族のために始める時期】をご覧ください。

親が亡くなった後

親が亡くなったときも実家の片付けが必要で、遺品整理と呼ばれます。

親が居なくなった後は実家に残された遺品は子供や配偶者に所有権が引き継がれるので、相続人である親族で片付けを進められます。
一方で、親の意向が分からないため遺品の価値が分からず、処分してしまうことも考えられます。生前整理が進んでいない実家の遺品整理は2トントラック2台分以上の遺品が残されているので、仕分けや分別にかかる時間は平均して1か月以上になります。

遺品整理業者にまとめて実家の片付けを依頼する方法もありますが、費用は20万円以上が相場です。

実家の片付けは親が元気なうちがおすすめ

実家,片付け

生前整理、遺品整理それぞれにメリット・デメリットがありますが、総合的には生前整理のほうがおすすめです。

親が元気なうちに実家の片付けを済ませておくと、親が暮らしやすくなり生活の質が改善しますし、死後の遺品整理で費やす時間や労力を分散することができるためです。

実家の片付けにまったく手をつけないまま親が亡くなったケースでは、膨大な遺品の仕分けや処分ができず、遺品整理業者に依頼する方が多いです。
一軒家の遺品整理を業者に頼んだら100万円近くかかった、という事例も珍しくはありません。

親が健在なうちに生前整理を進めておくと、精神的・金銭的な負担が少なく済みます。

40代や50代から始める老前整理もおすすめです。
老前整理の方法は【老前整理を成功させる3つのコツと失敗する3つの原因】をご覧ください。

一軒家の遺品整理は【一軒家の遺品整理にかかる費用を3つのコツで安くする】をご覧ください。

片付け前の親の説得方法

実家,片付け

実家を片付けるメリットは3つあります。
親が実家を片付けることに消極的な時には、メリットを説明し説得してから進めます。

1.事故のリスクを減らす

不要なものを捨てたり物の配置を変えたりすると生活動線がシンプルになり、安全に暮らしやすくなります。
年齢が上がるにつれて、歩く時に上げる足の高さが数ミリずつ低くなり、じゅうたんほどの小さな段差でもつまずきやすくなってしまいます。自分の家で転倒後、大腿骨を骨折してそのまま車いす生活になってしまう方も少なくありません。

また、物を減らすと必要な物を見つけやすくなるのでストレスが減る効果もあります。

実家の片付けは健康寿命を延ばすことにも繋がると説得すると、両親も応じてくれる可能性が高くなります。

2.両親の介護に備える

実家を片付けると介護動線が確保しやすくなり、自信が介護を任されるときもケアスタッフに来てもらう時もストレスがなくなります。

介護動線とは、介護される本人や家族、介護スタッフが動きやすくするための道すじのことです。廊下や寝室の障害物を取り除くことがすぐにでも始められる介護導線作りになります。片付けが進むと将来に備えて階段に手すりをつけるなどバリアフリーに向けたリフォームもしやすくなります。

今が元気でも両親はかならず、自分より先に老いていきます。
実家の片付けは老後の生活を快適にする家づくりだと説明すると、片付けに対して前向きになってくれることもあります。

3.生前整理になる

生前整理すると物の場所が把握でき、不用品をあらかじめ処分できるため、親の死後に行う遺品整理の手間を減らせます。
モノだけではなく、遺産や価値のある遺品を生前贈与すると税金対策になることもあります。

所有者である親がいなくなった時点で残された家も家具も写真1枚も全てが遺品になります。戸建ての場合には5人以上のスタッフが作業しても2日以上の時間がかかりますし、費用は20万円以上を超えることも少なくありません。

遺産相続で残された子供世代が揉めない様子する効果もあると説得すると、片付けに応じてくれやすくなります。

4.空き家対策になる

実家を片付けることは将来的に空き家対策の効果もあります。

将来、両親から家を相続した時に家の状態がよければ売却する選択肢もありますし、賃貸に貸し出して家賃収入を得ることもできます。家の価格は周辺環境や駅までの距離など立地に左右されていましたが、新型コロナウィルスの影響により田舎の古民家でも需要が増してきました。

リモートワークが主流となっているIT系企業に勤めるかたは住む場所にとらわれません。そのため、利便性が悪くても広い家や静か田舎が選ばれることも増えています。

実家の家が片付いていれば、売却や賃貸、民泊に出す手続きなどもスムーズに進められます。

実家が空き家になる方は【実家が空き家になったらまずやる手続きと費用。管理方法と空き家対策】をご覧ください。

片付けが進むコツ

実家,片付け

片付けをスムーズに進めることを3つご紹介します。

1.片付けのゴールを決める

実家を片付ける目的は物を捨てることではなく、親が安心して暮らせる安全な部屋を作ることだと親と自分たちとのゴールを合わせましょう。

物を捨てることに躍起になると、「捨てたくない親VS捨てたい子供」という構図の言い争いに発展する恐れがあります。終活の感覚でどんどん物を捨てられるようになるのは、親自身が終活しようという気持ちを固めた後のことです。

年配の方には「捨てる」という言葉を聞くだけで拒否感を示す方もいますが、安心安全に暮らすことがゴールだと伝えると、前向きに取り組んでもらいやすくなります。捨てなくてもいいから普段生活している場所だけ片付けようというアプローチから始めるのがおすすめです。

終活の進め方は【終活とは?5つのやることリスト-エンディングノートに書くこと】をご覧ください。

2.徐々に片付ける

実家,片付け

自分たちで実家の片付けるには短くても数か月、親が乗り気でない時は数年かかると覚悟します。週末の2日間だけで実家の片付けを終わらせようとすると、親の反感を買ってトラブルになるので注意が必要です。

帰省のたびに少しずつ進めるなど、回数を重ねてじっくり進めるのが良いです。
親の気持ちに寄り添って少しずつ整えていくほうが、結果的にお互いのストレスが少なく満足のいく実家の片付けにつながります。

1年から5年以上の長期計画で進めると実家の片付けは成功しやすいです。

3.1区画から始める

リビングの隅など手を付けやすい場所から確実に片づけていくと、達成感が得られてやる気が出るのでおすすめです。例えば、クローゼットの中や引き出しの1段だけなど小さなスペースで構いません。

インクが切れたボールペンや短くなった鉛筆、いつ使いか分からない医薬品など、物を減らすことに慣れることから始めていきます。

親が物を減らすのを嫌がる場合には、処分は最低限に留めて、物の配置を変える整頓を中心に行います。よく使う物を手前に、使わない物を奥に移動させると生活動線が改善します。

トラブルにならない片付け準備

実家,片付け

実家は自分の家でなく、親の家

実家は自分の所有物ではなく、親が所有して長年暮らしてきた場所です。思い出や親の気持ちに感謝して片付けるように心がけます。

物を捨てることばかりに意識が向きがちになりますが、親の安全のためという目的を忘れないよう気をつけます。捨てすぎたり片付けすぎたりすると、高齢者の場合、慣れ親しんだ家の激変ぶりに違和感を覚え、「ここは本当に自分の家なんだろうか」と混乱するケースも見られます。

また、安全のためにバリアフリーにするのは有効ですが、ある程度の「バリア(障害)」は残したほうが良いと言われています。「バリアアリー」という考え方で、大切なものを2階に置いて階段を使うなどすると、運動能力や認知機能を維持することができます。

1.親の同意を得る

実家は親の所有物なので、整理整頓をする前に必ず親の同意を得るようにします。

実家を片付けるには親のやる気が不可欠なため、できる限り親自身に物と向き合ってもらうように説得します。実家の整理は家族全体の問題でもあるため、自分一人で何とかしようとせず、可能なら兄弟姉妹にも協力を呼び掛けます。

2.触られたくない物を確認する

片付けに取り掛かるときには、あらかじめ親に触れられたくない物を確認しておきます。
誰にでも立ち入られたくない場所、触れられたくない物があります。

親を尊重することになり、お互いに気持ちよく作業することができます。

3.判断は親に委ねる

処分の最終判断は親に委ねると、処分した後で「言われたから捨てた」「捨てられた」という処分に対する負の感情が自分に向けられなくなります。

自分から見れば明らかに不要な物だと思えても、親に無断で捨てるのは避けます。
捨てるべきだと思う物がある場合は、命令口調ではなく提案する形で親に判断を促します。

手放すかどうかの判断は、親にゆだねるのがトラブル回避のポイントです。

片付けのコツ3つ

実家,片付け

原則的に片付けは、整理(物を減らす)、整頓(配置する)、清掃(きれいにする)の順番で行います。実家に自分の荷物がある方は、自分の荷物から片付けます。

1.キッチンから片付ける

引き出しや小さな1区画で片付けることに慣れたら、範囲を家全体へと広げていきます。
成果を実感しやすい台所から始めると飽きることなく片付けが進みます。

台所は物が多い割には手を付けやすい場所と言えます。
買った物はとりあえず台所に運び込まれることが多く雑然としやすい場所なので、物は多いのですが、期限切れの食品は躊躇なく捨てられます。

台所が整うと一気に暮らしやすくなるため、親も快適さを覚えて片付けに前向きになる効果が期待できます。

2.残すものを分ける

処分してはいけない貴重品や親が残したいと希望するものを分けることから始めます。

片付け作業を始める前に親に「残したいもの」「探してほしいもの」の2つを確認して、メモ帳に残しましょう。住んでいる親であっても家の中のどこに何があるか分からない状態なこともよくあります。親の頭をすっきりさせることと、要望を聞くことの2つが同時にできるので、親にとっても心地よく片付けがすすめられます。

残すものの代表例は、通帳・現金・宝飾品など資産価値の高いものやパスポート・年金手帳・賃貸の契約書など個人情報に該当するものがあります。親が入院した時に対処できる身分証明書や保険証の保管場所が分かっていると、将来慌てなくて済むようになります。

3.一時保管の箱を作る

捨てるか残すか判断に迷うものを入れるためのダンボールを用意します。

片付けをしていく中で1つはすぐに決められないものがあるので、迷ったらいれると片付け作業が早く進みます。ダンボールには片付けをした日の日付と一時保管と書いて押し入れなどに収納しましょう。

3か月後に箱を開いて処分するか残すかもう一度判断します。
親の気分が乗らなければそのまま保管するのも選択肢の一つです。どうしても残したいものではないと分かるだけでも片付けの一つになります。

片付けやすいもの

実家の片付けは片付けやすいものからすすめましょう。

衣類

実家,片付け

保存する衣類の目安は、収納家具の容積に収まる量までです。下着は5日分以下にするなど、不要な枚数は処分します。

実家には入学式で使用したスーツや嫁入り道具として持参した訪問着などが眠っています。購入時の値段は数万円なのに1回しか着ていないから勿体ないという理由から捨てられない親世代も多いです。

洋服には流行がありますし、着物を着る機会が減っているのでリサイクルショップでも買取り対象にはなりませんので、処分した方がいいモノの一つです。

衣類の処分方法は【遺品整理で衣類を処分する5つの方法とのこす衣類の決め方】をご覧ください。

食品

期限切れの食品は選別の基準がはっきりしているので捨てやすいです。

それさえも「もったいない」と保存したがる親もいますが、最低限取っておく数を決め、超える場合は捨てるよう説得します。

ストック用のかごがある場合には、空になったかごを見るとストックを買い込むことも考えられるので、ストックができるスペースには別のモノを埋めた方がリバウンド防止になります。

食器

食品の次に片付けやすいのが食器です。
端が欠けている食器や片方しかないペアグラスは処分するなど、基準を決めてあげると処分しやすくなります。

地方では昔の風習の名残で葬儀用の茶托やお膳セットが数十個以上保管されているケースもあります。葬儀会館で葬儀から法事をする家庭も多く、そのまま遺品整理の対象となることも増えています。

寄合や葬儀を自宅で行わない場合や家族葬を決めている場合には処分しても問題ないでしょう。

食器の処分方法は【食器の捨て方・大量に捨てる・寄付してリサイクルする】をご覧ください。

時間をかけて片付けるもの

大きなものや思い入れのあるものは時間をかけてゆっくりと片付けていきましょう。

家具を片付ける

次に使っていないテーブルや椅子など、大きな家具を選別・処分します。
本や洋服を手放すと家具に収納スペースがあまり、そのままにすると新しい不用品で埋まってしまうからです。

手放すことに親が同意した場合は、床面積が広がるので片付けを進めやすくなります。
廃棄ではなくリサイクルショップを利用すると、もったいないという気持ちが薄れるので有効です。

しかし2021年1月28日現在、ニトリやイケアなど家具の量販店で安く新しい家具が購入できるので、大型家具は需要がないのでリサイクルショップで買い取られることはありません。海外へ輸出している業者もありますが、引き取りには出張料金がかかるので、無料処分はできないと考えた方が無難です。

物置状態になっているピアノやエレクトーンなども処分やリサイクルを提案してみましょう。
ヤマハやカワイなど有名メーカのピアノであれば、30年以上前に買ったものでもリサイクルとして引き取ってくれたり、買い取ってもらえることもあります。

業者から家具の処分について説明してもらうと親が納得して、処分に応じてくれることもあります。

家具の処分方法は【家具の処分方法4つー粗大ゴミと不用品回収業者比較と売れる家具は?】をご覧ください。

写真や書類を片付ける

実家,片付け

書類は読み込まなければ捨てることができないので時間がかかり、専有面積が少なく達成感につながりにくいので、手をつけるのは最後にします。

写真も思い出の品なので手放しづらく、選別に時間がかかります。捨てられない場合は、一か所にまとめるだけでもすっきりします。1箇所にまとめた箱には「品名」「まとめた日」「メモ書き」を残しておくと、後から見返したときに判断しやすくなります。

写真の処分や選別は【写真を処分する4ステップ・残す写真は3つの条件】をご覧ください。

仏壇

仏壇は処分しにくく、引き継ぎにくいものの代表となっています。
実家を親族が引き継ぐ場合でも仏壇を小さなものに変えたり、位牌だけを残して仏壇は処分する方も増えています。

親が健康なうちに仏壇の管理者を決めておくことも実家の片付けの一つです。

仏壇を処分する時にはよほどの事情がない限り、魂抜きをします。魂抜きは菩提寺にい対するのが一派的なので依頼するか供養業者、遺品整理業者に依頼するので時間も費用も掛かります。
魂抜きの費用は4000円~50000円と依頼する業者やお寺が独自に決めています。

仏壇の処分方法は【仏壇の処分方法5つと後悔しない注意点―遺品整理で処分に困る魂抜き】をご覧ください。

 

汚部屋レベルチェックリスト

実家,片付け

実家の片付けを始める目安は3つあり、1つでも当てはまる場合は将来的にゴミ屋敷になる恐れがあります。一度ゴミ屋敷になってしまうと自力で片付けるのが困難になるため、早めに片付けに介入することをおすすめします。

1.床が見えない

リビングの床が見えない状態になっているときには、早急に片付けを始めます。
生活の主となるスペースのリビングの床が見えない時は、クローゼットや2階、かつての子供部屋は物で溢れかえっていることも考えられます。

また、片付けない生活が当たり前になっており、病気やセルフネグレクトの可能性も考えられます。

セルフネグレクトについては【セルフネグレクトの原因と対策方法・コロナの影響は…?】をご覧ください。

2.期限切れの食品・備蓄品

キッチンに賞味期限切れの食料品が引き出しいっぱいに詰め込まれているときや使用期限が切れた乾電池、ガスボンベなどの備蓄品が5個以上ある時も片付けをサポートした方がいいです。

災害や緊急時に備えてストックを持つことは大切ですが、期限が切れていることに気づいていない状態は危険です。賞味期限切れを気付かずに食べたり、使用して事故になる可能性もあります。

 

3.貴重品の管理できていない

親が通帳や印鑑、宝飾品の保管場所を決めていない時は、貴重品だけでも定位置を付けるように促します。
年齢が進むと多少は物忘れがひどくなったり、認知症が進みやすくなります。

親の急な入院や遺品整理時に慌てないように貴重品だけでも、親と自分が分かるように場所を決めます。

すでに実家がゴミ屋敷の方は【実家がゴミ屋敷になった4つの原因と片付けるタイミング3つ】をご覧ください。
実家が汚いと感じる時は【実家が汚いストレスと3つのリスク。すぐにできる2つの実家回避法】をご覧ください。

実家の片付けを業者に依頼する

実家,片付け

自分で手が付けられない時には業者を利用するのも選択肢の一つです。不用品回収業者、遺品整理業者、便利屋が当てはまりますが、仕分けも相談したい時には遺品整理業者がおすすめです。

遺品整理業者に依頼した方がいい目安と料金や流れをご紹介します。

業者に依頼する目安

実家の片付けを業者に依頼する目安は以下の4つです。

1. ゴミ屋敷になっている
2. 実家が遠くて何度も通うのが困難
3. 片付けようとすると親子間で言い争いになる
4. 介護や施設入所など急いで片付ける必要が生じた

ゴミ屋敷の片付け方と費用は【ゴミ屋敷の片付けるマインドと費用―片付け業者に依頼すると10万以上】をご覧ください。

ゴミ屋敷の解決方法は【ゴミ屋敷のトラブル事例と原因ー住人の共通点・根本的に解決する】をご覧ください。

実家の片付けの相場費用

実家,片付け

実家の部屋1つを片付けてほしい場合には以下の表が費用の目安になります。家具や家電など数点であれば、出張費用3000円と品目別回収費用の合計金額となります。

例えば、ベッドと学習机のみの回収の場合は約21,000円で、粗大ゴミに出すよりは高くなりますが、運び出しをしてくれる点と自分の都合がよい時に来てくれます。実家の片付けが週末にしかできない方に利用されています。

間取り 料金相場 作業人数 作業時間
1R・1K 30,000円~80,000円 1~2名 1~3時間
1DK 50,000円~120,000円 2~3名 2~4時間
1LDK 70,000円~200,000円 2~4名 2~6時間
2DK 90,000円~250,000円 2~5名 2~6時間
2LDK 120,000円~300,000円 3~6名 3~8時間
3DK 150,000円~400,000円 3~7名 4~10時間
3LDK 170,000円~500,000円 4~8名 5~12時間
4LDK以上 220,000円~600,000円 4~10名 6~15時間

※上記金額は概算費用です。
※ゴミ屋敷清掃などが必要な現場の場合は料金が大きく変わるため、事前の訪問見見積もりで実際の金額を確認する必要があります。

実家の片付け費用の内訳

遺品整理業者の費用内訳は人件費、車両費、処分費用、作業時間から決まります。業者によって見積書の書き方は異なりますが、内容や料金は以下が相場です。

・人件費:1日当たり1人約10,000円
・車両費:2tトラック1日約80,000円
・処分費:1tあたり約50,000円
・時間:(人件費+車両費)×日数

これらに追加してオプション費用として、エアコンの取り外し、ハウスクリーニング、エレベータ料金、ゴミ屋敷清掃などが加算されます。
リサイクル品の買い取り対応可能な業者の場合、買い取れる物は買い取って、合計料金から差し引いて金額を出します。

ゴミ屋敷の片付け費用は【ゴミ屋敷の片付け費用は「量」と「内容」で決まる! 5つのコツで安くする】をご覧ください。

片付け業者が実家を片付ける流れ

実家,片付け

1. 問い合わせ・日程調整

まずは業者に連絡を取り、事前訪問の日程を決めます。
電話やビデオ通話で概算の見積もりは可能ですが、基本的に訪問見積もりが必要です。処分する品名や数が明確な場合には電話だけで料金の確定から予約までできる遺品整理業者もあります。

1部屋全体など量が分からない場合や分別作業から依頼する時には、必ず訪問見積もりが必要です。

2. 見積もり・契約

業者が片付ける部屋で回収するものや片付ける場所を見て金額を提示します。
見積もり時に買い取り可能な物は整理料金と相殺できるケースが多いので、事前訪問のとき確認すると安心です。

見積金額や契約内容に納得できる場合は契約に進みます。

3.作業と支払

作業日当日は業者が搬送ルートや壁を養生するなどの準備を整え、作業が始まります。
物の仕分け・分別・梱包を行い、不用品は搬出されます。搬出後には簡易清掃を無料オプションで付けている遺品整理業者も増えています。
作業が完了したことを確認してから、支払をします。

実家の片付け業者の選び方

実家,片付け

片付け業者は価格だけで選ばず、希望の内容に当てはまる業者を選びましょう。

1. 費用で比較する

相見積もりを取ると相場費用が分かるため、契約前に3社程度に見積もりを頼むことをおすすめします。
製造から3年未満の家電は市場で需要がありますので、買取され、合計金額から相殺されることがあります。

回収を依頼したいものが家具、家電数点で、品物名が電話で明確に伝えられる場合は電話だけで概算料金を教えてくれる遺品整理業者もあります。

2.遺品整理士、女性スタッフの在籍

遺品整理士は一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する資格であり、遺品の扱いや廃棄・リサイクルに関する専門家です。親が片付けに乗り気でない場合は、有資格者の意見でスピードが上がることもあるため、遺品整理士在籍の業者をおすすめします。

また、男性に見られたくないなどの希望がある場合には、女性スタッフに依頼できるかどうかもポイントとなります。

3.スタッフの教育

事前訪問に来たスタッフの印象が良いことが、最低条件です。
作業内容や料金体系が正確な業者は、スタッフ教育も行き届いています。
遺品整理業者は接客業であり、身だしなみや清潔感に気を配れる業者は、依頼者に満足してもらうための努力をしていると言えます。
会社としての体制が整っている業者は、ひげや髪の色などの身だしなみを毎朝チェックしています。

スタッフの知識があるとさらに安心です。
例えば、回収後の不用品の処分方法を聞いたとき、リサイクルのルートを詳細に答えられる業者は、社員一人一人が回収業の全体像を把握していると言えるので、信頼性が高くなります。

実家の片付けのまとめ

・実家は親の持ち物が入った親の家なので、親が同意した時にのみ片付けがすすめられる
・親を説得するには実家が片付いたときの事故リスクが減ることや遺品整理で兄弟がもめないことを伝えるといい
・片付けやすいキッチンや明らかにゴミと分かる賞味期限切れの食品からすすめるといい
・家具や仏壇、写真など処分の判断に困るものは最後に残しておく
・すでに実家がゴミ屋敷になっているときは片付け業者に依頼するといい

実家の片付けには親の存命中に行う生前整理と、死後に行う遺品整理があります。
親の暮らしの安全を守り、親の死後に精神・金銭・時間的な負担を減らすためには、生前整理を行うのがおすすめです。

捨てる・捨てないに関して親子間のトラブルを避けるにはコツがあり、親の意思を尊重しながら片付けることでスムーズに進めることができます。
ゴミ屋敷化している場合や、整理に急を要する場合は業者委託を検討します。複数業者に見積もりを依頼し、事前訪問に来たスタッフの質を確認すると信頼性の高い業者を選ぶことができます。

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