豆知識

不用品回収

いらないタンス10の捨て方|粗大ゴミが運べないときの対処法

・タンスが捨てたいけど、何から始めればいいのかわからない
・そもそもタンスってどうやって捨てるの?
・自分では運び出せないし、周りに頼れる人もいない…

とタンスの処分に困っている方も多いのではないでしょうか?使っていないタンスもいつかは捨て方を決めなければなりません。そのままにしていて、地震で倒れ来ることもあります。

この記事でわかること
・タンスの捨て方と料金
・売れるタンスの種類と料金相場
・手間をかけずにタンスを捨てる方法

記事を読み終えると自分に合ったタンスの捨て方が分かり、すっきりと捨てられるようになります。



【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。

不用品回収

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タンスは運びにくい家具

タンス,捨て方

重量物であり大型家具の代表格ともいえるタンスは、ひとりで運び出すのが困難な家具です。運搬時に腰を痛めたり手足を負傷したりする危険もあり、家の壁などを傷つけてしまう場合もあるので、運び出すには十分な注意が必要です。

とくに、高齢の方やひとり暮らしの女性がタンスを運び出すには、知人や専門業者の力を借りる必要があります。

戸建て住宅の2階にタンスを置いていたり、マンションにエレベーターがなかったりする場合には、階段でタンスを運び出さなければなりません。階段が狭くてタンスの搬出が難しければ、クレーンなどで吊り上げて窓から運び出す作業も必要となります。

自力でタンスを運び出すのは大変だということをあらかじめ押さえておくと、無理のない処分方法を選ぶことができます。

タンスの処分方法10選・買取やリサイクルも

タンス,捨て方

不用になったタンスを手放すには、次にお伝えする10通りの処分法・再利用法があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

粗大ゴミ収集で捨てる

タンス,捨て方

自治体のゴミ収集でタンスを処分する場合には、粗大ゴミとして排出します。自治体ごとに基準が異なるものの、基本的に一辺30㎝を超えるゴミは粗大ゴミとして扱われるからです。

粗大ゴミ収集を申し込むには、自治体の粗大ゴミ受付センターに電話やメールで連絡します。粗大ゴミ受付センターの担当者がタンスの大きさや重量に応じた処分料金を教えてくれるので、収集日を予約します。

コンビニエンスストアなどの指定販売店で処分料金の金額分の粗大ゴミ処理券を購入し、タンスに貼りつけます。予約日当日の朝に指定場所までタンスを運び出せば、作業は完了です。

粗大ゴミ収集は非常に安く処分できるのがメリットですが、重いタンスを自分で運び出さなければならない点には注意が必要です。予約が取りづらく、春の引っ越しシーズンなどは1か月以上待たなければならない場合もあるため、粗大ゴミ収集は計画的に利用する必要があります。

<粗大ゴミ処分費用の目安>
大きさ 料金目安
3段 1000円前後
5段 1500円前後
背丈以上 1500円前後

ゴミ処理施設へ持ち込み処分

自分で車を手配して、タンスを自治体指定のゴミ処理施設に持ち込む方法もあります。処分料金は地域によって異なり、従量課金制の場合と、品目ごとに料金が設定されている場合とに分けられます。一般的には持ち込み処分のほうが粗大ゴミ戸別収集よりも安く処分できることが多く、世田谷区のように持ち込み処分だと戸別収集の半額になる自治体もあります。

持ち込み処分では、インターネットなどでゴミ処理施設の住所地や受付時間を調べて、タンスを自分で処理場まで運搬します。処理場によっては持ち込む前に予約が必要なケースもあるので、事前のルール確認が欠かせません。ゴミ処理場に着いたらスタッフの指示に従ってタンスを引き渡し、処分料金を支払います。

ゴミ処理場に持ち込みをするメリットは、自分の好きなタイミングに安い費用で処分できる点です。しかし、車両の手配や持ち込み作業に手間がかかるため、車両や人手が足りない場合には持ち込み処分は困難といえます。

解体して捨てる

タンス,処分

タンスを細かく解体して可燃ゴミなどとして処分する方法もありますが、あまりおすすめできません。なぜなら、解体には大変な時間と手間がかかり、作業中にケガをするリスクもあるからです。

タンスの構造に精通した方なら15分程度で解体することも可能ですが、家具解体に不慣れな方が解体しようとすると、数時間かかるおそれがあります。

タンスの解体にはハンマーやドライバー、のこぎりやバールなどさまざまな工具が必要です。解体を行うのに十分な作業スペースを確保しなければならず、近所迷惑にならないために騒音への配慮も欠かせません。

また、東京都世田谷区のように、解体後のタンスも粗大ゴミとして扱う自治体もあり、解体しても処分費用を節約できないケースもあるので注意が必要です。解体時の負担や危険性などを考慮すると、タンスの解体処分はおすすめできません。

引っ越し業者の引き取り

タンス,処分

転居のタイミングでタンスを処分したい場合には、引っ越し業者による家具引き取りサービスを活用するのもひとつです。アップル引越センターやサカイ引越センター、日本通運などでは、不要なタンスの引き取りを依頼できる場合があります。

ただし、サービス対象エリアが限られていたり、原則的に粗大ゴミとして出すよう推奨されていたりする場合もあるため、引き取り可否を事前に確認することが欠かせません。引っ越しの見積もりを依頼するときに、不用なタンスの引き取りも頼めるか確認することをおすすめします。

家具販売店の引き取り

新しいタンスと買い替える場合には、新品を購入する家具販売店で引き取りサービスを利用するのが便利です。ニトリや無印良品などでは引き取りサービスを実施しており、条件を満たせば新品の配送時などに不用なタンスを回収してもらうことができます。

家具の引き取りサービスは、商品注文時に店舗販売員に相談するか、ネットストアの商品購入画面で引き取りサービスの利用欄にチェックを入れれば申し込み可能です。

家具販売店 料金目安 引き取り条件
ニトリ 4400円(税込) 購入家具と同数量または同容量のみ。購入家具には、組み立て家具を含まない。
無印良品 3300円(税込) 購入家具と同種かつ同数のみ(サイズ違い可)。
東京インテリア 2000~4000円 購入家具と同等・同数のみ。

リサイクルショップの買取

タンス,処分

状態のよい有名ブランドのタンスやアンティーク品、ベビー用タンスなどはリサイクルショップで買い取ってもらえる場合があります。店舗への持ち込みが困難ならば、出張買取を利用するのが便利です。

ただし、高価買取が期待できるのは、岩谷堂箪笥や北海道民芸家具などの工芸品や、アンティーク品など一部のタンスに限られています。ベビー用タンスなどの子供家具も、比較的需要が高いため買取ってもらえる可能性が高いです。

一般的なホームセンターや家具販売店のタンスは、買値がつきにくいのが実情です。購入してから5年以上経っているタンスは古びてしまうため、買い取ってもらえない可能性が高くなります。
婚礼家具や着物用桐タンスも、現代ではあまり需要がないため買い取りを拒否されやすいです。

ノーブランド品や傷の目立つタンスなどは捨てるほうが現実的ですが、需要のありそうなタンスを持っている方はリサイクルショップでの売却を検討するのもひとつです。

フリマアプリやネットオークションで売る

タンス,処分

リサイクルショップでは買値のつかないようなタンスでも、フリマアプリやネットオークションなど個人間の取引だと買い手が見つかる場合があります。

たとえば、メルカリでは一般的なタンスや着物用桐タンスなどが1万円台~5万円程度の価格帯で出品されており、とくに1万円台の比較的安いタンスを中心として売買が成立しています。タンスのような重量物の出品は配送料金の負担が大きくなりやすいのがネックですが、らくらく家財宅急便などのサービスを利用するとコストカットが可能です。

らくらく家財宅急便

ヤマト運輸のらくらく家財宅急便は家具1点から配送を利用できるサービスで、3辺合計450㎝以下などの条件を満たせば利用できます。スタッフが引き取りから梱包、搬出まですべて行ってくれるので便利です。料金は家財サイズや重量、階段搬出の有無などによって異なり、サービス申し込み時に教えてもらうことができます。

たのメル便

たのメル便はメルカリが提供している配送法です。メルカリを通してヤマト運輸のらくらく家財宅急便を利用するサービスであり、匿名配送で家財を配送できます。

出品時に配送方法で「たのメル便」を選択してタンスの三辺合計サイズなどの諸条件を入力すれば、配送料金を調べることができます。料金を確認したうえで、販売価格を決定できるのがメリットです。

不用品回収業者の引き取り

タンス,処分

不用品回収業者の出張引き取りは、タンスを手軽に処分できる方法です。不用品回収業者によるタンスの引き取り費用は4000~8000円程度が相場となりますが、クレーン車による吊り下げ作業やエレベーターのないマンションでの階段作業などが加わると追加費用も必要です。

不用品回収業者を利用するには、インターネットなどで住所地を対象エリアとする不用品回収業者を選んで申し込みます。不用品の内容や個数などに応じた見積もり金額が提示されるので、金額やサービス内容に納得できれば契約に進みます。なお、複数の不用品を回収してもらう場合などには、訪問見積もりが必要となるケースもあります。

自分の都合に合わせて回収日の予約を行えば、あとは作業当日に業者スタッフの作業を見ているだけなので簡単です。業者スタッフが自宅を訪問し、タンスの搬出から運び出しまですべて行ってくれます。作業後に壁に傷がないかなどを確認してから、料金を支払えば終了です。

支援団体へ寄付する

タンス,処分

タンスの寄付を受け付けている団体にタンスを送って、社会貢献することも可能です。国内では買い手のつかない状態のタンスでも、途上国の人々の暮らしに役立てることができます。例として、ECO Trading不用品回収や一般社団法人もったいないボランティアプロジェクトでは、タンスの寄付を受け付けています。

寄付を受け付けているタンスの種類は団体ごとに異なり、和ダンスは原則不可などの条件が定められている場合もあるので事前の確認が重要です。寄付の方法は団体ごとに異なり、ホームページなどに記載されています。一般的な寄付方法としては、タンスを梱包して送り状を用意し、指定の配送業者に集荷依頼をかけて集荷してもらいます。送料は自己負担です。

リメイクして使う

タンスを捨てずにリメイクして使い続けるのも、ひとつの方法です。リメイク専門の業者に頼んで大型のタンスを別の家具に作り替えてもらう場合には、10万円からの費用がかかります。材料費や作業費のほかに、デザイン費、往復の送料、諸経費などが発生するため、費用はケースバイケースです。正確な費用を知るためには、リメイク専門業者に見積もりを出してもらう必要があります。

専門業者に頼まなくても、タンスにペンキを塗り直したりリメイクシートを貼ったりすれば、DIYでリメイクすることも可能です。大掛かりな改造は技術的に難しいので、印象を変えて楽しむ程度にすることをおすすめします。たとえば、引き出しを抜いてオープン棚にすれば、無理なく簡単にリメイクできます。DIYであれば、必要なものはペンキや材料パーツのみなので数百円~数千円程度の費用で済みます。

タンス処分で後悔しないコツ

タンス,処分

タンスを処分してから「捨てなければよかった……」と後悔しないために、おさえておきたい3つのポイントを解説します。

不用品回収の悪徳業者に注意

不用品回収業者を利用するとき、高額請求や不法投棄を行う悪徳業者を選んでしまうと後悔するので注意が必要です。国民生活センターの報告によると不用品回収に関連した全国の消費生活センターなどへの相談件数は増加傾向にあり、2021年度には2000件を超えたことが明らかになっています。(参考:不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!|独立行政法人国民生活センター)

スピーカーで無料回収を宣伝して巡回している業者は無許可営業の可能性が高いので、利用してはいけません。一般廃棄物収集運搬許可や古物商許可を取得している業者を選ぶと、悪徳業者を避けることにつながります。

また、見積金額が高すぎたり、安すぎたりする業者も避けることをおすすめします。安すぎる業者は、作業当日に高額な追加料金を請求してくる場合もあるので注意が必要です。契約前に複数業者で相見積もりを取ると、良質な業者に出会いやすくなります。

婚礼家具は慎重に

婚礼家具のタンスを処分してしまい、後悔する人もいます。結婚や人生の思い出が詰まったものだからこそ、捨てるべきか慎重に判断しなければなりません。

基本的には、役目を終えて使われなくなった婚礼家具は、置きっぱなしにせず感謝しながら手放すのが理想的といえます。不要な家具で住環境を圧迫するより、処分してすっきりさせたほうが暮らしをスムーズにできるからです。「婚礼家具を捨てるのが忍びない」と感じる場合には、寄付して途上国などで有効活用してもらって社会貢献に生かすのも有効な選択肢といえます。

人生の節目に関わる婚礼家具はなんとなく処分するのではなく、思い出を振り返ってきちんと感謝しながら手放すのが後悔しない秘訣です。

料金だけで決めない

不用なタンスはできるだけ安く捨てたいものですが、安さだけを判断基準にして捨て方を選んで後悔してしまう方もいます。たとえば、タンスを解体して燃えるゴミとして処分するには手間やケガの危険がありますし、粗大ゴミで出すには運び出すときの労力が避けられません。

重量物を自分で搬出するのに不安がある場合や、急いで処分しなければならない場合などには、少し高めの費用がかかるとしても状況に応じた処分法を選ぶ必要があります。ここまでにお伝えした10通りの方法から、無理のないものを選ぶと後悔を避けることができます。

タンスの回収事例

タンス,処分

不用品回収業者によるタンスの回収事例を紹介します。

着物用の桐タンスを3階から搬出

母が介護施設に入所することとなり、母が所有していた着物用桐タンス2竿(さお)を処分することに決めました。エレベーターのないアパートの3階だったので自分で運び出すのはまず無理だと思い、不用品回収業者に依頼しました。

オプションとして1000円の階段作業料金費用が追加になりましたが、スムーズに回収してもらい利用してよかったです。
料金総額:12000円

2階から吊り下げ作業で和ダンスを搬出

2階にある和ダンスの吊り下げ搬出と回収を、不用品回収業者に依頼しました。昔このタンスを部屋に入れるときに窓から搬入してもらったので、処分のときも吊り下げが必要だと考えて不用品回収業者に相談しました。

当日はスタッフ2人ですばやく作業を行ってくれ、1時間程度で済んだので助かっています。和ダンスにひもを結んだり、窓を取り外したりと専門的な作業も手際よく行っていただき、安心感がありました。
料金総額:37000円

婚礼家具を家電と一緒にまとめて処分

タンス,処分

婚礼家具のタンスと冷蔵庫、洗濯機をまとめて処分したかったので、不用品回収業者に相談しました。婚礼タンスは背が高くてそのままだと部屋から搬出できず、業者スタッフ2名が分解して搬出可能なサイズにしてから運び出してくれました。搬出しづらそうな大型家具なのに、スタッフ同士が声を掛け合ってすばやく運び出していたので、感心してしまいました。不要な家具・家電をまとめて処分できたおかげで、家がスッキリしました。
料金総額:28000円

タンスの捨て方まとめ

タンスは粗大ゴミに出す以外にも売ったり、寄付して発展途上国で使ってもらう選択肢もありますが、いずれの場合には室内から搬出作業がネックになります。

不用品回収業者では2階からの運び出しも狭い廊下や階段を通っての運び出しも承っています。タンスを簡単で早く捨てたい方は不用品回収業者に相談してみてはいかがでしょうか。リライフでは相談もお見積もりも無料で行います。

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