【トラブル多発！？】軽トラ積み放題8000円の裏側をプロがくわしく解説

「8000円で軽トラ積み放題が利用できると思っていたのに、追加料金で高くなってしまった！」
「意外と荷台が狭くて、捨てたいものを軽トラに乗せ切れなかった……」
軽トラック積み放題を利用した方の中には、このようなトラブルに遭ってしまう方もいます。

コスパよく不用品を処分しようと思ったのに、費用が高額になったり捨てたいものを捨てられなかったりするのでは困りものです。

よくあるトラブルや対処法を知っておくとトラブルを未然に防ぐことができ、快適に軽トラ積み放題を利用することができます。

「こんなはずじゃなかった！」と後悔をしないためにも、この記事を参考にしてください。

この記事で分かること
・軽トラ積み放題のよくあるトラブルと回避法
・トラブルを起こしやすい広告の見抜き方

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【監修】遺品整理士協会認定　遺品整理士
片山　万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE（リライフ）のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

軽トラ積み放題のトラブル3パターン

軽トラ積み放題でよくあるトラブルとして、「料金トラブル」「当日の作業トラブル」「断ったときのトラブル」の3つが挙げられます。

それぞれのケースについて、詳しく解説します。

1．軽トラ積み放題の料金トラブル

広告で提示されていた軽トラ積み放題の料金よりも高額となり、トラブルに発展するケースがしばしば見られます。ホームページ上では「すべてコミコミ」「追加料金は一切かかりません」などとしていながらも、実際には冷蔵庫・エアコンなどの家電リサイクル料金や、階段料金、追加スタッフに対する人件費などが別途上乗せされる業者も多いため注意しましょう。

激安価格の業者に問い合わせて実際に見積りを取ってみたところ、広告料金の倍以上となって驚いたというお客様も少なくありません。見積もりの時点で高額だと分かったのであれば契約しなければ済む話ですが、中にはろくに見積もりも取らず作業当日に高額な追加費用を請求してくる業者もいるため注意が必要です。

2．回収当日の軽トラ積み放題トラブル

引き取ってもらうつもりだった品目が回収対象外だったと当日判明して、トラブルになるケースが見られます。WEB広告では集客のために「なんでも回収」と謳っている業者でも、実際には法令上の制約があったり、必要な許可を取得していなかったりして引き取り不可の品目があり得ます。

引き取りを拒否されやすい不用品の例
・ガソリン、火薬、爆発物
・医療系廃棄物（注射器・針・薬）
・生ゴミ
・動物の死骸

また、回収可能な品目であっても、量が多すぎて荷台に載せきれないというトラブルが起こる場合もあります。積み放題に載せきれないと、追加料金を支払うか回収を諦めて自分で粗大ゴミなどに出すかを選ばなければなりません。

3．断ったときの軽トラ積み放題トラブル

追加料金などに納得できず、不用品の回収を拒んだ際にトラブルに発展するケースも見られます。これまでニコニコと丁寧な態度だったのに、断ろうとした途端に態度を急変させて断りづらい雰囲気を作ったり、強引に回収を押し進めようとしたりする業者もいるため用心しましょう。

断ろうとしても「もうトラックの荷台に積み込んでしまったので返せない」とはね除けてきたり、「どうしてもキャンセルするなら、自分で荷台から下ろしてキャンセル料を払ってくれ」などと強要したりする業者もいます。

業者に高圧的な態度を取られた場合、住所を知られているという不安感から言いなりになって料金を支払ってしまうお客様が多いのが実情です。

軽トラ積み放題は8000円は嘘？

不用品回収業者のWEB広告などでよく見られる「軽トラ積み放題8000円」などとする格安広告は、嘘なのでしょうか？　嘘かどうかを判断するポイントは、「基本プランの内容と追加料金の有無」です。

軽トラ積み放題が広告通りの金額になるケースと、追加料金が発生するケースについて解説します。

軽トラ積み放題が8000円になるパターン

業者の提示する基本プラン内ですべての作業が完了する場合には、追加料金が発生しないので広告通りの激安価格で済みます。

追加料金がかかりやすいポイント
・スタッフの人件費、人員追加料金
・エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の家電リサイクル料金
・エアコンなどの取り外し料金
・二階以上の階段費用
・大型家具の解体費用、吊り作業
・出張費
・荷物が多くて載せきれない場合の追加料金
・処分費

基本プランに含まれるサービス内容は業者ごとに異なるため、ホームページやスタッフへの聞き取りにより基本プランの対象範囲を確認する必要があります。

目安として、処分したい不用品の中に家電リサイクル法の対象家電が含まれず、階段作業・取り外し作業などが不要でスタッフの増員もいらない場合には、基本プラン内の料金におさまる可能性があります。

追加料金が発生する軽トラ積み放題プラン

前述の通り、出張費や家電リサイクル料金、階段料金などが別途発生する場合には、基本プランには収まらないので追加料金が必要です。

荷物が多くて軽トラの荷台に載せきれないケースでも、追加料金がかかります。軽トラ1台には一般的な1K～1Dの一人暮らしの不用品を載せきることができますが、これを越える量の不用品を捨てたい人は積み放題料金が8000円で納まることはまずありません。

軽トラ積み放題の相場費用は30000円～50000円程度なので、ほとんどのケースでは最低料金を越えて追加料金を支払うものだと考えましょう。

軽トラ積み放題でのトラブル回避法

トラブルを避けて軽トラ積み放題を利用するためのコツは、「まずは相場を知っておく」「契約前にプラン内容と明確な見積もり料金を確認する」「契約時には証拠を残す」です。

具体的に注意するポイントについて解説します。

軽トラ積み放題の相場・プランを知っておく

トラブルを避けるため、契約する業者を選ぶ前に相場や積み放題プランの基本を知っておきましょう。相場や基本を踏まえて業者ごとの料金・サービス内容を比較すると、効率的に業者探しをすることができます。

軽トラ積み放題の相場は30000円～50000円程度なので、この範囲で利用できる業者は信頼性が高いと言えます。

また、基本プランには通常スタッフ1～2名の人件費と基本料金、壁や床の養生資材費、車両費が含まれていることが多いのですが、業者により異なります。エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の家電リサイクル料金は別途請求する業者が多いです。

さらに、ひとまとめに「軽トラ」と言っても、荷台が剥き出しになっている「平ボディタイプ」と、周囲が壁や幌で覆われている「箱型タイプ」では運べる荷物の量が倍以上異なります。積載量が少ない分、平ボディタイプのほうが料金は安いです。

軽トラ積み放題のプランをはっきりさせる

自分の利用プランを明確にすることも、トラブル回避の基本です。ネットの記載内容だけを見てなんとなく納得するのではなく、業者に問い合わせて詳細な見積もりを出してもらいましょう。

問い合わせると、担当スタッフからの折り返し連絡でヒアリングが行われます。捨てたいものの品目やサイズ、部屋が何階にあるか、駐車場を利用できるかなど、聞かれたことを答えると適したプランを教えてくれます。より正確に見積もりを出すために、現地訪問による見積もりを行ってくれる業者も多いです。

無料で訪問見積もりをしている業者は多いので、多少手間でも積極的に見積もりを頼みましょう。

見積もりの際には、出張費用やキャンセル料金、深夜早朝料金の有無なども確認します。スタッフ1名のプランではお客様が大型家具・家電の搬出を手伝うケースもあるため、見積もり時に自分の作業範囲やスタッフ増員の際の追加費用についても聞いておくと安心です。

軽トラ積み放題での追加料金を確認

トラブル回避のためには正確な見積もりを取って、どの項目にいくらの追加料金が発生するかを明確化することが重要です。訪問見積もりに来てもらい、どこまでが基本プランに収まり、どこからがオプションとなるのか把握しましょう。

例えば家電リサイクル料金として、冷蔵庫やテレビなどを引き取ってもらう場合には積み放題料金に5000円程度加算されるのが一般的です。

ただ質問するだけでなく、費用やサービス内容に関するやりとりをきちんと記録しておくことをおすすめします。電話や訪問見積もり時のやりとりをボイスレコーダーで録音すると、トラブルが起きた際の証拠になります。メールでやりとりを行った際には、自分や相手のメールを保存して証拠として残しておきましょう。

契約違反をされた場合、音声やメールが残っていれば証拠として弁護士に相談することも可能です。

請求書や見積書をもらう

見積もりを立ててもらうときは、必ず書類を作ってもらうようにしましょう。口頭のやりとりだけでは証拠としては不十分であり、見積書や請求書は重要な証拠になるため「作業当日にいきなり法外な高額請求をしてくる」といったトラブルを避けることができます。

ただし、内訳の記載がない「作業一式」などのずさんな見積書では、あまり意味がありません。見積書を作ってもらう際には、次の項目を確認してください。

信頼できる見積書のポイント
・業者名や所在地が記載されている
・担当者名が記載されている
・見積もり作成以後の追加料金がかからない点が明記されている
・オプション作業とその費用内訳が正確に記載されている

これらの項目を満たす見積書を作成できる業者の中から、料金・サービス面ともに納得できる業者を選びましょう。

悪徳業者は証拠を残すのを嫌がるので、きちんとした見積書を出しません。悪徳業者を見抜くためにも、見積書は必ず入手しましょう。

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軽トラ積み放題でトラブルになりやすい広告

軽トラ積み放題でとくにトラブルになりやすいのは、次の3タイプの広告です。
1．安すぎるインターネット広告
2．トラックで巡回する廃品回収業者
3．軽トラ積み放題〇円！と謳うチラシ広告

いずれも8000円などの低価格では採算が取れないため、なにかしらの追加料金が発生したり回収可能品目に制限を設けていたりします。

安すぎるインターネット広告

激安価格で積み放題プランを広告している業者は、実際に利用してみると追加料金が発生することがほとんどです。集客にかかるコストやビジネスモデルを考慮すると、広告通りの激安価格では商売が成り立ちません。

業者がインターネット広告を出す目的はとにかくたくさんのお客様に問い合わせてもらうことであり、一人でも多く集客するためにありえない激安価格を提示しています。

インターネット広告の料金を鵜呑みにせず、追加料金が必要となることを前提にして丁寧な見積もりを出せる業者を選びましょう。

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トラックで巡回する廃品回収業者

スピーカーで「どんなものでも無料で回収」などとアナウンスしながら町内を巡回している廃品回収車は、トラブルを起こしやすい業者のひとつです。必要な許可を取得せずに無許可で営業している可能性が高く、押し買いに似たビジネスモデルになっている場合があります。

無料回収と言っておきながら、荷台に不用品を積み込んだあとで「状態が悪いから回収費が必要」などと理屈をつけて高額請求をしてくるケースが多く見られます。また、法律に則った処分をせずに不法投棄や不法輸出などを行う場合もあるため十分な注意が必要です。

一般家庭の不用品を取り扱うには古物商許可や一般廃棄物収集運搬許可の保有、あるいは一般廃棄物収集運搬許可を持つ業者との提携が必要となります。しかし、事業所を構えずトラック一台で操業している廃品回収車はこれらの許可への理解が薄く、トラブルを起こすリスクが高いのです。

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軽トラ積み放題〇円！と謳うチラシ広告

「軽トラ積み放題〇円」などの激安チラシを投函して回る業者は、トラブルを起こす可能性が高いです。配布コストを考えると軽トラ1台8000円以下で営業していては採算が合わないため、高額な料金を上乗せされるおそれがあります。

激安チラシを配っている業者は、適正なWEB集客ができていない場合があります。

優良な不用品回収業者の多くは、回収事例の実績写真や従業員の顔写真、お客様の顔写真やコメントなどを掲載し、自社の保有許可と住所地などを明記しています。これは「お客様に信頼・安心を届ける」という目的のためであり、地に足の付いた経営戦略と言えます。

自社の情報開示が不十分で場当たり的にチラシを投函している業者は、あまり信頼性が高いとは言えません。安易に利用せず、正確な見積もり書を出せる業者かどうかを見極めましょう。

軽トラ積み放題トラブルのまとめ

軽トラ積み放題では料金面や作業当日の行き違い、断ったときのスタッフの豹変などのトラブルが起こる場合があります。WEB広告で8000円などの激安価格になっていても、実際に最低料金で済むことは稀です。相場としては、諸経費込みで30000円～50000円程度になります。

各業者の基本プランの範囲を確認し、リサイクル料金や人件費、出張費などが別途発生する場合には金額の内訳も聞きましょう。

「こんなはずじゃなかった」と慌てないように、契約前に丁寧な見積もりを立ててくれる業者を選ぶ必要があります。口頭のやりとりで済ませず、契約の証拠を残すためにも見積書を入手することが大切です。

激安のWEB広告を鵜呑みにせず、自分のケースでは料金がいくらになるのか把握して、納得してから契約しましょう。廃品回収車や激安チラシを投函してくる業者は避け、責任を持って経営している業者に依頼することがトラブル回避のコツとなります。

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