ヘリンボーン床へのリノベーションで美しい足元を手に入れよう
壁、天井、間取りと並んで部屋の印象を大きく左右するのが「床」です。色、柄、素材様々な種類がある中で、うちのインテリアにはどんなのが合うかと考えたことのある方も多いのではないでしょうか。
近年では、床にフローリングを使うことがほとんどですが、フローリングと言っても木材の色合いや木目の風合い、また張り方で空間の雰囲気は大きく変わってきます。
今回はそんな床の中でも木目がキレイで上品な「ヘリンボーン」についてまとめてみました。おしゃれな方からの指示が高いヘリンボーンの事例など参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
床のリノベーション
床は、範囲が広く傷みも目立ちやすいことからリノベーションを考える際のきっかけとなることも多い箇所です。フローリングと一口に言っても、木材の種類や色味、木材のサイズなど組み合わせる種類が多くありサンプルやカタログを見ただけでは中々決められない方も多いことでしょう。
さらに、木材のサンプルは持ち運びしやすい様小さくカットされているものなどが多く、広い範囲に使った際どのような雰囲気になるのかイメージしにくいという点があります。最近では、実際に施工を行った方の写真などをSNSで確認することが出来るので、実際の部屋のイメージを参考にしやすいですね。
床のリノベーション自体は範囲が広く、細かな処理も多い為施工業者に頼む方が多かった傾向にありましたが、近年ではDIYなどの流行により自分でリフォームする方も増えてきました。しかし、木材の性質によって角を隙間なく綺麗につけるのは業者さんでも神経を使って施工する部分です。
やはり、ご自身でDIYするよりプロにお願いするほうが技術や保証など様々な面で満足度高いと言えるでしょう。また、業者に依頼する際は床暖房や床下収納なども一緒にお願いすることが出来、これによってもリノベーションしてよかった!という感想を持つ方が大幅に増えているようです。
ヘリンボーンへのリノベーション?ヘリンボーンとは一体何だろう
ヘリンボーンとは、木材が山・谷と交互に連続する模様の床です。ヘリンボーンほ直訳するとニシンの骨という意味があり、柄が魚の骨に似ていることが呼び名の由来となっています。高級感や上品さがありながら、カジュアルさも合わせ持っておりどのようなインテリアにもマッチングするから近年とても人気が高い床張りです。
ヘリンボーン床以外のフローリングリノベーション
フローリングには様々な張り型があり、そのひとつひとつが部屋の個性を演出しています。こちらでは何点か代表的な物をご紹介します。
ヘリンボーン床以外のフローリングリノベーション①乱尺張り
一般的に良く使われるのがこの乱尺張りです。乱尺とはフローリング材の長さが一定ではなく、300mm以上の様々な長さのフローリング材を敷き詰めたものです。ひとつひとつの木材のつなぎ目が明確になり、個々の木目が個性を表現するため天然木が持つ雰囲気を引き立てます。
ヘリンボーン床以外のフローリングリノベーション②りゃんこ張り
同じ寸法の物を一定にずらして張るフローリングをりゃんこ張りと呼びます。ずらし方により印象を変えることが出来、木材の長さが一緒なので整然とした雰囲気になるのが特徴です。
ヘリンボーン床以外のフローリングリノベーション③すだれ張り
同じ長さのフローリング材を接合面を揃えて張るのがすだれ張りです。おもに天井によく使用される張りかたですが、あえて床に使うことで部屋全体の奥行感を演出することが出来ます。
ヘリンボーン床へのリノベーション事例をご紹介!
こちらでは実際にヘリボーンを床に利用している方の事例などをまとめてみました。お部屋の雰囲気など、是非参考にしてみてくださいね。
ヘリンボーン床へのリノベーション事例 ①
褪せた色味のヘリボーン床がおしゃれさを演出しています。キッチンから続くヘリボーン柄の模様が奥行感を出していてより広々とした雰囲気となっています。
ヘリンボーン床へのリノベーション事例 ②
こちらも広々空間にヘリボーンを利用しています。普通のフローリングの張り方よりも温かみと上品さを感じることが出来、お子さんが小さいご家庭にも向いていると言えるでしょう。
ヘリンボーン床へのリノベーション事例③
色味をわざとランダムにした個性的なヘリボーン床です。上品で高級感のある今までのヘリボーン床とは一転して、遊び心のあるカジュアルな空間になっています。
ヘリンボーン床へのリノベーション事例④
こちらが施工途中のヘリボーン床です。交互に組み合わせながら張る必要があるので手がかかる分お値段も多少上がりますが、リノベーション後の満足度はとても高くなっており、また、施工された方の中では完成後に来たお客様からの評判も好評のようです。
ヘリンボーン床へのリノベーション事例⑤
こちらは一部分のみの画像になっていますが、美しいヘリボーン柄が芸術作品のようにみえます。このような美しい模様を床一面に敷き詰めることで部屋全体を一つの作品として演出できるのはヘリボーン柄ならではと言えます。
ヘリンボーン床へのリノベーション事例⑥
こちらではトイレの床をヘリボーンにリフォームしています。狭い空間ですが、床に遊び心を持たせるだけでトイレに行くのが楽しみになりそうですね。
ヘリンボーン床へのリノベーション費用
フローリングの張替え費用と言っても、今まで工事をお願いした事が無ければ全く想像もつかないことでしょう。フローリングのリフォーム費用はもともとの材質がなんなのかで大きく変わります。
フローリングでは、もともとの床の上から新しいフローリングを張る場合と張替えをする場合で費用が変わってきます。上張りの方が費用が安く済むことが多いですが、床の位置が底上げされてしまう分段差が出来てしまうのがデメリットです。張替えは少し費用が掛かりますが、下地の傷みがあった場合一緒に直すことが出来、段差無く綺麗に仕上がるので費用面に余裕がある場合は張替えを選ぶことをおすすめします。6畳で防音なしのフローリングの場合、上張りで10万~12万円、張替えで14万円~16万円が目安の値段になってくるでしょう。
その他、床のリノベーション
もちろん床のリノベーションはヘリンボーンのようなフローリングだけではありません。こちらではフローリング以外でよくある床リノベーションの費用を見ていきましょう。
カーペット・クッションフロア
カーペット、クッションフロアは素人でも簡単に剥がすことが出来て張替えをすることが出来るため、張替えは比較的安く済みます。6畳の防音のないフローリングに張り替える場合、10万円前後で施工することが出来ます。
畳
畳からフローリングに変えるにはまず高さをそろえる下地が必要になります。このため費用もすこし上がってくると言えるでしょう。6畳で防音のないフローリングでは、16万~19万円が相場になってくるようです。畳は水分がシミになりやすく、ダニなどの温床になることが多いのでリビングなどの生活空間では少し値段を出してもリフォームしたい方が多いことでしょう。
ヘリンボーン床へのリノベーションで使う木材の材質
ヘリンボーン床の様なフローリングは合板と無垢の2種類に分かれています。合板は、何枚もの木材を合わせ重ねて作られたフローリングです。反対に無垢は一枚の木をそのまま切って出来たフローリングです。
合板と無垢にはそれぞれ特性があります。
ヘリンボーン床へのリノベーションで使う木材の材質①合板フローリング
合板フローリングはまず費用が安いです。さらに傷が付きにくく、汚れにくいというメリットがあります。しかし、自然な風合いは出ないので、床一面合板となってしまうと重たい印象をもたらしてしまいます。
ヘリンボーン床へのリノベーションで使う木材の材質②無垢フローリング
無垢フローリングは費用こそ掛かりますが、天然木なので相手に与える印象が違います。木目は温もりや爽やかさを演出し、部屋全体のグレードをアップさせます。しかし、傷が付きやすく水分で変形してしまう可能性も高いのでメンテナンスは必要となるでしょう。経年の変化や傷までも家族の思い出と思える方にはかなりおすすめの材質と言えます。
ヘリンボーン床へのリノベーションで気持ち新たに新生活
床のリノベーションを検討している方は参考になりましたか?ヘリンボーン柄の雰囲気や構図に興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。床は大きな面積を占めたお部屋にとって大切な部分です。
カジュアル、キレイ目、シンプル、どんなお部屋とも相性がいいヘリンボーンで気分新たな生活を始めてみませんか?