内壁のリノベーション!剥がす以外には何があるの?
部屋の雰囲気や間取りを変更したいときに、皆さんは内壁のリノベーションを検討するかと思います。
内壁のリノベーションといってもクロス(壁紙)の張替えから実際に壁を取り壊すなど様々な手段があり、壁にまつわる様々なニーズを持っている方にとっては「壁を壊すのはちょっと…」「何をどうしたらいいの!」と悩んでいる方も少なくないと思います。
「壁を取り壊して広いリビングを作りたい」
「壁のクロスが汚くなってきたのでを張り替えたい」
「仕切りを作って子供部屋を分けたい」
というニーズを持っている方は、この記事で内壁のリノベーションについて紹介するので参考にしてくださいね。
内壁のリノベーションの基礎知識
内壁のリノベーションには大きく分けて以下の3つがあります。
①壁の材質を変更する…クロス(壁紙)や自然素材(漆喰や珪藻土)のような壁材を利用して壁の材質を変更します。
②壁を取り壊す…文字通り壁を取り壊して部屋と部屋の仕切りをなくします。
③壁を設置する…あたらしく壁を設置します。レールなどを取り付けて可動型の壁をつけるケースも人気です。
「①壁の材質を変更する」について詳しくみていきましょう。
壁の材質を変更する
壁のクロス(壁紙)を変えてデザインを一新したり、板張りにして断熱性能を上げるなど、材料を変えることで部屋の雰囲気や機能性をあげることができます。
お洒落な雰囲気を出すためにクロス(壁紙)だけではなく最近ではブリックタイルや足場板、天然石などを内壁に採用するリノベーションも増えています。
細かくみていきましょう。
クロス(壁紙)を変更する
既存の壁紙を剥がすことにはなりますが、クロス(壁紙)を変更することは、内壁のリノベーションをするにあたり、一番とっつきやすい手段ではないでしょうか。
クロス(壁紙)の張替え手順は、既存の壁紙を剥がす→下地を整える→新しいクロス(壁紙)を張るというような順序で行い。DIYでも出来ることが特徴です。
また、仕上げ材(直接目に見える部分)を変えずに、壁の内部に断熱材などを入れることで、断熱機能を持たせることができ、お部屋の中を夏は涼しく、冬は暖かくすることができます。
クロス(壁紙)の特色
クロスには材質によって様々な特色があります。
例えば、ビニールクロスは種類が豊富で、貼りやすく、掃除もしやすいですが、部分的な補修は困難です。さらに、化学物質が含有しているものもあるので、アレルゲンを放出してしまい、敏感な体質の方には注意が必要です。
織物クロスや紙クロスは、耐久力の面ではビニールクロスには劣ってしまいますが、優しい質感や温かみがあるので、採用している方も多いです。
塗装と比べても手間が圧倒的にかからないというのがクロス(壁紙)の最大の特色ではないでしょうか。
様々な素材を内壁に
クロス(壁紙)の張替え以外にも、天然石や珪藻土などの自然素材を使用した内壁のリノベーション・タイルなどを使用したリノベーションも最近ではポピュラーです。
塗り壁の珪藻土は除湿性能があり、湿気対策にも効果を発揮しますので、天然素材の温かみを感じながら、機能性も持たせることができます。
大理石や天然石の場合は、ラグジュアリーな雰囲気を演出することができ、インテリアとの相性も考えれば、デザイナーズ物件のような内装を作り上げることができます。
板張りの壁は、無垢材や天然化粧板の場合には木の本来の温かみや断熱性、調湿性能が備わっているのでログハウスのような雰囲気を作り出すことができるでしょう。
クロスの張替えと同様DIYでも内壁の材質を変えることはできますが、難易度はクロス張りよりも格段に上がるので、出来上がりのイメージを綺麗にしたい方は業者に施工をお願いするのが良いでしょう。
さらに、工事内容も塗装・タイル張り・板張りといったように多岐にわたるので、前述のアレルゲンが気にになる方はよく接着剤や材質について打ち合わせた方が良いでしょう。
壁を取り壊す
②壁を取り壊すについて見ていきましょう。
内壁のリノベーションで部屋の間取りを変更する方法になります。もちろん壁の中に様々な設備が入っている場合がありますので、壊せる壁と壊せない壁があります。
「いくつかの部屋の仕切りを取り払い広いリビングダイニングキッチンを作りたい」
「不要な部屋を潰して広いスペースを作りたい」
というようなニーズに適合します。
どう壁を取り壊すの?
壁には大きく分けて耐力壁と非耐力壁という2種類があります。耐力壁は支えになる壁、非耐力壁は支えにならない壁というイメージで理解してください。
耐力壁は構造上壊すことはできませんが、非耐力壁は構造への影響は軽微なので壊すことができます。どの壁がどちらの種類かというのは素人が一見するだけではわかりませんので、必ず業者などの専門家にみてもらうようにしましょう。
壁を取り壊したい場合は、まずはリノベーション業者や建築会社に連絡して調査依頼をしてみてくださいね。
壁を設置する
③壁を設置するについていていきましょう。
新しく壁を設置する方法は簡単な方法から、造作壁を設置する…といったような難しい方法まで大きく分けて3つほどあります。
「大きなへやに仕切りをつけて小分けにして使いたい」
「子供部屋を2つに分けたい」
というようなニーズに合致します。
造作壁を設置する
完全に部屋を分けたい場合は造作壁を設置します。壁のないところに新しく壁を作るので、3つの選択肢の中では一番コストと手間がかかります。
こちらも壁の解体同様、業者に調査をお願いして工事をしてもらう必要があります。
一番コストがかかりますし、一度造作壁で部屋を分けてしまうと簡単には撤去できないのでよくよく考えて工事をお願いするようにしましょう
間仕切り壁を設置する
間仕切り壁の設置は、部屋は完全に分けるわけではないけども、ついたてや仕切りがしっかりあるような状態を作れる手法です。
居酒屋やレストランで完全に仕切られていないような客席かつ間仕切りが動かせるような客席をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
部屋を完全に仕切れるわけではないのですが、上記の造作壁の設置と比較しても、コストが安いこと、撤去も簡単なことがメリットと言えます。
家具で分ける
造作家具をオーダーメイドで作ったり、セミオーダーメイドのシステム家具を部屋に配置置することで、部屋を分けることもできます。
ただ、他の家具と違い容易に位置を変更することは比較的むづかしいので、きちんと部屋の内部の計画・設計が必要になります。
地震などの災害の時にも耐震性は低いので、それを補強できるように処置しておくと良いでしょう。
内壁のリノベーションでお部屋を快適に!
内壁のリノベーションについて、既存のクロスを「剥がす」ところから既存の壁を「壊す」新たに壁を「つくる」というところまで見てきました。
部屋の雰囲気や間取りを変えることができる内壁のリノベーションは、お部屋の内装を一変できる最高のリノベーションではないでしょうか。
理想のお部屋はには理想の内壁のリノベーションが必要ですね。
部屋の壁は部屋の印象を決定するといっても過言ではありませんので、比較的取り掛かりやすいクロス(壁紙)の張替えから検討してみると良いかもしれませんね。