完璧主義すぎて片付けられない…原因と対策を解説!
周りの部屋が整然と整理されているのを見ると焦りを感じる一方、自分はなかなか片付けを進められないという状況に悩むことはありませんか?
完璧主義は物事を徹底的に突き詰める努力の表れですが、日常生活の中では時に効率を阻害する原因となることがあります。特に片付けにおいては、理想と現実のギャップが行動を難しくして、結果的にストレスを生むことも珍しくありません。
本記事では、完璧主義がなぜ片付けの障害となるのか、完璧主義者でも無理なく片付けを進めるための具体的なアプローチ方法について分かりやすく解説します。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
完璧主義とは…?
完璧主義とは、自分や他人に対して極めて高い基準や理想を求める性格特性を指します。この性格特性を持つ人は、自らが掲げる期待に応えたいという思いが強いため、求めるレベルに達しない場合には自己批判に陥ることが少なくありません。
職場では全てを完璧に仕上げることを追求するあまり、締め切りに遅れてしまうことがあります。自宅では家事の細部にまで気を配るために、時間がかかりすぎてしまいます。
完璧主義には成功や向上心というプラスの側面もありますが、過剰になるとストレスが増え、生活の質を低下させるリスクが生じるのです。
完璧主義者が片付けられない原因
完璧主義者には、理想の実現を追い求めるあまり行動を開始できなかったり、途中で立ち止まる傾向があります。理想が高すぎるために手を付ける段階で面倒に感じて、全てをやり終える決意がつかずに作業がストップしてしまうケースが多いです。
また、行動の終わりが曖昧で先が見えず、結果として不安に駆られることもあります。
理想が高すぎて行動に移せない
完璧主義者が片付けられない背景として理想の高さが原因で、行動に移せずに止まってしまうことがあります。一度行動を起こしても、必要以上に高い基準を設定するために、結果に対する不満や不安が出てしまい、再び取り組むことが億劫になりがちです。
片付ける際には、すべてを整理された完璧な状態にしなければならないという観念が、実行をためらわせる原因になります。例えば、クローゼットの片付けだと、クローゼットに収納しているすべてのアイテムを全部出し、徹底的に整理しなければいけないと考えがちです。しかし、作業にかかる時間や手間を思うと、どこから手をつければよいのか迷い、結局先延ばしになってしまいます。
理想を現実的な目標に設定を変更すれば、少しずつ行動に移すことが可能になるでしょう。目標設定の変更を繰り返していくと、最終的に理想に近づける具体的なステップが見えてきます。
全部やらないと気が済まない「全か無か」思考
「全か無か」思考とは、100か0かという極端な考え方をいいます。つまり、すべてを完璧にこなせないのであれば、最初から行動を起こさないため、片付けを行う際の一つの障壁です。
部屋を片付けたいと思った場合、時間がないなら一部だけでも手を付ければよいのですが、部屋全体を完璧に整理できる時間が確保できるまで先延ばしにしてしまいます。
完璧を目指すのではなく、少しずつ進めていくことを意識すると、「全か無か」思考の軽減が期待できます。
片付けの終わりが見えないことへの不安
片付けが進まない理由の一つに、作業の終わりが見えないことによるやる気の低下が挙げられます。特に、完璧主義の人はすべてを完璧に片付けるといった高い目標を持つため、全体像ばかりに目が行きがちです。その結果、どれだけ時間を要するかわからないために挫折してしまいます。
改善するためには、部分的な達成感を得られる方法を取り入れることが効果的です。一度に全てを終えようとするのではなく、小さなスペースから片付けを始め、決めたエリアが片付けばタスク完了とします。一つのエリアが完了してから次のエリアに移ることを繰り返していくと、達成感を得ながら最終的には全体を片付けられます。
完璧主義でも家が片付く!具体的な対策方法
完璧主義で片付けが苦手な方でも取り組みやすい、実際に使える具体的な対策をご紹介します。家庭内の整理整頓を進め、心身の負担軽減できる方法です。
ハードルを下げて、小さな一歩から始める
片付けを始める際に、完璧を求めすぎることは禁物です。まずは達成可能な小さな目標を設定しましょう。1日5分だけ特定のエリアを整理するという目標なら、無理なく取り組めます。小さな成功体験が次の行動への原動力となり、整理整頓を習慣化できます。習慣化されれば、より大きな目標や理想の達成へとつながるでしょう。
「完了」ではなく「着手」を目標にする
片付けの目標を「完了」から「着手」にシフトすると、片付けが始めやすくなります。完璧主義の人々は、完了を目標にすると、その規模の大きさに圧倒され指が動かなくなりがちです。しかし、「着手」を目的とすることで心理的な負担が軽減され、簡単に行動を開始できます。
例えば、大規模な片付けを行う場合でも、まずは目に見える散らかった場所の小物を整理する、一つの引き出しを片付けるなど、小さく実現可能な範囲から着手します。
また、着手が目標であれば、着手することで達成感を得られます。
完了から着手へ目標をシフトすることは、完璧を求めるがゆえに動けなくなる悪循環を断つ重要な方法です。
タイマーを使って時間を区切る
タイマーを活用して片付けの時間を短い単位に区切ると、大きなタスクを小さく分割できます。タスクが小さければ達成感を感じやすくなるため、片付けに対する心理的な抵抗の軽減が可能です。
また、時間制限を設けることで、片付けに集中しやすくなり、ダラダラと作業が長引くことを防ぎます。効率的に作業を進められるため、完璧主義の方が直面しやすい「終わらせなければ」というプレッシャーから解放されます。
10分間タイマーをセットして、まずはリビングや目に見える部分の片付けから始めてみるのがおすすめです。短時間でも成果を実感することでモチベーションを向上させる第一歩となるでしょう。
片付けられない自分を責めない
片付けられない自分も受け入れてあげましょう。
片付けられない状態が続くと、自分自身を責めたくなることがありますが、逆効果になってしまうからです。自分を責めていることがストレスとなり、モチベーションを低下させる原因になります。自分を責めることはネガティブな感情が増幅させ、片付けというタスクへの意欲を失います。
例えば、「片付けが進まないのは自分の意志が弱いため」と考えてしまうと、行動に移すエネルギーがかえって減少してしまうことがあります。自分を批判するのではなく、今の状態を受け入れることが大切です。
他人の力を借りるのも一つの手
他人の力を借りることは、自分自身の負担を軽減し、効率的に片付けを進められる実用的な方法です。特に、完璧主義の傾向がある場合、自力で全てを処理しようとしてしまい、結果的に作業が滞る場合があるため、他人の協力を求めることは有効な解決法といえます。
例えば、プロの片付けサービスを利用すれば、その分野に熟練した人の目で整理整頓の具体的な提案を受けることができます。また、専門アドバイザーと相談することにより、自分が気づけなかった問題点や改善方法を見つけられる可能性が高まります。さらに、家族や友人に協力を依頼し、気軽にサポートをお願いすることも考えられます。
他人の力を借りると、一人では見つけにくかった解決策を見出したり、新たな視点や意見を得たりするなどのメリットもあります。
まとめ
どんなに完璧主義的な性格を持っていても、部屋の片付けは可能です。完璧主義の人に合う方法を取り入れられれば、ハードルを下げながら取り組めます。全てを一気に片付けようとするのではなく、小さな一歩を継続する意識が大切です。
改善したいという気持ちが芽生えたら、今日からでも少しずつ取り組んでみてください。タイマーを使った短時間作業や身近な人からのサポートを受けることで、無理なく新しい習慣を形成できます。時にはプロに相談するのも有効です。自分を責めるのではなく、成長を実感しながら楽しく快適な空間づくりを進めましょう。
テレビ|洗濯機|冷蔵庫|マッサージチェア|ベッド|学習机|電子レンジ|座椅子|プリンター|炊飯器|物置|消火器|畳|カーペット|日本刀|布団|自転車|本|金庫|カラーボックス|衣装ケース|スーツケース|婚礼家具|家財整理|ぬいぐるみ|物干し竿|毛布|食器|位牌エレクトーン|灯油|家具|扇風機|ゴミ箱|トースター|チャッカマン|スプレー缶|マニキュア|発泡スチロール|ハンガー|カーペット|鏡|ゴルフバッグ|フライパン|ガスボンベ|ガスコンロ|ビーズクッション|土|コーヒーメーカー|ウォーターサーバー|靴 |保冷剤|ヘアアイロン|ライター|タンス|室外機がうるさい|ペンキ|体重計|石油ファンヒーター|タイヤ|カーテン|キーボード|エアロバイク|おもちゃ|スチールラック|蛍光灯|チャイルドシート|木材|電球|すのこ|シーリングライト|電気ケトル|CD|お守り|ゲーム機|物干し台|ピンチハンガー|時計|ガラケー|液晶モニター|ラブドール|亡くなった人の衣類|らくらく人形供養パック|ランドセル|ニトリベッド|しめ縄|ドラム式洗濯機|ベッドマットレス|発煙筒|不用品回収業者|ニトリ布団|レンガ|ハンディファン|コンポ|蛍光灯|カーテン|洗濯機|カーテンリユース|汚部屋|片付けられない人|汚い家|メンタル|部屋が汚い人