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懐かしの町家をリノベーション!断熱性や耐震性は?

町家をリノベーションして住まいとするニーズは高まってきており、外観は歴史ある佇まいを残しながら、内装を充実させて住居に使用したり、カフェやゲストハウスなどの宿泊施設として活用する事例は増えてきています。

情緒ある佇まいや木のぬくもり、個性が魅力的な「町家」ですが、古い建物に魅力があるのはわかっているけれど、内装の前に断熱機能等において難があるのではないかと考えている人は多く、実際に町家や古民家などをリノベーションする際にも、そこがネックになる場合が多いです。

この記事では、そんな町家のリノベーションについてご紹介していきます。

町家の現状

高度経済成長期を経てバブル景気以降、日本の伝統的な町家は減少の一途をたどっています。伝統住宅は不動産収益の関係から、古い建物を取り壊し、高層ビルやマンション、駐車場に姿を変えているというのが現状です。

さらに、姿を消した町家は現在の日本の建築基準法上、再構築が難しい建物が多く、一度取り壊してしまうと二度と元には戻らないのです。

古い町並みを色濃く残している町家の集合体が消え、近代的な町並みが構築される中、京都市は平成29年に「京都市京町家の保全及び継承に関する条例」 (京町家条例)を制定し、古き良き町家の町並みを保全することに力を入れています。

※「京都市京町家の保全及び継承に関する条例」 (京町家条例)…京都市が指定する一定規模あるいは重点地区にある京町家について、取り壊しも含めた処分を検討する際に、早い段階で市に届け出をだすことで、取り壊さず継承する道を官民が一体となって模索し、保全・継承につなげていくことを目的とした制度。

町家をリノベーションして暮らすメリットは?

ここから町家で暮らすメリットを3つほど紹介します。

町家ならではの構造からくる利点や建物が古いからこその利点があります。

町家をリノベーションして暮らすメリット①自由度の高い間取りが実現できる

基本的に町家は縦長な構造になっており、間口が狭く奥に深い作りになっています。

基本的な間仕切りは襖です。家の奥に行くほどプライベートな空間になっていることが多く、手前はお店の軒先や商談のスペースになっていました。

リノベーションではこの襖などを撤去することにより、ゆったりとした広さの空間を儲けることができます。

従来細かい部屋割りがなされていた町家ですが、構造を利用して自由な間取りが実現できるというのは町家のリノベーションの魅力的なところと言えるでしょう。

町家をリノベーションして暮らすメリット②四季を感じる暮らしができる

町家などの伝統建築は生活の中に四季を取り入れることができる作りになっています。

木・土壁・畳など自然由来の素材で家が組み立てられているのはいうまでもありませんが、気候に応じて熱や湿気を上手に調整してくれる自然素材はコンクリート建築とはまた違った味わいがありますよね。

さらに、坪庭などがある場合も多く四季を感じることができます。

町家をリノベーションして暮らすメリット③経年美を味わえる

伝統建築の最大の利点は「古いこと」です。少なくとも建築後50年以上は優に経過していますので、家そのものがアンティークやヴィンテージといった「経年美」の対象になり得るのです。

柱や床、梁なども古いからこそ醸し出される味わいがあり、新築住宅にはない魅力の1つと言えます。

さらに、前述の通り、建築基準法の関係で一度取り壊してしまうと、同様の建築ができない伝統建築はその保全や意匠性から考えても貴重な建物ですので、「古いこと」は「価値がある」と置き換えても良いのではないでしょうか。

町家をリノベーションして暮らすデメリットは?

次にデメリットについて説明します。リノベーションにも関わる部分になります。
古いからこそ表面化する問題もありますので、町家のリノベーションとは切っても切れない関係にあります。

町家をリノベーションして暮らすデメリット1断熱性・機密性・防音性に難がある

町家と新築物件とを比較すると、避けては通れないのが断熱性・機密性・防音性の問題です

そもそも家屋が古いという事実もあるのですが、前述の通り、町家は自然由来の素材で作られているため、隙間風が入り込み冬は寒い場合が多いです。

自然素材が湿度・温度を調節してくれるといっても、その機能には限界があります。

さらに、表から奥まで長い建物上の構造と、間仕切りが基本的に襖により成り立っていたということから、機密性・防音性にも難があります。

近隣の住宅もありますので、新築物件ではあまり検討することがない防音対策にいても気を使わなければなりません。

町家をリノベーションして暮らすデメリット②耐震性の面で不安がある

町家は空き家である場合が多く、メンテナンスがほとんどなされていない場合もあります。

その場合には、建物内部構造の劣化・腐食などが進行している場合が多く、改修工事をしなければ耐震性に不安がある建物が多いです。

こちらも町家のデメリットと言えるでしょう。

上記これらのの問題をリノベーションお力を借りて解決してくことで、町家は暮らしやすい空間に生まれ変わることができるのです。

町家リノベーションで断熱性や耐震の対策

町家のリノベーションには上記のメリットを活かしながら、デメリットに対応していく対策が必要になります。

情緒ある佇まいや木のぬくもりに惹かれて町家を購入しても、そのリノベーションが中途半端では、町家でより良い暮らしはできませんよね。

ここからはリノベーションの内容について紹介します。

断熱性等の対策

断熱性対策には通常の工事以外にも以下のようなことが考えられます。

• 通常の断熱工事の他に、天井裏に断熱材を吹き込み施工し、暑さに強い家にする
• 断熱材の入れ替え
• 水回りの設備交換について、防湿層付き断熱材を取り入れることで結露を防止する
• 「気流止め」施工で隙間風を防ぐ

もちろんリノベーションする町家によって様々な施工が考えられますので、業者に相談して取り入れたいものを選ぶといいですね。

ここで重要なのは、伝統的家屋は以前お住いの方がいたとしても、断熱工事等が不十分なことが多く、新たに断熱材を敷いたりする工事が必要になるかもしれないということです。

快適な住まいを実現するためには避けては通れない点なのでリノベーションの際にはしっかり対策することをオススメします。

耐震性対策

現在の耐震基準をクリアできるような耐震対策も町家リフォームには必要になります。

もちろん、物件によってどれほどの耐震対策をすればいいかについてはまちまちですが、全く手入れがされていない古民家になるとかなりの準備期間と施工時間がかかります。

耐震性への対策として考えられるものは以下です。

• 柱や梁を新設する
• 柱の足元に石を据え付ける
• 劣化・腐敗した部材・土壁の交換
• 屋根の軽量化
• 壁の増設

こちらもリノベーションする物件によってやり方は様々ですので、業者と相談いただく方がいいでしょう。

町家のリノベーションには手間がかかるけれど

町家のリノベーションには普通の家のリノベーションと違い手間がかかります。耐震性・耐熱性に不安がある場合も多く、工事の期間も長くなることが多いです。

しかし、町家のリノベーションにはそれを補ってあまりある魅力があります。日本の古くから培われてきた知恵を守り、活かしながら四季を感じ生活することもできます。

町家のリノベーションで断熱性などを強化して新しく再生しよう

町家のリノベーションについて見てきました。古いからこその魅力と建物の構造上の魅力、それにかかる欠点もありましたね。

ただ、現在のリノベーションの技術ではその欠点を補って新しい町家の姿を形作ることができます。あなたも、町家をリノベーションして住まいにしてみてはいかがですか。