電球の捨て方5つと無料回収ボックスの設置場所|割れたときの対処法
「電球はそのまま捨ててはいけない!」と言われている理由はあらゆる危険が潜んでいるからです。
とはいえ、
・なにが危険なの?
・どうやって捨てたらいいの?
・具体的な手順が知りたい!
という方も多いのではないでしょうか?
この記事では電球の捨て方や危険な処分方法について、遺品整理士の観点から解説していきます。
この記事でわかること
・家庭から出る電球の捨て方
・捨てるときの注意点
・会社の電球の捨て方
の順で重要なポイントをメインにわかりやすく解説していきます。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
電球は種類に合わせて捨てる
電球は大きく分けると「白熱電球」「LED電球」「電球型蛍光灯」の3つに分類されます。白熱電球とLED電球の捨て方は基本的に同じで、多くの自治体では不燃ゴミとして処分可能です。
一方で、電球型蛍光灯だけは異なるゴミ区分とする自治体もあり、有害ゴミや不燃ゴミなど取り扱いはさまざまです。
また、ゴミとして回収されたあとのリサイクル手順も、電球型蛍光灯はその他の電球とは異なります。
電球の見分け方
電球の種類は、型番や形状をチェックすれば簡単に見分けることができます。
電球の種類 | 白熱電球 | LED電球 | 電球型蛍光灯 |
見分け方 | ソケット部分が金属、他の部位はガラスでできている。 型番L,LW,G,NLなど |
ソケット部分以外も金属が多い。 型番LDA、LDCなど |
型番EFまたはFで始まる |
おもなゴミ区分 (各自治体の規定に従う) |
不燃ゴミ | 不燃ゴミ | 不燃ゴミ、有害ゴミ |
型番は電球の箱にも書いてありますし、球体またはベースに印刷や刻印されています。消えてしまっているときには製造元のウェブサイトや製品カタログなどから確認しましょう。
電球型蛍光灯には水銀が含まれている
電球型蛍光灯には、有害物質の水銀が含まれています。そのため、誤った方法で処分すると、健康被害や環境汚染などのリスクが高まります。
水銀が健康や環境に与える有害性には世界的にも注目が高まっており、2017年8月16日には水銀の利用や廃棄に関する包括的な規制を定める国際的な条約「水俣条約」が発効されました。
この流れによって、国内では蛍光灯は「水銀使用製品廃棄物」に指定され、法規制にのっとった廃棄や廃棄物処理、リサイクルが義務けられています。また、2023年現在では国内の大半のメーカーが蛍光灯の製造を中止しており、LED電球の製造へと移行しています。
なお、白熱電球やLED電球には水銀は含まれていません。
電球の捨て方5つ
電球の捨て方は次の5つです。
1.不燃ゴミに出す
2.有害ゴミに出す
3.回収ボックス・ステーションに出す
4.家電量販店の回収サービスを利用する
5.不用品回収業者に引き取ってもらう
自治体のゴミ収集や家電量販店の回収サービスは、無料で利用可能です。使用済みの電球は回収されたのちに作業員の手作業で選別され、処理施設を経てガラスや金属、水銀など、資源別にリサイクルされています。
電球の5つの回収方法について、詳しく解説します。
1.不燃ゴミに出す
白熱電球、LED電球、電球型蛍光灯のいずれについても、多くの自治体では不燃ゴミとして収集しています。
自治体によっては普通ゴミや資源ゴミなどに区分されるケースもあるため、自分の住む自治体でのゴミ区分を確認することが欠かせません。曜日や捨てられる時間帯・場所など細かいルールも地域ごとに異なりますが、半数以上の自治体では「収集日の当日朝8時まで」と決められています。
なお、電球を捨てる際には、剝き出しで捨てずに厚紙で包むといったきまりがあるのが一般的です。処分時の注意点については後述しますが、ゴミ区分や捨てる際の方法などは各自治体のルールを確認しましょう。
2.有害ゴミに出す
電球を有害ごみとして出すように決めている自治体もあります。
有害ゴミとは水銀や鉛などの有害物質を含むゴミのことで、蛍光灯や乾電池、ボタン電池、水銀体温計などが挙げられます。自治体によっては有害ゴミの日が定められており、電球型蛍光灯は有害ゴミとして出すよう定めているケースもあります。
たとえば東京都八王子市は電球型蛍光灯を有害ゴミ、LED電球と白熱電球を不燃ゴミと定めており、電球の種類によってゴミ区分が異なる一例です。
3.回収ボックス・ステーションに出す
使えなくなった電球を自治体の回収ボックスやリサイクルステーションに出せる自治体もあります。電球はガラスやアルミなどの金属で作られたリサイクル可能な資源であるため、リサイクル回収を受け付けているのです。
回収ボックスは、市役所や公民館、一部のホームセンターやスーパーマーケットなどに設置されています。回収ボックスに投入するときには電球が割れないよう、箱に入れて出すなどのルールが決められていることがあるので事前に確認すると安心です。
また、リサイクルステーションは自治体の施設内や公共用地などに設けられており、毎日または指定曜日に資源回収を受け付けています。
4.家電量販店の回収サービスを利用する
家電量販店や地域の電気店でも、使用済み電球の回収サービスを行なっている場合があります。店舗内に設置された回収ボックスに投入したり、持ち込みを受け付けていたりと、回収サービスの詳細は店舗ごとに様々です。
たとえば、家電量販店ノジマでは蛍光灯やその他電球を店舗設置の回収ボックスに出せるほか、スタッフに直接引き渡すことも可能です。
京都市のように、蛍光灯の買い替えの際に「蛍光管回収協力店」加盟の電気店で引き取りサービスを利用できる自治体もあります。
ただし、蛍光灯以外の電球は回収サービスの対象外とするケースや、電球の回収サービスを実施していない店舗もあるため、事前の確認が必要です。
5.不用品回収業者に引き取ってもらう
不用品回収業者に電球の引き取りから処分まで任せることもできますが、単純に電球だけを捨てたい方にはコストパフォーマンスが合いません。出張費用だけで3000円以上かかってしまうので、単品では非常に割高になってしまうからです。
照明器具や引っ越しで出た不用品をまとめて捨てたい方には向いている処分方法です。不用品回収業者では照明器具の取り外しから運び出し、処分まですべて請け負ってくれます。さらに自分の好きな日時に来てくれるので自治体の様に決められた日まで電球を持っている必要もありません。
不用品回収業者の利用手順
1.問い合わせ・無料見積もり
ホームページなどから問い合わせて見積もり金額を確認しましょう。
2.日時の予約
金額やサービス内容が問題なければ契約し、予約日と時間帯を決めます。
3.作業とお支払い
当日の回収後に、運び漏れや部屋に傷がついていないかなどを確認してから料金を支払います。
業者選びでは悪徳業者に注意し、激安を売りにしている業者は避けましょう。無料の廃品回収車も、無許可営業のケースが多いため利用しないほうが安心です。
優良な不用品回収業者の選び方|初めてでも失敗しない5つのポイントをプロが解説
電球を捨てるときの注意点
電球を捨てるときの注意点を解説します。次の4点を守らないと収集作業員がケガをしたり、適切なリサイクルができなくなったりするおそれがあるので注意しましょう。
「電球処分時4つの注意点」
1.電球を包んで捨てる
2.他のゴミと混ぜない
3.電球が割れたときの対処法
4.照明器具から外して捨てる
それぞれの注意電を具体的に解説していきます。
1.電球を包んで捨てる
不燃ゴミなどに出すときは、割れないように電球を新聞や厚紙などで包みます。電球購入時や買い替え時の空箱に入れて捨てることも可能です。
電球が割れると収集作業員がケガをしてしまうだけではなく、再資源化できなくなる場合もあるため割れないように配慮しましょう。蛍光灯の場合は割れると水銀が放出され、健康被害や環境汚染にもつながるため十分な注意が必要です。
なお、新聞などで包む際には、「ワレモノ」「ワレモノ危険」などとペンで記載して注意喚起します。自治体によっては、蛍光灯を包む場合は「ワレモノ」ではなく「蛍光灯」と明記するよう定められている場合もあります。
2.他のゴミと混ぜない
ゴミ袋に入れて出す場合には、電球と他のゴミを混ぜないように注意しましょう。袋のなかのゴミにぶつかって電球が割れたり、収集作業員がワレモノだと気づかずに割ってしまったりするおそれがあるためです。
また、電球型蛍光灯と、白熱電球やLED電球は同じゴミ袋に入れてはいけません。
ゴミ収集後に作業員が仕分けするとき、電球を見分けにくくなるため同じゴミ袋にひとまとめにするのは避けましょう。
3.電球が割れたときの対処法
電球型蛍光灯が割れた場合は、すぐに換気をして空気中に放出された水銀を外へ出しましょう。水銀は体内に入ると中枢神経や臓器に悪影響をもたらす有害物質だからです。ただし、電球型蛍光灯に含まれている水銀は微量の無機水銀であるため、健康被害を過度に心配する必要はありません。
換気後はケガをしないよう注意してガラス片を集め、袋にまとめて不燃ゴミに出します。割れた電球で収集作業員がケガをしないよう、剥き出しではなく袋にまとめて安全な状態にすることが大切です。
電球型蛍光灯以外の電球では換気作業は不要なので、袋でまとめて不燃ゴミの日に出しましょう。割れた電球は、回収ボックスに入れられない点にも注意が必要です。
4.照明器具から外して捨てる
電球だけでなく照明器具も捨てたいという人は、照明器具から電球を外して別々に処分しましょう。
照明器具は不燃ゴミや粗大ゴミ、小型家電製品など、自治体の区分に従って処分します。一辺50cm以上など自治体の規定サイズを超える照明器具は、粗大ゴミ扱いとなるケースが多いです。
200~300円程度が粗大ゴミ費用の相場ですが、処分費用やゴミの区分などは各自治体の規定を確認しましょう。
また、人気ブランドの照明器具や新品同様の状態が良いものであれば、リサイクルショップで買い取ってもらえる場合もあります。シャンデリアやシーリングファンのように取り付けが難しい照明器具や、破損個所のあるものは買取対象外となることが多いので、持ち込み前に確認すると安心です。
事業所の電球は自治体のゴミ収集に出せない
オフィスや学校、病院、工場で使用していた電球は事業ゴミ扱いとなるため、自治体のゴミ収集に出すことはできません。事業所で生じたゴミは、産業廃棄物として扱われます。
事業所の電球を処分したい場合には、産業廃棄物処理業者または不用品回収業者に依頼しなければなりません。
事業系ゴミの処分実績が豊富な業者を選び、事前に見積もりを取ることが、信頼できる業者選びのポイントです。
電球の捨て方まとめ
・電球には3種類あり、電球型蛍光灯は有害ごみになる自治体もある
・電球5つの捨て方
1.不燃ゴミに出す
2.有害ゴミに出す
3.回収ボックス・ステーションに出す
4.家電量販店の回収サービスを利用する
5.不用品回収業者に引き取ってもらう
・電球を捨てるときは割れないような配慮が必要
1.厚紙や新聞で包んで捨てる
2.ほかのゴミと混ぜない
3.蛍光灯型電球が割れたら、まずは換気する
4.照明器具と電球は一緒に捨ててはいけない
・事業所の電球は自治体のゴミ収集に出せないので、事業ゴミとして廃棄物処理業者を利用して捨てる
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