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リノベーション

梁むき出しリノベーションはおしゃれだけどデメリットはある?

天井を広くおしゃれに見せる技術はご存知ですか?多くのご家庭では白い天井に電気とかなどシンプルな作りになっている事がほとんどでしょう。しかし、最近ではあえて梁をむき出しにし、天井をスタイリッシュに見せるお部屋が流行っています。

今回は梁をむき出しにしたリノベーションについてのメリット、デメリット、注意点などをまとめてみました。

リノベーションで梁をむき出しにするとガラッとイメージが変わる

天板を外して梁や天井裏にあった配管などが丸見えの状態にすると、無意味なものをそぎ取ったたようなスッキリとした印象のスペースが生まれます。

この天井むき出しリノベーションは、基本的に鉄筋コンクリートのマンションなどで施工可能なリノベーションとなっています。例えば、中古マンションを購入した際に合わせて、このリノベーション工事を検討してみるのがおすすめです。

一般的に、住宅の天井は2重の構造になっています。コンクリートの天井に下地が組まれ、目に見えている天井が取り付けられているという構造です。梁をむき出しにするリノベーション工事をすると、オシャレなだけではなく、必然的に天井高が上がり、憧れの天井が高い家に住むということも実現できるのです。

梁や天井むき出しにするリノベーションのメリット

梁をむき出しにするリノベーションにはオシャレ空間を手に入れるというだけでなく、いくつかのメリットもあります。

梁や天井むき出しにするリノベーションのメリット①:開放感が得られる

まず一番のメリットとして、天井の開放感を得ることが出来ます。天井の構造体をむき出しにすれば、天井は約20〜30cmは高くなります。天井の高さからくる開放感は思いのほか大きいものです。これは大きなメリットとも言えるでしょう。

梁や天井むき出しにするリノベーションのメリット②:天井の仕上げ材の選択肢が広がる

天井の仕上げ材については、ただの壁紙と同じ素材ではなく塗装や、コンクリートの打ちっ放しなどもかなりオシャレな選択肢です。選択の幅が大きく広がることもメリットとして挙げられるでしょう。

梁や天井むき出しリノベーションのデメリット

メリットがあれば当然デメリットも存在します。こちらでは気になる点をいくつかご紹介していきます。

梁や天井むき出しにするリノベーションのデメリット①:結露が生じることがある

温まった空気は上に上がっていく特性をもっています。コンクリートは断熱性能が低い材質となりますので、冬には部屋の温まった空気が天井表面で冷やされ、結露が生じる事があります。結露が生じてしてしまうと、カビが出来る可能性もぐっと高くなってきます。

特に壁と天井の水分の溜まりやすい時にカビが生じやすくなります。カビは見た目だけでなく、健康面にも弊害を発生させますので対策を取りたい点となります。

梁や天井むき出しにするリノベーションのデメリット②:夏は暑く、冬は寒い家に

天井がむき出しになり、天井高が上がると断熱効果が下がるので部屋の中が夏は暑くなり、冬は寒くなります。天井裏という大きな空気層がなくなるので、夏はコンクリート自体が熱を持ってしまい、中にいる人は直接的に温度を感じるようになってしまうのです。

冬になると、冷えたコンクリートは直に外気の冷たさを伝えます。結果、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすいというデメリットが発生してしまうのです。マンションの場合、最上階は特にその影響を受けると言えるでしょう。

リノベーションで梁や天井をむき出しにするために必要なこと

さて、いざ天井むき出しのリノベーションをしようと思っても何が必要なのか分からないという方がほとんどでしょう。天井板を取り除き、梁や柱、パイプなど構造材をあらわにするためには、まずは天井が二重となっていることが必須条件となってきます。

リノベーション工事を依頼する前に、あらかじめどの程度天井高を上げることができるか、スペースは十分に確保できるのかなど、必ず確認するようにしましょう。 屋根の内側の天井裏スペースは、屋根で受けた太陽熱を一度空気層を通すことで直接熱が伝わらないようにする役割もあるので、断熱計画をすることも大変重要なポイントとなってきます。

梁や天井をむき出しにするために必要な工事とは

天井むき出しリノベーションには、まず天井板の取り外し工事が必要となってきます。次に 天井裏に設置された配線や配管を確認し、むき出しの状態でもあまり目立たないようにしていきます。

梁や天井をむき出しにするリノベーションにかかるおおよその費用

天井の構造や配管、配線の状態、天井の面積によっても大きく変わってきますが、おおよその費用をまとめてみました。

天井板を取り除くだけの場合、約9万円前後で工事する事が出来ます。しかし、木造の場合は高さが大きく変わるケースが多くあります。その場合、天井があった場合の同じ照明器具は使えないということも出てくるので、照明器具自体を変更したり、配線の変更を施す必要が出てきます。そのような大がかりな工事が発生する場合は、約30~50万円前後が相場となってくるでしょう。

おおよその費用は、一戸建てもマンションもあまり違いはありませんが、屋根の状態や構造、大きさによって費用は大きく変化してくるでしょう。是非施工業者へ複数の相見積もりし、費用の目安を立ててみてください。

天井むき出しリノベーションで梁を上手に活用

梁をむき出しにして空間を広々見せるリノベーション、試してみたくなったでしょうか。家の雰囲気を変えたいとお考えの方にはもってこいのリノベーションだと思います。家にいながらオシャレなカフェのような雰囲気を感じて、生活をワンランクアップしてみてはいかがでしょうか。