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リノベーション

狭い子供部屋をリノベーションしよう!リノベーションのポイントや仮住まいなど徹底解説

子育て世代がリノベーションする際に考えねばならないのは、「子供部屋」のことです。子供がすでに独り立ちしており、夫婦で暮らしているのであればより自由なリノベーション計画を立てられますが、子供部屋が必須の場合には、まだまだ子供優先でリノベーションせねばならないでしょう。

では、子供部屋のリノベーションはどのように対処すればいいのか、その解決策を解説します。

狭い子供部屋もリノベーションで解決

まずは、リノベーションとリフォームにどのような差があるのか知っておくべきです。

リフォームは家の一部を改修するのに対し、リノベーションは家の大部分を改修するものになっています。つまり、リノベーションとはリフォームの大規模版です。

最近では、業界でもリノベーションとリフォームを明確に分けて利用されていないことが増え、大規模な家の改修工事も「リフォーム」と呼んでいることは少なくありません。しかし、言葉の上ではリノベーションとリフォームには明確な差があるため、リノベーションを依頼したいのであれば、注意も必要となります。

依頼する業者が「リフォーム」と呼んでいるだけで、実際にはリノベーションされるのか、それとも本当に「リフォーム規模」しか施工されないのか、下調べは欠かせないものです。

狭い子供部屋でもリノベーションで作り変えることが出来る

子供部屋が現在存在しておらずとも、あとから子供部屋をリノベーションで作ることもできます。

例えば、入居当初は子供がいなかった、また子供が小さかったのに、子供が大きくなり子供部屋がほしくなっても、リノベーションすれば引っ越しや建て直しだけが子供部屋を手に入れる手段とはならないということです。

ほかにも、子供が増えて4畳の子供部屋だと狭すぎる、という場合にも、リノベーションをすれば、最適な子供部屋を作ることができます。

確かに、引っ越しや建て直しも解決策となりますが、リノベーションでも十分に子供部屋を確保する解決策になるということです。引っ越しや建て直しよりも費用が抑えられるリノベーションは、子供部屋をあとから作る際には最適な解決策と言えるでしょう。

狭い子供部屋のリノベーションポイント

子供部屋をリノベーションする際には、押さえるべきポイントを押さえておかないと、満足いくリノベーションになりづらくなってしまいます。

ここでは、子育て世代必見の、子供部屋をリノベーションするポイントを解説します。

狭い子供部屋のリノベーションポイント①壁紙の上 に保護シートを貼っておく 

子供が小さなうち目が離すことが出来ません。広い空間と違い、狭い空間であれば子供を目の付く場所に置いておくことはできます壁紙に落書きをしてしまったり、そこら中にシールを貼ってしまったりと壁が遊び道具になってしまうことも多くあります。また、新品の壁紙が傷んでしまうことも少なくありません。そのため、壁紙の上に保護シートを貼り、直接壁紙が傷まないようにしておくといいでしょう。

また最近では、落書きしてしまっても汚れが落ちやすい壁紙が販売されているので、子供部屋は割高でも、そのような特殊な壁紙で汚れを防止しておくのもひとつの手です。

子供部屋だと、親の目から隠れてしまうことが増えるため、先手を打って壁紙が汚くならないようにしておくのがリノベーションのポイントとなります。

狭い子供部屋のリノベーションポイント②照明は500ルクス以上のものを選ぶ

リノベーションする子供部屋の照明器具を選ぶ際には、500ルクス~1,000ルクス程度になるものを選ぶのが読書や勉強をするのに最適です。広さにもよりますが、一般的な蛍光灯であれば90W程度が目安になります。

広いリビングなどは大きな窓が採光の手助けをすることもありますが、狭い部屋は昼間でも暗くなってしまいがちです。また、LED電球や蛍光灯の場合は、電灯直下は明るいですが、高い天井であったり広い部屋に電灯が1つだけだったりといった場合、同じワット数の一般的な蛍光灯よりも暗く感じてしまう特性があるため、リノベーション時にLED電球を選ぶ際には注意が必要になります。

子供部屋全体が500ルクス以上になるよう配慮しながら、リノベーション時の設計と導入する照明器具を選ぶことが大切です。ただし、1,000ルクスを超えるほど明るくなってしまうと、今度は明るすぎになってしまうため、リノベーション業者とよく相談することも大切と言えます。

狭い子供部屋のリノベーションポイント③収納スペースは大きめにする

園児のころと高校生になったころでは、洋服をしまう収納スペースも必要なサイズが大きな差が生まれます。子供が成長すればするほど収納スペースを取りやすいので、子供部屋をリノベーションする際には、狭い空間であっても収納スペースを大きめにするといいでしょう。

いまはよくても、成長してから自然と物があふれてゴミ屋敷のようになってしまう子供部屋は、お世辞にもいいリノベーションができたとは言えません。子供の成長は早いですので、先を見据えて収納スペースは大きめにしておくべきなのです。

狭い空間ならではの床下収納術や、壁面をうまく使った収納などがおすすめです。収納スペースは子供に「片づけ」を覚えさせるためにも必要な設備です。小さすぎて、成長してから使い物にならないようなサイズにならないよう、考慮して設計するのがポイントです。

狭い子供部屋のリノベーションポイント④勉強机を部屋の角に置けるようにする

子供が集中して勉強できるようにするため最適な勉強机の場所は、部屋の角です。リノベーション時に、部屋の角へ勉強机が置けないような設計にしてしまうと、集中力がそがれやすくなってしまいます。

例えば、子供が2人の場合、部屋の北に窓、東の両角に2人の勉強机、南にドア、西にベッドや収納スペースといった配置にすることができます。このようにしておけば、目に入ってしまう外の景色に惑わされることも、おもちゃに惑わされることもなくなり、集中して勉強がしやすくなるでしょう。

また、ドアを机の背後に設置してしまうと、部屋の角に勉強机を置いても、背後が気になって気が散ってしまいます。上記例のように、勉強机の背面にドアが来ないような設計をするのが、子供部屋をリノベーションする際のポイントです。

狭い子供部屋をリノベーションする際やらない方がいいこと

ここまでは、子供部屋のリノベーションで推奨される策を解説してきましたが、逆にやらない方がいいことはなんでしょう。

ここからは、子供部屋のリノベーションで、やらない方がいいことを解説します。

狭い子供部屋をリノベーションする際やらない方がいいこと①子供部屋をリビングスペースなどと一体化させる

狭いからと言って子供部屋を独立させず、リビングスペースなどと一体化させることは避けましょう。

自分の部屋を持てた子供は、「自分の身の回りのことは自分でやる」習慣を身につけやすくなります。ですが、親の目が届きやすいリビングスペースなどと一体化させてしまい、親任せにできてしまう環境だと、子供部屋としてのスペースの意味が薄れてしまいます。

そのため、高級感にあふれた内装にする必要はありませんが、寝室や客間のように、「個別の部屋」として設計しないと、自分のことを自分でできない子供に育ってしまいやすくなるでしょう。

狭い子供部屋をリノベーションする際やらない方がいいこと②子供の意見をまったく聞き入れない

子供部屋は子供が使う部屋なのに、狭い空間をうまく使いたいからとリノベーションでどのような形をイメージするのか、まったく子供の意見を聞き入れないのは避けましょう。

自分の主張に聞く耳を持ってもらえず、親が押しつけて子供部屋を持たせたところで、子供はいっとき新しい部屋になり満足しても、しばらくすれば不満がつのります。すべて子供の意見通りにリノベーションする必要はありませんが、「どんな部屋がほしいの?」と、それとなく子供部屋に対するリノベーションのイメージを聞き出すのが得策です。

もちろん、子供の意見がどうしてもムリなものであれば、「スペースが限られているからムリなんだよ」とわかりやすく説明をしてあげないと、子供は自分の意見を聞き入れてもらえなかったと思ってしまうため、話を聞いても意味がなくなってしまいます。

狭い子供部屋をリノベーションする際やらない方がいいこと③子供部屋を狭くしすぎない

子供部屋はリノベーション時に、小さく設計しすぎるのは避けましょう。目安としては、6畳以上あると使いやすくなります。その理由として子供は成長していくからです。小さいころは広いスペースがムダに感じるかもしれませんが、成人近くになるにつれてより広いスペースがなければ不便になってしまいます。

子供のために工夫を凝らして、狭い中にも子供の空間を作ってあげたいのは親心ですが、あまり狭すぎる子供部屋を作ってしまうと後々もう一度リノベーションが必要になったり、引っ越しが必要になったりと費用が二重でかかってしまう事もあります。

狭い子供部屋をリノベーションする時の仮住まい事情

さて、子供部屋のリノベーションを行っている際に、仮住まいはどうすればいいのでしょうか。

リノベーションを行う際に見落としがちな、仮住まいについて解説します。

狭い子供部屋をリノベーションする時の仮住まい事情①リノベーション中は仮住まいが必要

リフォームであれば仮住まいを探さなくてもいい場合がありますが、リノベーションの場合には仮住まいを探す必要があります。その理由は、大規模な改修を行うため、生活に支障が出てしまうからです。

子供部屋のリフォームとリノベーションでは、工期も仮住まいの必然性も異なってくるため、情報収集の際には注意が必要なポイントと言えます。リノベーションの際には、仮住まいが必要となります。

狭い子供部屋をリノベーションする時の仮住まい事情②遠くには引っ越せない

子供の通学や通園の関係はもちろん、親の通勤の関係もある以上、あまり遠くに引っ越すことはできません。

例えば、小学生の子供を持っているのであれば、どのくらいの距離ならば学区外に出ずに済むのか、また学区外に出る場合には通学可能である距離なのか、よく確認する必要があることを忘れてはならないのです。

狭い子供部屋をリノベーションする時の仮住まい事情③工期によって最適な仮住まいが異なる

工期が短いのであれば、ウィークリーマンションでも十分に仮住まいとして機能する場合がほとんどです。しかし、工期が長くなるとコストパフォーマンスが落ちるため、マンスリーマンションや短期向けの賃貸住宅を借りた方が、お得なケースが増えてきます。

リノベーション業者が仮住まいを紹介してくれる場合もあるため、相談してみてもいいでしょう。

狭い子供部屋のリノベーションもポイントを押さえれば居心地のいい空間に大変身

狭い子供部屋をリノベーションする際にも、これまでに紹介したポイントを押さえておけば、起こる問題も解決することでしょう。

特に気をつけたいのが、部屋の明かりです。500ルクスから1,000ルクス程度が子供部屋には最適ですが、素人があとから計算するのは非常に難しいです。部屋全体的に明るくする必要があるため、リノベーション時に業者の計算も受けて、使う照明機器や数を設定するのを心がけるべきです。

また、リノベーション時には仮住まいの問題も発生します。遠すぎず、費用もかかりすぎない物件を選ぶとリノベーション全体の予算を抑えられますので、立地や仮住まいの期間をうまく考えて、仮住まいも選ぶといいでしょう。