マンションをオール電化にすると後悔する!?メリットもたくさんある
マンションに住んでいるけどオール電化にしたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。オール電化は節約の面で非常に魅力的なので、検討されている方も多いはずです。しかし、実際にオール電化にした人の中には後悔している方も少なくありません。そこで、今回は、マンションをオール電化にした人が後悔しがちなことをご紹介しますので、興味にある方はぜひ参考にしてください。
目次
そもそもマンションをオール電化にすることは可能か?
オール電化と言えば、戸建住宅というイメージをお持ちの方が多いでしょう。一方で、マンションのオール電化には馴染みがないという方もいるのではないでしょうか。結論から言えば、マンションでもオール電化にすることが可能です。
しかし、すべての住宅でできるというわけではありません。オール電化にするためには、エコキュートの設置が必要です。つまり、設置できないマンションはオール電化にすることが難しくなります。そのため、導入する前に専門家による現地調査が必要になるでしょう。
基本的に、マンションの廊下やベランダは共有スペースです。エコキュートは、そのような共有スペースに設置するケースが多いため、管理組合との協議が必要になります。また、ベランダなどに設置するときは、設置しても耐えられる構造になっているのかチェックする必要があるでしょう。
マンションをオール電化にして後悔することまとめ
そもそも、ガスを使えなくしてしまうため、後悔することがないと言ったら嘘になります。具体的にどのような点で後悔しやすいのか見てきましょう。
マンションをオール電化にして後悔することまとめ①初期費用が高い
今まで使っていた設備をオール電化専用のものに交換しなければなりません。また、設備工事費もかかるので、初期費用は高くなりがちです。大体、平均で50万円〜60万円程度かかります。
初期費用は高いですが、長い目で見れば安くなります。その理由は、ランニングコストの節約を期待できるからです。ガス+電気を使用している場合よりも年間で7万円前後光熱費が安くなります。そのため、初期費用は高くても大体8年ほどで元を取ることができ、その後も年間7万円の節約は継続されるので、長い目で見れば得と感じる人が多いでしょう。
マンションをオール電化にして後悔することまとめ②周波音による騒音トラブル
エコキュートが稼働すると周波音がします。その音が原因で騒音トラブルに発展する可能性があるのです。特に、マンションは住居と住居の間が密接しているため、騒音が気になる方も多いでしょう。実際に、過去には周波音による騒音トラブルで提訴されたことがあります。
しかし、エコキュートの周波音は40db程度です。我々の身近にエアコンがありますが、その室外機の音は50dbになります。つまり、室外機よりも周波音は小さいです。室外機による騒音トラブルはあまり聞いたことがないので、エコキュートを設置しても住民とトラブルに発展するケースは限りなく低いでしょう。
マンションをオール電化にして後悔することまとめ③停電したときの不安
オール電化はその名の通り、電力だけで住宅に必要な機能を成り立たせます。例えば、コンロもIHクッキングヒーターになりますし、お風呂も電気で沸かすことになるのです。そのため、停電が発生したとき、住宅として機能しなくなる可能性があるでしょう。
ですので、実際に停電したときに後悔される方が多いです。しかし、ライフラインの中でもっとも復旧が早いのは電気と言われています。そのため、停電が長引くことは少なく、それほど負担は大きいものにならないでしょう。また、タンクに水がある間は生活用水として使用できますので、オール電化は災害に弱いと言えません。
マンションをオール電化にして後悔することまとめ④電磁波が気になる
日本人の中には、電磁波の影響を気にする人もいます。電磁波には、刺激作用や熱作用があります。そのため、電磁波を浴び続けていると身体に悪い影響を与えるのではないかと危惧される方も多いのです。
発がん性や精神的影響が皆無というわけではありません。しかし、過度に気にする必要はないでしょう。実際にスマホや電子レンジなども電磁波を発生します。ですので、電磁波を浴びない生活は現代社会では難しいでしょう。
マンションをオール電化にして後悔することまとめ⑤調理器具が制限されてしまう
使える調理器具が限られるという点も後悔しやすいポイントのひとつです。マンションをオール電化にするとIHクッキングヒーターを使用することになります。そのため、調理器具はIH対応のものを選択しなければなりません。
例えば、フライパンならIH対応のフライパンを購入します。また、耐熱ガラスや土鍋、セラミックは使用不可です。また、ステンレスや鉄も使えない調理器具が多いので、調理器具にこだわりがあるという方は、検討し直す必要があるのかもしれません。
マンション用エコキュートに対する後悔
オール電化ではなく、エコキュートの設備に後悔の念を抱く方もいます。どのような後悔があるのかピックアップしていきますので、参考にしてください。
マンション用エコキュートに対する後悔①設置場所
エコキュートはお湯を溜めておくユニットとヒートポンプユニットの2つの設備から構成されています。通常、ガス給湯器の場合は、ひとつの設備しか必要ありません。そのため、ガス給湯器よりも場所をとることになります。
面積の広い設置場所が求められるので、マンションのベランダが狭いという方は、設置できなかったり、ベランダが狭くなったりします。そのため、ご家庭の中には、後悔される方もいるようです。しかし、現在では、マンション用のものや薄型のエコキュートが販売されているので、対策をすることは可能となっています。
マンション用エコキュートに対する後悔②水圧
水圧はガス給湯器よりも弱いです。エコキュートは貯水タイプなのに対して、ガス給湯器は水道直圧式になります。そのため、水圧がガス給湯器よりも弱いというわけです。実際に、ガス給湯器からオール電化にした人の中に、戸惑われる方もいます。
しかし、弱い水圧を改善することも可能です。その方法としては、高圧タイプの製品を取り入れることになります。そうすることで、水圧を気にせずにお風呂に入ったりすることができるでしょう。
マンション用エコキュートに対する後悔③修理代が高いので後悔
お湯が出ない、水漏れが発生しているなどのトラブルに遭遇したとき、業者を呼んで修理をお願いする必要があります。エコキュートの修理代は安くないので、後悔してしまう方も少なくないでしょう。例えば、ヒートポンプユニットが故障すると、15万円程度の修理代がかかります。また、お湯を溜めておくユニットが故障すると、約30万円の修理代が必要です。
マンション用エコキュートに対する後悔④湯切れ
湯切れも後悔するポイントのひとつです。ガス給湯器の場合、温められたお湯が直接送り込まれます。一方、エコキュートは冷たい水がユニットに溜められ、そこで温めてから蛇口に放水されるのです。そのため、お湯を使いすぎるとタンクの水がなくなり、お湯が出なくなる湯切れという現象が起こる可能性があります。
しかし、湯切れになっても時間が経過すれば、再びお湯が出るようになります。また、普段から湯切れ対策をしておくことで、そのリスクを減らすことができるでしょう。
マンションをオール電化にしても公開することはそんなに多くないかも
マンションをオール電化してしまうと、後悔する点もありますが、そのほとんどが対策をすることで改善を見込むことができます。また、オール電化にするメリットのほうが多いので、業者に調査してもらい、導入できるかどうか相談するといいでしょう。