豆知識

不用品回収

ハンディファンの捨て方|充電式も回収ボックスなら無料処分!

ハンディファンは昨今の猛暑で利用する方が増えていますが、電子機器であるため、捨て方に困ることもあるでしょう。

本記事では、ハンディファンの捨て方と注意点について解説します。

ハンディファンは、売却やリサイクルで手放すこともできます。ハンディファンの処分にお困りの方は、本記事をもとに、各処分方法の特徴やメリット・デメリットを比較して検討してください。
ハンディファン,捨て方

ハンディファン,捨て方


【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。


ハンディファンは2種類

ハンディファン,捨て方
ハンディファンの捨て方を説明する前に、ハンディファンの種類について解説します。処分方法がハンディファンの種類によって異なるためです。

ハンディファンには次の2種類があります。

・リチウムイオンバッテリー式ハンディファン

・乾電池式ハンディファン

ここでは、それぞれのハンディファンについて説明します。

リチウムイオンバッテリー式ハンディファン

リチウムイオンバッテリー式ハンディファンは、バッテリーの取り外しができず、USBケーブルで充電して繰り返し使用できるハンディファンです。

リチウムイオンバッテリー式ハンディファンは、原則として不燃ゴミに出せません。不燃ゴミに出してしまうと発火による火災の危険があるためです。

リチウムイオンバッテリーはリサイクル処分の対象になっており、家電量販店やホームセンターに設置されているリサイクルボックスで処分する必要があります。

乾電池式ハンディファン

乾電池式ハンディファンは、乾電池を入れることで動作するハンディファンのことです。電池を交換することで繰り返し使用できます。

乾電池さえあれば使用でき、電源の確保を必要としないため、災害時も役に立ちます。

乾電池式のハンディファンは、乾電池を取り出せば不燃ゴミとして捨てられます。

ハンディファンを廃棄する際は、リチウムイオンバッテリー式か乾電池式か確認し、適切な方法で処分しましょう。

ハンディファンの捨て方

ハンディファン,捨て方
ここでは、ハンディファンの捨て方を解説します。各捨て方のメリット・デメリットも併せて説明するので、ご自身の状況や目的に沿った方法を選択してください。

回収ボックスで無料処分

リチウムイオンバッテリー式のハンディファンは、「小型家電リサイクル法」の対象になっており、公共施設、学校、スーパー、ホームセンター、家電量販店などに設置されている、小型家電リサイクルボックス(回収ボックス)に持ち込むことで無料で回収処分してもらえます。

リチウムイオンバッテリーを使用したハンディファンは、資源有効利用促進法の対象としてリサイクルが可能です。

不燃ゴミとして捨てる

乾電池式ハンディファンは、バッテリーを取り除くことで「不燃ゴミ」として捨てられる自治体があります。

自治体によって規定が異なるため、詳細は自治体ホームページで確認が必要です。多くの自治体で、「バッテリーが取り外せないハンディファン(小型扇風機)」は不燃ゴミの対象となりません。

バッテリーを取り外せるハンディファンは、本体を不燃ゴミとして廃棄でき、取り外した乾電池・バッテリーは危険ゴミや資源ゴミとして処分します。

可燃ゴミとして捨てる

可燃ゴミとしてハンディファンを捨てられる自治体もあります。

自治体で可燃ゴミとしてハンディファンを捨てられる場合も、バッテリー・電池を取り外す必要があります。

不燃ゴミとして廃棄する手法と同様、バッテリーを外せないリチウムイオンバッテリー式ハンディファンは、可燃ゴミとして処分できません。

もし、自治体の分別の規定を調べることが面倒な場合や可燃ゴミとして処分する手間を省きたい場合は、次に紹介する不用品回収業者の利用が便利です。

不用品回収業者に回収してもらう

不用品回収業者に引き取り処分を依頼することでもハンディファンを捨てられます。

不用品回収業者に依頼するメリットは、以下の通りです。

・ハンディファンの種類を問わず捨てられる

・自治体のゴミ分別規定を調べる必要がない

・指定のタイミングで自宅に引き取りに来てもらえる

・その他の不用品もまとめて引き取ってもらえる

ただし、不用品回収業者はご自身で処分が難しいような大型家電や、大量の不用品の処分を得意とする業者です。依頼する場合、最低でも3,000円程度の料金がかかってしまいます。ハンディファンだけでなく、他のものもまとめて処分したい場合はよいかもしれませんが、ハンディファン単体での処分にはあまり向きませんし、ハンディファン単体での処分を受けていないこともあります。リサイクルボックスであれば無料で処分できるので、費用面でのメリットは薄いといえます。

引っ越しで大量のゴミを廃棄したい場合や、他に粗大ゴミを捨てたい場合など、自治体の処分では作業が煩雑になるケースでは不用品回収業者の利用が適しています。

また、不用品回収業者にはトラックへの不用品詰め放題プランを用意している場合があり、多くの不用品を一度に処分すると処分費用を抑えられます。

ハンディファン以外に捨てたい不用品・ゴミが多い場合は、不用品回収業者の利用を検討してください。

ハンディファン,捨て方

ハンディファン,捨て方

寄付や譲渡する

寄付や譲渡でハンディファンを手放す手法でも処分可能です。

友人や知人、家族にハンディファンが欲しい人がいる場合は譲渡することで、ハンディファンを手放せます。

新しいハンディファンに買い替えた際に古いハンディファンがまだ使える場合は譲渡を検討してみてください。

また、寄付で社会貢献しつつハンディファンを手放すことも可能です。「ありがとうブック」など、季節家電を寄付してNPOやNGOを支援できる仕組みを利用してもよいでしょう。

ハンディファンを損せず回収してもらう方法

ハンディファン,捨て方
ここでは、ハンディファンを廃棄する・手放す際の損を抑える方法を解説します。処分費用をできるだけ安くしたい場合の参考にしてください。

リサイクルショップやフリマアプリで買い取ってもらう

ハンディファンをリサイクルショップやフリマアプリで買い取ってもらえば、処分費用がかからないうえ、利益も上げられます。

状態や製品にもよりますが、1,000円~3,000円程度で販売されることが多いです。

売却するためには、ハンディファンが完動品であることや人気の製品・ブランドであることがポイントです。

フリマアプリのメルカリで調査したところ、以下のハンディファンは売れやすいことがわかりました。

・Francfranc(フランフラン)のハンディファン

・首掛けタイプのハンディファン

・ディズニーやサンリオのハンディファン

人気ブランドのハンディファンを手放す際、まだ使用できる場合はリサイクルショップやフリマアプリで売却を検討してみましょう。

買い手が見つからなかった場合は、あらためて自治体の廃棄や不用品回収業者の利用を検討することもできます。

新しいハンディファンを購入する際に交換回収してもらう

新しいハンディファンを家電量販店で購入する際に、引き取ってもらう手法もあります。

Francfrancでは、古いハンディファンを持ち込むことで新しいハンディファンの割引クーポンを入手できる期間限定のキャンペーンを実施していました(2024年9月時点では終了)。

そのほか、小型家電の回収を行っている家電量販店であれば、ハンディファンを買い替える際に、古いハンディファンを回収処分してもらえます。

ハンディファンの引き取り処分が可能な店舗は限られるため、持ち込む前に店舗に対応の可否を問い合わせることをおすすめします。

もし、買い替え時の引き取り処分に対応している店舗が近くにない場合は、その他のやり方でのハンディファンの廃棄を検討しましょう。

ハンディファンを廃棄する際の注意点

ハンディファン,捨て方
ここでは、ハンディファンを廃棄する際の注意点を解説します。

ハンディファンは電子機器であり、バッテリーの種類によっては火災の原因になる危険もあるため、注意点を押さえて適切に処分しましょう。

捨てる場合は自治体の規定に従う

原則として、ハンディファンを廃棄する際は自治体の規定に従います。

他の自治体では不燃ゴミや可燃ゴミとして捨てられる場合でも、お住まいの自治体では対象にならないケースがあります。

自治体のゴミ捨ての規定に従わない場合、引き取り処分が行われないほか、罰則として過料(罰金)を設けている自治体もあります。

罰則の有無にかかわらず、自治体のゴミ捨て規定は必ず守るべきです。ハンディファンを捨てる前に必ず自治体のルールを確認しましょう。

リチウムイオン電池が原因で発火する危険性がある

リチウムイオンバッテリー式ハンディファンは正しく廃棄しないと、発火し火災の原因になる危険性があります。

リチウムイオンバッテリーは強い力が外部からかかると発火するリスクがあり、不燃ゴミ・可燃ゴミとして出すとゴミ収集車内で発火や爆発する場合があるため、注意が必要です。

総務省消防庁の調査で、リチウムイオンバッテリーなどの二次電池が原因とみられるゴミ収集車やゴミ処理上での火災は、令和2年度に12,765件報告されています。

リチウムイオンバッテリーの廃棄は、家電量販店などに設置されているリサイクルボックスへの持ち込みが一般的な方法です。

ただし、長期間の使用によって膨張したリチウムイオンバッテリーは破裂や発火の危険があるため、リサイクルボックスに入れることは控えましょう。

ハンディファンのリチウムイオンバッテリーが膨張している場合は、衝撃を与えないようにし、購入した店舗や引き取り処分を行う業者に相談してください。

製品を取り引きする際は状態を明示する

ハンディファンをフリマアプリなどで取引する際は、製品の状態を明記しましょう。

ハンディファンの状態について、詳細かつ明確に取引相手に伝えておかないと、故障や事故が起きた際にトラブルが生じやすいです。

例えば、フリマアプリの取引で、すでに動作が不安定なハンディファンを「使用に問題は

ありません」と記載して販売してしまうケースがあります。購入者が受け取ってから動作

しないと気づき、虚偽の内容で販売したと受け取られてしまいます。結果として、クレー

ム対応や返金対応、返品時の送料負担など手間やコストが余計にかかることになります。

一方で、すでに動作しないハンディファンでも部品を目当てに購入する方もいます。ジャンク品であることを明記することでスムーズに取引が成立する場合があるので、ハンディファンの状態を正確に記載することがポイントです。

リサイクルの観点に注目する

ハンディファンを廃棄する際はリサイクルの観点に注目しましょう。

リチウムイオンバッテリーの適正なリサイクルは環境への負担を軽減し、経済的なメリットがあります。

リチウムイオンバッテリーのリサイクルのメリットは次の通りです。

・金属、プラスチックなどの資源の有効利用

・有害物質による環境汚染の防止

・新しい製品を作るコストを抑える

環境負荷を抑えることは、快適に暮らすために有効ですし、新しい製品を作るコストを抑えられることで消費者は安価で商品を手に入れられます。

推進されている「小型家電リサイクルボックス」を活用するなど、リサイクルの観点に注目して、適切な廃棄を心がけましょう。

まとめ

ハンディファン,捨て方
ハンディファンの捨て方は以下の選択肢があります。

・分別収集に出す

・不燃ゴミとして廃棄する

・可燃ゴミとして廃棄する

・不用品回収業者に引き取ってもらう

・寄付・譲渡する

・売却する

ハンディファンを廃棄する際は、まず、ハンディファンの種類を確認します。

バッテリーが取り外せないリチウムイオンバッテリー式ハンディファンの場合、誤って一般ゴミに出してしまうと、破裂や発火の危険性があります。

お住まいの地域に設置された小型家電リサイクルボックス(回収ボックス)に持ち込むなど、正しく廃棄しましょう。

もし、ハンディファンの捨て方がわからない、リサイクルボックスへの持ち込みが面倒といった場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。

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