【大きさ・素材別】枕の捨て方|パイプ枕もウレタン枕も燃えるゴミ
臭いや汚れ、寝心地が悪くなってきた枕を捨てるときに以下のことが気になりませんか?
枕を捨てるときの悩み
・間違った捨て方でゴミ捨て場に残ってしまったらどうしよう
・買ったものの使わなかった枕をそのまま捨てるのはもったいない
・中身とか出さないといけないの?
枕の捨て方には素材や大きさに合わせた処分ルールが地域ごとに決められています。正しい処分方法をしなかった時には回収してもらえないことも考えられます。
この記事でわかること
・素材にあった枕の捨て方
・大きさにあわせた枕の捨て方
【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子
祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターをする傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけること仕事のやりがいとしています。
燃えるごみで捨てる
枕を燃えるゴミに分類する自治体が半数以上です。
枕の中身にはそば殻や羽毛、綿などの自然素材が使われていることが理由に考えられます。
枕を指定のゴミ袋に入れて、指定日時に指定場所へ出すだけで収集スタッフが回収してくれます。
ただし、大きさや素材によっては粗大ゴミや不燃ごみにとして捨てるように決められていることもあります。
切って、燃えるゴミに捨てる
粗大ごみに分類される大きさの枕や抱き枕でも規定サイズ以内に切断すれば、燃えるゴミとして処分できます。
規定サイズ以内に小さくすることで収集車やゴミ処理場の機械に負担をかけることなく、処分工程を進められるようになるからです。
枕の切断には布専用のはさみやカッターを使用し、自治体ごとに決められている粗大ごみのサイズである30㎝や50㎝以内まで小さく切ります。抱き枕であれば横に5回、縦に2回くらいハサミを入れるので、30分以上かかる作業です。
搬出や回収時にゴミ袋が破れないよう、余裕をもって詰めましょう。
粗大ごみで捨てる
規定サイズを超える大きな枕の粗大ゴミとしての捨て方をご紹介します。自治体により条件は違いますが、1辺が30cmや50cmを超えたり、指定のゴミ袋に入らない大きさの枕は、粗大ゴミになる場合が多いです。
枕を粗大ゴミで捨てる方法には「戸別収集」と「持ち込み処分」2つの手段があります。
戸別収集は自宅や自宅の近くまでゴミを回収に来てくれる処分方法で、持ち込み処分は処理施設に自分で持ち込む処分方法です。
戸別収集
枕を「戸別収集」で処分するための、料金の相場と手順をご紹介します。
戸別収集を利用して枕1点を処分するときの相場は200~300円です。ただし、三郷市の様に枕の処分料金の他に収集手数料として1,000円が必要な自治体もあります。
「戸別収集の手順」
1. 自治体に事前申し込みをする
2. 粗大ゴミ処理券を購入し、捨てる枕に貼り付ける
3. 自治体で指定された日時、場所へ捨てる
粗大ゴミの回収の事前申し込みが不要な自治体もあります。粗大ゴミの処理券の購入先は自治体で決められたスーパーやコンビニです。粗大ゴミに限らず可能な限り、回収日当日の朝、搬出するのがマナーという点も念頭に置いておきましょう。
前日の夜に排出すると持ち去りや放火の可能性もあるからです。
持ち込み処分
枕を「持ち込み処分」するときの料金の相場と手順をご紹介します。
個人での持ち込み処分を受け付けている自治体では地域によって決められたゴミ処理施設で直接持ち込み処分することもできます。ただし、ゴミ処理施設によっては粗大ゴミ以外の受付は行っていないこともあるので、自治体のサイトやゴミの出し方ガイドブックでの確認が必要です。
持ち込み処分の料金は持ち込んだゴミの重量によって決まることが多く、枕1つであれば無料~100円です。
「持ち込み処分の手順」
1. 処分する枕を車に載せ、処分場へ行く
2. 処理施設の受付をする
3. 持ち込んだ不用品の重さを計測する
4. 不用品を引き渡し、料金を清算する
手順は自治体やゴミ処理施設によって多少異なります。粗大ごみの品目によって料金が決まる処理施設では前払いを求められたり、事前の持ち込み予約が必要な自治体もあります。
持ち込み日時は平日9:00-17:00と定められています。年末は混雑が予想される点も注意が必要です。
不燃ごみや資源ごみで捨てる
枕の中身の材質によっては不燃ごみや資源ごみで処分するように決められている自治体もあります。
中身が不燃ごみや資源ごみになる枕であっても、カバーは布製品でできているため燃えるゴミとの分別が必要です。
不燃ごみや資源ごみに分別するように求められやすい「パイプ・ビーズ・ウレタン」の処分方法をご紹介します。
中身がパイプ枕
パイプ枕の中身の素材はプラスチック製なので、不燃ごみや資源ごみとして分別処分するように決めている自治体があります。
カバーを取り外し、パイプは不燃ごみや資源ごみの袋に入れて地域によって決められた収集日時に収集場所へ排出します。
プラスチックの分別は自治体によって様々です。プラスチック全般を燃えるゴミや燃えないゴミに分類する自治体もありますし、プラマークのあるプラスチック製品だけは資源ごみに指定している自治体もあります。
中身がビーズ枕
マイクロビーズが使われている枕も中身を不燃ゴミや資源ゴミにとして分別するように決めている自治体もあります。
ただし、板橋区の様にマイクロビーズ製品の解体や分解を禁止している自治体もみられます。解体を禁止する自治体ではマイクロビーズ製品を処分するときには、ゴミ袋に「マイクロビーズ」と記載することなど処分方法が指定されます。
マイクロビーズは収集車や回収作業中に中身が散らばると静電気によって周辺に貼りついてしまうため、簡単には清掃できません。自治体のルールを確認してから処分しましょう。
低反発枕
低反発枕に使われているウレタン素材も自治体によっては不燃ごみや可燃ごみに分類されます。自治体から個別で指定が見られなければ、燃えるゴミに捨てるのが一般的です。
枕に使用されている軟質ポリウレタンフォームは石油化学製品ですので、燃えるゴミとして捨てるようウレタンフォーム工業会のサイトに記載が見られました。収集車での巻き込みリスクを減らすために小さく裁断してから捨てましょう。
その他に、自治体によって不燃ゴミや資源ゴミとして扱われやすい素材をご紹介します。
・ ラテックス
・ ファイバー
・ポリエステル
枕の処分方法は自治体ごとに違うため、ルールを確認すると安心して捨てることができます。
枕を売って捨てる
処分したい枕が売れる条件に当てはまるときは売却も選択肢の1つですが、買取金額は購入時の5%程度です。
新品未使用の枕や使用頻度の少ない枕であれば、売却できる可能性があります。テンピュールなど人気ブランドの枕で型式の分かるものであれば、値もつきやすいです。
枕を売却するには、主に3つの手段があります。
① フリマアプリやオークションサイトに出品
② リサイクルショップへ持ち込む
③ 買取業者に依頼
枕を売却して処分するという方法もありますが、使用済みの枕は売るのは難しいでしょう。
汚れや臭いがついた枕、形が癖づいている枕は買い手がつきにくいのでゴミとして処分するのが無難です。
不用品回収業者の引き取りサービス
不用品回収業者の引き取りサービス利用して枕を捨てる方法もあります。利用料金は基本料金が3000円、枕1点につき500円~1000円程度です。
自治体の処分と比べて費用はかかりますが、大量の不用品を一括で引き取ってもらえるのが魅力です。
「不用品回収業者を利用するメリット」
・ 電話一つで自宅まで来てもらえる
・ 不用品を一括で引き取ってもらえる
・都合に合わせて作業日程を決められる
業者によっては同時に買取りも行っています。
利用の流れ
不用品回収業者の引き取りサービスを利用する流れをご紹介します。
1. 依頼する業者を選定する
2. 電話やメールで見積りを依頼する
3. 不用品の回収作業をしてもらう
4. 料金を清算する
基本的にはこの4つのステップです。
不用品回収業者を選ぶときは許可や資格を持っていることを確認しましょう。一般家庭から不用品を引き取る際には「一般廃棄物収集運搬許可」または「古物商許可」が必要です。悪徳業者に依頼すると、高額な料金を請求されたり、回収した不用品の不法投棄をされる恐れがあります。
【風水】処分前にやるといいこと
風水の観点から、開運に繋がる枕の処分方法をご紹介します。
風水では毎日体に触れる寝具や枕は自分の体の一部として捉えられているため、捨てる直前まで枕に対して丁寧な取り扱いをすることがよい気を取り入れることにもつながるとされています。
風水で良いとされる枕の処分方法を詳しくご紹介します。
最後に洗濯する
枕本体を捨てる前に感謝を込めて洗うのが風水の観点から推奨されています。
枕は毎日皮脂などの汚れ(=厄)を吸収してくれたものです。洗濯で枕の汚れを洗い流すことは自分自身の厄を落とすという意味にもつながります。
洗濯後はよく乾かすことも重要です。風水において湿気は良くないものとされているからです。
パイプ枕やビーズ枕など洗濯できない素材のときは、天日干しだけでも効果が得られますし、枕カバーを洗うだけでも構いません。
溜まった悪い気を洗い流してから枕を処分することで、運気の低下を防げるようになります。
清め、浄化する
枕を塩や清酒で清め、浄化してから処分することも運気上昇につながります。
塩の特徴である「食物の腐敗を低下させる効果」や「塩が腐らないこと」が清めるアイテムに使われる理由とされています。清酒も同様に防腐効果があることからけがれを落とすものとして、神社や祭りのお供え物として使われています。
枕を清める方法は簡単で、捨てる際にあら塩を一つまみ入れ、清酒を一振りするだけで十分です。
塩は食塩よりも精製されていないあら塩のほうがいいと言われています。海の力を秘めているとされるからです。
枕を綺麗な紙に包んで捨てる・なるべく切り刻まない・他のゴミと一緒にしない、というのも風水的に大切なことです。
枕の買い替え時
枕のへたりやシミ、臭いが気になる場合は買い替えを考えるタイミングです。
寿命を過ぎた枕を使い続けると、寝心地が悪くなる、首が痛む、アレルギーの原因になるなど健康に害を及ぼす可能性があります。
汗や皮脂を毎日吸収した枕の汚れを放置すると、カビやダニの温床になることは避けられません。
快適な睡眠環境を保つための、枕の買い替えサインや、枕を長く使うコツをご紹介いたします。
枕買い替えのサイン
枕の平均寿命は2~3年といわれていますが、素材によって枕の寿命は異なります。
そば殻が1~2年、綿素材や羽根、低反発や高反発枕などのウレタン素材が2~3年、パイプ素材は3~5年が目安です。
購入時は問題が無かったのに、朝起きた時に首・肩にこりや痛みを感じるのは枕の寿命が原因の可能性があります。
汚れが落ちないというのも買い替えのサインです。
買い替え時が分かりにくい枕ですが、使用期間や汚れ、へたりを定期的に確認することで、不具合に気付きやすくなります。
枕を長く使うコツ
清潔を保ち、定期的にメンテナンスを行うことが、枕を長く使うコツです。
枕カバーは最低でも週に一度洗濯を行い、月に一度程度は枕本体のメンテナンスすることも大切です。購入時よりも高さが低くなっているときには、パイプやビーズ、綿を補充し、においが気になるときには枕本体を洗濯します。
ただし、低反発枕の様に水につけると加水分解が起こりボロボロになってしまう種類の枕もあるので洗濯表示を確認しましょう。
一般的に以下の素材は、乾きにくくカビの原因になったり、変形する可能性があるため、洗濯はできない素材です。
・そば殻
・ウレタン
・ビーズ
洗濯ができない枕は、こまめな天日干し・カバーの洗濯・表面の汚れのふき取り・クリーニングに出すだけでも劣化スピードを緩やかにできます。
枕の捨て方まとめ
・枕が燃えるごみで捨てられるが、1辺の長さが30㎝を超える枕は粗大ゴミになることもある
・抱き枕は粗大ごみで捨てるか、切って燃えるごみで捨てる
・パイプ枕は不燃ごみや資源ごみに分類される自治体もある
・新品の枕は枕を売って捨てる方法もある
・不用品回収業者では枕やベッドをまとめて回収してくれる
・処分前に塩や清酒で清めてから捨てるといい
・汚れや臭いが目立ってきたときは枕の買い替え時
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