遺品整理で100万円なんてある!?不当な高額請求されない予防策
結論から言うと遺品整理で100万円を超えることはあります。
ただし、普通の家の遺品整理で50万円以上になるのは特別な理由が加わっているケースが大半です。
100万円を超えるのは大きく分けると2つのケースです。
1.悪徳業者につかまったとき
2.作業量、内容が多い時
問題なのは、遺品の量や作業内容に見合っていない高額請求をされる時です。
この記事では100万円を超える理由と、費用を安くする方法そして最も大切な高額請求を避けられる相場観や正しい知識をご紹介します。
この記事でわかること
・遺品整理料金が100万円以上になる理由
・遺品整理の相場価格と安くするコツ
・不当に高額請求する業者の特徴と予防策
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
目次
遺品整理に100万円かかるケース
遺品整理に100万円以上かかってしまうケースとして、次の5つが挙げられます。
1.部屋数が多い
2.ゴミ屋敷状態のとき
3.特殊清掃、オプションをつけたとき
4.仕分けに時間がかかるとき
5.悪徳業者だったとき
6.不動産まで依頼するとき
それぞれの事例について詳しく解説しますが、その前に間取り別の料金相場の目安を以下の表でご確認ください。自分のケースではどのくらいの料金がかかるかおさえておくと、費用をおさえるための判断材料になります。
<間取り別・料金相場の目安>
1K | 30,000円~80,000円 |
1DK | 50,000円~120,000円 |
1LDK | 70,000円~200,000円 |
2DK | 90,000円~250,000円 |
2LDK | 120,000円~300,000円 |
3DK | 150,000円~400,000円 |
3LDK | 170,000円~500,000円 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 |
なお、家の立地条件や部屋の広さ、オプションの有無などによって料金には大きな差が生じます。上記の表を基本としておさえつつ、遺品整理費用が100万円かかってしまうケースについて見ていきましょう。
1.部屋数が多い
部屋数が多いと遺品の量が多くなるため、料金は高くなります。遺品の量が多くなるほど必要なトラックの台数やスタッフ人数が増え、時間時間も余分にかかるためです。
遺品整理業者は、回収した遺品をリサイクルしたり処理施設に運び込んで処理したりしています。遺品の量が増えれば、業者が支払う処理料金ももちろん高額になります。そのため、遺品整理業者の立場からすると、大量の遺品回収が高額になるのは正当な請求と言えるのです。
実際に、田舎の一軒家などで遺品整理する場合には100万円を超えるケースもみられます。母屋と離れ、さらには車庫や物置小屋まで作業対象とする場合には、遺品の量が多くなるのも必然と言えるでしょう。
2.ゴミ屋敷状態のとき
遺品整理先がゴミ屋敷状態だったときも、料金が高額になります。ゴミ屋敷清掃で回収される不用品は劣化していることが多く、リサイクル・リユースできない状態である物品も多いため処分料金が高くなってしまうからです。
また、ゴミ屋敷の仕分け作業には時間がかかるので、スタッフの増員も必要となります。2DK程度の小さな家であっても、ゴミ屋敷清掃をすると100万円以上かかってしまうケースもめずらしくありません。
なお、ここで言う「ゴミ屋敷状態」とは、足の踏み場もないような状況を意味しています。
3.特殊清掃、オプションをつけたとき
特殊清掃を依頼しなければならないケースでは、料金が上がります。特殊清掃とは、遺体のシミや空間のにおいを脱臭する作業のことです。特殊清掃には特殊な技術や薬品が必要となり、作業時間も長くなるため1部屋につき5万円くらい加算される場合もあります。
特殊清掃以外にも家の状況に合わせてオプション作業の追加が必要になるときもあり、その際は追加料金が必要です。たとえば、団地では風呂釜やエアコンの撤去を求められる場合があります。オプションの追加だけで100万円以上になるケースはほとんどありませんが、オプションの詳細や料金相場を知っておくに越したことはありません。
<オプション・サービスの詳細と料金相場>
オプションやサービス | 料金の相場 |
特殊清掃 | 3万円~ |
ハウスクリーニング | 2万円~ |
エアコンの取り外し | 5,000円~2万円 |
風呂釜の取り外しや撤去 | 1万円~ |
遺品の個別供養(自宅で行う場合) | 2万円~ |
バイクや車の廃車手続き代行 | 6,000円~ |
不動産の売却や仲介 | 案件次第 |
4.仕分けに時間がかかるとき
遺品の分別が済んでおらず、仕分け作業に時間がかかる場合にも遺品整理の料金は高くなります。仕分け作業を行うためのスタッフを増員する必要がありますし、時間も多くかかるからです。
とくに、故人が亡くなったときのままで遺品の仕分けが全く行われていないケースや、貴重品を探しながらの仕分け作業になるときは料金が高額になりやすいです。亡くなった方が認知症だった場合には、家のあらゆるところから現金や貴重品が発見されるため、かなり時間がかかる傾向があります。
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5.悪徳業者だったとき
悪徳業者が相手だった場合には、相場価格の倍以上の金額を提示されることもあります。遺品整理は頻繁に行うものではありませんし、業者を初めて利用する場合などは相場が分かりづらいものです。そこに付け込むのが、悪徳業者の手口です。
独立行政法人国民生活センターの報告によると、不用品回収サービスに関する全国の消費生活センターなどへの相談は、2021年度には2000件を超えたことが明らかになっています。
本来であれば30万円もかからないような現場に対して、訪問見積もりもせずに100万円以上の高額な請求をしてくる業者も存在します。後述する悪徳業者の特徴や高額請求されやすい状況などをおさえておき、悪徳業者を避ける方法を実践しましょう。
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6.不動産売却まで依頼するとき
家の遺品整理から売却まで一括して依頼するときには、料金が100万円を超えるケースも十分にあり得ます。家屋の解体には最低でも50万円以上かかりますし、家の中を空っぽにしなければならないため不用品の処分料金も高くなるためです。また、不動産を売却するときの手数料だけで100万円以上かかることもあります。
遺品整理業者に不動産売却まで一括で依頼すると、料金は高額になります。しかし、実際にはその料金の中にはさまざまな工程の料金や手数料が含まれており、遺品整理で家財を処分する料金だけを見ると100万円にはなりません。
すぐにわかる、悪徳業者の5つの特徴
悪徳業者には、次の5つの特徴があります。
1.書面を残さない
2.見積もりが雑すぎる
3.見積書が雑すぎる
4.費用が安すぎる
5.遺品整理への知識が乏しい
それぞれの特徴を理解し、「あやしいな」と思う業者には関わらないようにしましょう。
書面を残さない
悪徳業者の特徴のひとつに、証拠を残さないという点があります。見積書を出さないのはもちろんのこと、名刺を渡してくれなかったり、チラシにはいつでも変えられる携帯電話の番号しか書かれていなかったりするケースもおおいです。これらはすべて、いつでも逃げられるようにという準備の一環である可能性があります。悪徳業者には「悪いことをしている」という自覚があるため、常に書面や証拠を残さないように気を配っているのです。
見積もりが雑すぎる
見積もりが雑すぎるというのも、悪徳業者の特徴のひとつです。悪徳業者は最初から適正料金で仕事をする気がなく、そもそも知識やスキルがないので見積もりを出すことができないのです。
電話で家の間取りを聞いただけで「それならおおよそ〇円ですね」と気軽に応える業者は、信用できません。不用品の単品回収なら電話口のみで料金を伝える場合もありますが、家中のものを回収する遺品整理は訪問しないと正確な見積もりは出せないのです。
まともな業者は、ずさんな見積もりを行ないません。なぜなら、見積もりと実際の金額が大きくズレていると、お客様からクレームを受ける危険があるからです。現場の状況も確認せずに間取りだけで見積もりを出してしまうと、当日に想定外のずれが生じます。万が一、トラックの台数やスタッフ数が足りなくなれば、お客様・業者の両方にとって不利益となります。
健全な経営をしている業者はリスク回避のためにも正確な見積もりを心がけているため、電話だけで遺品整理の見積もりを出すようなことはまずありません。
見積書がペラペラ
見積書の内訳に「作業一式」などと書かれており、詳細な説明をしてくれない業者は悪徳業者の確率が高いです。見積書は業者とお客様との認識を揃える大切な書面であり、お互いを守るために作成されるものです。それにもかかわらず雑な見積書しか出せないような業者は、そもそもの能力が低かったり、まっとうな経営を行う気がなかったりするリスクがあります。
遺品整理を本業にしている業者であれば、「トラックの台数」「作業日、時間」「対応スタッフ人数」「買取品について」など、それぞれの項目にいくらかかるのかが把握できるため見積書に記載しています。見積書の内訳が書かれていない業者に十分に注意して、不明点があれば詳しく質問することが重要です。
費用が安すぎる
費用が安すぎる遺品整理業者は、悪徳業者である可能性が高いです。悪徳業者が異常に安い金額を提示してくるのは、「お客様を呼び寄せて、断れない状況にもっていくこと」が目的だからです。
トラックやスタッフで押しかけて作業を開始してから、「〇円だとこれくらいしか引き取れませんね。追加で〇円いただければ、ここまでやります」という語り口で追加料金を請求することを前提としている業者もいます。見積もりが安すぎる業者はさまざまな追加費用を請求してくるので、最終的な金額がかえって高くなることが多いです。
遺品整理への知識が乏しい
そもそも悪徳業者は遺品整理業者としての活動をまっとうに行なっていないため、遺品整理の知識や不用品・ゴミの処分に関する知識などが非常に乏しいのが特徴です。回収した不用品を不法投棄しているような場合には、正規ルートのゴミ処理方法さえ理解していないおそれがあります。
もちろん、不用品回収にかかわる資格や許可も取得していないので、法令に基づく適正な処分の知識も持ち合わせていないでしょう。不用品が回収されたあとの流れや処分方法について質問してみると、業者の知識量が分かります。知識量が乏しくて質問に受け答えできない業者は、選ばないようにしましょう。
高額請求されやすい状況
遺品整理で高額請求されやすいのは、次の5つの状況にあるときです。
1.時間がないとき
2.気持ちに余裕がないとき
3.一人で進めているとき
4.相場価格を知らないとき
5.見積もりスタッフの知識が乏しいとき
できるだけこれらの状況を避け、業者と対等な交渉を行う準備をしましょう。
時間がないとき
遺品整理を行なう時間がないときは、高額請求されやすい状況と言えます。悪徳業者は「依頼者の時間がなくて焦っているのだ」と見抜くと、弱みにつけ込んでゴリ押ししようとするので注意しましょう。
不安感をあおって契約にこぎつけようとする業者もいます。たとえば、「今だったら〇万円引き」や「どこの遺品整理業者も、そんなに早く対応してくれませんよ」などのセリフは、契約を急ぐ悪徳業者の決まり文句です。悪徳業者に限って口が上手いというのもよくある話で、依頼者側が焦って余裕をなくしているとついつい業者のペースに引き込まれてしまいます。
時間にゆとりがないと心にもゆとりがなくなり、判断力を失くしてしまうため注意が必要です。遺品整理は、余裕を持って早めに始めましょう。
遺品整理はいつから?しないとどうなるかを遺品整理士が教えます。
気持ちに余裕がないとき
気持ちに余裕がないときも、悪徳業者の高額請求にひっかかりやすくなります。たとえば、遺品を見るだけでもつらくなって涙が止まらなくなってしまう、手続きに追われて焦ってしまうといった状況では、正常な判断をするのは困難です。
大切な方を失うと、気持ちが落ち着くまで長い時間がかかります。「まだ気持ちの整理がつかず、さまざまな手続きもまだ終わっていないけれど、遺品整理をしなければならない」という方も、実際には多いことでしょう。
余裕がないときこそ、第三者の意見を取り入れることが重要です。病気が発覚したときにセカンドオピニオンを聞くのと同じで、専門家の意見を取り入れると客観的な判断をすることができます。
遺品整理の場合には、複数の業者で相見積もりを取ることが客観的な判断の助けになります。複数の業者の見積もり金額などを客観的に比較して、高額請求されていないか、適正な金額なのかを判断することが必要です。
一人で進めているとき
故人の遺品整理を一人で進めていると、高額請求にだまされやすい状況になってしまいます。遺品整理は体力的にも精神的にも大変な作業であり、一人で抱え込んでいると非常に大きな負担がのしかかることになるからです。
高圧的な態度を取ってくる悪徳業者にも、自分一人では対抗しにくいため注意が必要です。複数人で対応すればきちんと言い返せるのに、業者と自分の1対1だと気弱になって業者の言いなりになってしまうおそれがあります。見積もりに来た業者スタッフが複数名おり、自分一人で対応する場合などにはさらに断り切れず、契約してしまう場合もあるので注意しましょう。
相場価格を知らないとき
高額請求にもかかわらず契約してしまうのは、依頼者側が遺品整理の相場料金を知らないからです。遺品整理業者に依頼する人のほぼ8割以上が初めての利用だといわれており、不慣れであるため悪徳業者に足元を見られてしまうのです。
遺品整理の価格は、家の状況によって10万円単位で大きく変動します。部屋が広い場合や庭に不用品があふれている場合など、料金はケースバイケースなので自分の家の遺品整理料金が一般的な相場範囲におさまらないケースも多々あります。
しかし、依頼者にとっては自分のケースでの適正価格がいくらなのかは、見積もりを取るまで知ることができません。業者側はそこに付け込んで、「処分料金が〇円、人件費は〇円、トラックは〇円…」などとそれっぽい理由をつけて高額請求しようとするのです。
自分の家を遺品整理する際の目安料金を知らないと、50万円以内で収まるような作業であってもぼったくられて100万円以上になってしまう可能性もあります。
見積もりスタッフの知識が乏しいとき
悪徳であるかは別にして、遺品整理の知識や経験が乏しいスタッフに見積もりを出されると高額請求になりやすいです。不慣れなスタッフは、遺品整理に必要な人員数やトラックのサイズ・台数を正確に予測することができないためです。
業者側にとって最も怖いのは、作業当日に「トラックが足りない」「日数が足りない」という状況におちいってしまうことです。不足するよりも余裕を持たせたほうが安心だと考えるため、本来ならば必要ない人員やトラックの数まで上乗せしてしまうのです。当然ながら、人員数やトラックの台数が多いほど料金も上がります。トラックが1台追加されると、最低でも6万円は高くなります。
未熟なスタッフが見積もりに来ると、ゆとりを見込んで高額請求をするおそれがあるので注意しましょう。ちなみに、一軒家まるごとの遺品整理をするような場合には、正確な見積もりを出すためにベテランスタッフが訪問見積もりに来るのが通常です。
遺品整理料金の決まり方
遺品整理の料金は、次の4つの要素によって決まります。
1.遺品の量
2.遺品の種類
3.建物の形状・立地
4.追加料金
これら4つの要素によって料金が大きく変わるため、間取りだけでは正確な見積もりが出せないのです。それぞれの項目について、高くなりやすい状況を解説します。
遺品の量
遺品の量によって、遺品整理の基本料金が決まります。遺品が多ければ多いほど回収のためのトラックが多く必要になり、仕分け作業や運搬のためのスタッフ人数も増えることになるためです。
遺品整理の料金目安が部屋数別に提示されることが多いのは、部屋の数が多くなるほど遺品の量も増える傾向があるためです。しかし、同じ間取りであっても、部屋の中にあるものが少なければ相場料金より安くなります。また、タンスや食器棚、ベッド、冷蔵庫のような大型家財が置かれている部屋でも、それらの家財に内容物が入っていない状態なら作業工程が減るため料金がおさえられます。
「残っている遺品の量が多いほど作業が増えて高額になり、遺品が少ないほど料金が安くなる」という鉄則を覚えておきましょう。
遺品の種類
遺品の種類も、価格を左右する要素です。たとえば、買取対象になる遺品には処分料金がかからず、しかも買取金額を遺品整理の合計料金から値引きしてもらえます。市場価値のある遺品はリサイクル・リユースによって業者の利益につながるため、買取対象となるのです。
買取可能な遺品が多いほど、料金が相殺されるため遺品整理料金が安くなります。ただし、すべての遺品がリサイクル・リユースできるわけではなく、買い取ってもらえない遺品ももちろんあります。
加えて、遺品整理業者の買取は、自分でリサイクルショップなどに持ち込むときよりも買取価格が低くなります。なぜなら、遺品整理業者が遺品を買い取ったあと、リユースなどで利益を出すまでには運搬費用や手数料が発生しているからです。運搬費用などによる利益の目減りを考慮して買取価格を設定するため、遺品整理業者は一般的な買取業者よりも買取価格が低めになっています。
また、状態の悪い「ゴミの山」と、丁寧に手入れされた遺品では処分に要する料金も異なってきます。遺品の種類や状態が、遺品整理の料金を左右するのです。
建物の形状・立地
遺品整理先の立地や家の形状次第では、遺品整理料金の上乗せ対象となります。遺品整理業者の拠点から離れた場所に家があると、往復の交通費や時間がかかるので料金が高くなります。
一例として、拠点付近の物件と拠点から遠い物件で比較してみましょう。実際の作業時間がどちらも5時間だったとします。
片方の物件は都心のマンションで業者の拠点から近く、往復時間を含めても8時間以内で全工程がおさまるため1日で作業が完了します。しかし、もう片方の物件は業者の拠点から片道2時間以上かかるため、2日間に分けてスケジュールを組まなければならなりません。往復の時間が長いほど、ガソリン代などが高くなるのは仕方のないことです。
別荘地や山奥の遺品整理は、とくに高額になりやすいと言えます。また、都心であってもらせん階段のマンションや狭小住宅など、搬出経路が狭いときには高くなりやすいです。運び出す前に家具の解体や養生作業を行なうため、余分に時間がかかってしまうからです。
追加料金
遺品整理業者が提供する追加サービスを依頼したときも、追加料金が発生します。遺品整理でよく利用される追加サービスは、「特殊清掃」と「供養」です。
故人が孤独死して発見が遅れたときなど、遺品整理の前に特殊清掃をしなければいけないケースがあります。空気中の菌を除去しなければ感染の恐れがある場合や、汚染箇所に死臭がこびりついて脱臭しなければならない場合などには、スタッフが遺品整理をする前に特殊清掃が必要です。
供養サービスとは、故人の愛用品や仏壇などを供養してもらうサービスのことです。遺品整理業者の施設内で合同供養をしてくれたり、神社仏閣で供養をしてもらったりします。
【料金事例付き】遺品を供養するたった2つの理由/5つの依頼先と供養にかかる料金
高額請求の予防策
高額請求に引っ掛からないようにするには、次の3つの予防策が有効です。
1.訪問見積もりを利用する
2.正式な見積書・契約書をもらう
3.複数人で立ち会う
予防策を万全に整えておくことが、安心して遺品整理業者を利用することにつながります。
訪問見積もりを利用する
契約前に現地に来て遺品の量や家の状況などから見積もりを出してもらう「訪問見積もり」を利用することが、高額請求を避けるうえで一番の予防策になります。
健全な経営をしている優良な業者は、無料で訪問見積もりを行っています。スタッフが現地を下見して回収物品の種類や量、買取できる遺品の有無などを正確にチェックして正確な見積もりを出すことは、業者にとってもメリットになるため無料でも行う価値があるのです。
見積もりと実際の料金のズレをなくすためには、訪問見積もりは必須と言えます。さらに、3社以上の業者に訪問見積もりに来てもらい、相見積もりを取って比較すると高額請求をする業者を除外することができます。
正式な見積書・契約書をもらう
正式な見積書を作成して、依頼者と業者間の認識を揃えておくことも、高額請求の回避になります。見積書を契約書の代わりとして扱う業者もいますが、正式に言うと見積書は契約書ではありません。
見積書に必要な項目がかかれていることを確認し、不足しているときには追記してもらいましょう。正式な書類の作成は、自分を守ることにつながります。さらには、相見積もりを取るときに値引き交渉の材料として使うことにも可能です。
<見積書の必須項目>
・作業に指示
・見積もりスタッフ、上席の印鑑
・作業内容(トラックの台数、人数)
・費用(回収品目別の処分費用)
・買取品の品目
・オプション料金(階段料金、分解・解体、深夜・早朝料金など)
・会社情報(住所、電話番号)
最後に「本日のお見積もりに変更がない限り、一切追加料金はかかりません。」と一筆を書いてもらうとさらに安心です。
複数人で立ち会う
高額請求を予防するには、遺品整理業者が訪問見積もりに来る日と作業日のどちらも複数人で立ち会うことが有効です。自分一人では見過ごしてしまう点にも、複数の視点があると気づくことができるようになります。
高圧的な業者が相手でも、自分の側に仲間がいればグループの心理が働いてきちんと主張できるようになるためゴリ押しされずに済むのです。立ち会うメンバーには、できるだけ男性を加えることをおすすめします。男性の立ち合いが難しそうなときは、いざとなったら電話をつなげるよう話を通しておくことをおすすめします。
悪徳業者に関わったときの対処法
もしも悪徳業者に関わってしまったときには、クーリング・オフを利用できる場合があります。
作業前なら、クーリング・オフを利用
作業前であれば、クーリング・オフ制度の利用が可能です。遺品整理は訪問販売に分類されているため、契約から8日以内であれば無条件で契約を解除することができます。ただし、クーリング・オフをするには、ハガキなどの書面またはメールなどの電磁的記録で業者に自分で通達する必要があります。正しい手順で行わないとクーリング・オフが適応されなくなってしまうため、注意が必要です。
不明点がある場合は「国民生活センター」か「消費生活センター」、もしくは電話相談窓口の「消費者ホットライン」へ速やかに相談してください。
※消費者ホットラインの電話番号:188(全国統一番号)
※消費者ホットラインのホームページ
遺品整理で100万円以上になった事例
遺品整理の料金が100万円以上になった事例を2つ紹介します。
業者拠点から遠い場所にある大きな一軒家
いわゆる田舎の一軒家で、息子さん家族の住んでいた離れも一緒に片付けて欲しいというご依頼でした。車が4台停められる大きな車庫もあり、広い敷地内の作業になりました。
依頼件数としては1件でしたが、実際には「親の住んでいた母屋」と「息子家族の離れ」の2棟で遺品整理を行い、車庫の不用品撤去も加わったため実質的には3か所の作業でした。空き家の不用品撤去ということで引き取る不用品の量が多く、家が広くて作業に要するスタッフの人数と時間がかかったことから、料金が100万円を超えました。
加えて、作業場所が遺品整理業者の拠点から車で片道2時間以上という遠方であったため、往復の車両費が高額となったことも、料金が高くなる原因のひとつでした。
ゴミ屋敷状態になっていた一軒家
ゴミ屋敷状態になっていた一軒家の遺品整理を行なった事例です。ご家族からの電話相談で、「とにかく早く遺品整理を済ませてほしい」という強いご希望がありました。遺品整理をする家は名古屋市にあり、ご依頼者様は東京に住んでいるため遺品整理の立会いは1日しかできないとのことでした。
ともかくスピーディに済ませる必要があったため、見積もりと遺品整理の作業を同時に実施することになりました。ゴミ屋敷になっていたため本来ならば2日は要する作業量でしたが、スタッフを増員して1日で対処しています。「トラックに載り切らなくて作業が終わらなかった」という最悪の事態を避けるため、余裕を持ってトラックは1台多く手配することになりました。
ゴミ屋敷状態だったことと事前の見積もりができなかったことから、適正な見積もりを出すことができず、100万円を超える高額料金になってしまった一例です。
遺品整理で100万円になるときのまとめ
遺品整理の見積もりが100万円を超えていても「悪徳業者」や「不当請求」とは限りません。遺品整理は遺品の量や室内の状態、依頼する内容によっては100万円以上になる高価格帯のサービスだからです。
相見積もりを利用すると家に合わせた遺品整理の適正価格が分かるようになります。
時間や手間はかかりますが、納得のいく遺品整理には惜しんではならない期間です。
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