豆知識

遺品整理

お焚き上げの3つ効果・供養方法と依頼する場所から費用

遺品整理のお問い合わせの中に「供養は必要でしょうか?」とよく聞かれます。お焚き上げは宗教的にも認められている供養方法で全国的にも行われていますが、お焚き上げ供養ができない遺品もあります。

また、依頼先によってお焚き上げの費用も意味も変わってきます。

この記事では、遺品のお焚き上げの意味や手順、費用などをご紹介していきます。お焚き上げ出来ない遺品の 処分方法もお伝えします。



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

お焚き上げ,遺品整理

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お焚き上げとは

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お焚き上げとは供養方法の一種で、簡潔に言うと火で燃やして物を処分することを言います。

昔は火には浄化の力があるとされており、大切にしていた物を焼却し浄火することで、物に宿るとされる魂を天に送って供養していました。

神棚や仏壇など粗末に扱えない物に対して、お焚き上げをすることが一般的とされてきました。

現在では手帳や手紙、写真や寝具などさまざまな遺品も、焼却できる物であればお焚き上げの対象となり、遺品のお焚き上げを希望される方が増えてきています。

宗教による違い

お焚き上げは宗教ごとに解釈が少し違います。

神道であれば神聖な炎である庭燎で思い出の品を焚き上げ「天」に還す儀式、仏教であれば護摩を組み、思い出の品を焚き上げて「故人」に返す儀式と解釈されています。

解釈は違っても魂を炎と共に天に返すことは同じ意味と考えられます。

感謝の意持ちを伝える意味も

感謝の気持ちを伝えるためにお焚き上げを利用する方もいます。供養とは関係ありませんが、自分を支えてくれたお守りや千羽鶴をそのまま捨てるのは忍びない方が感謝の気持ちを伝えるためにお焚き上げ処分しています。

お焚き上げの3つの効果

お焚き上げ

お焚き上げは平安時代から行っていた日本古来の風習です。モノであっても神仏化したものや人でないものを人の形にした人形などは丁寧に扱っています。

日本では古くからモノや自然に魂が宿るという信仰があります。「魂が宿ったもの」を焼くことで魂を抜きます。必ずしも遺品に魂が宿っているわけではないですが、思い入れの強いものは礼を尽くし別れを告げることが重要です。

①気持ちに区切りがつく

お焚き上げを行うと気持ちに整理がつき、遺品を捨てることに罪悪感が無くなります。

遺品整理を行うと、
「思い入れが深く、ごみとして捨てられない」
「遺品のなかで、処分するものはあるが、なかなか捨てられない」
「故人のため、きちんと供養して処分してあげたい」と様々な気持ちがこみ上げてきます。
お焚き上げをすることで悪い縁を断ち切ったり、お祓いができます。

また、不安な気持ちを取り除くことができます。
そのため、気持ちの整理を付けたい方にお焚き上げはおすすめです。供養して、処分できれば、心残りも整理することができます。

②故人へ届けられる

お焚き上げはものに宿った魂を天に返すこととされるので、物の魂を故人のもとに届けるとも考えられます。例えば、生前、故人が大切にしていたハンカチや写真などを棺桶に入れ忘れた時に使われる方法です。

実際に魂が故人のもとに届いたことを確認することはできませんが、遺族にとっては心が落ち着く効果があります。

③悪縁を断ち切れる

悪い事が起こった日に身に付けていたものや不快な気持ちになる人からのプレゼントをお焚き上げすることで、悪縁を切れるとも言われています。悪縁が切れることで、良縁にも恵まれるとされています。

例えば、故人が生前苦手としていた上司や親族からの手紙や写真をお焚き上げ供養を行うことで、故人の魂も穏やかになると考えられます。

ぬいぐるみや心霊写真など陰のオーラを感じとれるものもお焚き上げ供養することで、引っ掛かりがなく処分できます。

動物の供養

毛皮のコートや本革のバッグ、小物をお焚き上げすることで、苦しみや痛みを供養するという考え方もあります。革製品の中には留め具やファスナーなど金属製品が含まれていることも多いので、お焚き上げ出来ないこともあります。

下焚き上げ出来ない革製品は別の方法で供養してから処分します。

お焚き上げが必要なもの

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お焚き上げをするものに明確な決まりはありませんが、そのまま処分するのは忍びない遺品や写真はお焚き上げ供養をした方が公開が少なくなります。

お焚き上げした方がいい遺品

遺品を片付ける中で「捨てたらバチあたるかも」と思うもの、ぬいぐるみや人形など目がついているものなどそのまま処分することに抵抗があるものはお焚き上げをした方がいいです。例えば、手元供養の品など故人の思いが詰まっているものが挙げられます。

実際にお焚き上げの依頼が多いものは、お守り、御札、写真、アルバム、人形、ぬいぐるみ、手紙、衣服です。

仏壇は位牌は魂抜き供養が必要

仏壇や位牌はお焚き上げではなく閉眼供養を行った方がいい仏具ですので、別で供養の手配が必要です。
仏壇の処分方法は【仏壇の処分方法5つと注意点―正しい流れと処分依頼先は…】をご覧ください。
仏壇の魂抜きやお布施については【仏壇の魂抜き2つのマナーとお布施の金額・しないとどうなる?】をご覧ください。

位牌の処分方法は【位牌を処分する方法と手順―供養はどこ?費用は?宗派による違い】をご覧ください。

遺影もお焚き上げに持ち込まれる品物の一つですが、遺影の処分にはコツがあります。詳細は【遺影の処分方法3つ】をご覧ください。
その他にもぬいぐるみはお焚き上げ以外の処分方法もあります。【ぬいぐるみ4つの処分方法】をご覧ください。

お焚き上げができないもの

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お焚き上げを希望したからといって遺品すべてをお焚き上げしてもらえるわけではありません。近年は環境問題や近隣からの苦情により受付してもらえるものが限られてきました。

お焚き上げは燃やすという特性上、燃えないものや危険物を受け付けてもらえません。

例えば、パソコン、ガラス、陶器、電化製品などの不燃ごみや発火性の花火やスプレー缶などの爆発物、有毒物質が発生する電池などの危険物もお焚き上げは行えません。

お焚き上げができない遺品は供養をしてから、自治体のルールに従って処分することになります。供養の詳細は遺品の供養の手順・時期・依頼先・料金をご紹介―供養する意味は?をご覧ください。

その他に、相続に関わる金品、お金、通帳、有価証券、食べ物、生き物もお焚き上げは出来ません。また、ソファーやベッドなどの大型家具、粗大ごみも受付できないところが多いです。

場所によってお焚き上げができるものが違うのでお焚き上げを依頼するときはお焚き上げ可能なものか確認してから依頼しましょう。

供養したい大型家具は住職を呼び、単独供養してもらうか遺品整理業者で回収された後で合同供養してもらう方法もあります。供養が済んだ家具の処分方法は【家具の処分方法4つ】をご覧ください。

お焚き上げの依頼先5つと費用

お焚き上げ

お焚き上げはお寺や葬儀社や仏具店に、遺品整理業者、お焚き上げ専門業者などに依頼します。

お寺以外の業者に依頼した場合には提携するお寺でお焚き上げされるケースが多いです。それぞれに依頼した時のメリット、デメリットと費用について御紹介します。

①寺院や神社に依頼する

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まず菩提寺がある場合は菩提寺にお焚き上げが出来るか聞いてみましょう。菩提寺でお焚き上げを受け付けている場合は、宗派も同じなので依頼しやすいです。

菩提寺で受け付けていない場合は、インターネットで近くの寺院や神社を探して遺品を持ち込むことも出来ます。費用は「お気持ちで」と言われることが多く、相場費用は5,000円から10,000円です。

お布施として封筒に入れて、遺品を持ち込むときに支払います。

お寺に遺品を郵送する場合はお焚き上げ費用に加え、段ボール1箱辺り1500円くらいの送料が別途必要です。

どんど焼きは供養物が決まっている

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お焚き上げの一つに「どんど焼き」がありますが、どんど焼きでは遺品の供養は対象外です。

どんど焼きは神仏に関わる正月飾りや絵馬、御札を炎で浄化して魂を天に返す行為で小正月である旧暦の正月、1月15日に神社で催される行事です。

火を使い燃やすという点ではお焚き上げとどんど焼きは似ていますが、どんど焼きで焼却するものは「御札・破魔矢」など神社に関係のあるものに限られています。

お札やお守りの効力が続くのは約1年とされており、この期間を過ぎたら神社でお焚き上げをし、新しいお札やお守りと変えるのがマナーとされています。

お札やお守りに入っている神仏のご神体がお焚き上げを行うことで元の場所に戻るとされているのでお焚き上げを行います。神棚はどんど焼きで処分が可能です。詳細は【神棚の5つの処分方法】をご覧ください。

神社も困っています…。

近年、どんど焼きにランドセルやバッグ、へその緒など不用品を持ち込む行為が増加しています。お焚き上げと勘違いされやすいので神社も困っています。

どんど焼きは遺品の供養をする行事ではありませんので、故人の写真やぬいぐるみを持ち込まないよう注意しましょう。

②葬儀社、仏具店に依頼する

お焚き上げ

葬儀社、仏具店がお焚き上げを受け付けてくれる場合や提携している寺院を紹介してくれる場合もあります。

葬儀などと同時に依頼できれば手間も省けて良いのですが、後からお焚き上げだけを依頼しづらいと感じる人もいるでしょう。また、お焚き上げのみの場合には別途費用がかかることもあります。

仏具、仏壇の依頼は専門である仏具店に依頼するのがスムーズです。
費用は仏具のお焚き上げは10,000円~、仏壇のお焚き上げは30,000円~、仏壇の大きさや仏壇の買い替えがあるかによって金額が変わります。

高さ60cmまでの仏壇 仏具店で買い替えた時30,000円(税別)
高さ60cmまでの仏壇 訪問引取の場合50,000円(税別)
高さ120cm以上180cm以下の仏壇 仏具店で買い替えた時は70,000円(税別)
高さ120cm以上180cm以下 訪問引取の場合 150,000円(税別)

参考:メモリアルアート大野屋

③遺品整理業者に依頼する

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遺品整理業者でもお焚き上げをしている寺院と提携しているところもあります。遺品整理とお焚き上げを同時に済ませられるので、負担が少ないです

遺品整理業者では供養の無料サービスを行っているところが増えていますが、お焚き上げのサービスがあっても別途料金が発生する場合があるので契約前に確認する事が必要です。

火で燃やすタイプのお焚き上げ供養をしている寺院は年々減っていることもあり、お焚き上げのサービスを行っている遺品整理業者は少数です。

お焚き上げは供養の一種なので、こだわりがなければ住職による単独供養や合同供養をするだけでも問題はありません。遺品整理業者がお焚き上げのサービスを行っていない場合や、料金が別途必要な場合は遺品供養のサービスを行っている業者に依頼するといいでしょう。
遺品の供養サービスを提供している遺品整理業者をReLIFEでもご紹介しています。自分で探す時には【遺品整理業者を選ぶ3つのポイント】をご覧ください。

遺品整理業者を探す

お焚き上げ,遺品整理

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④お焚き上げ専門業者に依頼する

お焚き上げ

近年お焚き上げを希望する人が増えてきたこともあり、お焚き上げの専門業者も増えてきました。

お焚き上げ業者は郵送でお焚き上げするものを受け付けています。全国どこからでも依頼することができ、お焚き上げしたい遺品を送るだけで手続きが完了するため、依頼方法が簡単で人気を集めています。

お焚き上げを直接見ることは出来ませんが、供養証明書の発行をしてもらえるところもあるので安心です。ただし、直接寺院、神社に依頼するよりも費用がかかります。

寺院に持ち込む場合段ボール箱1箱5,000円程度ですが、お焚き上げ業者に依頼すると7,000円程かかります。お守り、写真など封筒に入れて送ることが出来るものは1,500円程度で依頼することが出来るので、封筒サイズで送れる写真や遺影をお焚き上げしたい時におすすめの方法です。

⑤アマゾンでお焚き上げをする

お焚き上げ

アマゾンでもお焚き上げサービスが購入でき、自宅から郵送するだけでお焚き上げを行ってくれます。NHK「所さん!大変ですよ」で紹介されたし、お片づけのプロが審査する「整理収納フェスティバル2018」では最高賞の金賞を受賞した実績もあるので、最後まで責任をもった対応に期待ができます。

費用は段ボール1つあたり6,600円で、燃えない物でも対応してくれますので、眼鏡やアクセサリー、電子機器でも引き受けてくれます。神社やお寺でのお焚き上げと同様に危険物、引火物、生き物、遺骨、法令での所持禁止品は対象外です。

2021年4月現在、口コミ評価は4.4以上の高評価を得ていますし、内容にも満足している利用者が多いです。

“写真を焚き上げて貰いました。何代か前からの血縁者や仲人をした方々の結婚写真、母や父の思い出の旅写真など、大量に入れることができました。10kg迄のタイプです。
メッセージも同包でき、天国の親に楽しんでくださいね!と。炊き上げる時に読んでくれます。ゴミに捨てるよりは、ずっと気持ちがスッキリして、高くはないと思いました。”
出典元:アマゾン

箱のサイズは焚き上げ供養してほしいもののサイズによって、正しく選ぶことが満足するカギとなります。厚みや重さがあるものは100cmの箱タイプや10kgまでと書かれたものを選ぶとスムーズに送れます。

“送ろうと思っていたお札が入りませんでした。もうワンランク大きいサイズのものがあれば助かります。
訳あって御朱印帳もお焚き上げして頂きたく、こちらを二個購入しましたが、郵便局で2センチ以上になっていると断られました。
とにかくサイズが小さ過ぎです。ダンボールで送るほどではないので、こちらを選びましたが、今度は小さ過ぎて入らない。
結局、近くの神社でお焚き上げをお願いしました。
お札が入らないって…これじゃ意味ないですよね。サイズの幅を増やして欲しい。”

出典元:アマゾン

自分でお焚き上げをする

お焚き上げ所有する庭や畑があれば供養は自分ですることもできますが、供養できるものは燃やしたときに有害物質が出ない物だけです。例えば、手紙や写真、木のお札、お守りなどが当てはまります。冬の乾燥している時期は燃え広がるスピードが早いので、火の回りをブロックで囲んだり、ドラム缶の中で燃やすと火事になるのを防げます。

マンションのベランダやできませんし、公園や河原など私有地以外では行ってはいけません。
自宅でお焚き上げができない時には別の供養方法もあります。

清め塩

塩にも火と同様に「身を清め、邪気を払う」浄化作用があると言われていますので、お葬式の会葬礼状や典返しにも挟まれています。
供養したい遺品に対して塩を一つまみして、手を合わせるだけでも供養になります。供養時には手を洗い清潔な状態で行います。

塩は海水100%で作られている塩が適しています。料理で使われる食塩は、「食用として美味しく」を目的として精製されているので、供養には不向きということになります。

供養は個人の考え方や気持ちの問題が大きいので、食塩を使用しても問題はありません。

白い布

白い布や紙でつつむことも供養の一つとされています。
何色にも変化できる白色は、何もない状態と捉えることもでき、遺品に含まれた魂や恩を吸収してくれるとも考えられます。

例えば、ぬいぐるみや人形など目が付いたものなどそのまま処分するのは忍びないものに使う方法です。

遺品整理も自分でするときには【遺品整理を自分でやるコツと手順・できた、できない2つの体験談】をご覧ください。

お焚き上げをする時期

遺品のお焚き上げ時期に明確なルールは決められていませんが、遺品整理を行う時に一緒に済ませるとスムーズに進められます。遺品整理を行う時期は一般的に「四十九日」や「一周忌」から始める方が多いですが、故人が賃貸物件に住んでいた場合や孤独死をした時にはすぐに始めた方がいいです。

孤独死された現場をそのままにすると害虫や悪臭がきつくなり、近隣に迷惑をかけることになります。また、賃貸物件では遺品整理を行わないと退去ができません。

遺品整理の時期に合わせてお焚き上げ供養を行いましょう。

遺品整理を始める時期は【遺品整理の方法や時期~失敗しない3つの注意点と費用相場】をご覧ください。
孤独死の処理は【孤独死の処理が自分でできない理由と発見後の手続きと費用】をご覧ください。

お焚き上げをする前に確認するポイント

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お焚き上げすると遺品を燃やしてしまうことになるので後から取り戻すことはできません。
後悔しないためにも以下のポイントを守ってお焚き上げを依頼しましょう。

故人が残しておきたいと言っていたものは残す

故人が残したいという意思表示があったものは形見分けや保管して残してあげるといいのですが、人形や着物は使う機会がないので邪魔になってしまうこともあります。そのような場合は手元供養やリメイクをして形を変えて残す方法もあります。

例えば、故人が着物をたくさん持っていた時には着物をポーチや小銭入れになど小さな実用性のあるものにリメイクすると実用的ですし、故人の気持ちも汲み取れます。

どうしても処分したい時は周囲の同意を得てから供養するとトラブル回避につながります。

手元供養について詳細は【手元供養の方法と種類、3つの注意点、遺骨アクセサリー】をご覧ください。

高価なものは遺産相続の対象になるので残しておく

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有名作家が作ったひな人形や時計など貴金属などの高価なものは遺産相続の対象となる可能性があります。そのような価値があるものを勝手に処分して家族とトラブルになるケースもあります。

遺産となったものは相続又は放棄の手続きが必要になります。相続などの手続きが終わってから処分するかを決め、処分する際はお焚き上げをするようにしましょう。

高価な遺品や生前故人が希望していた時には形見分けをして、故人の遺志を受け継ぐことも供養の一つになります。形見分けの方法は【形見分けはいつ誰に渡す?ただしマナー】をご覧ください。

デジタル遺品のお焚き上げ

お焚き上げ

近年デジタル遺品のお焚き上げの依頼が増えてきました。デジタル遺品とは故人が遺したパソコン、スマートフォン、携帯電話などのデジタル機器の遺品やインターネット上に残したデータ化された遺品です。

これらは個人情報の宝庫であり、亡くなってからでも個人情報は残り悪用されるケースもあります。

デジタル遺品の危険

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デジタル遺品の実際にあったトラブル事例として、
「写真やメールから不倫をしていたことがバレた」
「ネットショッピングで登録したクレジットカードのデータが残っていて不正に使用された」
「仕事で使用していたパソコンから顧客の個人情報が流出した」などがあります。
パソコンや携帯電話を壊せばデータが削除されるものではありません。近年では様々な方法で復旧する技術が発達していて、壊れた状態でもデータを取り出すことができます。
お焚き上げをすることで燃やしてしまい、電子データを適切に消去したり、処分することができるのです。

デジタル遺品の処理や取り扱いは【デジタル遺品のトラブルの3つ!パスワードが分からないときの対処法】をご覧ください。

小型家電リサイクル法

お焚き上げ

平成25年(2013年)4月1日、「小型家電リサイクル法」という法律が施行されました。
この法律はリサイクルするべき小型家電を国が指定したものです。対象品目と回収方法は、各自治体によって異なりますが、多くの自治体でパソコン、スマートフォン、タブレットなどのIT機器は、この「小型家電」に含まれています。
回収された小型家電については、資源としてリサイクルすべき部分は回収され、機器の中に保存されている個人情報・データも適切に処理されます。
小型家電リサイクル法についての詳しい分別方法は市区町村などの行政機関、もしくは回収の専門業者にお問い合わせください。

お焚き上げのまとめ

お焚き上げ

・お焚き上げは火で燃やして魂を浄化させる儀式のこと
・お焚き上げをする遺品に決まりはないが、精神面で良い効果がある
・お焚き上げ出来る遺品とできない遺品があり、できない時には別の供養方法を行う
・費用は業者によって違うが、段ボール1箱辺り0円~7000円
・デジタル遺品は材質からお焚き上げはできないので、供養後小型家電として処分するといい

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