ゴミ屋敷の片付け費用は「量」と「内容」で決まる! 5つのコツで安くする
一度ゴミ屋敷になると自分たちの力だけでは片付けられず、片付け業者の利用を検討する方も多いのではないでしょうか。実家、1人暮らしの息子の家、自宅など環境は違ってもゴミ屋敷の片付け費用には目安があります。
この記事ではゴミ屋敷の片付けを業者に頼んだ時の費用相場と安くするコツを事例とともにご紹介します。
記事を読み終えると抱えているゴミ屋敷問題を片付けることができ、新しいスタートが切れます。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。
目次
ゴミ屋敷の片付け費用相場
ゴミ屋敷の片付け費用相場は部屋の間取りによってあらわされることが多いのですが、目安にすぎません。
ゴミ屋敷の片付け費用は「ゴミの量」と「質」によって決まります。
例えば、同じ間取りでも床が見える程度のゴミ屋敷と玄関から部屋までぎっしりと腰丈以上にゴミが積まれているゴミ屋敷とでは費用に10万円以上の差があります。
間取り別ゴミ屋敷の片付け費用
ゴミの量や内容によって片付けの費用は変動するため、正確な金額は片付け業者の見積もり後にしか決められません。以下の表はリライフの平均値となっておりますので、目安としてお使いください。
一般的に家が広いほどゴミの量も多くなるので,スタッフの人数や処分費用、トラックの台数も増え金額が高くなります。
間取り | 作業人数 | 想定の作業時間 | 費用相場 |
1R・1K | 1〜2名 | 3時間前後 | 2万〜10万円前後 |
1DK・1LDK | 2〜4名 | 4〜6時間前後 | 3万〜20万円前後 |
2DK・2LDK | 2〜6名 | 6〜8時間前後 | 5万〜30万円前後 |
3DK・3LDK | 3〜8名 | 10時間前後 | 6万〜50万円前後 |
4LDK以上・一軒家 | 10名前後 | 12時間前後 | 20万〜100万円以上 |
庭付き一軒家では100万円以上になることも
庭付きの一軒家の場合は敷地が広い分、ゴミが増えるので片付け費用が100万円以上になることもよくあります。
ゴミが室内だけにとどまらなくなった時は玄関へと積み上げられ、玄関を開ける時に外へと流れだします。外と内との境界線が次第にあいまいになるとゴミ屋敷の住人は庭先へとゴミを置き始め、さらには道路にまでゴミを積み上げていくこともあります。
庭に放置されたゴミは雨や風、虫によって腐食していき「汚泥」として処分しなければならないので、通常の可燃ゴミや不燃ゴミよりも処分費用が高くなります。
ゴミ屋敷になってしまう心理的原因は【ゴミ屋敷6つの心理状態とすぐにできる3つの解決方法―孤独・ストレス】をご覧ください。
3つのゴミ屋敷の片付け事例
ご依頼いただきましたゴミ屋敷の片付け事例をご紹介します。
1.ワンルームのゴミ屋敷・18万円
場所 | 愛知県名古屋市港区 |
間取り | ワンルームアパートの1階 |
作業時間 | 7時間 |
スタッフの人数 | 5名 |
料金 | 18万円 |
「自分ではどうすればいいか分からない」
というご依頼を受け、見積りに行くとおしゃれな外観からは想像もできないほどにゴミが積まれていました。
玄関から部屋までの通路もなく、ゴミの上を歩く状態で室内に入り内容物を確認しながらご希望を聞かせていただきました。
「鍵と財布を探してほしい」
依頼者様は数か月前に鍵と財布を室内で無くされ、鍵が閉められない生活をされているとのことで、緊急性を感じたので翌日から作業に入らせていただきました。ワンルームのロフトベッドでゴミを下に投げ捨てる生活が癖になってしまい、気づいたら自分では手が付けられなくなっていたと、話してくれました。
室内に3名、キッチンと浴室に各1名ずつ配置し、鍵と財布を探すことに集中し、分別作業を進めていきました。免許証や現金なども片付けが進むにつれて出てきたので、お客様への返却物として仕分けさせていただきました。
ご依頼されていた鍵も財布も普段生活しているロフトベッドのすぐ下に埋もれている状態で見つかりました。作業中はプライバシーを守るため、ドアや窓は締めた状態で作業させていただきました。
女性からのゴミ屋敷片付けのご依頼も多いです。女性の方がゴミ屋敷になりやすい理由は【ゴミ屋敷の7割は女性。今すぐにできる、たった3つの対処法】をご覧ください。
2.2LDKマンションのゴミ屋敷・65万円
場所 | 東京都足立区 |
間取り | 2LDKの分譲マンションの5階 |
作業時間 | 2日 |
スタッフの人数 | 5名/日 |
料金 | 65万円 |
「引越しで片付けをお願いしたい」
とのことでしたが、引き取ってほしいものがたくさんあるとのことでしたので訪問見積もりにお伺いすると玄関からゴミが積まれていました。当初はタンスやベッドの回収とのことでしたが、搬出するにも通路の確保が必要なので、片付けプランを提案させていただきました。
奥様が介護施設に入所されてから、息子様と2人での生活になったことをきっかけに掃除やゴミ出しなどをしていなかったとのことでした。明らかにゴミと分かる空容器や汚れのひどい衣類などを1つずつ分別・回収させていただきました。
ゴミを片付けた後の部屋には家具が数点となり、お客様からは「すっきりした!ありがとう!」と満足そうな笑顔と感謝の言葉をいただきました。引っ越し先では家事代行サービスを利用していくとお話しいただけたので、ゴミ屋敷の予防ができていて安心しました。
3.戸建ての庭付きゴミ屋敷・85万円
場所 | 埼玉県さいたま市岩槻区 |
間取り | 4LDKの一軒家(庭・駐車場つき) |
作業時間 | 3日 |
スタッフの人数 | 5名/日 |
料金(買取金額) | 85万円(買取金額の5万円を引いてあります) |
「叔父の家の遺品整理とゴミ屋敷の片付けをお願いしたい」
とご依頼いただきました。岩槻駅から車で30分ほど離れた一軒家は通りにまでゴミ袋がはみ出しており外からでも分かるほどでした。
通常の遺品整理であれば見積りの段階で買取査定をさせていただくのですが、中に何があるか分からない状態なので、作業と査定を同時にさせていただきました。ゴミ袋の下からブランドの時計や金貨が出てきたので買取りし、最後にゴミの片付け金額から引かせていただきました。
ご依頼者様は故人とは幼少期に1度しかあったことがないとのことでしたが、急遽連絡が来て主体的に片付けをしなければならなくなったとのことでした。家と土地は売却が決まっていたのですが、「ゴミの撤去」が不動産業者からの条件になっていたとのことです。
ゴミ屋敷を放置すると近隣トラブルや火事の原因にもなりかねません。
ゴミ屋敷に関するトラブルは【ゴミ屋敷のトラブル事例と原因ー住人の共通点・根本的に解決する】
ゴミ屋敷の火事については【ゴミ屋敷が火事になる5つの原因と近隣のゴミ屋敷火災から自宅を守る対策】をご覧ください。
ゴミ屋敷の片付け費用を決める3要素
ゴミ屋敷の清掃費用を決める3つの要素をご紹介します。
1.ゴミの量
先述の通り、ゴミの量によって片付けの費用は異なります。仮に片付け対象のゴミ屋敷が一軒家であっても、限られた部屋の床にゴミが散らかっている程度の量であれば、ワンルーム料金で片付け可能です。
反対にワンルームであっても、腐った食品などが家中に存在する上に、害虫まで発生していると害虫駆除をしながらの作業になるので作業時間も長くなりますし、スタッフの人数も通常より増員します。
スタッフ1名追加につき10,000~13,000円、2トントラック1台につき50,000円程度の追加料金が発生します。
ゴミの量が多いほど運搬のトラック含めて片付けに割く労力が大きくなり、片付け後の除菌処理なども必要になります。
2.ゴミの内容
ゴミの内容によっても片付けの費用は異なります。
例えば、積まれているゴミの種類が、弁当の容器・紙類・段ボールなど生活の中で発生するようなゴミであれば処理も簡単ですし、処分費用も10kgにつき300円程度で安いです。
しかし、腐った生ゴミ・糞尿・中身が残った飲料容器・金庫・大型の家具のように、処分費用が高くなるゴミが多いと費用は上がります。特に汚泥と呼ばれる有機物系のゴミは処分費用が高くなります。
ゴミ屋敷に長年放置されていた不用品は状態が悪く、買取できるものが少ないこともゴミ屋敷の片付け費用が高くなる原因です。
3.オプション料金
家の場所や希望のサービスを追加するとオプション料金が発生することがあります。
例えば、ゴミ屋敷がエレベーターなしの団地の5階にあるときには階段で運び出すことになり、時間とスタッフの増員が必要になります。3階以上からは1階につき1,000円程度加算されることが多いです。
片付けが終わった後で簡単な掃き掃除や拭き掃除はありますが、本格的な洗剤や道具を使ったハウスクリーニングや消臭・除菌作業を希望する時はオプションの追加となり料金が高くなります。
オプション料金の有無は見積書に記載されるので、同意無く追加されることはありません。
片付け業者に依頼する3つのメリット
片付けを業者に依頼すると上記のような費用はかかりますが、以下のようなメリットもあります。
これらと費用の兼ね合いを考え、自分にとってベストな選択をするとゴミ屋敷の掃除をする際に後悔しません。
1.短時間で片付く
業者であればゴミ屋敷の掃除経験を積み重ねたプロなので、短時間で片付けをしてくれます。ゴミの量にもよりますが、ワンルームから1LDKの部屋までであれば1日で片付けが可能です。
ゴミ屋敷には家中を埋めつくほどのゴミが散らかっているため、足の踏み場もありませんし、空の容器やペットボトルなどの生活ゴミだけでなく、使わなくなった大型家具や腐った食べカス、洋服なども混ざっています。
ゴミ屋敷の片付け経験を持っていない方では、散らかっているゴミを分別しながら手早く処理することはできません。中には鋭利なゴミも混ざっていたり害虫が住み着いていたりするため、そうした危険に気を配りながら片付けをすると、数日経っても掃除は終わりません。
片付け業者によってはハウスクリーニングにも対応しているため、片付け後に清潔な状態で安心して住めるようになります。
2.不用品の買取も可能
ゴミ屋敷の中には稀に買取可能な品物も出てきます。
具体的には、指輪や時計などの貴金属・ブランド物のバッグ・状態の良い本や雑誌・家電などです。
買取サービスがある片付け業者なら価値のある不用品をその場で査定・買取りし、片付けの費用から割り引いてくれます。買取サービスを行っている業者であれば、片付けと同時に買取まで対応してくれるため依頼人の負担が少ないです。
もし買取サービスを行っていない業者であれば、事前に自分で査定をして状態の良い物を買い取ってもらいましょう。貴金属買取店やフリマアプリ、ネットオークションなどが活用できます。
3.貴重品を探し出してくれる
事前に「鍵と財布を探してほしい」と伝えておけば、探しながら作業をしてくれます。
探してほしい品がゴミ屋敷の中に埋まっているときには、遺品整理の実績もあるゴミ屋敷片付け業者がおすすめです。遺品整理業者は依頼者から通帳や印鑑など細かい貴重品の捜索を依頼されるケースが多いので、感覚が優れています。
実家がゴミ屋敷になっているときの遺品整理では、中に通帳や印鑑、遺言が埋まっている可能性も高いです。
実家がゴミ屋敷で悩む方は
【実家がゴミ屋敷になった4つの原因と片付けるタイミング3つ】
【実家が汚いストレスと3つのリスク。すぐにできる2つの実家回避法】をご覧ください。
片付け業者に依頼する2つのデメリット
片付け業者に依頼すると自力で片付ける場合と比べて以下2つのデメリットが挙げられます。
1.費用がかかる
自分でゴミ屋敷を片付ける場合と比べて最低でも6倍以上の費用がかかります。
ゴミ屋敷の片付けは床が見える程度のワンルームであっても最低30,000円が相場価格です。
自分で片付けた場合はゴミ袋代とカビがついてしまった布団を粗大ゴミとして処分する費用だけで済むので、掃除用の洗剤を購入しても合計5,000円以内に収まります。
ただし、ゴミの分別作業や収集日に合わせて集積所との間を何往復もしなければならないので片付け業者に依頼した場合の10倍以上の時間はかかります。
片付け業者に依頼することと自力で片付けることは「時間をとるか費用をとるか」とも言い換えられます。
2.リバウンドしやすい
片付け業者に依頼した場合には数か月後にはゴミ屋敷状態にリバウンドしやすくなります。
自分で片付けていないのでゴミの片付け作業の大変さが実感できませんし、1日程度で片付いた経験から「また頼めばいい」という考え方になりやすいです。
腰丈以上にゴミが積まれているゴミ屋敷の場合、住人は1年以上ゴミ屋敷を作り出す習慣を続けていたことになります。部屋が片付いた後で「今後は綺麗に部屋を使おう」というモチベーションが続くのは長くて1週間です。半数以上の方はゴミ屋敷になった生活を繰り返し、元に戻ってしまいます。
ゴミ屋敷業者に片付けてもらうと片付ける習慣が出来上がらないので、数か月後にはまたゴミ屋敷に戻りやすくなります。
片付けられない時は【片付けられない3つの原因とタイプ別解決策―共通点と病気の可能性】をご覧ください。
ゴミ屋敷になってしまった原因は
【ゴミ屋敷がコロナ禍で増えた。5つの原因と命に係わる3つのリスク】
【ゴミ屋敷の原因は溜め込み症かも。捨てられない原因と効果的な治療方法】をご覧ください。
ゴミ屋敷の片付け費用を安くする5つのコツ
ゴミ屋敷の片付け費用を安くする5つのコツをご紹介します。
片付け業者の料金の決め方に基づいた方法ですので、根拠もあります。
1.自分でゴミを処分する
ゴミ屋敷全ての片付けを業者に依頼すると、ゴミの量が増えるため作業員を追加したり、トラックのサイズアップが必要になります。
しかし、自分で片付けられるゴミだけでも事前に処理しておくと、当日の作業料が減り費用も抑えられます。
例えば、空の容器やペットボトル、新聞や雑誌などの紙類、段ボール、洋服などは軽いため、自分でゴミ袋に入れて処理が可能です。大型の家具や家電もできる限り粗大ゴミの日に捨てておくと、当日運び出しの人員を割かなくて済みます。
粗大ゴミに関しては、業者に回収してもらうよりも自治体のサービスを利用した方が安いです。
具体的には、粗大ゴミの回収を業者に依頼すると、ひとつにつき2,000〜9,000円ほどかかりますが、自治体に依頼するとひとつにつき300〜3,000円ほどで済みます。
また、事前にリサイクルショップなどで買取をしてもらうというのも、当日スムーズに片付けを進めるためのコツです。
ゴミ屋敷を自力で片付ける方は【ゴミ屋敷の片付けるマインドと費用―片付け業者に依頼すると10万以上】
汚部屋を片付ける方は【汚部屋の片付けを成功させる3つのコツとリバウンドしない3つのルール】をご覧ください。
2.平日の昼間に依頼する
日中働いている方であれば、土日祝日といった休日を利用して業者に片付けを依頼せざるをえません。
業者からすると依頼の多い休日は稼ぎ時であるため、割増料金を請求しているところもあります。例えば、「休日や時間外の作業の場合は合計金額の20%を上乗せする」などです。
また、休日以外にも、3月~4月の引っ越しシーズンや年末の大掃除シーズンに合わせて割増料金を請求する業者もあります。
同じ片付け内容であるにも関わらずこうした割増料金がかかるのは損です。そのため、なるべく混雑する時期や日程を避けて業者に依頼すると出費が少なくて済みます。
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3.希望が叶う業者1社に依頼する
ゴミ屋敷の片付けをするためには以下の作業が必要です。
・不用品回収を行う
・使えそうな品物を買い取る
・ハウスクリーニングを行う
ゴミ屋敷の片付けは、一般的なゴミ捨てのように「ゴミを袋に入れて捨てて終わり」という単純なものではありません。
大量のゴミが散らかっているので、それらを適切に処理し、価値がありそうな品物は売り、悪臭や頑固な汚れの除去、害虫対策のためハウスクリーニングまで施す必要があります。
これらは別々の業者に依頼しても構いません。しかし、それぞれの業者が設定した費用が追加されるため高くなります。
具体的には、不用品回収単体の相場が1万〜5万円ほど、ハウスクリーニング単体の相場が2万〜5万円ほどです。
ゴミ屋敷の片付け単体にこれらの費用が加わるので必然的に高くなります。そのため、片付け業者はひとつにまとめましょう。
4.相見積もりと金額交渉
ゴミ屋敷の片付け期日までに余裕があれば3社~5社から相見積もりをとると価格競争が起こるので安くなります。
相見積もりをするときには必ず訪問見積もりをしてもらい、作業内容が詳細に書かれた見積書をもらいましょう。
また、金額の交渉はすべての業者の見積書が出揃ってから、もっとも依頼したい片付け業者だけに行うのがマナーです。
電話よりも対面の方が駆け引きはしやすいので、最初から依頼したい業者が決まっていれば、見積りの順番を最後にします。金額交渉では3社の見積書の平均値を出し、「予算は〇万円です」と伝えると片付け業者との交渉がスムーズに進みます。
5.ゴミ屋敷から近い片付け業者に依頼する
ゴミ屋敷から事業所が近い片付け業者に依頼すると移動距離が短いので見積もりにもすぐに来てくれます。ガソリン代や移動時間がかからない分、数千円程度の金額交渉にも応じてくれやすいです。
作業当日もスタッフの調整がしやすいので片付け業者にとってもメリットが大きいです。例えば、別の現場が終わったスタッフも途中から合流できるので人員の確保がしやすく作業効率も上がります。
同じ市内の片付け業者から選ぶことをおすすめします。
ゴミ屋敷片付け業者の選び方
ゴミ屋敷の片付け業者を選ぶには5つのポイントがあり、会社のホームページから確認できる点を中心にご紹介します。
1.無料で訪問見積もりに来てくれる
電話での相談や無料の訪問見積もりがある片付け業者は追加料金を請求されることが少ないです。
ごみ屋敷は量や内容によって同じ間取りでも10万円以上変わります。
ゴミ屋敷片付けの経験がある業者であれば、料金に幅があることを理解しているので電話だけで金額を確定させることはしません。
引っ越しなどで急いでいるときには見積もりと同時に片付けとなることもありますが、電話だけで契約した時には当日に追加料金が発生すると覚悟した方がいいです。
2.資格・許可を持っている
ごみ屋敷の片付けには「一般廃棄物収集運搬許可」や「古物商許可」が必要です。
一般家庭からゴミを回収するなら「一般廃棄物収集運搬許可」は必須です。
片付け業者自体が取得していなくても「一般廃棄物収集運搬許可業者」と提携していれば、回収作業は委託する形でも構いません。
委託する分、業者間で手数料が発生して少々高くなることもあります。
不用品を価値あるものとして引き取るのであれば古物商許可だけでも問題ありません。許可や資格の違いについてスタッフ1人1人が説明できる業者は教育が行き届いているともいえるので、訪問見積もり時に確認してみるのもおすすめです。
3.損害保険に加入している
損害保険に加入している片付け業者であれば、作業中に壁や床を傷つけた時に保険が使えるので賠償手続きがスムーズに進みます。
作業中の破損などはほぼないので使う機会は少ないですが、加入していた方が安心です。
最大補償金額は5,000万円~1億円に設定している業者が多いです。
4.サービスが充実している
サービスメニューが充実している片付け業者なら片付けとその後の家の原状回復まで1社で完結できます。
例えば、片付けた後も住み続けるのであればハウスクリーニングをしてゴミの下敷きになっていた汚れも清掃が必要になります。引っ越しに伴いゴミ屋敷を片付けた時には、必要な家財の引越しまでしてくれる業者を選んだ方がスケジュールに無駄もありません。
その他にも
・不用品の買取
・不動産の売却・仲介
・特殊清掃・供養
などをオプションとして提供してくれる業者もあります。
見積のスタッフに最終目標を伝えると最適なプランを提案してくれますので、「片付け後にキッチンで料理がしたい」「引越しで片付けないといけない」など素直に希望を伝えてみましょう。
片付け業者が自社サービスとして提供していなくても信頼できる提携業者を紹介してくれることもあります。
5.接客・対応が丁寧
電話の受け答えや訪問見積もりスタッフの接客態度がいい片付け業者は作業の質にも期待できます。
例えば、費用の内訳や回収後の処分先、処分方法をすぐに答えられるスタッフが在籍している業者は企業としても信頼できます。
接客が丁寧な業者はスタッフの身だしなみも清潔感があるので、ひげや髪形、制服の着こなし方にも注目してみましょう。
プライバシーの保護
プロのゴミ屋敷片付け業者は依頼者の気持ちや今後の生活を考慮し、プライバシー保護への配慮もあります。
例えば、ゴミ屋敷はから運び出される不用品はダンボールに詰めて、中身が見えないように運び出してくれますし、外から中が見えないように窓を閉めて作業をしてくれます。
また、近隣の住人から作業内容を聞かれても「引越しで…」など当たり障りのない回答をしてくれます。
片付け業者選びに失敗したくない方は【不用品回収業者の選び方とトラブル事例・対処方法】をご覧ください。
見積りから片付け作業の流れ
ゴミ屋敷の片付け御者に依頼した時の流れをご紹介します。
1.問い合わせ
ネットやチラシから依頼したい片付け業者を3社から5社程度選び、電話かメール、LINEから問い合わせます。
問い合わせ時には「ゴミ屋敷を片付けてほしい事」を伝えると状況や家の場所を片付け業者のスタッフが聞いてくれるので、素直に質問に答えていきましょう。
スタッフの対応がよければそのまま訪問見積もりの日時を決めます。
2.訪問見積もりと契約
訪問見積もりではスタッフが室内のゴミの量や内容から必要なスタッフ人数、トラックの台数、作業時間を計算し見積もり金額を出します。
見積りでは片付ける部屋をすべて見ていき、ワンルームなら約30分、一軒家でも1時間程度で終わります。
相見積もりをするときには見積書だけもらって、出揃ってから比較検討します。
金額交渉をしたい時には見積もり金額が出てから、自分の予算や他社の見積もり金額を伝えるとスムーズに進みます。
3.作業当日
作業当日は契約時に決まった時間に作業スタッフがゴミ屋敷の片付けを始めていきます。探してほしいものがある時や見積もり時から条件が変わったときは、作業が始まる前に担当スタッフに伝えましょう。
ゴミ屋敷の片付け作業は3時間から8時間程度かかるので、終始立ち会う必要はありません。作業完了後に連絡をもらって作業完了の確認をすることもできます。
作業が終わったことを確認したら、支払いを済ませます。
ゴミ屋敷に戻らない3つの習慣
ゴミ屋敷に戻らないためには散らからない部屋を作る行動を習慣化することが大切です。ここでは簡単にできる3つの習慣をご紹介します。
1.燃えるゴミだけは毎週捨てる
週に1回は燃えるごみを捨てるだけでもゴミ屋敷化を止められます。
ゴミ屋敷になってしまう方の8割以上はごみを出すという習慣が無くなり、部屋全体がゴミ箱になってしまっています。
ゴミ箱を用意する必要はありません。
可燃ゴミのゴミ袋を部屋に広げてゴミはゴミ袋に直接入れるところから始めます。ゴミの収集日に袋がいっぱいになっていなくても、週に1回燃えるゴミを捨てましょう。
2.人を家に呼ぶ
月に1回程度、友人や家族を家に招き入れるだけでもゴミ屋敷になりにくいです。
人が来ることで生活にメリハリがつき、部屋を掃除するきっかけにもなりますし、世話好きな家族や友人であれば見かねて掃除に協力してくれることもあります。気の許せる方に遊びに来てもらいましょう。
3.物を増やさない生活
洋服や雑誌はもちろん、無料のスプーンや箸、フリーペーパーなども極力家に持ち帰らないような生活を心がけます。
ゴミ屋敷の原因はモノやゴミが増えることです。
家に物が入ってこなければ捨てる必要もありませんし、家が散らかることもありません。
捨てることや収納することが苦手な方はモノを増やさない、持ち帰らないことから始めてみましょう。
ゴミ屋敷の片付け費用のまとめ
・ゴミ屋敷の片付け費用は「ゴミの量」「ゴミの内容」「オプションの有無」によって、同じ間取りでも10万円以上変わる
・ゴミ屋敷片付け業者に依頼すると費用はかかるが時間の大幅な短縮ができる
・ゴミ屋敷の片付け費用を安くするには、自力でゴミを捨て、ゴミの量を減らすことが有効
・一般家庭からゴミを回収する時には「一般廃棄物収集運搬許可」が必要になるが、取得していない業者であっても、提携先に委託することで合法的にゴミ屋敷の片付けができる
・ゴミ屋敷の片付け業者を探す時は5つのポイントを重視するといい
ゴミ屋敷に関する「不安」や「悩み」はReLIFE(リライフ)へお気軽にご相談ください。専任スタッフが状況や予算に応じて対応させていただきます。
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