ガラケーの正しい処分方法5選! データの消去やバックアップも
スマホへの買い替えや実家の片付けなどをきっかけに不要になったガラケーは、どのように処分するのが正しいのでしょうか。ガラケーは資源としてリサイクルできる素材が使われているため、処分方法には注意が必要です。
ガラケーを処分する際、このような不安を感じていませんか?
- ガラケーはどのように処分するの?
- ガラケーのデータを消去する方法は?
- ガラケーは買取してもらえるの?
本記事では、ガラケーの正しい処分方法について解説します。処分の際の注意点や費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ガラケーの処分方法
ここでは、ガラケーの主な処分方法を7つ紹介します。
不燃ゴミで出す
ガラケーを処分する方法の1つとして、不燃ゴミで自治体に回収してもらう方法があります。
ガラケーの部品には金属が多く使われているため、可燃ゴミではなく「不燃ゴミ」に分類されます。不燃ゴミとして捨てる場合、回収の指定日に合わせて集積所に出すことで処分できるため、手間がかからない点がメリットです。
ただし、電池パックを取り外せる場合は、事故防止のためガラケー本体のみを不燃ゴミとして出し、リチウムイオン電池は回収ボックスなどに入れましょう。
なお、ガラケーを不燃ゴミではなく「小型家電回収ボックス」に入れることを推奨している自治体もあるため、事前に自治体の公式サイトなどで確認しておきましょう。
不用品買取業者に依頼する
さまざまな不用品の買取や回収を行う不用品買取業者にガラケーの処分を依頼する方法もあります。
ガラケー以外にも処分したい不用品がある場合、まとめて処分できる便利な方法です。自宅まで回収に来てくれるため、忙しい方や手間をかけたくない方に向いています。
依頼する業者を決める際は、一般廃棄物処理業や古物商許可の許可を得ているかどうかを確認しておくことがポイントです。
フリマアプリで売る
個人間で売買できるフリマアプリを活用して、ガラケーを売る方法もあります。
処分に費用がかからないだけでなく、臨時収入が得られる可能性がある点がメリットです。自身で販売金額を決められるため、買取店などの業者を通すより高値で売れることも期待できます。
ただし、フリマアプリを利用する際は、売れた後に商品の梱包や発送などの手間がかかるというデメリットもあります。また、万が一他のユーザーとの間でトラブルが起きた場合は、自身で解決するのが原則です。
買い手がなかなか見つからないことも考えられるため、時間に余裕があり、できるだけ高く売りたいと考える方に向いている方法です。
中古の買取店へ売る
不要になったガラケーは、中古端末を買取しているショップへ売る方法でも処分できます。
店鋪へ直接持ち込み、その場で査定してもらう場合はすぐに現金化できるのがメリットです。
ただし、スマホに比べるとガラケーの需要は高くないため、機種や状態によっては買取してもらえない可能性もあります。複数の店鋪で査定してもらい、なるべく高く売れる店鋪を探すことも検討しましょう。
なお、データを削除してくれる買取店もありますが、個人情報を守るために売却前に自分でデータを消しておくと安心です。
自治体の小型家電回収ボックスに入れる
自治体などが設置する小型家電回収ボックスに入れることでも、ガラケーを処分できます。
小型家電リサイクル法に基づき、多くの自治体がガラケーを含む小型の電子機器類の回収に取り組んでいます。
多くの場合、小型家電回収ボックスは役所や公民館などの公共施設の他、大手スーパーの店頭などに設置されています。設置場所については、自治体の案内を確認し、わからなければ直接電話などで問い合わせてみましょう。
家電量販店で回収してもらう
家電量販店においてガラケーを回収していることもあります。
店舗店頭の回収ボックスに入れる、店員に手渡すなど、回収方法は店舗によって異なります。また、回収を行っていない店舗もあるため、事前に確認しておきましょう。
家電量販店であれば気軽に持ち込めるため、お住まいの近くに店舗がある方にとっては便利です。
なお、家電量販店でガラケーのデータを削除するサービスを実施していることもありますが、安全面を考えると自身で消しておくことをおすすめします。
携帯ショップに持ち込む
ガラケーを携帯ショップに持ち込むことで、引き取ってもらえます。
大手通信キャリアであるドコモやau、ソフトバンクでは、それぞれのショップでガラケーやスマホを回収しています。
自社以外の端末も回収できるため、キャリアに関係なく最寄りの携帯ショップへ持ち込むだけで処分できる点がメリットです。また、費用がかからない点や、充電器などの周辺機器も含めて回収してもらえる点も便利です。
携帯ショップでは個人情報の漏洩を防ぐため、ガラケーを物理的に破壊する「ケータイパンチ」と呼ばれる機械を備えています。ケータイパンチで本体に穴を空けるとデータを読み取れなくなるため、情報が流出する恐れはありません。
自分でデータを消すのが難しい方やデータ流出が不安な方は、携帯ショップで処分してもらうとよいでしょう。
ガラケーを処分する際の注意点
アドレス帳や写真などが保存されているガラケーは、個人情報の塊です。
処分の際には個人情報を流出しないようにデータを消去する必要があり、正しい方法で処分しないと思わぬ事故が起こる恐れもあります。
ここでは、ガラケーを処分する際に注意したいポイントを紹介します。
データのバックアップを取る
ガラケーを処分する際は、データを消去する前にバックアップを取っておきましょう。
端末に保存された写真や連絡先などのデータは、ガラケーを処分すると失われてしまいます。
新しい端末への買い替え時にデータを移行するため、「バックアップは必要ない」と思う方もいるかもしれません。しかし、データ移行に失敗したり、新しい端末を紛失したりすることでデータが失われることも想定されます。念のために、バックアップは取っておくとよいでしょう。
データの消去を行う
ガラケーには大量の個人情報が保存されているため、処分する前には忘れずにデータを消去しておきましょう。特にアドレス帳や写真などのデータが漏洩すると、自分だけでなく友人や知人にも迷惑がかかる可能性があります。
ただし、ガラケーを初期化した場合であっても、データを復元できる場合もあるため、注意が必要です。データを確実に消すためには専用ソフトを使用したり、ガラケーを物理的に破壊したりする方法があります。
電池パックと本体は分けて処分する
ガラケーの多くは、本体から電池パックを取り外すことが可能です。ガラケーに使われているリチウムイオン電池は、熱や衝撃を加えられることで発火するトラブルが多数報告されています。安全のため、電池パックと本体は分けて処分しましょう。
自治体や家電量販店にリチウムイオン電池を回収する専用の箱が設置されている場合は、電池パックのみを回収ボックスに投入し、本体は小型家電回収ボックスなどに入れましょう。
なお、電池パックを本体から取り出せないガラケーの場合は、携帯ショップに持ち込んで処分すると安心です。
SIMカードやSDカードを抜く
ガラケーの処分前に、SIMカードやSDカードも忘れずに抜いておきましょう。処分したはずのガラケーが悪意のある人の手に渡った場合、個人情報を知られる恐れがあります。
SIMカードとはガラケーなどを携帯電話回線に接続するために必要なICチップのことで、契約者の電話番号やメールアドレスなどの個人情報が登録されています。
また、写真の保存などに使われることの多いSDカードはパソコンなどを使って他の人が簡単に内容を見られるため、扱いに注意しましょう。
不用品回収・買取業者を利用する際は、違法な回収業者に注意する
不用品買取業者や中古携帯の買取店などを利用する際は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。業者の中には、ガラケーの回収や処分に必要な許可などを得ていない違法な業者もいるのが実情です。
違法な回収業者に依頼してしまうと、ガラケーに保存された個人情報を悪用されたり、正しく処分されずに不法投棄されたりといったトラブルに巻き込まれるおそれもあります。
古物商などの許可を得ている業者を選んだり、口コミ・レビューを確認したりすることが違法な回収業者を避けるコツです。
分割払いが残っている端末は売却しない
ガラケーを分割払いで購入した場合、残債の支払いが完了するまで売却は控えましょう。
分割払いが残っていたとしても買い取ってくれる業者はいますが、売却後に万が一支払いが滞った場合、端末の使用が制限される、いわゆる「赤ロム」の状態になります。
赤ロムになると、売却したガラケーを購入した人に迷惑をかけるだけでなく、買取した業者から損害賠償を請求されることもあります。
ガラケーをすぐに処分したい場合であっても、トラブル防止のため、残債を繰り上げ返済してから売りましょう。
まだ使用できるガラケーは買取される可能性もある
古いガラケーでも、問題なく使用できるものであれば買取してもらえる可能性があります。
ここでは、古いガラケーが売れる理由や買取してくれる場所について紹介します。「まだきれいなガラケーを捨てるのはもったいない」と感じる方は、買取してもらえるか相談してみましょう。
なぜ古いガラケーが売れるのか
スマホが普及した現在でも、ガラケーを愛用している方は存在します。
電話専用の端末としてスマホやタブレットと2台持ちしている方や、古くから使い慣れた機種を愛用する方もいます。
しかし、ガラケーの新機種の発売が少なくなったため、新品のガラケーの入手は困難です。新品の代わりに中古のガラケーを探す需要があることから、古いガラケーであっても買取してもらえます。
また、ガラケーを含む携帯電話には多くの金属が使われているため、部品を取り出す目的で買取する業者もいます。部品目的の業者の場合であれば、壊れていてもガラケーを買取してくれる可能性があります。
ガラケーを買取してくれるところ
ガラケーの買取ができる業者として、中古の携帯電話を扱う専門業者のほか、リサイクルショップなどが挙げられます。
特にリサイクルショップは大手企業によって全国展開されていることもあり、店舗数が多くて利用しやすいのが特徴です。店舗によっては持ち込みでの買取だけでなく、出張や宅配買取のサービスを行なっているところもあります。
基本的には無料で査定してもらえるため、処分予定のガラケーがある方は、一度相談してみるとよいでしょう。
ガラケーの処分にかかる費用
ガラケーの処分にかかる費用は処分方法によって異なります。
ここでは、主な処分方法について費用の目安を紹介します。無料で処分できる方法もありますが、手間や時間がかかることもあるため、自分にとって条件の合う方法を選びましょう。
不用品買取業者に依頼する場合
不用品買取業者にガラケーの処分を依頼する場合、費用の目安は約3,000円です。
買取してもらっても費用がかかる理由は、ガラケーは高く売るのが難しく買取金額も高い値段がつけられない点と、回収にあたって出張費用などが発生するためです。
不用品買取業者は自宅まで回収に来てくれるため、費用がかかっても手間をかけたくない方に向いています。ガラケー以外の不用品とまとめて回収してもらうことで、全体の費用は割安になります。
フリマアプリで売る場合
フリマアプリで売る場合、設定する価格によってはガラケーの処分に費用がかからないだけでなく、収入が得られる可能性もあります。
フリマアプリで売る場合は、送料や取引手数料などが発生するため、販売した金額がそのまま手元に残るわけではありません。
フリマアプリでの処分では、他のユーザーからの問い合わせに対応したり、自分で梱包や発送を行ったりと手間がかかります。ガラケーを売ることで得られる利益に対して、割に合わないケースもあることを想定しておきましょう。
自治体の小型家電回収ボックスを利用する場合
自治体の小型家電回収ボックスを利用してガラケーを処分する場合、特に費用はかかりません。
ガラケーを小型家電回収ボックスが設置されている場所まで持っていき、箱に投入するだけで処分できるため、手間のかからない方法でもあります。
ただし、自治体が回収ボックスを設置していない場合は利用できません。お住いの地域から近い場所に役所や大手スーパーなど回収ボックスが設置されている方に限られます。
家電量販店で回収してもらう場合
ガラケーを家電量販店で回収してもらう場合、処分費用は無料です。
利用しやすい場所に家電量販店がある方や、お住まいの近くに小型家電回収ボックスが設置されていない方は、家電量販店に処分を依頼するとよいでしょう。
ただし、店鋪によっては回収を実施していなかったり、回収できる端末の種類が限定されていたりすることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
携帯ショップに持ち込む場合
大手の通信キャリア3社の携帯ショップでは、メーカーや販売した通信キャリアに関わらず、ガラケーを無料で回収しています。
携帯ショップは、繁華街やショッピングモール内などアクセスしやすい場所にある店鋪が多く、持ち込むにあたっては便利です。また、データ消去の方法など処分に際して不明点があるときでもその場で相談できます。
まとめ
ガラケーを処分する方法としては、不燃ゴミに出すほか、不用品買取業者に依頼する、小型家電回収ボックスに入れるといった方法があります。
例えば、小型家電回収ボックスや家電量販店、携帯ショップで回収してもらう方法ではガラケーを無料で処分できます。費用や処分にかかる手間などを比較して、自身の条件に合う方法を選びましょう。
一方で、スマホが普及した現在でもガラケーを好む方や古いガラケーの修理のための部品を必要とする方もいることから、ガラケーの買取を行っている業者もあります。処分予定のガラケーを売りたいのであれば、中古の買取店やリサイクルショップに出向いて査定してもらうとよいでしょう。
また、フリマアプリを利用して売るのも方法の1つです。自身で金額を設定できるため、収入を得られる可能性もありますが、費用面や梱包などの手間を考えると慎重に選択する必要があります。
ガラケーを処分する際の注意点として、データ消去やSIMカード・SDカードの取り外しなどを徹底し、個人情報の流出防止にも留意しておきましょう。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
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