ゴミ屋敷からの引越しは最短2日!費用と新居ではゴミ屋敷にならない3つのコツ
転勤や就職でゴミ屋敷から引っ越さないといけない時、どこから手を付ければいいのかわからずパニックになる方もいるのではないでしょうか。
ゴミ屋敷から引っ越す方法は決められた順番があります。
順番通りに進めれば、迷うことなく新居への引越しが終わります。
引っ越しが完了するとゴミ屋敷から一旦リセットできるので、ゴミ屋敷に戻らない生活習慣を取り戻しやすくなります。この記事ではゴミ屋敷の引っ越しから戻らないためのコツもご紹介します。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。
目次
ゴミ屋敷から引っ越しする4つの方法
ゴミ屋敷から引越しをするとには「引越し業者」と「片付け業者」を利用すると最も簡単で早く終わります。費用はかかりますが、退去日や引越し期日が迫っている方にはおすすめの方法です。
引っ越し専門業者はゴミ屋敷の片付けはしてくれない
ゴミ屋敷状態にも関わらず、一般の引っ越し業者に依頼をすると、作業を断られます。
当然ですが、引っ越し業者の専門分野は「引っ越し作業」です。ゴミ屋敷から引っ越しをする場合は、まず自宅の片付けをしなければならないため、引っ越し業者では対応できません。
さらに、引っ越し業者は1日に何件もの作業を担当しています。とくに、繁忙期である3月〜4月頃になると、1日に3件もの引っ越し作業を行うので1件あたり5時間程度で引っ越し作業をしなければなりません。
そのような忙しさの中で、ゴミ屋敷の片付け業務までこなしていては、次の作業時間に間に合わなくなります。もし、訪問見積もり無しで、ゴミ屋敷であることを伝えずにおいてしまうと、引っ越し当日にキャンセルされるため注意が必要です。
引っ越し業者の中には、不用品回収サービスを行っているところもあります。しかし、このサービスで回収してもらえるのは、あくまでも家具や家電などです。不用品3点程度であれば回収してくれますが、ゴミ屋敷の場合には数点の回収で納まらないことがほとんどです。
1.片付け業者と引っ越し業者を利用する
片付け業者にゴミの片付けと回収をしてもらった後で、引越し業者を利用すると最もスムーズに引っ越しができます。2つの業者を利用するため、費用はかかりますが時間には代えられません。
ワンルーム程度であればゴミが腰丈以上積まれた部屋であっても2~3日で片付けが終わります。引越し業者の見積もり時には持って行くものだけになっていないと正しい見積もり金額が出せないので、片付けが終わってから見積もりに来てもらいましょう。
2.自力で片付けて引っ越し業者だけを利用する
自力でゴミ屋敷を片付けて、引越しだけを業者に依頼する方法もあります。ペットボトルや洋服、雑誌など可燃ゴミや資源ゴミだけであれば、分別してゴミの日に出せるので、1週間程度でゴミはなくなります。
ゴミの処分さえできれば、通常の引越しと同じように引越し業者だけで完結できるようになります。ゴミ屋敷の片付け業者を使うよりも費用が安くなるので、浮いたお金で「楽々パックのような」荷造りまで任せられるプランにグレードアップすることもできます。
不用品の引き取りサービス
空気清浄機や扇風機、カラーボックスなど数点の不用品であれば有料で引き取りサービスをしている引越し業者もあります。3月~4月の引越し繁忙期では断られることもありますが、閑散期であれば引き受けてくれます。
不用品の引き取りサービスは有料にはなりますが、引越しと同時に不用品の処分も完了するため便利です。
3.片付け業者だけを利用する
ゴミ屋敷の片付け業者だけを利用して、引越しは自力で済ませるという方法もあります。新居に持って行くものが貴重品や洋服だけで、大型の家具や家電がなければ軽トラック1台で引っ越すこともできますし、宅配便だけで引っ越しを完了させることもできます。
大型家具や家電を処分する
ゴミ屋敷の下にうずもれていた布団やじゅうたんはカビが発生していることも多いのが現実です。また、冷蔵庫や洗濯機などの家電は付いているタイプの家に引っ越す時には家電も不用になります。
ゴミ屋敷で使っていた不用品を全て回収してもらい、心機一転するのもゴミ屋敷の引越しでは有効な方法です。
片付け業者の引っ越しサービス
引っ越し事業を展開している不用品回収業者や片付け業者もあります。
引っ越し業務が専門ではないので荷造りは自分でしなければなりませんし、ハンガーラックなど引っ越し専用の梱包資材はありません。
しかし、ゴミ屋敷の片付けと引越しを1つの業者に依頼するとスムーズにスケジュールを組むことができます。
4.自力で片付けも引っ越しもする
ゴミ屋敷の片付けから引越しまですべて自力で完結させる方法もあります。
ゴミ屋敷のレベルや時間によっては現実的ではありませんが、最も安く引っ越せる方法です。また、自分で片付けることで、ゴミ屋敷の片付けがいかに大変かが実感できますし、過去の自分と向き合い捨てる習慣を身に付けられる効果も期待できます。
自力で片付けができるゴミ屋敷・3つの条件
以下の3つの条件が揃えば、自力で片付けと引越しができます。
1.一人暮らしでワンルーム
1人暮らしで部屋の広さがワンルームであれば、自力で片付けができる範囲です。玄関からゴミの山が続いていたとしても、順番に片付けていけば1人でも正常な状態に戻すことができます。
すべてが自分の所有物なので自分の判断だけで処分することができ、片付けの時間が早くなります。ワンルームであれば玄関からリビングまでの導線も1本と短いので作業時間も短くなります。
1人暮らしでワンルームであることがゴミ屋敷を片付ける最初の条件です。
2.時間に余裕がある
片付けの時間に丸5日以上かけられるのであれば、自力での片付けができます。
片付け業者ではワンルームのゴミ屋敷を片付けるのにスタッフ5人で8時間程度の時間がかかります。
片付け業者ではゴミ屋敷から出た不用品をトラックに載せて、倉庫に戻った後で分別や仕分けをして処分しています。自分で片付ける時にはゴミの日に合わせて排出しなければならないので、片付けるのに5日、処分に1週間以上かかると考えられます。
粗大ゴミを出す時には収集申し込みから1週間以上かかることもあるので、片付けに1か月以上かかることもあります。
引っ越しまでに1か月以上余裕があり、休日を片付けや引っ越しに充てられることが2つ目の条件です。
3.協力してくれる人がいる
友人や家族などゴミ屋敷の片付けに協力してくれる人がいれば、業者に頼らず片付けることができます。周囲の人にゴミ屋敷の片付けを協力してもらう時には自分のだらしなさや片付けられないことに対して責められることもあります。
自分の「できない部分」を隠してきた方には抵抗があることです。しかし、ゴミ屋敷になってしまっていることを打ち明けるとあっさりと周囲の方は受け入れてくれることもあります。
人数が多いほどゴミ屋敷の片付けは早く進むので、協力してもらうのが自力でゴミ屋敷を片付けるコツです。
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ゴミ屋敷から引っ越しする流れ・6ステップ
ゴミ屋敷から引越しするにはゴミ屋敷の片付け後に引っ越し作業となり、以下の6ステップで進められます。ここでは最も簡単にできる「片付け業者」と「引越し業者」を利用する方法をご紹介します。
1.引っ越しリストの作成をする
引っ越し先に持っていくものをリスト化しておくと便利です。
自分では「これは捨てずに引っ越し先へ持っていきたい」と考えていても、片付け業者に何を残すべきかの指示を行っていないと、スタッフは判断に困り作業が進みません。
間違えて大切な物を捨てられてしまわないように、引っ越し先に持っていく物をリスト化しておき、片付け作業当日に正しく指示をすることが最初の作業です。スムーズに指示ができれば、当日、残す物を選ぶ手間が省けるため、作業時間の短縮にも繋がります。
費用も安くなる
リスト化することで、片付け費用を抑えることにも有効的です。片付け業者へ支払う費用は、引き取ってもらうゴミの量によっても変動します。
当然、大量のゴミを処理してもらうと費用も上がるため、引っ越し先で使える物を確保しておきゴミの量を減らせれば、出費を抑えることが可能です。
片付け業者に適切な指示を出すためと自分の頭を整頓するために「残すもの」「処分するもの」を書きだしましょう。
2.片付け業者に依頼する
片付け業者3社~5社に訪問見積もりをしてもらい、比較検討してから正式に依頼しましょう。複数社から見積もりを出してもらうと相場価格やサービスを比較できるので悪質な業者を排除し、お得な業者に依頼することができます。
不用品の質で金額が変わる
ゴミ屋敷の場合にはゴミの質や量によって10万円以上、回収金額に差が開くので訪問見積もりをしなければ正確な金額が出せません。例えば、回収する不用品がブランド品のバッグや最新の家電が中心であれば費用は安くなりますし、雑誌や食品トレーなどゴミばかりだと処分費用が高くなります。
不用品の量で金額が変わる
また、ワンルームでも天井まで届くほどのゴミがあれば、2トントラックの1台以上と3人以上のスタッフが必要です。反対に、部屋数が多くても1部屋ごとのゴミが多くなければ、軽トラックとスタッフ2人程度で片付け作業が終わります。
3.ゴミ屋敷の片付けに立ち会う
スタッフが判断に困ったときにすぐに対応できるように、片付けの間は立ち会った方がいいです。片付け作業は分別から仕分け、運び出しまで業者のスタッフがすべて行ってくれます。
片付けのプロであっても予め依頼がなかった不用品を回収するか残すのかは判断に困ります。また、すべてを任せてしまうと、大切な物を捨てられてしまうというミスも発生しかねません。
立ち合い時の服装
ゴミ屋敷片付けの立ち合い時には露出が少ない服装で軍手やマスクは必ず準備してください。
自分自身で触ることはありませんが、何かの拍子でゴミに触れたり、空気中のホコリを吸ってアレルギーが発生することもあります。
とくに、ゴキブリやハエ、ネズミなどの害虫がいると、そこから病原菌をうつされてしまうので要注意です。ゴミ屋敷の片付けにはO-157・チフス・黄色ブドウ球菌など、命の危険がある病原菌の感染リスクがあることに留意しましょう。
ゴミ屋敷の片付けにはワンルームであっても丸一日かかります。
片付けが終わったら散らかる前に引越し業者に見積もりを依頼しましょう。
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4.引越し業者に依頼する
引越し業者も片付け業者の時と同様に3から5社に訪問見積もりに来てもらいましょう。相見積もりをすることで価格競争が起こり、同じ条件の作業を1万円以上安く依頼することができます。
また、引越し業者によっては梱包から荷解きまでスタッフが行うプランを用意している業者もあります。時間がない方や荷造りが苦手な方にはおすすめのプランです。
プランや料金、日程を各業者から出してもらったら比較して最も条件に合う業者を選びましょう。
引っ越しの荷造り
引っ越し業者によっては、梱包資材を無料でもらえることもあります。
・ダンボール
・ガムテープ、ビニールテープ
・梱包用衣装ケース
・梱包用シューズケース
ダンボールや梱包資材が届いたら荷造りを始めます。あまり使っていない食器類やシーズンオフの衣類、本など使っていない物から順番に段ボールに詰めていきます。
荷造りから引越し業者に依頼するプランを選んだ時には、当日までいつも通りの生活が送れます。
5.引っ越し当日
荷造りが終わっている場合、引越し業者のスタッフが運び出しや積み込みなどをしてくれるので、当日は見ているだけで何もすることはありません。梱包から引越し業者が行う時には作業時間が3時間程度加算されるため、立ち合いの時間が長くなります。
最初と最後だけ立ち会っていれば途中で抜けても問題はありませんが、可能であれば家にいた方が安心です。スタッフから作業中に確認が入ることもありますし、作業の抑止の効果もあるからです。
引っ越し先が遠方の時には翌日以降の配送になりますが、近距離の時には当日に配送されます。室内に残置物がないことを確認したら、新居へ向かい、搬入作業にも立ち会いましょう。
搬出~搬入までが完了したら引っ越し自体は完了です。最後に管理会社や大家さんとゴミ屋敷だった部屋で退去の立ち合いを行います
6.退去の立ち合い
新居への引越しが終わり、部屋を借りた時の状態に戻したら退去の立ち合いを行います。立ち合いでは管理会社の担当者または大家さんと部屋の汚れや傷の確認が主な内容です。
通常30分程度で立ち合いは終わりますが、ゴミ屋敷だった時には汚れの具合がひどいため確認に時間がかかることが多いです。ゴミ屋敷の場合にはお風呂やキッチンなど水回りにカビが発生していることも多く、ハウスクリーニング費用が必要なになります。
通常であれば原状回復費用は敷金から充てられることで足りるのですが、汚れがひどい時には追加で支払いを求められます。現状回復費用についての折り合いが付いたところで、書類にサインをして鍵を返して退去が終わります。
ゴミ屋敷の片付け業者の選び方・5つのポイント
ゴミ屋敷の片付け業者を選ぶ時の5つのポイントをご紹介します。
まずは自分でインターネットのサイトや口コミをもとに情報収集をして、地域にある片付け業者に問い合わせをします。
インターネットには多くの意見が載っているため、すべてを参考にしては決まりません。以下のポイントを意識して、口コミや評判をもとに決めると良いです。
①スタッフの対応が丁寧か?
口コミを見て、スタッフの対応への評判を確認しておくことは欠かせません。
ゴミ屋敷の片付けは、大量のゴミを処理しなければならないため、かなりの重労働です。他にも、細かい汚れの清掃や害虫駆除など、自宅をキレイにするためのあらゆる部分を任せることになります。
このようなきめ細やかな作業を依頼することを考えると、言葉遣いが乱雑だったり、質問に対して明確に答えなかったりする業者は信用できません。
人によっては、近隣住民になるべくバレないように片付けしてほしい、という希望もあります。
こうした依頼者の疑問や不安を解消してくれる業者かどうかを、サイト上の口コミや問い合わせ時の対応で判断することが大切です。
②サービス内容が自分の希望に沿っているか?
片付け業者のサービス内容にはさまざまなものがあります。そのため、プラン内容を見比べて、自分たちの希望にどれだけ沿っているかを確認することが大切です。
例えば、不要な家具家電を買取してくれる業者もあります。その場で買取をしてもらえれば、ゴミ屋敷の片付け費用を抑えることも可能です。
また、トラックで運搬できる量のゴミであれば無制限で片付けてくれる、という片付け業者もあります。
③適切な資格を保有している片付け業者か?
ゴミの片付けや運搬を行うためには「一般廃棄物収集運搬業許可」という資格が必要です。しかし、この許可証を保有していないにも関わらず、運営している業者もあります。
そうした無許可の業者に依頼をすると、最悪の場合、回収したゴミを不法投棄されてしまうため要注意です。不法投棄が行われると、その業者だけでなく依頼した側も罰せられます。
許可を取得していれば、会社のホームページに「許認可」という項目でその旨が記載されているので、事前にチェックしておくことが大切です。
④ゴミ屋敷片付けの実績はどのくらいあるのか?
ゴミ屋敷には大量のゴミがあるため、慣れていないとスピーディーな片付けができません。頑固な汚れの除去や害虫の駆除も、ノウハウがある片付け業者の方が安心して依頼できます。
片付け業者のホームページ上で、担当した掃除のビフォー・アフター画像を掲載しているところも多いです。そうした実績がどのくらいあるのかを確認し、安心して任せられる業者かを判断します。
⑤見積もり金額の明細がはっきり記載されているか?
業者の中には、見積もり金額の明細がわかりにくいところもあります。そうした業者では、パッと見の金額が安くても理由をつけて追加料金を請求してくる、ということがあるため要注意です。
これを防ぐためには、見積もり金額の明細を正確に把握し、どこにお金が発生しているのかを知る必要があります。
ゴミ屋敷の片付けで必要な料金の内訳は以下の通りです。
・車両費
・人件費
・ゴミの処分費用
・リサイクル費用
上記5つのポイントに注意して選ぶと満足度の高い片付け業者が見つかります。
引越し業者の選び方
引越し業者は「プラン」「距離」「評判」の3つを基準にすると安くて、サービスの良い業者が見つかります。ゴミ屋敷からの引越しであっても片付けが終わっている状態で見積もりに来てもらうのであれば通常の流れと変わりありません。
プランやオプション
引っ越し業者によって用意されているプランやオプションが異なりますので、見積もり時に話を聞いて、自分の希望条件がある業者を選びましょう。引っ越し業者は他社との差別化を図るために以下のようなプランを展開する業者も増えています。
プラン・オプション例
・荷造りからしてもらえる
・荷物の一時預かりをしてくれる
・女性スタッフだけで作業を行う
女性スタッフだけのプランでは整理収納アドバイザーの資格を持ったスタッフがいる業者も増えています。荷解きまで依頼するとゴミ屋敷になりにくい新居に整えてくれることも期待できます。
新居との距離
長距離であれば大手の一択ですが、県内や隣の県程度の近距離引っ越しであれば地元の引っ越し業者という選択肢が増えます。
大阪から東京など500㎞以上の長距離引っ越しでは「引越しのサカイ」や「日通」など全国展開している引越し業者の方が安くなります。トラックの台数やスタッフの人数も多いのが特徴です。
単身での引越しの場合には地元密着の業者の方が、希望の引っ越し日をとりやすかったり、価格交渉に応じてくれたりとメリットが多いです。
評判や口コミの良さ
友人や知人の紹介や口コミがいい引越し業者が最も信頼できます。その次の信頼できるのが、インターネットの口コミです。ただし、インターネットに掲載されている情報は情報元が不確かなため5つ以上のサイトを見て総合的に判断しましょう。
例えば、1つのサイトで悪評が続いていても他の4つのサイトで高評価ばかりであれば、悪評がねつ造であることも考えられます。
ゴミ屋敷の引っ越しでかかる3つの費用
このように、ゴミ屋敷から引っ越すためには、片付け業者と引っ越し業者の2種類に依頼をしなければなりません。
それぞれの費用の目安は以下の通りです。
ゴミ屋敷の片付け費用
ゴミ屋敷の片付け料金は、主に以下の要素で決まります。
・間取り
・作業人数
・想定の作業時間
間取り | 作業人数 | 想定の作業時間 | 費用相場 |
1R・1K | 1〜2名 | 3時間前後 | 2万〜10万円前後 |
1DK・1LDK | 2〜4名 | 4〜6時間前後 | 3万〜20万円前後 |
2DK・2LDK | 2〜6名 | 6〜8時間前後 | 5万〜30万円前後 |
3DK・3LDK | 3〜8名 | 10時間前後 | 6万〜50万円前後 |
それ以上 | 10名前後 | 12時間前後 | 20万〜60万円前後 |
もちろん、これらはあくまでも相場です。ワンルームであっても、ゴミが天井まで届くほどの量があれば、作業人数や作業時間は増え、費用も上がります。
具体的にどれくらいの費用がかかるのかは、業者に現場を見てもらい、見積もりを出してもらわなければわかりません。
まだ自分で処理できる量のゴミであれば、業者に依頼する前にある程度片付けてしまい、費用を抑えるというのも一つの手です。
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新居への引っ越し費用
引っ越しに必要な料金は、片付け作業以上にさまざまな要素で変動します。
・単身 or 家族
・荷物の量
・移動距離
・サービス内容
・引っ越し時期
こちらも、詳細な費用は業者に見積もりを出してもらうまではわかりません。目安として、「引っ越し人数」「移動距離」をもとに算出した相場は以下の通りです。
単身世帯 | 家族世帯(2人) | 家族世帯(3人) | 家族世帯(4人) | |
移動距離〜15km | 2万5千〜5万円 | 6万〜7万円 | 8万円前後 | 10万円前後 |
〜50km | 4万〜5万円 | 7万円前後 | 8万〜10万円 | 10万〜15万円 |
〜500km | 5万〜10万円 | 7万〜20万円 | 15万〜20万円 | 20万円前後 |
500km〜 | 10万円前後 | 20万円前後 | 20万〜30万円 | 30万円前後 |
同じ単身者でも、荷物の量によって大きく差が生まれます。
また、引っ越し時期も重要です。繁忙期である2月・3月・4月は、引っ越し依頼が増えるため、業者側も費用を上乗せしてきます。
1.5〜3倍以上値上がりすることもあるので、繁忙期を避けた方が安く引っ越せます。
原状回復費用
賃貸に住んでいた場合、次の入居者がキレイに使えるように、部屋をクリーニングしなければなりません。クリーニング自体は管理人側で行いますが、その費用は敷金や原状回復費として入居者に請求されます。
退去費用は敷金から支払われることが一般的です。一般的な使い方をしていた部屋であれば、敷金を超えることはありません。
ただし、以下のような汚れや破損があると「通常の使用を超えるような扱いをした」とみなされ、追加料金が発生するためゴミ屋敷では別途費用を求められるケースが多いです。
・壁紙一面にカビ汚れやたばこのヤニが付着
・ペットの引っ掻き傷
・カーペットのカビやカラー剤の付着
・エアコンからの水漏れを放置していたら床が傷んでしまった
こうしたものは入居者の過失とみなされて、追加の退去費用を請求されます。
とくにゴミ屋敷からの引っ越しだと、長年の頑固な汚れがこびりついていたり、悪臭が染み付いたりしているので、そのままの受け渡しはできません。
ゴミ屋敷に戻らない3つの対策
ゴミ屋敷から引っ越して新居での生活を始めたら、ゴミ屋敷に戻らない3つの対策を行いましょう。
1.生活習慣を見直す
ゴミ屋敷になってしまう生活習慣を改善すれば、ゴミ屋敷はできあがりません。ゴミ屋敷になりやすい生活とは
・過度なストレス
・ごみ収集日に出さない
・床に物を置く習慣
の3つが重なっている状態です。ゴミを1週間に1回出す、床に物を置かないの2つを徹底するだけでも掃除がしやすくなるのでゴミ屋敷化を防げます。
2.人に頼る
家族や友人、パートナー、業者に手伝ってもらって、綺麗な部屋をキープするのもゴミ屋敷化を防ぐことにつながります。ゴミ屋敷は人の目を気にしなくていい生活から生まれることが多いので、人と関わっていくことで解消されます。
例えば、
・定期的に部屋の様子を見に来てもらう
・片付けやすい部屋を作ってもらう
・家事代行サービスを使う
家事代行業者に部屋の掃除を代行する際の料金は、1時間あたり2,000~4,000円が相場です。部屋の汚れ具合によっても変わってきますが、基本的には時間単位制で汚れの度合いによって延長したり、次回にまた持ち越して掃除してもらうことができます。
身内や近しい友人に頼ることが苦手な方は業者を利用するのがおすすめです。
3.カウンセリングを受ける
カウンセリングを受けることもゴミ屋敷を防ぐことにつながります。ゴミ屋敷になってしまった背景には精神疾患や病気が原因だったこともあります。仕事や人間関係で過度のストレスからうつ病を発症したり、加齢から認知症になっているときには、医師の診断と治療が必要です。
ゴミ屋敷の原因としてADHDなど先天的な疾患の可能性も否定はできません。
周囲に相談も
ゴミ屋敷状態にさせた本人が自覚し、治療を受けるというケースは少ないのが現実です。家族や周囲の人からカウンセリングや受診を進められた時には、素直に聞き入れてみましょう。
受診の結果、病気だとわかった場合は、医師の指導のもとカウンセリングや薬物療法、認知行動療法などで病気を治療していくことになります。根本的な治療でゴミ屋敷を解決する姿勢が大切です。
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ゴミ屋敷からの引越しまとめ
・ゴミ屋敷から引っ越すには「片付け業者」と「引越し業者」を利用すると簡単で早い
・自分でゴミ屋敷の片付けをするには「時間の余裕」「ワンルーム以下の広さ」「協力者」の3つの条件が必
・ゴミ屋敷から引越しする時には「ゴミ屋敷の片付け」を終えてから「引っ越しの見積もり」や「荷造り」をする。順番を間違えると引越しの見積もりもできない
・ゴミ屋敷の片付け業者を選ぶ時には5つのポイントを抑える
・引越し業者を選ぶ時には3つのポイントを抑える
・ゴミ屋敷の引越しには「片付け費用」と「引っ越し費用」と「原状回復費用」の3つがかかる
・ゴミ屋敷に戻らないためには「生活習慣の見直し」「人に頼る」「カウンセリングを受ける」の3つで継続的な解決を目指すといい
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