ゴミ屋敷の片付けるマインドと費用―片付け業者に依頼すると10万円以上
洋服や空容器、ペットボトルが床に散らばり、足の踏み場がない部屋はゴミ屋敷化が進んでいる状態です。
ゴミ屋敷になる原因は、部屋に住み続けることで片付ける習慣がなくなり、しだいに感覚がマヒして悪臭や害虫などが発生しても無頓着になってしまうためです。一度ゴミ屋敷になってしまった部屋は計画的に片付けを行う必要があります。
本記事では、ゴミ屋敷のレベルに合わせた片付け方法をご紹介します。
記事を読み終えるとゴミ屋敷を片付ける手順が分かり、急な来客にも慌てず招待できるようになります。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
目次
ゴミ屋敷の片付けを成功させるコツ
ゴミ屋敷の片付けを成功させるコツは、ゴミ屋敷から脱出したいという気持ちを持続させることです。ゴミ屋敷になった原因と向き合わないと、片付けの途中であきらめやすくなってしまいます。
まずはゴミ屋敷の片付けを成功させるコツを2つ紹介します。
1.片付いた部屋を想像する
1つ目はゴミが片付いた部屋の状態で何をしたいかを具体的に想像することです。
片付けに挫折する原因は、明確なゴールがなく片付けをしても達成感がないためです。
そのため具体的なゴールを決めることがゴミ屋敷の片付けを成功させる鍵になります。
例えば、「カーテンから心地よい空気が入る光景」、「恋人や友達を招いて自分の家でパーティをする」、「片付いた部屋にソファーを置きたい」など漠然とした願望で構いません。
イメージが沸かない人は、引っ越し当初や汚れる前の部屋を想像するだけでも問題ありません。片付いた部屋を想像することでゴールが明確になります。
2.すぐに片付け始める
2つ目は思い立ったらすぐに行動に移すことです。
人の気持ちが続くのは長くても5時間、短いと10分程度です。
ゴミ屋敷の片付けとなると面倒で大掛かりな作業となるため、少しでも面倒くさいと感じたら必ず後回しにしてしまいます。
行動に移すことに早すぎることはありません。
この記事を読み終えたらすぐに、また読んでる途中の今すぐにでも行動に移し、気持ちが高まっている間に取り掛かります。
小さな行動で構いません。例えば、目の前にあるペットボトルを洗う、ゴミ袋を買いに行く、片付け業者に電話するなど小さな一歩を踏み出すことが大切です。
ゴミ屋敷を自力で片付ける
ゴミ屋敷を自分で片付けると、片付ける大変さや自分の部屋の不衛生さを感じるのでリバウンドしにくくなります。
費用も安く済みますが、自分一人で片付けられるゴミ屋敷のレベルには限界があります。
自分一人でゴミ屋敷を片付ける目安
自分一人でゴミ屋敷を片付ける場合は、1Kまたは戸建ての一室までが限界です。
1Kより広い場合は1部屋につき1人は必要となります。可能であれば、1Kの部屋でも2〜3人で進めた方が、家具の移動もできますし、スピードも速いので望ましいです。
ゴミ屋敷を知られるのは恥ずかしいかもしれませんが、人に頼むことで片付けが効率的に進み、周囲に自分を知ってもらうきっかけにもなります。
ゴミ屋敷は3日以内で片付けることが成功する秘訣です。
片付けに3日以上かかると、生活ごみで荒れてしまい、片付けてもまた汚れていく可能性があるためです。
挫折のリスクがあるためおすすめはしませんが、片付け期間に1ヶ月ほど余裕があるときは1LDK以上の広い部屋でも一人で片付けが可能となります。
これは1ヶ月のあいだに可燃ゴミの収集が8回程度、粗大ごみの収集日が1回あるため、部屋に少しずつ分けてゴミを処分できるからです。
これらを踏まえて自分の環境から一人で片付けられるかを冷静に判断しましょう。
スケジュールとルールの確認
ゴミ屋敷は計画的に片付けないと挫折します。
ゴミ屋敷を片付けると決めたら、まずはスケジュールとルールを確認します。ゴミを集めただけではすぐにゴミ屋敷に戻ってしまいますので、捨てるまでがゴミ屋敷の片付けだと捉えます。
自治体によってゴミ出しのルールが違うため、分別方法や収集日、収集場所を確認しルールに従って捨てる必要があります。24時間ゴミを出せる設備が整えられているマンション以外は、可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミの収集日は別々に設定されています。
自治体によっては一度に出せるゴミの量は決められているため、個数制限がある場合は持ち込み処分をしましょう。
持ち込み処分がおすすめ
ゴミ屋敷の片付けでは可燃ゴミだけで45リットルのゴミ袋が50個以上出ますので、持ち込み処分がおすすめです。
一般的なゴミ処理場の受付時間は9:00~17:00で、事前の持ち込み予約が必要だったり、新型コロナウイルスの影響で持ち込み制限を設けている施設もあるので、事前に確認をします。
自治体で持ち込み処分をするときには、重さによってゴミ処理料金が決まります。100㎏につき500円~1000円程度です。
準備するもの
ゴミ屋敷の片付けは一気に進めないと効率も悪く、やる気がそがれてしまいます。
片付けの途中で足りないものがあると、片付け作業が中断し、集中力が切れ片付けが進みません。
片付けに必要なものはドラッグストアや100円ショップで購入できます。
マスク・メガネ・ゴム手袋
マスク、メガネ、ゴム手袋はゴミ屋敷の片付け作業をスピードを効率的・安全にするアイテムです。作業人数分をセットで揃えます。
ゴミ屋敷の片付けでは大量のハウスダストが舞い、鼻や口を通して体に入れてしまうと、ハウスダストアレルギーを発症する危険が高いです。鼻、口、目をマスクとメガネで覆うことで、ハウスダストアレルギーの発症リスクを抑えられます。
またマスクには食べかすなどの有機物系の匂いを軽減する効果もあります。
片付けには、床に飲みかけのジュースが染み込んでいたり、生乾きの衣類をさわることがあるため、手袋があると不快感を軽減できます。
手袋はゴム製でひじのあたりまでの長いものがおすすめです。
ゴミ袋100枚以上
ゴミ袋を準備する前に自治体指定の袋を確認しましょう。
ゴミ袋は可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミのように自治体で分別されている種類の数だけ必要になります。
ゴミの種類によって枚数の割合は変わりますが、一番使用する可燃ゴミの袋は最低でも80枚以上は用意しておきましょう。
ゴミ袋のサイズは一番大きいもの、素材が選べるならば、割り箸などで穴が開かないように一番分厚いものを用意します。
紐、ガムテープ、はさみ、新聞紙
紐やガムテープ、ハサミは雑誌や毛布、布団をまとめるときに必要になります。
家にある場合でも、足りなくならないように新しいものを準備します。
新聞紙は生ゴミを捨てるときやそのままゴミ袋に捨てるのは恥ずかしい、下着類を包むために使用します。新聞がない時は紙の袋や不透明のビニール袋でも代用できますので、購入する必要はありません。
殺虫剤
ゴミ屋敷には漏れなく害虫が潜んでいるため、殺虫剤は欠かせません。
ゴミの山を片付けが進み、床が見えてくると、ゴキブリやハエからみたこともないような虫やその卵が出てきます。
必ずゴキブリ用の強力なスプレーを1人につき一本用意しておきましょう。
また作業前に燻煙剤タイプを使用する方法もあり、害虫を駆除してから作業にあたれるので効率的です。
しかし、燻煙剤タイプを使用する時には、家電や寝具にはビニール袋をかけるなどの事前準備が必要になりますので、全て処分する場合以外のゴミ屋敷には向いていません。
車両
ゴミ処理施設に持ち込み処分する時には運ぶための車両が必要です。
自家用車はゴミの臭いがつきますし、家と施設を何往復もしないといけなくなるためおすすめしません。
軽トラックやライトバンなどの大量にゴミを載せられる車両をレンタルで借りたほうが効率的に進められます。
ゴミの処分方法の確認
ゴミの処分方法は自治体によって変わるので、自治体のホームページやゴミのガイドブックを使って確認します。持ち込み処分の場合にも分別されていないものは受け付けてもらえないことがあります。
持込処分ができない時には地域のゴミ収集日に出すことになりますので、今後のためにもなります。
ゴミ屋敷を片付ける手順
ゴミ屋敷の片付けは「袋詰め」「仕分け」「搬出」の3工程です。
ゴミ捨ての心構えについて触れた後、それぞれのコツについて紹介します。
感情のスイッチを切る
ゴミ屋敷の片付けをする際に大切なことは、汚い、虫が出てきて気持ち悪い、という感情を無にすることです。仕事と割り切る気持ちを持ちましょう。
①袋詰め
最初は明らかにゴミだと分かるペットボトルや空容器を袋に詰めていきます。
分別を考えてしまうと作業スピードが落ちてしまい効率が悪いため、何も考えずにひたすらゴミ袋に入れていくことが大切です。
いっぱいになった袋はできるだけ部屋の端に置き、分別作業のスペースと搬出作業ルートを確保をします。
②仕分け
ゴミ屋敷の片付けにおいて最も時間がかかる分別・仕分け作業をします。
長年のゴミ屋敷生活で感覚が鈍っているため、捨てる、残す、保留の3択で仕分けをすると失敗します。
保留や後回しを選択肢に入れると、モノを右から左へ移動させる作業にもなりません。
捨てるか残すの2択で考え、残すものは10万円出してでも購入したいものであるかを基準に考えましょう。
特に衣類は判断に迷うものの一つで、「売れるのでは?」という考えがよぎりますが、手間を考えたら捨てたほうが賢明だと言えます。
また写真関係は基本的に処分してしまいましょう。
③搬出
袋詰めと仕分けの作業が完了したら最後に搬出作業を行います。
搬出作業もこまめに行うより、まとめて行ったほうが時間短縮できます。
搬出車両が小さい時は何往復もしなければならなりませんので、時間を考慮し3回程度に分けて搬出する計画を立てます。
自力で片付ける費用
自力で片付けた場合の費用は、だいたい5,000円〜20,000円です。
費用の内訳は主に処分費用、ゴミ袋代、お礼の3つです。
1人で片付けた場合はお礼代がかかりませんが、仕事効率を考えると複数人で片付けをしたほうが、挫折もしないためおすすめです。
ゴミ出しルールに注意
ゴミ屋敷の片付けをする前に注意点についても理解しておきましょう。
一度に出せるゴミには制限があるので、回収日を把握してこまめに出すことが大切です。
そしてマンションや自治体によってゴミ出しのルールが決まっています。
特にゴミ出しの時間は収集当日の7:00〜8:00までと決められており、前日夜に出すことは非常識です。
ゴミ屋敷か正された大量のゴミは臭いもきつく、カラスや野良猫に開けられることがあるからです。また持ち込み処分と粗大ゴミの処分は予約制で申し込みから収集日まで1か月以上時間が空くこともありますので、計画的に行います。
ゴミ屋敷の片付けを片付け業者に任せる
ゴミ屋敷の片付けは業者に任せたほうがいい場合もあります。以下の条件に当てはまる場合は自力で片付けを行うのは困難です。
例えば、「部屋が3DK以上」「庭・ガレージ・離れがある」「車両が用意できない」「片付けする時間がない」場合です。
また水回りが正常に機能しない場合は業者に依頼する基準になります。
片付け業者に頼むと費用はかかりますが、ゴミの分別から回収まで代行してくれるため、時間がない方や手が付けられない状態のゴミ屋敷の場合は価値がある手段です。
ゴミ屋敷片付け業者を選ぶ
まずはゴミ屋敷の片付け業者を選びます。
ゴミ屋敷の片付けをする業者には「不用品回収業者」「遺品整理業者」「ゴミ屋敷片付け専門業者」「便利屋」があります。
ゴミ屋敷の状態や量にもよりますが、ゴミ屋敷の片付けが得意で、車両とスタッフ人数が整っているところから選ぶと経験と知識が豊富なので、最適な料金・作業を提案してくれます。
悪徳業者でないことは最低条件です。片付け業者を自分でネットを使って探したり、知人から紹介してもらう他に、自治体から紹介してもらう方法もあります。自治体では「一般廃棄物処理業者」を紹介してくれるので、悪徳業者である可能性はありませんが、1社しか紹介してくれないことが多いです。
正確な料金が知りたい時には自治体で紹介された業者と自分で探した業者の3社程度から相見積もりをとることが有効です。
依頼から作業までの流れ
1.問い合わせ、訪問見積もり
片付け業者に依頼する場合は、ゴミの量と作業内容から必要なスタッフ人数を決めるため、訪問見積もりが必要となります。
見積時間はだいたい10分から30分程度で、多くの業者が無料で訪問見積りに来てくれます。
相談も無料なので、予算や処分方法、安くする方法を積極的に聞くと、納得できるプランを組んでもらえるます。またオプションとして、消臭・害虫駆除・特殊清掃・ハウスクリーニング・内装工事などのリフォームが付けられる業者もあります。
賃貸物件の場合は、退去費用にハウスクリーニングが含まれていることもあるので、管理会社に確認してから決めた方がよいです。
契約を焦らせるような業者や回収後の廃棄処分方法を明確に答えられない片付け業者は悪徳業者の可能性がありますので、その場で契約してはいけません。
特殊清掃については【特殊清掃と遺品整理・賃貸物件の場合の費用】をご覧ください。
2.作業当日
ゴミ屋敷の片付け作業は8時間以上かかるため、朝一番で作業が開始されます。
具体的な作業内容は自力で行うときと同様にゴミの分別、仕分け、搬出となります。
立ち合いを不要とする片付け業者も多いため、鍵のスペアを事前に渡して、後日返却など作業日に全く顔を合わせないことも可能です。
立ち会わない場合は「ここからここまでは触らないでください」と指示を出すこともできます。サービスの一環としてゴミの搬出が終わったら簡単な掃き掃除もしてくれます。
3.確認、支払い
作業が全部終了したら確認し、作業料金を支払います。
クレジットカードや電子マネーでの支払いに対応している片付け業者も増えています。
作業当日に立ち会わない時は、銀行振込や前払いができる業者もあります。
ゴミ屋敷の片付け事例―女性宅
住宅形態:アパート
間取り:1K
作業人数:2人
作業時間:2時間
ゴミ屋敷清掃費:54,000円
急に妹が入院することになり、荷物をとってきてほしいと言われ妹が住むアパートに行くとゴミ袋や洋服、カバン、ペットボトルなどが散乱している状態でした。入院中に使うパジャマや印鑑、お金をとってきてほしいと頼まれましたが、とても奥へ入れる状態ではありませんでした。
玄関には靴があふれ、お米の袋が破れひどい状態でした。
とりあえず頼まれたものだけをとって、後日片付けようと思いましたが、私も仕事をしているのでゴミ出しができないのでお願いしました。
名古屋市はゴミの分別ルールが厳しいので、私では難しかったので、遺品整理業者を利用しました。生ごみは名古屋市の一般廃棄物収集運搬許可業者の方に引き取っていただきました。
家具家電などの処分をしなかったので、費用の内訳は作業代とスタッフの人件費とのことでした。自分で片付けていたら週末にしかできなかったので1か月以上はかかったと思います。こんな状態にならないように妹の家には数か月に1回様子を見に行こうと思います。
ゴミ屋敷の片付け費用
ゴミ屋敷の片付け費用は広さとゴミの質によって決まるので、同じ部屋の間取りでも50万円以上も変わります。
広い部屋ほどゴミの量が多いので、片付けにかかる時間もスタッフの人数も増えるためです。ゴミ屋敷から出てくるものはリユース・リサイクルができないことが多く、回収されたゴミは処分することになるので、処分費用が半分以上を占めるます。
片付け費用が10万円以内の屋敷
床が見えるワンルーム、1部屋程度のゴミ屋敷の場合は10万円以内に収まることもあります。
例えば、部屋の大きさはワンルーム、または一部屋で、食べ残しや汚物など有機物系のゴミがなく、一目でゴミの分別ができ、1つのゴミ袋に資源ゴミや小型家電、可燃ゴミ、生ごみが混ざっていない軽度のゴミ屋敷です。
10万円以内に収まるゴミ屋敷の片付けは、3時間から4時間で片付けが終わりますし、必要なスタッフの人数は2~3人程度なので人件費がさほどかかりません。
回収に必要な車両は2トントラック1台以内なので、車両費が安いことも10万円以内に抑えられる理由です。
片付け費用が20万円以上のゴミ屋敷
20万円以上費用がかかる、ゴミ屋敷は自力では片付けができない状態です。
例えば、リビングの床が見えず、トイレや洗面など水回りはギリギリ使える状態で、有機物系のゴミも点在している状態です。物をどかすと害虫やカビ、ヘドロのような物質があり、棚や机など家具・家電の回収も必要なワンルーム程度の部屋です。
20万円以上のゴミ屋敷の片付けは、スタッフは5人程度作業しても5時間から8時間程度かかり、2トントラックが2台以上必要なこともあります。
費用の半分以上は車両費、人件費、処分費用が占めます。
片付け費用が50万円以上のゴミ屋敷
50万円以上の片付け費用がかかるゴミ屋敷は、入口から部屋の隅まで全てゴミでおおわれている末期の状態で、作業時間はスタッフ5人で2日工程になることもあります。
家の中はトイレも使えず汚物が点在、作業に支障をきたすほどの悪臭、原状復帰には別途リフォームが必要になります。
50万以上という金額は、1K以上の場合のゴミ屋敷の最低金額です。
片付け費用が100万円以上のゴミ屋敷
100万円以上の片付け費用がかかるゴミ屋敷は、戸建てのすべての部屋や庭、ガレージまでゴミやがらくたで埋め尽くされていて、近隣からも苦情が出るレベルのゴミ屋敷です。
このレベルになるとプロの片付け業者であっても、1日で片付けることは不可能です。
2トントラック8台とスタッフ5人が作業にあたっても3日以上かかるので費用は高くなります。
遺品整理での依頼だと、住人が亡くなっており、依頼人が遺品の内容を把握できていないことが多いです。ゴミ屋敷の中から現金や通帳など貴重品が見つかることもあるので、片付け業者スタッフは慎重に仕分けを行います。
仕分け作業に時間が倍以上かかることから、費用も高くなります。
回収後、家屋を解体する時には家の中を空の状態にしなければなりません。
粗大ゴミや冷蔵庫、洗濯機などリサイクル家電も出てくるので、処分費用もさらに高くなる傾向です。
ゴミ屋敷の掃除
ゴミ屋敷を片付けただけでは快適に過ごせる部屋にはなりません。
数か月、ひどい場合には数年間掃除をしていなかった部屋は、ゴミを捨てた後、隠されていたカビやシミが見つかります。自身で市販の掃除道具、洗剤で取れなかった汚れは、プロに頼むことになります。
準備するもの
掃除機やほうき、雑巾、食器用洗剤、住居用洗剤の4つを揃えるところから始めます。
掃除道具を買っただけで満足しないように、道具を揃えたらすぐに使います。
フローリング
ゴミ屋敷の片付けが終わった後のフローリングにはカビが生えていることがあります。万年床になっていた場合やじゅうたんを敷いていた時によくあることです。住居用洗剤で掃除しても取れない場合は、ハウスクリーニング業者に任せます。
漂白剤を使用すると木が脱色されることがあるので使用してはいけません。
カビがひどくなると、フローリングが腐り、リフォームによる床材の張替えが必要になりますので、自身で原状回復はできません。
壁紙やフローリングは原状回復できる場合とできない場合があります。
ゴミ屋敷に戻らない3つのルール
1度ゴミ屋敷を片付けても、習慣を変えないとまたゴミ屋敷に戻っていきます。
片付けるために費やした時間とお金、労力を無駄にしないよう、3つのことを意識するとゴミ屋敷に戻らなくなります。
1.窓を開けて空気を入れ替える
外の景色を見て新鮮な空気と入れ替えることで、自分の部屋を客観的に眺めることができます。
時間に区切りをつけるためにも、1日1回は外の空気を取り入れることがゴミ屋敷の脱却につながります。
ゴミ屋敷になりやすい人の特徴にカーテンを開けないことがあげられます。
カーテンを開けないと体内時計がリセットされず、生活リズムが乱れるため、メリハリがなくなってしまうのです。
2.衣類・雑誌を買わない
基本的に衣類や雑誌は購入しない習慣をつけます。
雑誌や衣類は迷って購入することが多いため、「もったいない」という気持ちが生まれるから捨てられないのです。
衣類や雑誌は一つ買ったら一つ捨てることを意識し、必要以上に物を持たないことを心がけます。
フリーペーパーやクーポン券付きチラシも同様で、もらってもその場で使わなければすぐに捨てることを意識します。クーポン券割引額は多くても1,000円程度であるため、ゴミ屋敷の片付け費用に比べれば安い損失です。
3.収納を増やさない
衣類や趣味のコレクション雑貨が入らないからという理由で、収納を増やしてはいけません。
収納が増えるほど部屋に物が溜まっていき、把握していないものはゴミになってしまうからです。
特に、女性の場合トレンドの洋服を取り入れたい願望から、洋服を買いすぎてしまうことがあります。
一つの方法として、エアークローゼットなど洋服の定額レンタルサービスを利用する選択肢があります。期限が来たら返却できるので、毎月トレンドを取り入れながらもゴミ屋敷になることを防ぐことができて安心です。
ゴミ屋敷の片付けまとめ
ゴミ屋敷の片付けを成功させるには手順通り、計画的に行うことが大切です。
準備を整えてから作業すると、途中で挫折することなくゴミ屋敷の片付けが進むため、自信にもつながります。
また、自力で片付けた方が費用は抑えられ、ゴミ屋敷の片付けの大変さが分かる分、リバウンドしにくいという特徴があります。
どうしても自分では対処できないゴミ屋敷であれば、一度片付け業者でリセットしてから、気持ちを新たにして、ゴミ屋敷にならない習慣を身に付ける方法もあります。
ゴミ屋敷の解決方法は【ゴミ屋敷のトラブル事例と原因ー住人の共通点・根本的に解決する】をご覧ください。
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