電気ケトル7つの捨て方|プロが教える無料処分方法と高く売れるコツ
いらなくなった電気ケトルを処分したいけれど、捨て方が分からず困っていませんか?
・電気ケトルは燃えないゴミで捨てればいいの?
・電気ケトルを捨てるのに、費用はかかるの?
・まだ比較的新しい製品だけれど、中古の電気ケトルは買い取ってもらえる?
このような疑問をお持ちの人に向けて、この記事では電気ケトルを安く簡単に捨てる方法を解説します。お手持ちの電気ケトルを売るコツについても説明するので、参考にしてください。
不要な電気ケトルを、ラクでお得な方法で処分しましょう。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
電気ケトルの7つの捨て方
電気ケトルは、次の7つの方法で捨てることができます。
1.不燃ゴミに出す
2.粗大ゴミに出す
3.ゴミ処理場に持ち込む
4.小型家電回収に出す
5.家電量販店で引き取ってもらう
6.不用品回収業者に依頼する
7.引っ越し業者に回収してもらう
捨てたい電気ケトルの大きさや自分の状況などを踏まえて、無理なく捨てられる方法を選ぶことが大切です。それぞれの処分法について、具体的な手順や注意点などを解説します。
1.不燃ゴミに出す
1辺30cm以下など、自治体の定めた粗大ゴミ基準サイズに満たない電気ケトルは不燃ゴミに出せます。その場合は処分費用がかからず、申し込み手続きなども必要ありません。不燃ゴミの回収日に、電気ケトルをゴミ袋に入れて出しましょう。
ただし、自治体によっては、可燃ゴミや金属資源ゴミなどに出すよう指定されている場合もあります。また、後述するように電気ケトルを小型家電回収扱いとする自治体もあるため、地域のルールを事前に確認しましょう。
<自治体ごとの電気ケトルのゴミ区分>
自治体名 | ゴミ区分 |
東京都品川区 | 30㎝以下は「陶器・ガラス・金属ゴミ」。 30cmを超えると粗大ゴミ。 |
東京都文京区 | 30cm未満は不燃ゴミ。 30cm以上は粗大ゴミ。 |
神奈川県横浜市 | 金属製:30㎝未満は「小さな金属類」。30cm以上は粗大ゴミ プラスチック製:50㎝未満は燃やすゴミ。50cm以上は粗大ゴミ |
神奈川県川崎市 | 金属製:30㎝未満は「小物金属」。30cm以上は粗大ゴミ。 プラスチック製:50㎝未満は普通ゴミ。50cm以上は粗大ゴミ。 |
大阪府大阪市 | 30㎝を超えると粗大ゴミ。それ以下は普通ゴミ。 小型家電回収(自宅回収・回収ボックス)も可。 |
京都府京都市 | 30cm×40cm×40cm以下なら小型家電回収 区役所などの回収ボックスに投入。 超えるサイズは粗大ゴミ。 不燃ゴミなどには出せない。 |
2.粗大ゴミに出す
1辺30cmを越える場合など、自治体の粗大ゴミ基準に該当する電気ケトルは粗大ゴミ扱いとなります。粗大ゴミの費用は自治体ごとに決められており、400円前後が相場です。
粗大ゴミは、以下の手順で申し込みましょう。
粗大ゴミの申し込み手順
1.粗大ゴミ受付窓口に予約申し込みをする
自治体の粗大ゴミ受付窓口に、電話やインターネットで予約を申し込みます。
2.指定のコンビニなどで粗大ゴミ処理券を購入する
粗大ゴミ費用分の「粗大ゴミ処理券」を、指定されたコンビニなどで購入します。
3.粗大ゴミ処理券を電気ケトルに貼り、予約日当日に出す
粗大ゴミ処理券は裏面がシールになっているので、電気ケトルに張り付けて当日に収集場所へ出せば完了です。
粗大ゴミ収集の希望が殺到する年末年始や春の引っ越しシーズンには、なかなか予約を取れずに1か月以上先の日程になってしまうケースもあります。大きな電気ケトルをすぐに捨てたい人は、余裕をもって粗大ゴミ収集の申し込みを行ないましょう。
3.ゴミ処理場に持ち込む
粗大ゴミ扱いとなる大きな電気ケトルを速やかに処分したいなら、自治体のゴミ処理場に持ち込むのもひとつの方法です。
ゴミの受け入れ時間は施設ごとが異なっていますが、平日9時~17時とするケースが多く見られます。一度に持ち込める個数に上限が設けられていたり、持ち込む前に予約が必要だったりする施設もあるため、事前に調べておきましょう。役所の担当窓口や、ホームページから確認が可能です。
多くのゴミ処理場では、料金は従量課金制となっています。これは「10kg100円」のように持ち込んだ粗大ゴミの合計重量から金額を算出する方法で、一般的には戸別収集よりも安価です。
ゴミ処理場への持ち込みは、原則的には自治体居住者本人または家族でなければ禁止とされています。居住地の確認のため、身分証明書の提示を求められるケースもあります。
4.小型家電回収に出す
電気ケトルのゴミ区分を「小型家電」と定めている自治体もあり、その際には小型家電の指定回収日に出します。
小型家電とは電池や電気で動く家電製品のことで、パソコンや電気ケトルなど28種類の品目が小型家電リサイクル法の対象です。これらの小型家電は回収後に解体され、金属資源などを取り出されてリサイクルされています。
小型家電の捨て方は自治体ごとに異なっており、リサイクルステーションに持ち込んだり、小型家電回収ボックスに投入したりするケースが一般的です。回収ボックスに入れる場合は、ボックス投入口のサイズを事前に調べて、電気ケトルが入るか確認しておきましょう。
ただし、小型家電回収の対象品目は自治体ごとに様々で、電気ケトルを小型家電回収ではなく不燃ゴミ扱いとする自治体もあります。
5.家電量販店で引き取ってもらう
一部の家電量販店では、中古の電気ケトルの引き取りサービスを実施しています。新品購入時でなくても、不用な電気ケトルを店舗に持ち込むと有料回収が可能です。故障して動かない製品も、引き取り対象になっています。
店舗によっては引き取りサービスがない場合もあるため、実際に持ち込む前に店舗へ問い合わせておきましょう。
<電気ケトルの引き取りができる家電量販店の例>
家電量販店 | 店舗持ち込み時の回収費用 | 注意点 |
ヤマダ電機 | 要問合せ | 一部地域は対象外。 訪問回収は別料金(要問合せ) |
ケーズデンキ | 550円(税込) | 訪問回収は別料金(要問合せ) |
ヨドバシカメラ | 550円(税込) | 訪問回収は別途2200円加算。 |
ジョーシン | 550円(税込) | 一部店舗は対象外。 持ち込みまたは購入商品配達時に交換引き取り。 |
エディオン | 550円(税込) | サイズ・重量制限あり。 一部店舗は対象外 |
*家庭で使用された電気ケトルが対象。事業所で使った製品は引き取り対象外。
また、ヤマダ電機では電気ケトル以外の小型家電もまとめて処分できるサービスも実施しています。指定の段ボール箱に詰め放題で、店舗に持ち込むと一箱1650円で一括回収してくれます。
6.不用品回収業者に依頼する
「不用になった電気ケトルをすぐ処分したい」、「引っ越しや遺品整理で捨てたい不用品がたくさんある」という人は、不用品回収業者を利用するのがおすすめです。
不用品回収業者は電話一本で予約でき、業者スタッフが家まで来て不用なものをまとめて回収してくれるのでとても便利です。粗大ゴミの戸別収集とは違って予約が取りやすく、最短なら即日回収できる場合もあります。
不用品回収業者に電気ケトル1点だけを回収してもらう場合は、出張費3000円と電気ケトル単品回収費500~1000円の合計で3500~4000円前後の費用かかります。他の処分法より高めになってしまうため、お得に処分するなら他の不用品も一括で回収とまとめて「軽トラ積み放題プラン」などを頼むのがおすすめです。軽トラ積み放題の相場は3~5万円で、単品回収より割安になります。
不用品回収業者の利用方法
1.業者を選んで問い合わせる
住所地を対象エリアとする不用品回収業者を選んでホームページなどから問い合わせます。
2.見積もりに問題なければ、回収予約日・時間帯を決める
回収してほしい品目の種類や数を伝えると見積もりを出してくれるので、問題なければ回収予約をします。
3.当日の回収後に費用を支払う
回収後に、不用品の搬出漏れや作業時に壁を傷つけていないかなどを確認してから料金を支払います。
不用品回収業者のなかには稀に悪徳業者が混在しているため、悪徳業者を避けて優良業者に頼むことが大切です。料金体系が明確で、必要な許可を持つ業者を選びましょう。
ぼったくりの悪徳業者を避けるコツは、こちらのページに詳しく説明しています。
不用品回収業者にぼったくられた5つの事例と返金の可能性
7.引っ越し業者に回収してもらう
引っ越しのタイミングに電気ケトルを処分したいなら、不用品回収サービスを実施している引っ越し業者に頼むのが便利です。一部の引っ越し業者では、リサイクル企業とタイアップして不用品の回収・買取サービスを行なっています。
過半数の引っ越し業者は不用品回収サービスを行なっていませんが、アップル引越センターやトレファク引っ越しでは不用品回収・買取サービスを利用できます。一例として、アップル引越センターでの回収手順を解説します。
<引っ越し業者の不用品回収サービスを利用する方法>
1.引っ越しの見積もり時に不用品回収を申し込む
引っ越しの打ち合わせの際に、不用品回収サービスを頼みたい旨を伝えます。
2.引っ越し当日に不用品の査定を行なう
引っ越しの見積もり時または引っ越し当日に、スタッフが現物査定を行います。
3.引っ越しの料金と合算した額を支払う
引っ越し代金の支払い時に、不用品回収料金も支払います。
状態がよくて比較的新しい人気機種の電気ケトルなら、買い取ってもらえるケースもあります。その場合には引っ越し料金から買取費用を差し引いてもらえるので、節約につながります。
まだ使える電気ケトルなら売れるかも
破損や汚れのない製造後5年未満の電気ケトルであれば、リサイクルショップなどで売却できる可能性があります。手軽にお湯を沸かせる電気ケトルは中古でもニーズが高いため、買い手が見つかりやすいのが特徴です。
1.リサイクルショップで売る
多くのリサイクルショップでは、電気ケトルを積極的に買い取っています。電気ケトルは比較的小さくて持ち運びやすいので、リサイクルショップに持ち込むのも簡単です。
買取価格の相場は500円~2000円程度と低めですが、新品に近い高機能製品なら5000円前後の高額査定になる場合もあります。
ティファールやタイガー魔法瓶、ハリオ、ティファールなど人気メーカーの製品で、傷や汚れのない製造後5年未満の電気ケトルはとくに人気です。本体を掃除して説明書や保証書など付属品をとりそろえ、購入時の箱に入れると高額査定につながります。
2.フリマアプリ、ネットオークションに出品する
製造されてから5年以上経っている、使用感が目立つなどリサイクルショップでは買い取ってもらえない電気ケトルでも、メルカリやヤフオクなどの個人間取引なら売却できる可能性があります。
たとえば、メルカリでは数年使用した中古のティファール製品などでも、2000円前後の価格で出品されており、売買が成立しているケースも多いです。
フリマアプリで電気ケトルを売る方法
1.会員登録をする
メルカリなどのサービスに、氏名や電話番号などの情報を入力して会員登録します。
2.出品価格を設定し、電気ケトルを出品する
商品の説明や写真を掲載し、価格や送料元払い・着払いなどを決めて出品します。
3.買い手が見つかったら梱包・発送する
購入希望者が現れたら、商品を梱包して発送します。
個人間売買のトラブルを避けるため、出品情報は詳しく記載しましょう。劣化している箇所や傷の有無を写真付きで隠さず伝え、納得のうえで購入してもらうことが重要です。型番や年式、付属品の有無も明記しましょう。
3.ほしい人に譲渡する
ジモティーなどのネット掲示板で知り合った第三者や、身近な友人などに電気ケトルを無料で譲り渡すことのもひとつの方法です。使い古した電気ケトルでも、「引っ越し直後だから今すぐ欲しい」「タダなら貰いたい」と考える人もいます。
譲渡するときは電気ケトルの外側・内側ともに可能な限りきれいに掃除して、付属品や説明書を取りそろえるのがマナーです。
ジモティー利用時には、個人情報の漏洩トラブルにも注意が必要です。自分の住所を伏せておきたい場合は、電気ケトルの引き渡し場所を自宅ではなく駅などにして待ち合わせるのが有効です。
電気ケトルを捨てるときの注意点
不用になった電気ケトルの扱いについて、次の2点に注意しましょう。
電気ケトルの寿命と買い替え時
多くのメーカーでは電気ケトルの故障時に使う修理部品の保有期間を生産終了後5年と定められているため、一般的に電気ケトルの寿命は5年といわれています。
そのため、正常に動作する電気ケトルでも、製造後5年以上経った製品はリサイクルショップでは買い取ってもらえません。不用になった電気ケトルは、年式が古くなる前に売却するほうがお得です。
実際には、使用頻度が低いと5年以上使えるケースも見られます。しかし、5年以上使っていてお湯の出が悪いなどの不調が見られたときは、修理ではなく捨てて買い替えるほうが現実的です。
売却・譲渡するなら内部までキレイに
捨てるだけなら汚れた状態でも問題ありませんが、売却したり誰かに譲ったりするなら電気ケトルの内部まできれいに掃除しておきましょう。掃除にしておけば高額査定につながりますし、譲渡する場合には清潔にするのが最低限のマナーといえるからです。
本体内部の軽い汚れは、水ですすいでから乾いたふきんで優しく拭けば落ちます。しつこい汚れがこびりついているときは、クエン酸を使いましょう。無理にこすると内部に傷がつくため、力任せにこすってはいけません。
<クエン酸洗浄のやりかた>
1.水を電気ケトルの満水ラインまで入れます。
2.水1Lに対して、大さじ1杯のクエン酸を入れてください。
3.ふたを閉めて沸騰させてから、1時間程度放置します。
4.お湯を捨ててから、水でしっかりとすすぎましょう。
5.クエン酸の臭いが残っている場合には、水だけを入れて沸騰させてからお湯を捨てます。
電気ケトルに残り水を入れっぱなしにしていると、水道水のなかのミネラルが内側に付着して、汚れや故障の原因になります。普段から1~3か月に一度は、クエン酸洗浄を習慣づけるとよいでしょう。詳細なお手入れ方法を知りたいときは、各製品の説明書を確認することをおすすめします。
電気ケトルの捨て方まとめ
・電気ケトルには以下の7つの捨て方がある
1.不燃ゴミに出す
2.粗大ゴミに出す
3.ゴミ処理場に持ち込む
4.小型家電回収に出す
5.家電量販店で引き取ってもらう
6.不用品回収業者に依頼する
7.引っ越し業者に回収してもらう
処分法 | 処分費用 | 注意点 |
不燃ゴミ | 無料 | 自治体によっては不燃ゴミ扱いでない場合もある |
粗大ゴミ | 400円程度 | 自治体の粗大ゴミサイズを超えるときのみ利用可 |
ゴミ処理場への持ち込み | 100円程度(従量課金制) | 自分で持ち込む手間がかかる |
小型家電回収 | 無料 | 小型家電の対象外とする自治体もある |
家電量販店の引き取り | 550円程度 | サービス実施していない店舗もある |
不用品回収業者の回収 | 単品回収4500~5000円 軽トラ詰み放題プラン3~5万円 |
悪徳業者に注意 |
引っ越し業者の回収 | 要問合せ | 引っ越しのときしか利用できない |
リサイクルショップに売る | 買取価格による | 状態が悪いと買い取り不可になる |
フリマアプリで売る | 買取価格による | 個人間トラブルに注意 |
第三者・知人に譲渡 | 無料 | ネット掲示板を使う場合は個人情報に注意 |
・電気ケトルを無料で手放す方法
1.リサイクルショップで売る
2.フリマアプリやメルカリで売る
3.ほしい人に譲る
・無料で手放せるのは需要がある電気ケトルだけ
・電気ケトルの寿命は5年くらい
・売ったり、譲ったりするなら中身まで掃除するといい
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