豆知識

リノベーション

屋根裏リノベーション!デッドスペース活用術と注意点をご紹介

小さいころに見た映画や海外ドラマなど屋根裏スペースを活用したおしゃれな空間はいくつも存在します。ご自宅の屋根裏部屋は有効活用されていますか。今回は「収納スペースが欲しい」「もう一部屋増やせないだろうか?」とお考えのあなたに、屋根裏リノベーションの活用術、注意点などをご紹介していきます

リノベーションでの屋根裏の活用方法

さて、実際にリノベーションを行ったとして、どのような活用方法があるのでしょうか?

屋根裏部屋の使い方として、まず最初に挙げることができるのが、収納スペースやウォークインクローゼットです。普段生活をしている部屋には、荷物が多すぎて物が置ききれず、スペースを十分に確保できなかった場合に非常に便利です。

鯉のぼりや雛人形などの年に数回しか使わないアイテム、スノボ、スキー板、サーフィンの板やゴルフバッグ、テントなどのキャンプ、アウトドア用品などなど、頻繁に出し入れしない物を収納するには、屋根裏収納が適しています。

また、部屋数に余裕がない場合には、自分の寝室や、子供の遊び部屋などに利用することも可能です。屋根の裏側となりますので、どうしても高さに制限がある空間となってしまいますが、子供が利用する部屋や、寝るための場所であれば十分な広さがあるでしょう。

寝室や子供部屋以外にも、書斎や勉強部屋、もしくは自分の趣味部屋のような秘密基地感を出しても面白いですね

日常の生活から離れた空間にもなりますので、読書や勉強、趣味にも集中することができるというメリットもあります。

屋根裏リノベーションの注意点

屋根裏リノベーションには、気を付けなければいけないポイントがありますが、ここでは特に注意したい3つの注意点を記載します。しっかりと対策するようにしましょう。

屋根裏リノベーションの注意点①:そもそも設置できるか

屋根裏リノベーションは天井と屋根の間のスペースを利用して作ります。しかし、リノベーションの条件によっては設置できない可能性もあります。天井高が1.4mを超えるような場合には屋根裏部屋ではなく3階になってしまうので忘れないようにしておきましょう。

また反対に、天井と屋根の高さが低すぎる場合にも、屋根裏収納や屋根裏部屋を設置することも難しくなりますので、こちらも事前の確認が必要です。

さらには、屋根の形状やはしごを置くスペースなども、屋根裏リノベーションをする上で考えるポイントとなってきます。また、はしごではなく階段を付けたいと考えている場合でも、自治体によって禁止されていることもありますので、事前の確認を忘れないようにしましょう。

屋根裏リノベーションの注意点②:サウナ状態にならないか

屋根裏部屋は、家の中でも直接日光が差し込む部屋になります。また、暑さと湿気がこもりやすく、夏場はサウナ状態になってしまう可能性もあるでしょう。使おうと思ったら、暑すぎて使いものにならなかったという状況にならないためにも、暑さ対策は念入りに行っておきたいところです。

特に寝室にするわけでもないし、暑くても平気とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、収納だけが目的だからといって暑さや湿気への対策をしていないと、収納している物をだめにしてしまう可能性があります。また、湿気でカビが生えてしまったりする可能性も十分にあります。

そのような暑さを防ぐためには、屋根断熱などの断熱工事をしておくことをオススメします。また、窓にブラインドやカーテンを設けるなど、調光、遮光へ気を配っておくことも有効です。欲を言えば、エアコンや換気扇の設置もしっかりと行っておけば完璧です。

屋根裏リノベーションの注意点③:安全に収納することができるか

屋根裏は、基本的に階段やはしごで上り下りすることになります。そのため、大きいものや重いものの出し入れが大変となりますので、以下3つの対策をとっておくと後々非常に楽になります。

一つ目は大きなものでも運べるように開口部を大きくとっておきましょう。

二つ目は安全のためにも手すりなどを付けておくと安心です。

三つ目は、滑車などを利用した荷物の出し入れができる荷揚げ具を取り付けることも有効です。 荷物の出し入れのしやすさだけでなく、大きな荷物を落とす、重い荷物でバランスを崩してはしごから転落してしまうなどのリスク回避のためにも安全面はしっかりと考えておきましょう。

屋根裏リノベーションの注意点④:屋根裏も固定資産税の対象になる場合がある

建物の固定資産税はその建物の課税標準額を基に計算されます。課税標準額は再建築価格(その建物を現在の資材価格で立て直した場合にかかる費用)に経年劣化による補正率をかけて計算されますが、再建築価格はその建物の資材をすべて計算するのではありません。単位面積当たりの価格が、天井や床などの部分別に定められています。つまり、床面積が固定資産税の計算に関わってくるということになります。

床面積は屋根裏リノベーションによって変化することもあります。屋根裏として作られた空間は床面積に含まれないよう、建設時から設計されていることがほとんどですがリノベーションによって条件が変わってしまう場合もありますので、十分に注意が必要になってきます。

屋根裏リノベーションの費用相場や工事期間は?

やはりリノベーションで一番悩むところは費用ですよね。簡単に費用面について記載していきましょう。

屋根裏リノベーションは、床の補強や断熱工事など、普通の部屋には必要のない工事が多く含まれます。あまり大きくない屋根裏でもスペースの割に費用が高くなることがほとんどです。他の空間を利用できないか、本当にその収納が必要かなど、しっかり考えてから作るということをまず考えるようにしましょう。

基本的には、屋根裏スペースは家が建設された当時からあるものとなりますが、後から使えるようにするためには当然ながら工事が必要となります。基本的な工事の費用の目安は、6畳程度の広さで20万円前後。オプション工事をどれだけ追加するかによって全体の工事費用は大きく変わります。

換気扇を設置、手すりを付けたりするのはおおよそ2~3万円程度。照明やコンセントなどの電気工事が3万円前後。窓を1か所取り付けで4~5万円はかかるでしょう。断熱工事の相場は50~80万円と高額となりますが、先にも記載した通り、屋根裏は非常に暑くなりやすい場所となりますので、居住スペース、寝室として使うのであれば必ず行うべき工事でしょう。

工事期間に関しては、収納スペースとして使うのか、居住スペースとして使うのかによって変わります。収納スペースとして使う場合は1~2日。居住スペースとして使う場合には3~6日程度はかかるでしょう。オプション工事、断熱工事を行うかによっても工事日数には変動がございますので、余裕のあるスケジュールを確保しておくことも大切です。

リノベーションで屋根裏を活用して住み慣れた家に新たなスペースを

いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した活用方法は、ほんの一握りの紹介でしかありません。あなたの使い方次第で無限に広がっていくのも屋根裏リノベーションの良いところです。

子供部屋としても、自分の趣味部屋としても、あって困るものでは決してありません。理想の生活を送るためにも、ぜひ一度、屋根裏リノベーションをご検討してみてください。