冷蔵庫を引き取り処分する4つの業者ー無料で捨てる・買取基準は
5ドア以上の冷蔵庫は引き取り業者を利用することになりますが、冷蔵庫を引き取る業者は家電販売店だけではありません。
選ぶ業者によっては家電リサイクル料金が無料になり、家電販売店を利用した時の半分以下の価格で処分できることもあります。この記事を読むと冷蔵庫を引き取り処分する流れと料金が分かり、損することなく買い替えや処分ができます。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
目次
1.冷蔵庫を引き取りする業者
冷蔵庫を引き取る業者は大きく分けると4つあります。
冷蔵庫の買い替えに伴い、引き取りを希望する場合と、処分だけする場合では料金や手順が違いますので、状況に合った引き取り業者を選びましょう。
ここからは冷蔵庫の引き取りを行う業者を早く、簡単に処分できる順でご紹介します。
1-1.不用品回収業者で冷蔵庫の引き取り処分をする
不用品回収業者とは、家庭や事業所から出た不用品を回収し、リユース・リサイクルを行う業者です。
不用品回収業者の中には回収だけでなく、買取りをしている場合もあり、電話一本で搬出から処分までしてもらえるので便利です。
相場料金
料金の相場は、冷蔵庫の大きさによって異なりますが、おおよそ3000円~20000円程度です。この中にはスタッフの人件費や出張料金など冷蔵庫の処分に必要な料金が含まれています。
2020年11月18日現在、キャッシュレス決済を取り入れている不用品回収業者も増えているため、支払方法が選べます。
不用品回収業者を利用する流れ
1.問い合わせ
まずは自分の住む地域の不用品回収業者を検索し、電話又はメールで問い合わせます。
冷蔵庫1点のみの場合には電話で回収料金を提示してもらえ、訪問見積もりと回収日が同日になることもあります。
引っ越しなどで冷蔵庫以外にも大型家具・家電が3点以上あるときには訪問見積もりで料金が決まるので、日時を決めましょう。
2.見積もり・回収
見積りでは不用品回収業者のスタッフが冷蔵庫の状態やメーカー、品番を直接確認し引き取り料金を提示してくれます。納得のいく料金であれば、そのまま回収作業が開始されます。
3.料金の支払い
回収作業終了後に料金を支払います。基本的に料金は後払いで、作業後に家の壁や床に傷がないか確認してから支払いましょう。
優良な不用品回収業者の選び方
適正価格で正しく冷蔵庫引き取ってくれる不用品回収業者を選ぶ際に注意すべき点は以下の3つです。
・オプションサービスが充実しているか?
・店舗所在地が実在しているのか?
・シンプルで分かりやすく料金提示がされているか?
を確認しましょう。
また、「無料引取」などと表記されている業者は、トラブルに巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。作業料や処分料金など提示されることがありますので、作業開始前に料金の内訳を確認するとトラブル防止につながります。
不用品回収業者の選び方詳細は【不用品回収業者の選び方】をご覧ください。
1-2.買取業者・リサイクルショップに引き取ってもらう
製造から3年未満で正常に動く冷蔵庫の場合には買取り専門業者やリサイクルショップでの出張買取を利用できます。
買取をメインとしているので「引き取り後にそのまま売れる冷蔵庫」が買取りの条件になりますが、壊れて使えなくなってしまった冷蔵庫でも人気のモデルやスペックによっては引き取ってもらえる場合もあります。
無料で引き取ってほしい場合には、年式・モデルなどの情報を添えて問い合わせてみると良いでしょう。
買取価格0円、もしくは買取不可と査定された場合、当日の出張費や搬出費用を支払って有料での引取りを行ってくれる買取業者もあります。
ただし、有料引取りは面倒な手間を省ける分、出張費用や搬出費用に3000円~20000円程度となり、引き取りの場合は不用品回収業者と変わらない料金です。
自身での処分も視野に入れながら、よりメリットが多い処分方法を考えましょう。
買取条件や高く売れる時期は【冷蔵庫の買取は5年以内が最低条件―高く売れる時期とメーカー別査定額―】をご覧ください。
1-3.廃棄物処理業者に引き取ってもらう
一般家庭から出たゴミを引き取ってくれる、一般廃棄物収集運搬業者に依頼することができます。一般廃棄物処理業者に冷蔵庫を引き取ってもらう際には、家電リサイクル券を自身で用意する場合と引き取り時にまとめて支払う場合の2通りあります。
相場料金
料金は家電リサイクル料金と収集運搬料金を合わせた金額で、6000円~10000円程度です。
家電リサイクル料金はメーカーやサイズによって異なりますし、収集運搬料金は一般廃棄物処理業者によって独自に決められています。
【家電リサイクル料金】
冷蔵庫の容量 | 家電リサイクル料金 |
170リットル以下 | 3,740円~5,599円 |
171リットル以上 | 4,730円~5,626円 |
収集運搬料金や支払い方法などは、業者ごとに料金設定が異なるため、問い合わせる際に確認しておきましょう。
引き取りの流れ
家電リサイクル料金を自身で購入するケースでご紹介します。
1. 家電リサイクル券を購入する
事前に、冷蔵庫のメーカー名と、内容量のメモをして、郵便局又はゆうちょ銀行に行きます。窓口で専用の家電リサイクル券(料金郵便局振込方式)をもらい、リサイクル料金を支払います。
2. 収集依頼をする
自分の住む市区町村の「一般廃棄物収集運搬許可業者」を検索し、直接問い合わせます。市役所や区役所で紹介してもらう方法もあります。
収集運搬料金や支払い方法などを確認し、引き取りに来てもらう日時を決めましょう。
3. 引き取り
冷蔵庫の引き取り作業が終了したら、家電リサイクル券と収集運搬料金を渡します。
1-4.家電販売店に引き取ってもらう
家電量販店各社は、家電リサイクル法に基づき、家電のリサイクル回収に応じています。
家電リサイクル法とは、一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
新品の冷蔵庫を購入した場合での引き取りしか行っていない家電量販店もあるため、引き取りのみでも可能な店舗を選びましょう。
相場料金
料金はリサイクル料金と収集運搬料を合わせた金額で、収集運搬料金は店舗ごとに異なります。
【家電リサイクル料金】
冷蔵庫の容量 | 家電リサイクル料金 |
170リットル以下 | 3,740円~5,599円 |
171リットル以上 | 4,730円~5,626円 |
【収集運搬料金】
ヤマダ電機 | エディオン | コジマ電気 | ビックカメラ | ケーズデンキ | |
買い替えの場合 | 1,650円 | 2,200円~2,750円 | 3,740円~ | 1,650円 | 1,650円 |
引き取りのみの場合 | 2,750円 | 2,200円~3,850円 | 4,730円~ | 2,750円 | 1,650円 |
引き取りまでの流れ
1.家電販売店に依頼する
買い替えに伴い冷蔵庫を処分する場合は購入時に引き取りも依頼すると、配送時に入れ替える形で引き取りをしてくれます。
処分のみの場合は購入した家電販売店に引き取り依頼をします。家電リサイクル法により小売店は打った冷蔵庫を引き取る義務がありますが、収集運搬料金や引き取り料金は独自に決められているので、引き取りにかかる費用も聞いておきましょう。
家電リサイクル券は自身で用意する場合と販売店に家電リサイクル料金を支払う場合の2通りあります。販売店によって異なるので事前に確認します。
2.冷蔵庫の引き取りと支払い
引き取りに来てもらう際に冷蔵庫と収集運搬料金、家電リサイクル料金を渡します。家電リサイクル券の排出者控えを渡されるので、廃棄処分が完了するまで保管します。
引き取りから廃棄処分までは1か月から6か月程度かかり、自身が排出した冷蔵庫の状況は一般財団法人 家電製品協会の排出者向け引取り確認から追跡確認ができます。
家電量販店で引き取ってもらう際に気を付けること
店舗ごとに収集運搬料金がことなるため、問い合わせる店舗の料金を把握しておきましょう。
また、発行されたリサイクル券は引き取りの際に必要になるため、大切に保管しておきましょう。万が一紛失してしまった場合は、店舗に問い合わせましょう。店舗にも小売店の控えが残されているので、番号から排出した冷蔵庫の処分状況の追跡が可能です。
冷蔵庫を家から出せない時には引き取り業者を利用することになります。
引き取り業者の詳細は【冷蔵庫を引き取り処分する4つの業者ー無料で捨てる・買取基準は】をご覧ください。
2.引き取り以外の方法で冷蔵庫を処分する
冷蔵庫を引き取り以外で処分する方法もあります。
手間はかかりますが、収集運搬料金や出張料金がかからないので処分費用が安くなります。
ここからは引き取り以外で冷蔵庫を処分する方法を3つ紹介します。
2-1.指定引取場所へ持ち込む
冷蔵庫を決められた指定引取場所へ持ち込む方法があります。
自力で運ぶため、処分にかかる費用は家電リサイクル料金のみなので2000円~3000円程度安く処分することができます。
指定引取場所へ持ち込むまでの流れ
1.郵便局・ゆうちょ銀行で専用の家電リサイクル券(料金郵便局振込方式)をもらい、リサイクル料金を支払います。
家電リサイクル券の書き方は【家電リサイクル券の書き方と書き損じの対処法/郵便局での購入手順】をご覧ください。
2.近くの指定引取場所を調べて、持ち込み予約をします。指定引取場所は平日9:00-17:00しか受け入れていないことが多いです。
3.冷蔵庫とリサイクル券を指定引取場所へ持ち込み、担当者の案内に従って引渡しを行います。
指定引取場所へ持ち込む際の注意点
冷蔵庫を引き渡す際は中身を空にしておきましょう。
指定引取場所内では、大型トラック等が出入りしています。係員の指示等に従い、安全に注意して持ち込みましょう。
2-2.リサイクルショップで持ち込み買取してもらう
製造から5年未満で正常に動く冷蔵庫の場合には買取り専門業者やリサイクルショップでに持ち込み買取りしてもらう方法もあります。出張料金が不要になるので、買取料金から引かれる費用が少なくなり、手元に残るお金が多くなります。
リサイクルショップで持ち込み買取してもらう手順
出張買取を利用する場合はこのページ上部で紹介していますので、ここでは持ち込み買取りの方法をご紹介します。
ファミリータイプの冷蔵庫を店舗へ持ち込むのは困難な為、出張買取サービスのある店舗を選びましょう。
1. まず近くのリサイクルショップに問い合わせ、冷蔵庫の買取ができるかを確認します。製造年数やメーカー名、品番の確認がありますので、すぐに答えられるように調べておくとスムーズです。
買取可能判断されたら持ち込み可能日を確認し、持ち込みましょう。
2. 予約した日時に、冷蔵庫を持ち込み査定してもらいます。査定額に納得が出来れば、その場で買取代金が支払われます。買取時には、身分証明書が必要となるので、事前に用意しておきましょう。
高く売れるコツ
冷蔵庫を掃除するとマイナス査定が減り、高く売れることにつながります。
外側と内側を拭き、トレイ、棚板、給水タンク、パッキンなど、パーツごと丁寧に掃除をしておくと、印象が良くなりマイナスの査定をつけられることが減ります。
また、冷蔵庫は夏に故障しやすく、買い替えの需要が伸びるため、買取のタイミングは6月、7月がおすすめです。
説明書や保証書がないと買取金額が下がることがあるため、一緒に持ち込みましょう。
2-3.オークションやフリマアプリで売る
オークションやフリマアプリで冷蔵庫を販売することができます。
サイトや宅配業者によっては、集荷・梱包・設置までしてもらえるサービスもあるため安心です。
出品時に記載する3つ
1.型番・品番を記載しましょう。製造年月日などが書かれたシールの写真を載せると分かりやすいです。
2.冷蔵庫の外観、サイズ、商品の状態を詳しく記載しましょう。傷汚れなども写真で載せておくと分かりやすいです。
3.購入時期や購入場所、使用期間など、覚えている範囲でいいので正確に記載しておきましょう。
フリマアプリを使用する際に注意すること
大型冷蔵庫の場合は、サイトによって対応していないところもあるため、事前に確認しておきましょう。
偽りの情報や欠点を隠して載せてしまうと、トラブルの原因となるため、正確な情報を載せましょう。
冷蔵庫は粗大ごみで処分ができない理由
冷蔵庫は家電リサイクル法に基づき、リサイクルしなければならず、粗大ゴミには含まれません。
家電4品目が家電リサイクル法によって決められている4つの理由
1.家電4品目で家電製品全体の8割を占めること
2.製品は配達・設置されるので、古いものがそのまま引き取れること
3.フロンなどの有害な化学物質が使われていること
4.鉄や銅などの有用な資源が多く使われていること
などがあげられます。
対象を特定することで、それぞれの特性に応じたきめ細やかな対応が可能になり、効率よくリサイクルできています。
冷蔵庫が冷えない時に確認したい10項目
夏場や室内が暖かくなりすぎたりすると冷蔵庫が冷えなくなる場合があります。
処分を検討する前に、一度確認をしてみましょう。
1. コンセントが正しく入っているか
2. 庫内の温度設定が適切か
3. 詰めすぎていないか
4. 霜が冷蔵庫内についていないか
5. ゴムパッキンが変形していないか
6. 熱いもの・温かいものを冷蔵庫の中に入れていないか
7. 日光が冷蔵庫に当たっていないか
8. 冷蔵庫のドアを頻繁に開け閉めしていないか
9. 冷蔵庫の周りにスペースが空いているか
10.冷蔵庫から異音が聞こえてないか
上記の項目を確認し、原因が判明した場合、家電量販店やメーカーに修理を依頼しましょう。
冷えない理由と対処法は【冷蔵庫が冷えない時の10の原因と対処法ー自分で直す・修理の基準】をご覧ください。
3.冷蔵庫を買い替える際のポイント
家電量販店では、様々な種類の冷蔵庫が販売されています。
選ぶ際の3つのポイントを、簡単にご紹介いたします。
1. 容量・設置スペースを確保する
2. ドアの開き方のタイプや、引き出しの特性を確認
3. 見た目や便利機能を確認する
上記のポイントを参考に、自分の生活に合った冷蔵庫を選びましょう。
買い替え時の詳細は【冷蔵庫には寿命があった!サインを見逃さず安く買い替えるには】をご覧ください。
4.冷蔵庫の引き取りのまとめ
今回は冷蔵庫の引き取りについてまとめました。
買い替えに伴い引き取りしてもらう場合は家電販売店で手続きをするのが最もスムーズな方法ですが、家電リサイクル料金と収集運搬料金がかかります。製造から5年未満で正常に動く冷蔵庫の場合は買取対象になる可能性が高いので、リサイクルショップや買取業者、不用品回収業者に引き取り依頼するのもおすすめです。
冷蔵庫を処分する時は法律と環境を守り、自分に合った方法を選びましょう。
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