捨てるのはもったいない!古いカーテンの賢いリサイクル・リユース術
「そろそろカーテンを新調したいけど、まだ使えるから捨てるのはもったいない…」
そのように思っていませんか?
カーテンは、お部屋の雰囲気を大きく左右するインテリアアイテムであり、生活空間を快適にする上で重要な役割を果たしています。しかし、年月が経つにつれて色褪せたり、汚れが目立ってきたり、デザインが気に入らなくなったりすることもあります。
せっかく購入したカーテンを捨てるのは、なんだかもったいないですよね。
そこで今回は、環境問題に関心があって節約志向なあなたのために、古くなったカーテンを捨てる前にできる、賢いリサイクル・リユース術を紹介します。DIYでアップサイクルしたり、寄付したり、様々な方法でカーテンに新たな価値を与えることで、環境保護にも貢献できます。ぜひ最後までお読みいただき、あなたにぴったりの方法を見つけて下さい。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
カーテンのリサイクル方法
カーテンのリサイクル方法は、大きく分けて自治体での回収、古布回収業者への依頼、リサイクルセンターへの持ち込みなどがあります。それぞれの方法の特徴やメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
新たなリサイクル方法として、ニトリグループの取り組みも紹介します。
カーテンのリサイクル事情
近年、環境問題への意識の高まりとともに、カーテンのリサイクルにも注目が集まっています。しかし、カーテンは様々な素材や構造でできており、リサイクルが難しい場合もあるのが現状です。ポリエステルや綿などの合成繊維と天然繊維が混紡されている場合や、裏地やレースが付いている場合など、材質によってリサイクルの難易度が変化します。
カーテンの汚れや破損状況もリサイクルの可否に影響します。汚れたり、破損したりしているカーテンはリサイクルできない場合が多いです。リサイクル可能な素材や状態であるかどうかは、事前に確認しておきましょう。
自治体でのリサイクル
多くの自治体では、燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみなど、様々な種類のゴミの分別回収を行っています。カーテンも、自治体によっては資源ごみとして回収している場合があります。しかし、自治体によって回収方法や対象となるカーテンが異なるため、事前に確認することが重要です。
カーテンの回収方法や対象となる素材については、各自治体のホームページや環境に関する窓口に問い合わせて確認しましょう。
古布回収業者に依頼する方法
古布回収業者は、不要になった布製品を回収し、リサイクルやリユースを行う業者です。カーテンも回収対象となっている場合が多く、自治体で回収されないカーテンを処分する際に有効な手段となります。
古布回収業者は、インターネットで検索したり、地域のチラシや広報誌で探したりできます。回収業者によって回収場所や回収料金、回収可能な素材などが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
古布回収業者のメリット | 古布回収業者のデメリット |
自治体で回収されないカーテンも回収してもらえる | 業者によって回収料金や回収条件が異なる |
比較的簡単に処分できる | 回収エリアが限定されている場合がある |
環境保護に貢献できる | 業者によっては、個人情報の取り扱いに不安が残る場合もある |
リサイクルセンターを利用する方法
リサイクルセンターは、廃棄物をリサイクルするための施設です。カーテンもリサイクルセンターで回収している場合があります。リサイクルセンターに持ち込む際は、事前に受け入れ可能な素材や状態を確認しておくことが大切です。
リサイクルセンターは、インターネットで検索したり、地域の環境に関する窓口に問い合わせたりして情報を収集できます。リサイクルセンターによっては、持ち込み料金が発生する場合があるため、事前に確認しておきましょう。
リサイクルセンターのメリット | リサイクルセンターのデメリット |
様々な種類のカーテンを回収してくれる | 持ち込みに手間がかかる |
環境保護に貢献できる | 持ち込み料金が発生する場合がある |
専門スタッフが処理を行うので安心 | 自宅から遠い場合もある |
ニトリグループの取り組みを利用する方法
ニトリグループでは2021年から、カーテンの回収と再利用に積極的に取り組んでいますので、ご紹介します。
「まだ使えそうで、もったいない」カーテンを全国のニトリ店舗で回収し、回収したカーテンを以下のように活用しています。
・製品や生地素材としてリユース
・自動車の断熱材などにリサイクル
ニトリ社製に限らず他社のカーテンも回収し、カーテンの「第二の人生」を創出、資源の有効活用を促進しています。
全国展開している店舗で回収・リサイクルしてくれるのは、利用しやすくとても便利です。
引用元:ニトリのサステナビリティ
カーテンのDIYリユース術
カーテンを捨てる前に、ぜひ試していただきたいのがDIYリユースです。古くなったカーテンを再利用して、様々なインテリア雑貨や小物を作ることができます。ちょっとした工夫とアイデアで、お部屋の雰囲気をガラリと変えられますし、新しいものを購入するよりも費用を抑えられるのも魅力です。
簡単なアップサイクルアイデア
初心者でも簡単にできるアップサイクルアイデアからご紹介しましょう。特別な工具や技術がなくても、ハサミや針と糸があれば、手軽にカーテンをリメイクできます。捨てる予定のカーテンを活用して、お部屋のアクセントになるアイテムを作ってみませんか?
カーテンを再利用したインテリア雑貨
カーテンの端切れや不要になった部分を活用して、コースターやランチョンマット、鍋つかみなどを作ることができます。可愛いレースや柄のカーテンなら、そのまま活用してもおしゃれです。無地のカーテンなら、布用絵の具で好きな柄を描いたり、スタンプを押したりして、オリジナルのアイテムを作ることができます。
例:
・レースカーテンをカットして、テーブルクロスやランチョンマットにリメイク
・厚手のカーテンをカットして、鍋つかみやコースターにリメイク
・柄物のカーテンをカットして、ブックカバーや小物入れにリメイク
カーテン生地を使った洋服や小物
カーテン生地は厚みがあり丈夫なものが多いため、洋服やバッグ、ポーチなどの小物作りにも適しています。特に、綿や麻などの天然素材のカーテンは、肌触りが良く、通気性も抜群です。お気に入りの柄のカーテンがあれば、それを活用して、世界に一つだけのオリジナルアイテムを作ってみましょう。
例:
・子供服やエプロン、巾着袋など
・エコバッグやトートバッグ
・ポーチやコスメポーチ
少し難易度が高いDIY
簡単なアップサイクルに慣れてきたら、少し難易度が高いDIYに挑戦してみましょう。裁縫のスキルが必要となりますが、より本格的なアイテムを作ることができます。裁縫が得意な方は、ぜひチャレンジしてみてください。
カーテンをリメイクしてクッションカバーを作る
古くなったカーテンをリメイクして、クッションカバーを作ることができます。クッションカバーは、お部屋の雰囲気をガラリと変えるアイテムの一つです。お気に入りの柄のカーテンをリメイクすれば、お部屋にアクセントを加えることができます。
必要なもの:
・カーテン
・クッションの中材
・ハサミ
・針と糸
・ミシン(あれば便利)
作り方:
1、カーテンをクッションカバーのサイズにカットします。
2、カットしたカーテンを縫い合わせ、クッションカバーを作ります。
3、クッションの中材をクッションカバーに入れます。
カーテンを細かく切って敷物を作る
不要になったカーテンを細かく切って、敷物を作ることができます。敷物は、玄関マットやキッチンマット、トイレマットなど、様々な場所で活躍します。カーテンの柄や素材を生かして、オリジナルの敷物を作ってみましょう。
必要なもの:
・カーテン
・ハサミ
・針と糸
・古布用の接着剤(あれば便利)
作り方:
1、カーテンを細長くカットします。
2、カットしたカーテンを編みこんだり、繋ぎ合わせたりして、敷物を作ります。
DIYをする上での注意点
カーテンをDIYでリメイクする際には、以下の点に注意しましょう。
・素材の確認:カーテンの素材によって、洗濯方法やアイロンがけの方法が異なります。リメイクする前に、素材を確認しましょう。
・安全に配慮:ハサミやカッターを使う際は、怪我をしないよう注意しましょう。特に、子供がいる家庭では、子供が触れない場所に保管するようにしましょう。
・衛生面:古くなったカーテンは、汚れやホコリが付着している場合があります。リメイクする前に、洗濯をして清潔な状態にしてから作業を行いましょう。
・アレルギー:カーテンの素材によっては、アレルギー反応を起こす可能性があります。特にアレルギー体質の人は、化学繊維製のカーテンに注意が必要です。
カーテンの寄付・譲渡
DIYに自信がない、または時間がないという方は、カーテンを寄付したり、譲渡したりする方法もあります。カーテンの状態や素材によっては、新たな用途で役立つ場合があります。不要になったカーテンを有効活用することで、環境保護や社会貢献にもつながります。
NPO団体や地域団体への寄付
古着や古布を回収して、福祉活動や環境保護活動に役立てているNPO団体や地域団体は多くあります。カーテンの状態や素材によっては、これらの団体に寄付できます。
寄付を検討する際には、事前に受け入れ可能なカーテンの種類や状態、寄付方法などを確認しましょう。寄付先を探す際には、インターネットで検索したり、地域のボランティアセンターや社会福祉協議会に問い合わせたりしてみましょう。
例:
・特定非営利活動法人ワールドギフト
・特定非営利活動法人セカンドライフ
これらの団体では、寄付されたカーテンを防災用品や清掃用品、家具の材料などにリサイクルしたり、発展途上国へ送ったりするなど、様々な形で活用しています。
フリマアプリやオークションサイトでも売れる
状態の良いカーテンであれば、フリマアプリやオークションサイトで売却も可能です。メルカリやラクマ、ヤフオク!などのサイトで出品すれば、不要になったカーテンを現金化できます。ただし、売れるかどうかは、カーテンの状態や需要によって異なります。
例:
・メルカリ
・ラクマ
・ヤフオク!
SNSで譲渡先を探す
FacebookやX、InstagramなどのSNSで、不要になったカーテンを譲渡したい旨を投稿すると、譲渡先を見つけられる場合があります。地域限定で譲渡先を探したい場合は、ジモティーなどの地域のコミュニティグループなどに投稿してみるのも良いでしょう。
カーテンの寄付・譲渡をする際の注意点
カーテンを寄付したり、譲渡したりする際には、以下の点に注意しましょう。
・汚れや破損:汚れや破損がある場合は、事前にクリーニングしたり、修復したりしてから寄付・譲渡しましょう。
・素材:寄付・譲渡先によっては、受け入れ可能な素材が限定されている場合があります。事前に確認しましょう。
・サイズ:カーテンのサイズも、寄付・譲渡先によっては、受け入れ可能なサイズが限定されている場合があります。事前に確認しましょう。
・個人情報:カーテンに個人情報が記載されている場合は、事前に個人情報を消去しましょう。
・送料:寄付・譲渡先によっては、送料を負担する場合があります。事前に確認しましょう。
カーテンのリサイクル・リユースに関するよくある質問
カーテンのリサイクルってどこでできるの?
カーテンのリサイクルは、自治体、古布回収業者、リサイクルセンターなどで行うことができます。自治体では、資源ごみとして回収している場合がありますが、回収方法や対象となるカーテンは自治体によって異なります。古布回収業者やリサイクルセンターは、インターネットで検索したり、地域の窓口に問い合わせたりして探すことができます。
リユースする際に注意することは?
カーテンをリユースする際は、素材や状態を確認することが大切です。素材によっては、洗濯方法やアイロンがけの方法が異なります。汚れや破損がある場合は、事前にクリーニングしたり、修復したりしてから使用しましょう。安全に配慮し、特に子供がいる家庭では、子供が触れない場所に保管するようにしましょう。
DIYで失敗しないためにはどうすればいい?
DIYで失敗しないためには、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。作りたいものを決めたら、必要な材料や工具を揃えましょう。作り方を動画や図解で確認しておくこともおすすめです。初めて挑戦する場合は、簡単なものから始めて、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。
カーテンの寄付先はどこがいい?
カーテンの寄付先は、古着や古布を回収して、福祉活動や環境保護活動に役立てているNPO団体や地域団体が良いでしょう。寄付を検討する際には、事前に受け入れ可能なカーテンの種類や状態、寄付方法などを確認しましょう。インターネットで検索したり、地域のボランティアセンターや社会福祉協議会に問い合わせたりして、寄付先を探してみましょう。
リサイクルとリユース、どっちがいいの?
リサイクルとリユースは、どちらも環境保護に貢献できる方法ですが、どちらが良いかは、カーテンの状態や状況によって異なります。状態の良いカーテンであれば、リユースの方がおすすめです。DIYでリメイクしたり、寄付したり、譲渡したりして、カーテンに新たな価値を与えましょう。状態が悪いカーテンや、リユースが難しいカーテンは、リサイクルを検討しましょう。
まとめ
今回は、古くなったカーテンを捨てる前にできる、賢いリサイクル・リユース術を紹介しました。
カーテンを捨てるのは、もったいない!
今回の記事で紹介した方法を活用することで、環境保護に貢献できるだけでなく、経済的なメリットも得られます。ぜひ、あなたに合った方法でカーテンをリサイクル・リユースしてみて下さい。
そして、少しでも多くのカーテンが、新たな価値を生み出し、長く使われていくことを願っています。
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