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不用品回収

不用品回収業者は危険!? トラブル事例と悪徳業者の見分け方

不用品回収業者は家庭にある不用品を引き取り、処分してくれる業者です。特に引っ越しや片付けで大量の不用品が出るときに利用する方が増えています。しかし、便利な一方で、不用品回収業者とのトラブルについて聞いたことがあるという方もいるでしょう。

不用品回収業者を依頼することに対して、このような不安を感じていませんか?

・不用品回収業者は危険なの?

・優良な業者はどう選べばいいの?

・危険な不用品回収業者とトラブルになったときの対処法は?

この記事では、不用品回収業者とのトラブル事例や危険な業者を見分ける方法について解説します。

優良な業者の選び方やトラブルへの対処法についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
不用品回収業者,危険

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不用品回収業者に潜む危険

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引っ越しや実家の片付けの際、頼りになるのがさまざまな種類の不用品をまとめて引き取ってくれる不用品回収業者です。忙しかったり遠方に住んでいたりして片付けに時間をかけられないなどの理由で、不用品回収業者の利用を検討している方も多いでしょう。しかし、中には危険な業者もいるため、注意が必要です。

急増しているトラブル

不用品回収業者を依頼したことで、ぼったくりや不法投棄などのトラブルに巻き込まれる例が急増しています。

国民生活センター消費生活相談データベースによれば、廃品回収サービスに関連して報告されたトラブルの件数は2019年度に1,457件でした。一方、2023年度には2,384件もの報告が寄せられています。

不用品回収業者を利用する際は、トラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。

危険な業者の特徴を知ろう

不用品回収業者のほとんどは信頼できる業者であり、危険な業者はごく一部です。トラブルを避けるため、あらかじめ危険な業者の特徴を知っておきましょう。

・無料をアピールしている

・不用品回収業の免許を持っていない

・会社の所在地や連絡先がはっきりしない

・事前の約束なしで訪問する

たとえば不用品の回収には費用がかかるため、チラシなどで無料をアピールしている業者は依頼後に費用をめぐってトラブルになるおそれがあります。上記の特徴に当てはまる業者を利用するのは避けましょう。

不用品回収業者とのトラブル事例

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不用品回収業者とのトラブルにはいくつかのパターンがあります。危険な不用品回収業者とのトラブルに巻き込まれるのを避けるには、実際の事例を知っておくことが大切です。

ここでは不用品回収業者とのトラブル事例について解説していきます。

無料のはずが高額な請求を受けた

不用品回収は無料と言いながら、作業後に高額な請求を受ける事例を紹介します。

・無料で不用品を回収するとアナウンスしながら街を巡回しているトラックを呼び止めた。不用品をトラックに積み終えた後、積込料金として数万円を請求された

・「無料回収」と書かれたチラシを見て不用品回収業者に依頼したところ、作業後に出張費用の請求を受けた

「回収費用は無料だが、積込料金や出張費がかかる」などと言って高額な請求を受けるケースが多くなっています。不用品の回収は費用がかかるのが一般的であることを押さえておきましょう。特に無料回収をアピールしながら巡回している不用品回収業者には違法業者が多いため、注意が必要です。

追加料金として高額な請求を受けた

事前の問い合わせや見積もりの時点では説明されなかった費用を追加料金として請求される事例もあります。

・見積もりを取った上で不用品の回収を依頼したが、当日自宅に来た作業員が「荷物の量が多い」と言って別の作業員とトラックを呼んだ。トラック1台分に満たない量にも関わらず作業後に「トラック2台分の費用」として見積もりより高額な請求を受けた

・家電リサイクル対象品でないものに対してリサイクル料金を請求された

人件費や運搬費などさまざまな理由をつけて追加料金を支払わせようとする業者に注意しましょう。

なお、冷蔵庫や洗濯機・エアコン・テレビの4品目については、家電リサイクル法により所有者が所定のリサイクル料金を払うことが義務付けられています。一方、その他の家電については、リサイクル料金は不要です。

回収した不用品を不法投棄された

処分費用をかけずに利益を得る目的で業者が回収した不用品を道路脇や山間などに不法投棄するトラブルもあります。

・処分費用を払って不用品を回収してもらったが、業者は適正に処分せずに道路脇へ不法投棄した

ごみの不法投棄は違法であり、場合によっては業者に加えて依頼主が罰せられるおそれがあります。また、環境に悪影響を与えることも問題です。

回収した不用品の不法投棄を行う業者の多くは、不用品の回収に必要な許可を得ていない違法業者です。一般家庭から出る不用品を回収してもらう場合は、業者が一般廃棄物処理業の許可を得ていることを確認してから依頼しましょう。

チラシや訪問でしつこく勧誘された

不用品回収業者からしつこく勧誘されたというトラブルも多数報告されています。中には自宅へ押しかけてきたり、勝手に家財を持ち出そうとしたりする業者もいるため、注意が必要です。

・チラシを見て問い合わせしたところ、「見積もりをしていない」として口頭でプランの説明を受けた。しかし、当日に事前の説明と異なる高額の請求をされたため、キャンセルしたいと伝えたところキャンセル料として数万円を請求された。業者が帰ろうとしないためしかたなくお金を払った

・自宅に来た業者が回収を依頼していない家具や家電まで持ち出し、トラックに積んでしまったうえ、回収費用を請求された

勧誘されてもはっきりと断り、不審な業者は自宅に入れないようにしましょう。

危険な不用品回収業者を見分けるポイント

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危険な不用品回収業者に依頼しないためには、悪徳業者の手口を知ったり、口コミなどを参考にしたりすることが役立ちます。

ここでは危険な不用品回収業者を見分けるポイントを紹介します。

悪徳業者が使う共通の手口とは?

悪徳業者は消費者を騙すため、以下の手口を使う傾向にあります。

・嘘をつく

・断れない状況を作る

・連絡先を曖昧にする

「無料で回収する」や「リサイクル料金がかかる」といった言葉は嘘である可能性が高いため、注意しましょう。また、強引に自宅などへ訪問しようとしたり、家財を勝手にトラックへ積み込んだりする業者は、断れない状況を作るのが目的です。特に女性や高齢者はターゲットになりやすい傾向にあります。

連絡先が明確でない業者の場合、業者と連絡が取れないため被害者が泣き寝入りするケースもあります。会社の住所が不明、電話番号は携帯のみなど連絡先をはっきりさせないのも悪徳業者がよく使う手口です。

口コミや知恵袋で事例を確認する方法

レビューサイトやインターネット上の掲示板、業者のWebサイトなどに利用者からの口コミが掲載されていることがあります。不用品回収業者の名前と「口コミ」「レビュー」などのキーワードを併せて検索しましょう。知恵袋では業者名で検索するのもよい方法です。

ただし、口コミはあくまでも個人の主観を反映したものであるため、できれば複数のサービスやWebサイトを確認するとよいでしょう。

不当に高額な請求を避けるための対応策

不用品回収業者は本来、不用品の処分をスムーズにしてくれる頼れる存在です。不当に高額な請求をする危険な業者を避けるには以下のポイントに注意しましょう。

・優良な業者に依頼する

・口コミや評価を確認する

・依頼前に見積もりを取る

不用品回収業者を利用する際は、優良な業者を選んで依頼することが大切です。口コミや評価をチェックすることも効果があります。また、不用品の回収を依頼する前には必ず見積もりを取りましょう。見積もりを取る際には追加料金が発生する可能性の有無や、追加料金がかかるケースの例なども確認しておきます。

優良な業者の選び方

不用品回収業者,危険
危険な不用品回収業者の特徴を知ると同時に、優良な業者の選び方も押さえておきましょう。

ここでは優良な業者を選ぶために確認したいポイントについて紹介します。また、優良な不用品回収業者に依頼しても追加料金が発生することがあるため、追加料金の発生を防ぐための注意点も解説します。
不用品回収業者,危険

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契約前に確認すべき正式な連絡先と住所

優良な業者を選ぶには、契約前に正式な連絡先と住所を確認しましょう。特に以下の3点は必ずチェックしたいポイントです。

・固定電話の番号の有無

・Webサイトの有無

・実在の住所かどうか

優良な業者であれば連絡先が携帯の番号のみ、Webサイトがないといったことはまずありません。手間はかかりますが、インターネットや地図アプリなどを利用してチェックしましょう。

追加料金が発生しないように注意するべきこと

優良な業者に不要品の回収を依頼した場合でも、見積もりで伝えたものと当日の作業範囲や量が異なれば、追加料金が発生するケースがあります。追加料金を請求されるのを防ぐためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

・見積もりでは現状をありのまま伝える

・大きな家具など搬出が難しいものがあれば事前に伝えておく

・見積もり以降に不用品の量や内容に変更があれば作業当日までに伝える

なお、上記のポイントに注意したにも関わらず、追加料金の請求を受けた場合は悪徳業者の可能性があります。

家に来るトラックや作業員の確認ポイント

優良な業者かどうかを確かめるには、家に来るトラックや作業員もチェックしましょう。トラックや作業員の服装やマナーは、業者のサービスへの姿勢を反映していることが多いためです。具体的には以下のポイントを確認します。

・作業にふさわしい服装をしているか

・礼儀正しいか

・作業内容に関する説明や質問への回答は明確か

・トラックは適切に整備されているか

一方、見積もりや当日の作業のために訪れた作業員やトラックに違和感を覚える場合は、慎重に判断したほうがよいといえます。

危険なケースに対する法的対応と相談窓口

不用品回収業者,危険
不用品回収業者とのトラブルに巻き込まれてしまったときは、できるだけ早く対処することがスムーズな解決に結びつきます。万が一のときには冷静に、公的機関や自治体などに相談しましょう。

ここでは、危険なケースに対する法的対応や相談窓口などを紹介します。

トラブル発生時の法的対応策

不用品回収業者との間でトラブルが起きたときは、内容によって法的対応策を取ることが可能です。たとえば以下のような事例では、契約から8日以内なら無条件で撤回できるクーリング・オフができます。

・見積もりのために不用品回収業者を呼んだが、その場で契約を迫られた

・チラシに掲載されていた価格と実際の請求額が大きく異なる

また、家財を持ち去られた場合には盗難事件として警察に相談する方法もあります。

消費者センターや自治体の相談窓口

不用品回収業者とトラブルが発生したときは、消費者センター等や自治体の相談窓口へ連絡しましょう。消費生活センターとは、消費生活全般の困りごとについて相談できる機関です。専門家が公正な立場から適切な対処法を教えてくれるため、不安なことは一人で悩まずに相談しましょう。

消費生活センターは市町村や都道府県ごとに窓口がありますが、電話番号は全国共通の「188」です。

被害に遭った場合の具体的な対処法

高額な請求を受けたり契約を強要されたりといった被害に遭った場合は、できるだけ早く消費生活センターや自治体へ相談するのが基本です。特にクーリング・オフを適用できるのは契約から8日以内が期限のため、速やかに対処する必要があります。クーリング・オフの対象となるか分からない場合も、消費生活センターへ相談するとアドバイスがもらえます。

消費生活センターなどへ相談する場合は、以下の項目をメモしておくとスムーズです。

・不用品回収業者の名前

・連絡先

なお、不用品回収業者が自宅で居座っている、強引に契約を迫られているといった状況では警察を呼ぶのも方法の1つです。また、被害額が大きいときには弁護士に依頼してトラブルを解決してもらう方法もあります。

まとめ

不用品回収業者,危険
不用品回収を依頼する際、悪質な業者に引っかかってしまうと、高額な料金を請求されたり、個人情報が漏洩したりするリスクがあります。不用品回収業者の選び方を知っておくことはとても大切です。

リライフは、不用品の引き取りに必要な許認可を自治体や都道府県から取得しており、安心してご利用いただけます。お客様の大切な個人情報もしっかりと保護いたします。

不用品のお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。見積もりは無料です。



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。

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