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遺品整理

大学生でも孤独死する危険!予防策は?万が一のときはどうする?


【監修】遺品整理士協会認定 遺品整理士
片山 万紀子

祖父の遺品整理をきっかけに遺品整理や不用品回収に興味を持ち、遺品整理士協会認定・遺品整理士の資格を取得。ReLIFE(リライフ)のディレクターを務める傍ら、年間600件以上の遺品整理に携わる。遺品整理を通して「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとしています。

大学生,孤独死

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大学生が自宅アパートで孤独死―若いからといって安心は禁物

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近年、若い人の間で孤独死が広がっています。
孤独死といえば高齢者を思い浮かべる人が多いものの、実際には大学生、20代・30代の若い人もいます。
日本少額短期保険協会が公表した第8回孤独死現状レポートによると、孤独死したときの年齢は20代が5%、30代が7.2%を占めます。調査期間内に孤独死で発見された人数は8,695人だったため、20代・30代の人も1,000人程度いるのが現状です。
2011年には、当時19歳だった1人暮らしの大学生が自宅アパートで孤独死して いたという、ショッキングなニュースが流れました。 大学生は自ら救急車に119番通報していましたが、救急車は出動せず、9日後に遺体で発見されたそうです。
若い方の孤独死は問題視されてきましたが、現在も跡を絶ちません。病気・事故・自殺などが原因で亡くなり、誰にも看取られず、死後すぐに発見されないケースは多いです。

20代・30代の若者が孤独死する原因

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では、なぜ大学生を含むなどのまだ20歳前後の若者の間で孤独死が加速しているのでしょうか。 その理由は大きく分けて3つあります。

理由1 家族と離れて暮らしている・未婚である

孤独死とは、一人暮らしの人が誰にも気づかれることなく亡くなることです。進学をきっかけに親元を離れた大学生や、未婚で一人暮らしをしている20代・30代の社会人は、孤独死のリスクがあるといえます。

孤独死の原因で最も多いのは病死です。家族と暮らしているのと違い、一人暮らしの場合は体調の悪化に気づいて助けてくれる人が常に身近にいるとは限りません。そのため周囲に誰もいないときに倒れるなどすると、孤独死のリスクが高まります。

理由2 悩みや孤独感からの自殺

孤独死の原因には、自殺も含まれます。悩みやストレスから心身を病んでいたり、一人暮らしの寂しさから孤独感を抱いたりして自殺した人も孤独死として数えられます。

孤独死の原因を見ると、40代以下の若者では50代以上の人と比べて自殺の割合が高くなっています。ときどき報道されるようにSNSや学校でのいじめ被害も影響しているといえるでしょう。

一人暮らしの大学生を対象としたものではありませんが、文部科学省が実施した「令和4年度 大学における死亡学生実態調査」(全国909の大学を対象)によると、大学生の死亡原因の約半数が、「自殺またはその疑い」とされています。
調査では理由は不明なケースが多いとしつつも、「学業不振」「進路に関する悩み」「孤独感」「親子関係の悩み」「恋愛関係の悩み」などを自殺の背景として挙げています。
大学生はさまざまな事情から、メンタルヘルスの不調や孤独感、悩みを抱くことがあり、自殺につながる傾向が高いです。

理由3 若年性貧困

3つ目の理由は、「ワーキングプア問題」に代表されるような貧困が若年層にも広がっていることにあります。
昔は大家族で暮らすことが多く、良い仕事にありつけなくても家族の扶養でなんとかなることも多かったのですが、現在は核家族化が進み、高齢化と少子化の影響による年金の減額など、ギリギリの生活を送る親も多いため、子供が親を頼れないケースも多いのです。
まだ若い身でありながら正規雇用にありつけず、派遣切りにあい、頼る人もいないまま孤独死を迎えてしまうのは、あまりに悲しい現実です。

孤独死に陥りやすい人の特徴

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孤独死に陥りやすい人の特徴として、以下の5つが挙げられます。
・未婚
・貧困
・孤独
・家族と離れて暮らしている
・非正規雇用

先ほども触れた通り、若者は自殺を原因とする孤独死が多いのが特徴です。特に多いのが20代以下の女性で、36.4%を占めます。その背景としてはSNSなどでのいじめや、非正規雇用が多いことによる貧困などが考えられます。

また、男女比では20代・30代の両方で男性が多い傾向にあります。たとえば20代のデータを見ると女性が108人であるのに対して男性は294人、30代では女性106人に対して男性は501人と、若い男性の孤独死は女性の3〜5倍です。

理由としては、男性の方が体調不良や孤独を感じたときに周囲に助けを求めない人が多い傾向にあることが挙げられます。離れて暮らしていても家族と定期的に連絡を取るなど、変化に気づける環境を整える必要があるでしょう。

前兆を見逃さず孤独死を防ぐ

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孤独死を防ぐには前兆を見逃さないことが大切です。たとえば親元を離れて一人暮らしを始めた大学生は、体調不良などの変化に気づくのが遅れることがあります。

特にメールや電話でもあまりやりとりをしない親子は注意。
先ほど紹介したニュースの大学生のように、孤独死が発覚してはじめて親が子供の置かれた現状を知ることもありえます。

さらに危険なのは、親兄弟だけでなく、まめに連絡を取る友達がいない場合です。
このケースでは、誰も体調不良に気づかれないまま、孤独死に至る危険があります。
防止策としては、親兄弟や周りの人がまめに連絡を取り、子供の様子をある程度把握しておくことが防止策として有効です。

また、風邪をひき体調が悪くても、心配をさせたくないという想いから、「大丈夫だから」と我慢した結果、病状が悪化して孤独死に至ってしまうケースがあります。
この場合の一番の予防策は、「無理をしないさせないこと」です。
本人が自分の命の危険に気づくことも大事ですが、普段から体調が悪くても無理しがちな人には、周りが気づき、多少無理やりにでも休養を取らせることも重要です。

孤独を感じたり、いじめの被害にあったりしたときには、本人が周りに助けを求めることも大切ですが、家族や親しい友人が手を差し伸べてあげることが重要です。

酷暑による突然の孤独死に注意!

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貧困や、病気などの要因以外にも、ある日突然孤独死が起こるケースに熱中症があります。
特に今年の夏は異常ともいえるほどの近年は酷暑になる年が多く、連日熱中症が原因で倒れる人が後を絶ちません。そのまま誰にも見つけてもらえなければ、孤独死になる可能性があります。

熱中症は炎天下だけでなく、室内でも起こります。室内で過ごす方もエアコンを使った温度調節や水分補給を意識しましょう。酷暑では扇風機を回しても体が冷えないため、熱中症を防げないといわれています。最近では夜間も気温が下がらないことが多いため、暑い日は就寝中もエアコンをつける方が良いでしょう。

万が一孤独死が起きてしまったら…片付けのプロへご相談を

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実際に起こってほしくはありませんが、もし孤独死が起きてしまった場合は、身内などで後の処理を行う必要があります。

しかし、孤独死は発見が遅ければ遅いほど、後片付けに大変な時間を要すことになりますし、ひどい汚れや臭いがしみついた部屋の清掃には、防護服や防毒マスク、ゴーグル、腕カバーなどが必須です。これらには、臭いや汚れから身を守るだけでなく、目には見えない細菌から守る役割もあります。汚れや臭いを落とす特殊な薬剤や道具も必要となるため、素人には難しい作業です。

また、身内の孤独死の処理を行うと、感情面にも大きな負担がかかります。発見が遅れた遺体は腐敗が進んでおり、精神的に強いショックを受けるものです。精神的な不調だけでなく、体調を崩す場合もあります。

技術的な面からも、感情的な面からも、専門の業者に依頼して処理を進めるのが得策といえます。
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不用品回収・特殊清掃はリライフへ

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