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リノベーション

リノベーションで自宅サロンを開こう!工期などを徹底解説

自宅を改装してお住まいの一部をネイルサロンやエステサロンとして利用するリノベーションが流行しています。また、現役セラピストさんやこれからセラピストを目指す方たちの中には、自宅サロンの開業を目指している方も多いのではないでしょうか。

サロンとして開業できるスキルは持っているけれど、他の場所にサロンを開業するのが難しい場合や、子供の独立を機に自分の夢であるサロンを開業するためにお住まいをリノベーションするなどニーズは様々です。

お住まいを利用することにより、サロン兼自宅ということになるのですが、レンタルサロンや事務所等を借りる家賃がかからない、家の仕事もしながらサロンの仕事もできるといったメリットがあります。

この記事では、お住まいの一部をサロンとして利用する「自宅サロン」についてのリノベーションと工期などについて説明していきます。

自宅サロンとは

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サロンと一口に言っても美容系、健康系、トリートメント系、メンタル系など様々サロンがあり、各種業務に必要な資格・許可等も変わってきます。この記事ではまつ毛エクステサロンの例を参考に説明をしていきます。

自宅サロンとは文字通り「自分の住んでいる家でサロンを開業すること」です。

リノベーションにおいては、業態によって必要な設備が変わるのはもちろんですが、スペースの確保、お客様の動線やリラックスできる雰囲気づくり、自宅を利用する上での注意点などがポイントになってきます。

自宅サロンのリノベーション

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スタッフ1人、お客様1人で プライベートな空間です。 お客様の多くは、日頃の色々なコトを沢山お話しして帰られます。 しゃべれるアイラッシュサロン。 結構珍しいみたいです。 #アイラッシュ #アイラッシュサロン #マツエク #マツエクサロン #自宅サロン #自宅サロンマツエク #自宅サロン開業 #eyelash #eyelashsalon #富山 #富山県 #砺波 #南砺市 #小矢部 #砺波市 #富山ママ #隠れ家サロン #シングルラッシュ #癒し #アイリスト #オープン #開業 #おうちサロン #砺波大人マツエク#長持ちエクステ #大人サロン #砺波マツエク #プライベートサロン#tonami #bellelineeyelash

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ここからは、お住まいにサロンを開業する上でリノベーションの観点から大切なことを説明していきます。お客様がいらっしゃる場所になるので、単なる自宅のリノベーションとは違い様々なことを検討しなくてはなりません。自宅サロンを開業するニーズがある方はよく考えましょう。

ここでは、自分の好みよりもお客様にリラックスして通っていただけるような空間を目指すようにした方が良いでしょう。

スペースの確保

サロンを開業する場合には、資格はもちろんのこと、申請や保健所などへの届出が必要になります。

その際に、例えばまつ毛エクステサロンの場合、施術場所とお客様の待合スペースの合計で、最低限13平米(=3.93坪=7.85畳に相当)を確保する必要があります。

自宅の一部をサロンにリノベーションする際には、そのような保健所の条件等もしっかりと確認し、施工業者と話し合って工事計画を進める必要があります。

そのほかにも同様のまつ毛エクステサロンの例の場合、シャンプーユニットを設置するスペースや閉鎖された空間ではまつげエクステサロンは開業出来ないので、施術場所に窓または換気扇が必要です。

ご自宅の水回りや換気のシステムを少し改造しなければならない場合も多々あるので、どのようなサロンを開業するにしてもしっかりと要件を確認しておくことをオススメします。

もちろんその要件を元にリノベーション業者と話し合いを持って進めていくことが重要です。

「リノベーションしたのはいいけれど、保健所の許可が下りずに美容所登録ができなかった。」というようなことが起こらないようにしたいですね。

お客様の動線

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お客様の導線は自宅をサロンとして使っている人にとってよく考える必要があるポイントです。

自宅の一階は住居スペース、二階をサロンに使用している場合などは、玄関を2つ設置すれば良いだけなのですが、それ以外のケースについては、生活空間である住居とお客様が施術を受けるサロンについて交わらないようにするために、共用スペースのことも考えてリノベーションの計画を立てなければなりません。

家族に鉢合わせたりするサロンは経営者と仲が良ければ話は別ですが、大抵の場合、マイナスなイメージを持たれてしまうかもしれません。場合によっては新しい廊下や玄関の設置をするなどの対応が必要になります。

自宅サロンは特にお客様が来店→施術→会計される際にストレスなく動けるような動線を考えてあげることが大切です。

自宅サロンの特性上、リノベーションの力を借りて、お店に生活感を残さないようにする工夫は必要ですね。

サロンの内装インテリア

またサロンに来店されるお客様の事も考えると、内装やインテリアにも気を使わなければなりません。前述の通り、自分の好みではなく、お客様が落ち着いてくつろいでいただけるように、インテリアや内装を組み立てる必要があります。

業務の許可に関わることで言えば、美容系のサロンの場合床材は、絨毯や畳など水が浸透する素材は使用不可な場合が多く、「床及び腰板にはコンクリート、タイル、リノリューム又は板等の不浸透性材料を使用すること」等の決まりがあります。

こちらもリノベーション業者や美容サロンメーカーとの話し合いを多く持って内容を検討していくのが望ましいです。

自宅サロンのリノベーションの工期はどれくらい

ここからは自宅サロンのリノベーションの工期について説明していきます。

ネイルサロンなど省スペースで開業できるものからエステサロンなど比較的広いスペースがリノベーションで必要になるものなど様々ですが、おおよそ0.5ヶ月から1.5ヶ月程度あれば工事は終わります。

水回りの設備や、スペースの確保のためのリノベーションが必要になる場合についても、家の全てを改修するわけではないので、そこまで長くの工期はかかりませんが何点か注意しておくべきポイントがあります。

まず、サロンによっては美容機器や専門の設備が必要になるので、その搬入や設置に時間がかかる場合があります。さらに、上記の目安は実際に施術を開始できるようになるための目安ではありません。

サロンを開設するためには、許可が必要なものについては保健所等に許可をとり、美容所登録しなければならないので、準備期間〜実際に開店できるまでと考えると3ヶ月を超える程度は時間の余裕を持って期間を定めておきましょう。

自宅サロンのリノベーションの費用はどれくらい

自宅サロンのリノベーションの費用は、様々なサロンの種類にもよりますが、80万円前後です。
リノベーションの工事の内容によって上限する場合もありますが、上記まつ毛エクステサロンの場合にはおおよそ改装費は90万円程度が一般的なようです。

しかしながらこの改装費はサロンのスペースを確保して、サロンについてのみの費用なので、そのほかに廊下や玄関等にリノベーションが必要な場合はもう少し予算が必要です。

また、開業をするためにはそれに加えて、インテリアの費用、広告宣伝費、材料費や運転資金なども必要になってきますので、リノベーション業者などと相談して見積もりを出してもらうようにしましょう。

ご自宅でサロンを開業するために

ご自宅でサロンを開業するためのリノベーションについて説明してきました。しかし、「場所」も重要ですが、手続きや資格、美容所登録等の手続きも開業するためには必要です。

スケルトンリノベーションやフルリノベーションと比較すると、自宅にサロンを作るだけであれば、しっかりと下準備をして、リノベーション業者とも打ち合わせをすれば、工期自体はさほど長くはありません。

「サロンとして開業できるスキルは持っているけれど、子育てに忙しかった。」
「レンタルサロン等が近隣にないので、他の場所にサロンを開業するのが難しい。」

という方はお住まいをリノベーションしてサロンを開業してみてはいかがでしょうか。