ドラム式洗濯機の寿命はどれくらい?長持ちするコツも紹介
ドラム式洗濯機には水の使用量が少ない、衣類が傷みにくいなどのメリットがあります。日本では2000年代から普及したドラム式洗濯機ですが、どのくらいの年数使えるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。
ドラム式洗濯機の寿命に関するよくある疑問として、以下の3つがあります。
・ドラム式洗濯機の平均寿命はどれくらい?
・長持ちさせるにはどうしたらいいの?
・ドラム式洗濯機が壊れにくいメーカーはあるの?
この記事では、ドラム式洗濯機の寿命や長持ちする洗濯機の選び方について解説します。
メーカーごとの特徴や買い替えのコツなどについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ドラム式洗濯機の平均寿命はどれくらい?
ドラム式洗濯機がどれくらい持つかを知るには、平均寿命が参考になります。
ここでは、ドラム式洗濯機の平均寿命や寿命に影響を与える要因を紹介します。
ドラム式洗濯機の平均寿命と使用目安
ドラム式洗濯機の平均寿命は6〜7年です。これは経済産業省が義務付けている長期使用製品安全表示制度によるもので、洗濯機の場合は6〜10年に設定されていることが一般的です。
ただし、内閣府が実施している消費者動向調査の結果によると、10年程度使用してから買い替えている人が多いことが分かります。結論としては、使い方や使用頻度などによって異なるものの、ドラム式洗濯機の使用目安は6〜10年といえます。
ドラム式洗濯機の寿命を左右する要因とは
同じメーカー、同じ機種のドラム式洗濯機であっても、各個体の寿命は異なります。ドラム式洗濯機の寿命を左右する主な要因は、以下の3つです。
・使い方
・使用頻度
・メンテナンス
たとえば1日に何度も洗濯する家庭と、週に2回程度しか洗濯機を使わない家庭を比べると、洗濯回数の少ないほうが洗濯機を長持ちさせられる可能性は高いです。また、こまめにメンテナンスするほうが洗濯機は壊れにくくなります。
長持ちするドラム式洗濯機の選び方
寿命を左右する要因を踏まえ、以下のポイントを参考に選ぶと、ドラム式洗濯機を長く使えるでしょう。
・洗濯物の量や洗濯頻度に合った容量
・メンテナンスのしやすさ
ライフスタイルや家族の人数によって洗濯物の量や頻度は変わります。現在持っている洗濯機の使用状況を確認したうえで、新しい洗濯機を選びましょう。また、洗濯機の寿命を延ばすには手入れが欠かせません。メンテナンスのしやすい洗濯機はきれいな状態を保ちやすいため、寿命が延びやすくなります。
ドラム式洗濯機の寿命を延ばす方法
ここではドラム式洗濯機をできるだけ長持ちさせるために意識しておきたいポイントを3つ紹介します。
定期的なメンテナンスが寿命延長の鍵
定期的なメンテナンスはドラム式洗濯機の寿命を延ばす鍵です。手入れを怠ると内部にごみや汚れが溜まり、故障の原因になります。具体的には以下のような手入れを行いましょう。
使用するたびに行いたいメンテナンス
・蓋を開けて洗濯槽の中を乾燥させておく
週1回行いたいメンテナンス
・糸くずなどを排水フィルターから取り除く
・槽洗浄で洗濯槽の黒カビを予防する
月1回行いたいメンテナンス
・洗濯槽クリーナーや塩素系漂白剤で洗濯槽を洗う
・洗剤投入口や排水フィルターなどの取り外せるパーツを洗う
・防水パン・洗濯機本体を掃除する
こまめなメンテナンスで清潔な状態を維持することが、ドラム式洗濯機の寿命延長につながります。
適切な洗剤・洗濯方法で寿命を伸ばそう
洗剤の溶け残りは石鹸カスとなって洗濯機の内部に溜まり、故障やカビの原因になることがあります。ドラム式洗濯機の場合は、水に溶けやすい液体洗剤を選びましょう。個包装になったジェルボールは便利ですが、洗濯物の量が少ないときは避けるのが無難です。洗剤の量はパッケージに記載の分量を参考にしましょう。なお、柔軟剤も洗剤と同様に使いすぎには注意が必要です。
ドラム式洗濯機の故障を防ぐには、洗濯方法も大切です。ドアや窓パッキンに挟まらないよう、洗濯物はドラムの中にしっかりと入れましょう。靴下やハンカチのような小さなものはドラムの隙間に落ちることもあるため、洗濯ネットに入れてドラムの奥に入れるのがポイントです。
正しい使用頻度と容量の見極め方
洗濯機の使用頻度が高いほど、寿命は短くなります。洗濯機の平均寿命が6〜7年ですから、1日1回使うとして約2,500回が使用回数の目安です。1日2回以上洗濯機を回している方は、より容量の大きい機種へ変えると寿命を延ばせます。
適正な洗濯機の容量は、家族の人数をもとに選びましょう。1人が1日に出す洗濯物の量は約1.5kgといわれています。たとえば4人家族の場合、洗濯機の容量の目安は6kg以上です。ただし、運動系の部活をしている子どもがいる家庭や、シーツや毛布をこまめに洗いたい家庭では、より大きな容量が必要になります。
長持ちするドラム式洗濯機のメーカー
ドラム式洗濯機のメーカーによっても寿命の長さは異なります。1つの洗濯機をできるだけ長く使うには、壊れにくいと評判のメーカーの機種を選びましょう。
ここでは長持ちするドラム式洗濯機のメーカーや人気メーカーの特徴などについて紹介します。
寿命が長いと評判のメーカー紹介
国内や海外のさまざまなメーカーが洗濯機を販売していますが、以下に挙げる大手メーカーのものは、寿命が長いと評判です。
・パナソニック
・日立
・東芝
・シャープ
・AQUA
上記のうち、AQUAを除く4社は日本メーカーです。AQUAは中国ブランドですが、日本メーカーである三洋電機が中国のハイアール・グループへ譲渡した事業を会社化したという歴史があります。
大手メーカーのドラム式洗濯機は寿命が長いだけでなく、それぞれのメーカー独自の機能や技術が採用されている点が魅力です。洗濯機を選ぶ際はメーカーごとの特色にも注目しましょう。
パナソニックや日立などの人気メーカーの特徴
パナソニックのドラム式洗濯機の特徴は、乾燥機能や洗剤の自動投入機能など忙しい方にも使いやすい機能を搭載したラインナップが多いことです。デザイン性の高さにも定評があります。
日立のドラム式洗濯機は、繊維の奥の汚れまで落とす独自技術「ナイアガラ洗浄」が特徴です。コストパフォーマンスや静音性を重視する人にも人気があります。
東芝のドラム式洗濯機には、特許を取得した「ウルトラファインバブル洗浄」が採用されています。ナノサイズの泡で汚れをしっかりと落とすだけでなく、水の消費も減らして省エネを実現する技術です。
シャープのドラム式洗濯機は、「プラズマクラスター」で衣類を清潔に保てます。洗濯槽の黒カビも防げるため手入れがしやすく、洗濯機も長持ちします。
業務用洗濯機シェアNo.1であるAQUAのドラム式洗濯機の特徴は、パワフルな洗浄力です。また、大手メーカーの中ではリーズナブルな価格も魅力となっています。
壊れやすいメーカーとやめとけと言われる理由
海外メーカーや新興メーカーのドラム式洗濯機は壊れやすいと言われています。特に性能の高さよりもデザイン性や価格の安さを重視しているメーカーの洗濯機は、先述した大手メーカーと比べて寿命が短い傾向にあります。
海外メーカーや新興メーカーの洗濯機が「やめとけ」と言われる理由は、壊れやすさだけではありません。取扱店が多く、消費者向けの相談窓口もある大手メーカーと比較すると、海外メーカーや新興メーカーはサポート体制が不十分なケースがあります。
故障の際に修理ができなかったり、高額な費用がかかったりすることがあるため、購入の際は注意しましょう。
ドラム式洗濯機の故障と修理に関する情報
ドラム式洗濯機の故障は、寿命のサインの1つです。寿命が近づいていることに気づいたら修理または買い替えを検討しましょう。
ここではドラム式洗濯機の寿命のサイン、修理か買い替えを判断する基準などについて解説します。修理費用の相場も紹介するので、参考にしてください。
寿命のサイン:異音や異常が現れ始めたら
洗濯機の寿命を見分けるサインとして、「異音」や「異常な動作」があります。ただし、ドラム式洗濯機の運転中にドラムや水の音がするのは、必ずしも異常とはいえません。たとえばドラムが動く「ゴロゴロ」「ガラガラ」といった音は、正常に機能している洗濯機からも聞こえます。しかし、購入当初には聞いたことのない音や金属音などが聞こえた場合は、寿命が近づいている可能性があります。
また、運転中に突然停止してしまい正常に洗濯できなくなったり、水漏れなどのトラブルが起きたりしたときには、取扱説明書などで対処法を確認しましょう。エラーの原因を取り除くことで洗濯機が正常に動くようになれば、問題ありません。しかし、同じ理由で何度も異常を繰り返すようであれば、寿命を迎えているといえます。
修理すべき故障と買い替え時期の判断基準
洗濯物の偏りによるエラーや、排水・給水フィルターの詰まりによる不具合などは原因を取り除くことで解消することが多いため、取扱説明書などを参考に修理しましょう。しかし、洗濯機から異音がするときや繰り返し異常が発生する場合は修理が難しく、専門家に修理を依頼するか、買い替えを検討する必要があります。
不具合の原因によって異なるものの、洗濯機の修理には数万円の費用がかかります。新しく購入する際の費用と比べてどちらが安いかは、買い替えを判断するポイントの1つです。
なお、一般的に洗濯機の修理に必要なパーツをメーカーが保管しているのは、製造終了から約6年です。購入から6年以上が経っている場合は、パーツが手に入らないために修理できない可能性もあることに注意しましょう。
部品交換や修理費用の相場と節約術
ドラム式洗濯機に不具合が起きた場合は、メーカーまたは家電修理の専門業者に依頼して修理してもらうこともできます。以下はドラム式洗濯機の部品交換や修理にかかる費用の相場です。
トラブルの内容 | 費用の相場 |
電源が入らない | 2万円〜7万円程度 |
ドラムが回転しない | 5,000円〜8万円程度 |
給水・排水できない | 2万円〜5万円程度 |
乾燥できない | 1万円〜8万円程度 |
水漏れする | 1万円〜4万円程度 |
トラブルの内容にもよるものの、ドラム式洗濯機の修理費用は数万円になるケースが多いです。ただし、以下の方法で費用を節約できる場合があります。
・自分で対処する
・保証期間を調べる
エラー番号が表示されているときは、取扱説明書に対処方法が記載されているため、自身で解決できるか試してみましょう。また、保証期間内であれば無料または割引価格で修理してもらえるため、保証書やレシートなどを確認してください。
ドラム式洗濯機の買い替えタイミング
ドラム式洗濯機を買い替えるのであれば、できるだけ安く新しい機種を購入したいものです。洗濯機の価格が安くなりやすいタイミングを押さえて、お得に買い替えましょう。
ここではドラム式洗濯機の買い替えタイミングについて、安く買える時期や購入前に確認すべきポイント、新しい洗濯機の選び方を紹介します。
寿命を迎えたら考えるべき買い替えの時期
ドラム式洗濯機の寿命が近づいているサインに気づいたら、買い替えの時期を考えましょう。洗濯機が壊れて動かなくなる前に買い替える場合、時間をかけて複数の機種を比較したり、価格が安くなるタイミングを狙ったりできるメリットがあります。
洗濯機の価格が下がりやすいのは、家電量販店の決算セールが行われる3月と9月、または新機種の発売を控えた4月〜5月です。10月に新機種が出るドラム式洗濯機の場合は8月〜9月に価格が下がることもあります。買い替え時期を判断する参考にしてください。
買い替え前に確認するべきポイント
洗濯機の買い替え前には以下のポイントを確認しましょう。
・設置場所の大きさと搬入経路
・配送時期
洗濯機を購入する際は、自宅の防水パンの大きさをあらかじめ測っておくことが大切です。特に大きいサイズの洗濯機に買い替える際は注意しましょう。また、洗濯機を設置場所までスムーズに運べるよう、搬入経路の確認も必要です。ドアや廊下、エレベーターなどに邪魔になるようなものがないか見ておきましょう。一般的に搬入経路については洗濯機の幅に対し、10cmの余裕があれば問題ないといわれています。
特に引っ越しやセールのタイミングは運送業者が混雑し、洗濯機の配送に時間がかかる傾向にあります。購入してもすぐに使えない可能性があることにも注意しましょう。
新しいモデルの選び方と注意点
洗濯機の買い替えで新しいモデルを選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。
・ドラム式か縦型か
・洗濯容量
・メンテナンスのしやすさ
・静音性
最近は性能の高い縦型洗濯機が増えているため、ドラム式洗濯機から買い替える方も少なくありません。ドラム式と縦型洗濯機、それぞれのメリット・デメリットを比較して自分に合うものを選びましょう。また、洗濯容量やメンテナンスのしやすさは洗濯機の寿命にも影響を与えます。適切な洗濯容量の機種や手入れしやすい機種を選ぶことで、ストレスなく使えるメリットもあります。
集合住宅に住んでいる方や早朝・夜間に洗濯する機会が多い方にとっては、運転音が小さいことも大切なポイントです。モーターの動きをコントロールするインバーター搭載モデルを選ぶことも検討しましょう。
まとめ
ドラム式洗濯機の寿命は、一般的に6~7年と言われています。洗濯中に異音がしたり、水が漏れたりするなど、壊れる兆候が見られたら、早めに買い替えを検討しましょう。
不用になったドラム式洗濯機の処分は、リライフのような不用品回収業者にお任せいただくのが便利です。リライフでは、お見積もりはもちろん、ご相談も無料で承っております。お気軽にご連絡ください。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
テレビ|洗濯機|冷蔵庫|マッサージチェア|ベッド|学習机|電子レンジ|座椅子|プリンター|炊飯器|物置|消火器|畳|カーペット|日本刀|布団|自転車|本|金庫|カラーボックス|衣装ケース|スーツケース|婚礼家具|家財整理|ぬいぐるみ|物干し竿|毛布|食器|位牌|エレクトーン|灯油|家具|扇風機|ゴミ箱|トースター|チャッカマン|スプレー缶|マニキュア|発泡スチロール|ハンガー|カーペット|鏡|ゴルフバッグ|フライパン|ガスボンベ|ガスコンロ|ビーズクッション|土|コーヒーメーカー|ウォーターサーバー|靴|保冷剤|ヘアアイロン|ライター|タンス|室外機がうるさい|ペンキ|体重計|石油ファンヒーター|タイヤ|カーテン|キーボード|エアロバイク|おもちゃ|スチールラック|蛍光灯|チャイルドシート|木材|電球|すのこ|シーリングライト|電気ケトル|CD|お守り|ゲーム機|物干し台|ピンチハンガー|時計|ガラケー|液晶モニター|ラブドール|亡くなった人の衣類|らくらく人形供養パック|ランドセル|ニトリベッド|しめ縄