スキー板の処分方法|売る方法や注意点もプロが分かりやすく解説
ウィンタースポーツとして代表的なスキー板。
「もう使う予定はないから処分したい」
「スキー板が場所をとるから片づけたい」
とスキー板の処分にお悩みではないでしょうか。
自分の身長よりも高いスキー板は処分が難しいイメージがありますが、方法が分かれば簡単に捨てられます。
処分にあたっての不安や疑問点を解消するために徹底的に解説していきます。
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。
1.粗大ごみで処分
自治体ごとに、自宅近くまでスキー板を収集しにきてくれる「粗大ごみの戸別収集」として捨てる方法があります。
粗大ごみとして捨てる手順や処分費用について説明します。
処分費用
自治体の粗大ごみ収集を利用すると、処分費用がかかります。
自治体によって金額は異なりますが200円~500円ほどで処分が可能です。処分費用は自治体の公式ホームページから確認することができます。
自治体ごとのスキー板処分費用
札幌市 | 200円 |
さいたま市 | 550円 |
新宿区 | 400円 |
名古屋市 | 250円 |
スキー板を粗大ごみで捨てられない自治体もあります。
千葉市ではスキー板を適正処理困難物としており、回収することができません。スキー板を処分する場合、購入店、各メーカーもしくは千葉市が許可した処理業者に依頼するようにと千葉市のホームページに記載されています。
粗大ごみで捨てる手順
1.粗大ごみか確認
お住まいの地域でスキー板が粗大ごみに該当するかを確認します。地域によっては粗大ごみで捨てられないこともあるからです。
2.申し込み
粗大ごみ受付センターに電話もしくはメールで申し込みをします。申し込みから収集まで1週間以上かかることもあるため、引越しなどで急いでいる場合は早めの予約がおすすめです。
3.粗大ごみ処理券を購入
粗大ごみの収集は有料で行われます。支払いは各自治体が発行している「粗大ごみ処理券」を購入することで完了します。申し込み時に案内される料金分の処理券を購入しましょう。
粗大ごみ処理券はスーパーマーケットやコンビニ等で販売されています。
4.搬出当日
申し込み時に案内された日時、指定された搬出場所に粗大ごみを出します。マンションなど集合住宅の場合は搬出場所について管理会社や管理人に確認しましょう。
持ち込みで処分する
直接粗大ごみを処理施設への持込も可能です。施設によっては、重さで料金が決められたり、処理券ではなく現金で支払うこともあります。
2.可燃ごみで処分
木製のスキー板なら可燃ごみで捨てることができます。可燃ごみとして出せるように、粗大ごみの規定サイズより小さく分解する必要があります。分解する手順や注意点について解説します。
スキー板の分解方法
スキー板の分解のために必要な道具は軍手、ペンチ、ノコギリ・カッターです。刃物を扱う作業なので、長袖の衣服を身に着けることで怪我の防止になります。
分解の手順
1.金具を外す
スキー板には金具で出来た部品がついています。板を分解しやすいように外しましょう。
ペンチがあれば楽に金具を外すことができます。
2.木製部分を小さくする
ノコギリを使ってスキー板を分解します。粗大ごみの規定サイズ以下の大きさになるまで切断しましょう。粗大ごみの規定サイズは30cm以下もしくは指定袋に入ることとしている自治体が多いです。
3.木くずを掃除する。
ノコギリを使った後は大量に木くずが出ます。床に落ちた木くずを掃除しましょう。
分解する上での注意点
スキー板の分解作業には注意点もあります。
ノコギリなどの道具がない場合は、道具から揃えなければなりません。結果として処分費用以上のお金がかかることもあります。
分解作業にはスペースのある場所が必要で、作業中に発生する音も大きいです。十分なスペースが確保できない場合や騒音を立てたくない人は、粗大ごみとして出すか不用品回収業者に任せることをおすすめします。
スキー板の分解には力が必要なため、ノコギリの扱いに慣れていない人は分解に時間がかかり怪我を負うリスクが高まります。作業に不安がある方や時間に余裕が無い方は不用品回収業者に依頼した方が時間も身体的にも負担なくスキー板を処分できます。
3.不用品回収業者に依頼
自治体の粗大ごみとして捨てると、収集日が1週間以上も先ということがあります。その場合は不用品回収業者に依頼することをおすすめします。
料金は割高になりますが、手間なく迅速な処分が可能なため急いでいる方にはぴったりの方法です。
回収費用
スキー板を処分するために金額は4,000円が目安です。基本料金3,000円とスキー板1組の処分費用1,000円を合わせた金額です。スキー板の大きさによって料金は変わり、住居の状況(エレベーターが無いなど)によって料金が上乗せされることもあります。
スキー板1組だけを処分するためには割高になるので、スキー板が何組もある、スノーボードやスキーブーツも一緒に処分したいならおすすめの方法です。
支払い方法は現金やクレジットカード支払いが主流ですが、交通系ICやバーコード決済を採用している業者もあるので上手く活用できます。
依頼手順
1.お問い合わせ
以下の問い合わせ方法が一般的です。
●電話
●メール
●公式LINE
担当者と直接話して疑問点を解消したいなら電話での問い合わせを、空いた時間で申し込みを済ませたい場合はメールやLINE問いあわせをおすすめします。
2.見積りと予約
回収してもらいたい品物や大きさを伝えたら、業者から見積額が提示されます。見積額に納得ができたら予約を取りましょう。2社以上の業者に見積額を聞く「相見積もり」を取りたい時は、「相見積もりを取りたいので、依頼する時にまた連絡をします。」と伝えるだけでOKです。
3.回収当日
予約時間は10:00~12:00の間など時間帯に幅があることがほとんどです。到着時間の前には回収スタッフから到着の連絡が入ります。
回収スタッフが部屋の中からスキー板を搬出するため、自分で部屋の外までスキー板を出しておく必要はありません。
悪徳業者に注意
不用品回収業者に依頼する注意点は、悪徳業者を避けることです。悪徳業者とは不要な料金を請求する業者や無許可で回収を行っている違法業者のことをいいます。
「無料回収」とスピーカーで流しながらトラックで街中を走っている業者は高確率で無許可の業者です。違法業者に依頼をすると、業者だけではなく依頼者も罪に問われる場合があるため注意しなければなりません。
2-3社ほど見積をとり料金を比較することで、不当に高額にされている場合は気付くことができます。業者の電話スタッフの対応も目安になります。優良業者の場合、質問をしたときに的確に明瞭な答えが返ってきます。
スキー板を売る・譲る
勝手間もないスキー板や、1~2回しか使わず状態の良いスキー板であれば、捨てずに売る方法もあります。
売れやすいスキー板、高く売るコツについて解説します。
売れやすいスキー板
売れやすいスキー板の特徴として
●販売年から年数が経っていない(1-3年以内が売れやすい)
●有名ブランドである
●新品に近い・使用感がない。
スキー板は流行に左右されやすいため、購入から10年以内のものが限度です。20年くらい前に販売されたスキー板はデザインが古さや見た目の使用感から寿命が低いです。
有名ブランドであれば以下のものが売れやすいです。
売れやすいブランド
・アルペン
・サロモン
・ヨネックス
・バートン
・オガサカ
・ライド
スキー板は売る時期も重要です。冬に入る前の10月~11月くらいが最も需要が高く、買い手がつきやすくなり、高価買取が行われていることもあります。
スポーツ用品の買取専門店
スキー板の買取を希望する時は、スポーツ用品の買取専門店に依頼しましょう。リサイクルショップではスキー板の価値を見てもらえず査定額が下がりやすい傾向にあるからです。
スキー板買取額の相場は大人用が1,000円~3,000円ほど、子ども用が数百円~2,000円です。
スキー用品を専門としているのは『スノーボード』や『A-SPORTS』などです。買取店の中でもウィンタースポーツの買取が得意、シューズの買取が得意などジャンルが異なるので、2-3社ほど見積をとることをおすすめします。写真を撮って送るだけのメール見積りに対応している店舗であれば、上手く活用して時間の節約が可能です。
店頭に直接持ち込む方法以外にも、買取スタッフが自宅まで来てくれる出張買取もあります。出張費や運搬費がかかる場合があるため、あらかじめホームページ等で確かめておくと安心です。
買取店の中には下取りを行っている店舗もあるため、スキー板の買い替えを検討しているなら活用しましょう。
オークション、フリマアプリに出品
オークションやフリマアプリに出品する方法もあります。
フリマアプリでは、自分で好きな金額を設定して出品できることが可能です。交渉次第ではリサイクルショップや買取店に出すよりも高額にあることもあり、2022年9月時点で、メルカリで3,000~10,000円で取引されているのを確認できました。ブランド物や新品のものであれば、20,000円以上で取引された品物もあります。
スキー初心者は費用を抑えるためにネットオークションやフリマアプリを使用することが多く、ノーブランドでも売れる可能性が高いです。ノーブランドでも新品に近い物、状態の良いものの方が買い手がつきやすいので、出品前にはメンテナンスを行います。
金額設定の他に、写真撮影や商品説明、梱包や発送も自分で行います。直接個人間でやり取りをするため、商品の説明が不足しているとクレームに発展することもあります。丁寧なメッセージのやり取りを心がけましょう。
友人や知人に譲渡する
スキー板が欲しいという友人や知人が近くにいるなら、譲ることも1つの方法です。信頼できる相手なので安心でき、フリマアプリを利用する時とは違い、梱包などの手間や送料のためのお金もかかりません。
身近にスキーに興味のある友人はいないが、欲しい人に譲りたいなら『ジモティー』などの掲示板を利用するのがおすすめです。お住まいの地域でスキー板が欲しい人を検索できます。
直接会って品物を手渡しするので、取引をする場所は公園の前といった分かりやすく人通りが多い場所を選びましょう。
スキー板を長持ちさせる
多くのスキー板は木製で出来ており、雪や雨に濡れたままにしておくと錆付きやカビの原因となります。
長く使うためには日々の使い終わってからの手入れとメンテナンスが必要です。
手入れの仕方
スキー板を長持ちさせるために最も重要なことは「水分を乾燥させる」ことです。スキー板が劣化する一番の原因は錆び付きやカビです。
スキー板を使い終えたら、すぐに乾拭きして水分を拭き取りましょう。泥や砂などの汚れが目立つ場合は市販のリムーバーを使うと綺麗に汚れが落とせます。
汚れが落とせたらスキー板を重ねずに立てかけておき、1日~2日間自然乾燥させましょう。直射日光に当たると板が劣化してしまうため、湿気がない日陰を選びます。
完全に乾かすことで、錆び付きやカビを防ぐことができます。
シーズン最後の使用後など、長期保存をする場合には、仕上げにワックスを塗ると長持ちします。
スキー板の保管場所
スキー板は湿度の低い乾いた場所に保管しましょう。スキー板は木製のため、湿度の高い場所に置いておくとカビが生える可能性があるからです。
自宅でスキー板を保管する場所として多いのが以下の3つです。
●クローゼットの中
●納戸・土間
●物置(屋外)
いずれも、直射日光を避けて湿度が低い場所であることがポイントです。1人暮らしで収納スペースがないという場合には、トランクルームを使用する方法もあります。
東京都23区の場合、1畳未満のスペースで3,000円~5,000円が相場です。
スキー板の処分まとめ
<スキー板の処分方法>
・自治体で処分する場合は200円~500円
・千葉市ではスキー板は「適正処理困難物」のため、一般ごみや粗大ごみとして出すことができない。
・スキー板の多くは木製のため、分解して可燃ごみとして捨てることも可能。
・ノコギリを使っての分解作業は、道具の扱いに慣れていない人は避ける方が無難
・不用品回収業者に依頼をすると自治体より料金は割高になるものの、手早く処分が可能。
<スキー板を売る・譲る>
・新品に近いものなど、状態が良いものは買取に出す方法もある。
・リサイクルショップよりも買取専門店に出す方がおすすめ。
・ネットオークションやフリマアプリに出品することもできる。
・金額を自分で設定することができ、買取店よりも高く売れることもある。
<スキー板のお手入れ>
・劣化の原因は雪や雨による錆付き・カビ。
・使用後はタオルで水分を拭き取り、完全に乾燥させる。
<スキー板の保管場所>
・スキー板の保管場所は、①クローゼットの中②納戸・土間③物置(屋外)が多く、直射日光が当たらない日陰を選ぶ
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