リノベーションの異業種コラボ?!アパレルブランドが魅力とは!
アパレルブランドといえば、衣類を扱うメーカーの商品ごとの特徴やコンセプトでまとめた名称のこと、これが住宅事業のリノベとコラボしているのは、ちょっと不思議な感じがしませんか?ここ数年で、アパレルブランドとリノベーション会社とのコラボが増えてきているのですが、どのような特徴でどのような魅力があるのでしょうか。
住宅事業とは縁のなさそうな異業種、アパレルブランドのリノベーション参入について、詳しく調べてみました。
目次
リノベーションの異業種コラボが大人気! 今なぜリノベーションが注目されるのか
そもそも今なぜリノベーションなのか、注目されるようになったわけを調べてみると、日本においての人生の目標が、みんな同じではなくなったことも関係しているようです。もちろん、人生の目標は人それぞれで、いくつもあるという人もいるかもしれません。でも人生の目標がいくつかあっても、その中で特に大きな目標といえば「住まい」が挙げられるのではないでしょうか。
今のようにモノがあふれていなかった時代の日本では、サラリーマンにとっての大きな目標は「自分の城」を持つことでした。戸建てを新築したり新築の分譲マンションを購入することが、人生の目標であり夢だったのです。しかし、家を持つなら新築でなければいけないと新築にこだわっていた時代を経て、今はライフスタイルの多様化で一番のこだわりが新築ということではなくなってきているようです。
住みたい場所でお気に入りの空間を持ち、好みの家具を置きたいと考える人が増えてきています。そのために家は新築にはこだわらず、古くても手を加えれば十分ということで、リノベーションが脚光を浴びるようになったというわけです。
リノベーションの異業種コラボでも注目されている中古物件のリノベーション
家を持つなら絶対新築でなければ、そう考える人もまだまだ多いです。特に地方では多少不便を感じるような環境であっても、とにかく新築を持つことで一人前だと認められる風潮があるので、中古物件に対して抵抗を感じることが多いようです。
しかし、高齢化に伴い日本人の人口は年々減っているので、当然ながら新に建築される住宅も減少し建てられている住宅が空き家となっていく数は年々増えています。環境が良く住みやすい、終の棲家となる住宅を建てたいと思える理想の土地があったとしても、そこで新築の住宅を望むのは難しいかもしれません。けれども、好立地の中古の空き家を見つけ、手に入れることはそう難しくはないでしょう。
そこで必要になってくるのがリノベーションです。必要不可欠な箇所の補修工事を行うリフォームではなく、自分のライフスタイルに合わせたデザイン・機能を持つ住宅にするための、大規模な改修工事であるリノベーションが注目されるようになったのです。
なぜリノベーションが異業種コラボ?
リノベーションは中古住宅の改修工事を行うこと、再生させることを指します。基本的にはハウスメーカーや工務店、リフォーム会社や設計事務所などに依頼することをイメージするのではないでしょうか。もちろんそういった企業がまずリノベーションを行うようになったのですが、最近では住宅と縁のなさそうな異業種が新規に参入することが増えてきています。
なぜ縁のないリノベーションに注目する企業が増えているのでしょうか?
リノベーションが異業種コラボする理由①新築工事は減ってもリノベーション市場は横ばい
新築住宅の着工戸数は年々減り続けていますが、それとは逆に空き家は増え続けています。新築よりも価格が安い中古住宅が注目され、リノベーションのニーズも高まっていることから、リノベーション市場は今後も横ばい、縮小することがないということで参入する企業も増えているようです。
リノベーションが異業種コラボする理由②差別化して顧客を獲得する
リノベーションはどこを選んでも同じ、似たり寄ったりだと思われては、施工会社も顧客を獲得するのが難しくなります。そこで差別化するために、異業種とのコラボで対抗する企業が増えてきています。
リノベーションが異業種コラボする理由 ③得意な部分を活かしてリノベーションが出来る
例えばアパレルブランドでは、住宅業界のリノベーションに参入し始めたのは、2017年以降からです。その2017年に話題になったコラボが、アパレルの「ユナイテッドアローズ」と住宅リフォーム会社のグローバルベイス。
30代~40代をターゲットに、グローバルベイスが中古物件を調達し、ユナイテッドアローズが内装のデザインと家具を担いスタイルを提案します。他にもリノベに参入したアパレルブランドがいくつかありますが、いずれも知名度が高く人気のブランド。他とは違うという差別化が可能で、デザインや企画はやっぱりおしゃれ!好みのブランドを選べるのも魅力でしょう。
他にもあるリノベーションとアパレルブランドのコラボ、見ていきましょう。
リノベに参入したアパレルブランド
・Ungrid(アングリッド)×cowcamo(カウカモ)
レディスカジュアルのブランドUngrid(アングリッド)と、リノベ住宅を提供するcowcamo(カウカモ)がコラボ。Ungrid(アングリッド)のターゲットは24~28歳だといわれていますが、30代にも愛用者は多いようです。30代ともなるとそろそろ住宅購入を考える世代ですが、そんな30代の共働き夫婦にぴったりの、おしゃれでSNS映えするようなリノベが話題です。
・DIESEL LIVING ×リノベる。
イタリアのライフスタイルブランド「DIESEL LIVING」と、中古マンションのリノベーションサービスでおなじみの「リノベる。」のコラボ。DIESELはデニムとカジュアルファッションでおなじみの、日本でも人気のあるブランドです。そのDIESELのホームコレクションラインがDIESEL LIVINGになります。
・journal standard Furniture × リノべる。
「journal standard Furniture」は流行に踊らされないスタンダードなファッションアイテムでおなじみのブランド。そのjournal standardの提案するファニチャーを扱うのが、journal standard Furniture です。こちらもリノベる。とのコラボで、journal standard Furnitureが間取り・内装に合わせた家具をコーディネートしてくれます。
また、すべてを変えてしまうのではなくニーズに合わせて部分的な改修を行うことも可能で、これまで使ってきた愛着のある家具を、そのまま継続して使うための提案もしてくれます。
リノベーションの異業種コラボの費用は?アパレルブランドを例にしてみると
リノベーションに参入しているアパレルブランドは、どれも知名度バツグン。だからその分費用が高くなるのでは?という不安もあるかもしれません。確かにアパレルブランドとコラボしたリノベーションの施工事例を見ると、「高い!」と感じることもあるでしょう。しかし、そのブランドの名に恥じない仕上がりが期待できるのは間違いないし、自分好みのブランドを選んで、自分だけの理想的な家を手に入れることもできるわけです。
また、新築よりも安く手に入れることができる中古物件をリノベすることで、好立地でも物件自体安く手に入れることができ、新築以上に満足できる家に仕上げることも可能です。コラボのロイヤリティが発生し、その分高くなるのでは?と一般的なリノベを選ぶか、それとも他とは違う特別なリノベにするか、選ぶのはあなたです。
リノベーションの異業種コラボで自分好みのお部屋が簡単に見つかるかも
差別化をはかるための異業種コラボ、そのブランドの世界観を反映したおしゃれな住宅を手に入れることができるでしょう。リノベーションを行ったけれど、結局後悔する点が少なくなかったという、残念な結果になってしまった人も多いといいます。リノベーションを行う会社選びは慎重になることが大切ですが、後悔しないための会社選びのポイントとして、 異業種コラボしたリノベにも注目してみてはいかがでしょうか。