古家独特の臭いをリノベーションで解決!臭いの原因や解決策を解説します
築年数が10年以上経っているような古い家は、独特の臭いを放つようになります。この臭いの原因には様々なことが考えられますが、リノベーションをすることで解決できる可能性があります。
本記事では、古家が持つ臭いの原因と、それを解決するリノベーションについて詳しく解説しています。臭いが理由で住みたい家に住めないのは非常にもったいないので、是非参考にしてみてください。
古家の臭いをリノベーションで解決しよう
家の臭いというのは住んでいるとなかなか気づかないものです。長い間住んでいると臭いに鼻が慣れるので、自分では気づきにくいのです。旅行などの長期外出から帰ってきたときに、「なんか変なにおいがする」と感じたことがあるでしょう。それがその家の持つ臭いなのです。リノベーションはそんな臭いを消し去ってくれます。
古家が持つ臭いの原因
古家が持つ独特の臭いの原因は、生ごみの臭い、排水溝の臭い、住人の体臭、トイレの臭い、調理時の臭い、ペットの臭い、カビの臭い、たばこの臭い、衣類の臭い、寝具などの家具の臭い、壁に染みついた臭いなどと、挙げればきりがないほど様々です。
中でも、布製品を多く使用している家は独特の臭いを発しているケースが多いです。ソファ、クッション、カーテン、ラグなどと、家にはたくさんの布からできた製品があり、布には臭いを吸収しやすいという性質があるので、放っておくと気づかないうちに家の中全体が独特の臭いで充満してしまいます。
ペットがいる家なんかは特に注意が必要で、ペットの臭いが布製品に吸収されて、もともとはしなかった臭いになったりします。布製品を買うときは、消臭機能がついているものや洗濯できるようなものを選ぶようにしましょう。
臭いを吸収してしまう布製品を攻略することができれば、あとは臭いの元となっている部分を探して攻略するだけなので、まずは今使っている布製品を確認してみましょう。こまめに消臭スプレーをかけたり、洗濯したりするだけで全然違ってくるでしょう。
リノベーションで解決できる古家の臭いの原因
リノベーションで解決できる古家の臭いの原因は、まずは壁です。壁は年月が経つにつれて色々な臭いを溜めこんでいきます。その壁をリノベーションで作り変えてしまうことで、壁が原因となっている古家の臭いを消します。
壁には、生ごみの臭い、排水溝の臭い、住人の体臭、調理時の臭い、ペットの臭い、カビの臭い、たばこの臭いなどの生活していく中で発生してしまう臭いが溜まっていて、それに気づくことはかなり難しいです。
たとえば、築年数が古い家のトイレの壁を見てみると、部分ごとに黄色くなっていることがよくありますが、これはとび散った尿が長年にわたって蓄積された結果です。同じように臭いも蓄積されるので、リビングの壁も色こそ変わりませんが、臭いに関しては同様のことが言えます。
また、キッチンや化粧台が原因となっている臭いも、リノベーションで解決することができます。キッチンや化粧台の臭いの元は排水管であることがほとんどなので、リノベーションして作り変えてしまえば臭いはなくなります。
排水管から発生する臭いには防臭用のパッキンを使用するのが基本ですが、築年数の古い家の排水管は劣化によってパッキンが入っていない可能性があり、どうしようもない状態になってしまいます。
また、長期間空き家となっていた古家では、排水管のS字に曲がっている部分の水が蒸発してしまい、臭いの原因となっている場合があります。これらの問題を解決するために、リノベーションをして新しい環境を作りましょう。
よく、消臭剤や芳香剤だけで何とかしようとする人がいますが、これらは一時しのぎでしかありません。元をたださない限り一生解決しない問題なので、消臭剤や芳香剤はリノベーションでキッチンやトイレを新しくした後に取るべき手段です。
古家の臭いをリノベーションで解決する例
ここからは実際に、臭いを改善するために行われるリノベーションの例を紹介していきます。自分の住んでいる家をリノベーションすることはもちろん、賃貸のリノベーションをして貸し出すこともできるので、ぜひ参考にしてみてください。
古家の臭いをリノベーションで解決する例①壁の材料を変える
壁の材料を変えるリノベーションをすることで、臭いを改善することができます。クロスを変えてデザインを一新したり、板張りにすることで断熱性能を上げることもできたりするので、壁の材料を変えるだけで臭い対策以外にも様々なメリットがあります。
壁に使われる材料は主に、クロス、塗装、板張り、タイルの4つです。それぞれの特徴を理解すると、リノベーションにも幅が生まれ、リノベーション後の臭い対策も事前に考えることができます。
クロスは値段が低く、施工も他に比べると断然に簡単で、掃除もしやすいという特徴があります。ただし、劣化しやすいので臭いや汚れが気になるという人は、適度に張り替える必要があります。
塗装は、ペンキや漆喰、珪藻土などを使って施工します。DIYで施工することも可能なので、値段もそれなりに抑えることができます。ただし、ペンキは化学物質を使っているので、敏感な人は注意が必要です。
板張りは、プリント合板のような安価なものと、無垢材という高価なものがあるので、値段はピンキリです。無垢材は断熱性能や調湿性能に優れているので、強度が高く、見た目もきれいなものにすることができるという特徴があります。
タイルは、耐水性に優れているのでキッチンで使われることが多いですが、普通の部屋でも使われます。施工費用が高くなってしまうというデメリットがありますが、個性的な空間を作り出すことができるのでオススメです。
古家の臭いをリノベーションで解決する例②壁を取り除く
壁を取り除くリノベーションをすることで、臭いを完全に消すことができます。臭いを溜めこんでしまう原因である壁自体を取り除いてしまえば、壁から発生している臭いを確実に改善することができ、部屋にもゆとりが出て通気性がよくなるので、結果的に壁以外の臭いの原因を改善することにもつながります。
また、取り除くだけでなく、新しく壁を設置するリノベーションを考えることもできます。壁は無くしたくないけど臭いがひどいという場合は、部屋に合わせて新しい壁を作ると生活空間の向上も見込めるのでオススメです。
ただし壁を取り除くとなると、かなり壮大なリノベーションとなるので、ある程度多額の資金を必要とし、リノベーションをしている間は部屋を使えないというデメリットもあります。資金面に余裕があり、一時的に部屋が使えなくなっても問題ない人は検討してみましょう。
リノベーションで快適な空間を作ろう
古家の臭いに限らず、臭いというのは様々な環境で発生するものです。新居の臭いが苦手という人もいれば、リフォーム後の臭いが苦手という人もいます。生活していくうえでは付きまとってくるものなので、いかにそれを快適な空間に変えることができるかが重要であり、リノベーションはそんな快適な空間づくりをするための1つの手段なのです。