コンクリート打ち放しのリノベーションってとってもおしゃれ!メリットデメリットと合わせて解説
コンクリートむき出しの無機質な空間は、それだけでデザイン性が高くおしゃれな空間としておしゃれなお店やデザイナーズ物件などに多く使われてきました。シンプルで無骨、クールな印象の空間は男性女性両方に人気が高くこんな家に住みたい!とお思いの方もとても多いことでしょう。
しかし、気になるのが性能と住みやすさ。なんだか寒そう、暗く感じそう、部屋の湿度はどうなんだろう。となかなかリノベーションに進むことが出来ない方もいらっしゃることでしょう。
今回はそんなコンクリートむき出し仕上げの特徴や、メリットデメリットなどご紹介いたします。ぜひ、気になっている方などは参考にしていてください。
目次
コンクリート打ち放しリノベーションのメリット
コンクリート打ち放しにはたくさんのメリットがあります。その中でも何点かのメリットをまとめてみました。
コンクリート打ち放しリノベーションのメリット①広さ
マンションなどはコンクリートの枠組みの内壁に断熱材などをつける内断熱工法が使われています。断熱材はかなりの厚みがあり、その分壁が厚くなるので部屋全体が狭くなってしまいます。
しかし、コンクリート打ち放しにすることで部屋の壁の厚みを節約することが出来ます。狭いスペースだった場合等、部屋全体を広く使えるのは嬉しいことです。
断熱材でおおわれている部分を本棚にしたり、お気に入りの家具を入れることもできますし、趣味のロードバイクなどを家に置くことでスポーティーでスタイリッシュな部屋に見せることもできます。
コンクリート打ち放しリノベーションのメリット②費用
コンクリート打ち放しは先ほど伝えた通り、仕上げ材をしなくてよいことからコスト面で大幅に節約することが可能です。壁と断熱材が無い分、他の部分を凝ったデザインなどにして設計することもできます。
リノベーションなどをするときは何かとお金がかかりますし、ここで大幅に費用を節約できることは大きなメリットになります。
コンクリート打ち放しリノベーションのメリット③デザイン性
コンクリート打ちっぱなしは人気のアパレルショップやデザイナーズ物件にも多く使われています。シンプルなデザインがとてもクールでカッコよく、おしゃれな空間を感じることが出きます。
また、アルミ、陶器などと相性が良く、木材とも合うのでインテリアする際も楽しんで作ることが可能。また壁がコンクリート打ちっぱなしだと、多少部屋に小物が多くてもスッキリと見せることが出来るのもメリットといます。
アルミやステンレスなどの金属と相性が良いだけでなく、ウッド調の家具にもフィットします。無機質な部屋にするのか、温かみを持たせるのか、どちらも自由自在です。
コンクリート打ち放しリノベーションのデメリット
メリットがあればもちろんデメリットもあります。コンクリート打ちっぱなしにすることでのデメリットはどのような部分なのか、代表的な物を何点かまとめてみました。
コンクリート打ち放しリノベーションのデメリット①寒さと暑さ
コンクリートには熱を貯める性質があります。外気の影響を大きく受けやすく、夏は昼間の暑さを夜まで、冬は寒さを保ってしまいます。対策として、部屋の空調や温度管理をしっかりできるよう冷暖房を多く完備したり、上下に部屋を置いて外との接触面を少なくしたりする必要があると言えます。
コンクリート打ち放しリノベーションのデメリット②気密性
コンクリート打ちっぱなしは気密性がとても高いです。冬場は結露に悩まされたり、エアコンを付けるとポコポコと音がするなどの問題が出てきます。窓は二重サッシにしたり、通気口を付けるなど設計の時点で工夫が必要となってくるでしょう。
コンクリート打ち放しリノベーションのデメリット③吸湿性
コンクリートには吸湿性がありません。このことから、表面がかびてしまうなどの問題点が出てきます。掃除をする際に窓を開けたり、普段から換気を意識することが必要になってきます。
また、壁の少ない広々とした間取りにすることも有効です。風の通りを意識した空間を作ることで湿気をこもらせないように心がけたいところです。
コンクリート打ち放しリノベーションのデメリットを克服するには
コンクリートのデザインはあこがれだけど、子供が小さいから暮らしやすさも外せないという方のためにいくつかの方法をご紹介いたします。
断熱塗料
コンクリートのデメリットである温度調節。最近では断熱効果のある断熱塗料というものも登場しています。かなり薄いので効果もそれほどではありませんが、透明色をコンクリートに塗ることで多少の断熱効果が出てくることでしょう。
外壁に断熱
内側はおしゃれにこだわりたい方は外側のみに断熱を施すことも可能です。外から見た時のコンクリート打ちっぱなしのおしゃれ感は少なくなってしまいますがほとんど普通のお家と変わらず過ごすことが出来ます。
コンクリート柄の壁紙を貼る
コンクリート調の壁紙クロスを普通の壁紙に貼ることで、雰囲気のみコンクリート打ちっぱなしにすることが出来ます。しかし、近くで見るとすぐにばれてしまうので本物志向の方には向かないかもしれません。
コンクリート打ち放しリノベーションに合う空間
コンクリートむき出しの空間は、クールでスッキリとした印象があります。そんなコンクリートむき出しの空間の魅力を引き出す組み合わせをこちらではご紹介します。
コンクリート打ち放しリノベーションに合う空間①ナチュラル素材空間
冷たいイメージの強いコンクリートの壁には、ナチュラル素材の家具がとても合います。
コンクリートの壁にナチュラル素材の床や棚、家具などを合わせることでコンクリートの無骨さとナチュラル素材の柔らかな印象とがいい意味でコントラストとなり、空間にまとまりを与えることが出来ます。
コンクリート打ち放しリノベーションに合う空間②水回り空間
バスルームやトイレはコンクリート壁のシンプルな質感が、清潔感やスッキリ感を与えます。タイルや陶器などとも相性が良く全体的に汚れも目立ちにくい空間に演出できます。
しかし少し暗い印象にもなってしまうので、窓や照明などにこだわって光を取り込むよう設計することがおすすめです。
コンクリート打ち放しリノベーションに合う空間③和室空間
組み合わせとして意外に思いますが、コンクリートと和室はとても相性が合います。和の落ち着く空間に、コンクリートの無骨さが合わさることにより静寂さを強く演出し、落ち着きのある大人の空間となります。
コンクリート打ち放しリノベーション事例紹介
壁一面コンクリート
大きな壁全面がコンクリート打ちっぱなしになっているこちらのお部屋。床のフローリングに薄い色を使うことでコンクリートとの相性も良く、インテリアに合わせたテレビボードや、テーブルなどの白もとても映えるおしゃれ空間になっています。
女性でも男性でもマネできるようなお部屋作りなので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
タイルとの組み合わせでホテルのような寝室
シンプルなお部屋の一面のみをタイルで作っているこちらのお部屋。窓を二面に設けることで光を多く取り込むことが出来、コンクリート特有の冷たく重い印象は全くありません。お部屋自体がおしゃれなので、ベッドメイキングや棚の上のインテリアにも力が入りそうです。
コンクリート打ち放しとキッチン
無垢の床に、シルバーのキッチンがとてもおしゃれです。また、あえてダクトや配管を隠さない事で空間のシンプルさとのバランスをうまくとっています。こんなおしゃれなキッチンで料理したらどんな料理でも美味しくなりそうです。
コンクリート打ち放しリノベーション でスタイリッシュな移住空間を作る
コンクリート打ち放しの魅力、メリットとデメリットは参考になりましたでしょうか。リノベをするならおしゃれな部屋がいい!という方もぜひ、メリットデメリットを把握して住みよい暮らしを実現させましょう。