ベストタイミングなフルリノベーションとは?費用や手順などと合わせてご紹介
フルリノベーションとは、基礎や柱、梁などを残して、間取りや外観を一から作る大規模改修工事のことです。既存の構造体を残すため、設計の自由度は建て替えほどではありませんが、理想のお家を実現する絶好のチャンスになります。
お家によってそれぞれなフルリノベーションのタイミング。一般的には、屋根や外壁、設備などに劣化が生じてくる築20~30年目がベストタイミングとされています。しかし、築年数だけでなくライフスタイルの変化なども重要なポイントとなってきます。
例えば、子供が独立し夫婦二人だけになった、親と同居することになった、など。大きな人生の転機に、現在の間取りのままでは住みづらくなることは多々あります。そのタイミングこそがフルリノベーションのベストなタイミングとも言えます。
目次
ベストタイミングなフルリノベーションのメリット
思い切って新たな家に転居することもできますが、フルリノベーションすることのメリットは第一に住み慣れた土地を離れず、我が家に暮らし続けられるということです。
通勤・通学場所が変わってしまうのは手続き等含め大きな手間となります。また通いなれたスーパーや病院、親しいご近所とのおつき合いなどが変わってしまうことは慣れるまで大きな負担になります。
リノベーションではそのような心配は不要です。建物の資産価値も向上し、時代にあった最新の快適さが得られることができます。
ベストタイミングなフルリノベーションと建て替えとの違いとは
建て替えは、建物の基礎も含めすべてを取り壊し、いったん更地にしてから住宅を新たに建てることをいいます。構造体、骨組みを含めてすべて解体するので、かかる費用も大きく違ってきます。
建築家かハウスメーカーか、依頼する会社によっても変わりますが、建て替え費用は目安として坪×50万円前後といわれています。40坪の家なら2,000万円、これに各種の税金が乗ってくる形になります。
一方のフルリノベーションは、750万円~1,200万円前後が平均的な相場です。たて替えよりも大幅に費用を抑えることが出来るといえるでしょう。しかし、築年数が古くなるにしたがって、リノベーション費用は高くなる傾向があります。
解体後に構造体に傷みが見つかったとか、耐震補強が必要だったというような場合、建て替えと同じくらい総工費がかかってしまうこともあります。想定外の事態を避けるためにも、普段から建物の健康状態を把握したり、専門家に相談したりしてからリノベーションの計画を立てていきたいところです。
フルリノベーションのベストタイミングは長い期間の中から見定めよう
フルリノベーションは工期が長くかかってしまうことが多くあります。約半年ほどの期間は見込んで計画を立てたいところです。
また、会社を探す期間も多くとられている方が多いです。ネットでの評価や専門誌などの紹介欄などにも目を通し、腕前や値段の差などをしっかり見比べて探していきましょう。
その他にも、許可の申請や手続きなど、想定外のことに時間を取られることがあります。余裕をもって、早め早めの行動をしていきましょう。
ベストタイミングなリノベーションの為に資金計画もしっかり管理
リノベーション会社を探すことから始める理由の一つとして、「見積書」「工事請負契約書」がローン申請に必要となってくるからです。書類がそろわないと進めていくことが難しいので、ローン申請の時点で会社を決めておかなければいけません。
また希望する満額、融資を受けられないこともあります。融資の身に頼らず、ある程度の資金も準備しておくべきでしょう。
ベストタイミングなリノベーションの主な手順
ベストタイミングなリノベーションの主な手順①リノベーション会社を選ぶ
まずは初めに、リノベーションを依頼する業者を選ぶところから始まります。今では政府が中古物件の購入やリノベーションを後押しいるので、かなり多くのリノベーション会社が見つかります。
複数業者の中からしっくり見比べ、自身のご家庭とニーズが合うものを選び、厳選し、最終的一つに絞っていくことをおすすめします。
ベストタイミングなリノベーションの主な手順②ローンの申請
リノベ施工に向けた打ち合わせ等を済ませ必要書類をもらうと、銀行等でローンの申請ができます。スムーズに進めば審査は全体で1~2週間程度の時間が必要になります。審査落ち等の心配が出ないように事前に審査項目をチェックし参考にしておきましょう。
ローンが通れば、ついに金消契約の日となります。当日は契約の内容の説明、必要書類等の記入、重要事項の説明や売買契約書の読み合わせ等、また、物件状況をまとめた報告書を確認するなど多くの作業があるので時間は余裕思っておきましょう。
印鑑を押したら契約成立と思ってしまいがちですが、振り込まれたローンのお金をリフォーム会社、また仲介会社等にご自身で入金するまでが一連の流れとなります。問題なく入金が確認出来たら金消契約の全てが成立となります。
ベストタイミングなリノベーションの主な手順③着工直前にトラブルが起こることも
着工にあたり荷物をどけてから新たに部屋を確認すると思いもよらない事態が起こることもあります。多く出てくるのは材料を見てみたら思ったより大きかった小さかったなどの感覚的な違いです。
数字上は大丈夫と思っていたサイズも、見てみたら大きく感じ使いづらそうに感じることがあります。しかし、焦らなくても大丈夫。施工にあたっているプロたちが出してくれる案で無事着工にあたれることがほとんどのようです。
このようなことも気軽に相談しあえるような会社と出会うためにも、やはり会社は厳選して選びたいところです。
ベストタイミングなリノベーションの主な手順④ご近所へのご挨拶も忘れずに
遅くても工事開始の一週間前までには近隣へのご挨拶を済ませておきましょう。最近では共働きで平日は留守にしているお宅も多いです。週末などに訪ねることが望ましいですが、もし留守だった場合はあいさつ文などでお伝えすることもおすすめです。
挨拶の際は、必ずお伝えすべきことが4つあります。
・リフォームにかかる期間・日程
・リフォーム内容(例:床の張り替えなど)
・リフォーム工事を行う曜日や時間
・施工業者やリフォーム業者などの連絡先
この4つは別で書面を作り、渡しておくと、後から確認もできるので相手も助かるでしょう。ちなみに、施工会社さんによっては手土産を用意してくれる場合もあるようです。あらかじめ業者の担当者へもご近所さんに挨拶をする旨を伝えておくと良いでしょう。
ベストタイミングなリノベーションの主な手順⑤いよいよ着工
着工が始まれば後は完成を待つのみ。仮住まいは実家、ホテル、ウィークリーマンション、短期での賃貸物件など選択肢は様々です。日頃から自宅の様子を見に行けるよう近場で過ごしている方が多いようです。
ベストタイミングなリノベーションの主な手順⑥竣工検査・立会い
工事が終わり引き渡しの前に行われる立会い。この時建物の設備等も含めた仕上げのチェックをしていきます。まずは、リフォーム会社の工事責任者が行い、その後にリフォーム依頼者(施主)が立ち会って、一緒にチェックするのが一般的のようです。
立ち会いでは、実際に手で触って一つ一つ細かく確認するようにしてください。しかし、最終的な仕上がり状態の確認が主となるので、事実上は表面に見えている部分のみチェックすることになります。
基礎・土台や壁の内側は、可能であれば工事中に見ておくようにしたいです。竣工検査の時点で不具合が発見されたら手直しをして、再度確認。清掃までが完了してから、住宅を引き渡すのが基本です。
ベストタイミングなリノベーションの主な手順⑦引き渡しとアフターサービス
引き渡しが済み、いよいよ住み始めることが出来ます。快適に住み続けるためにも定期訪問やアフターサービスの充実している会社さんであれば、なお安心出来ます
ベストタイミングでリノベーションをして最高の住まいを手に入れよう
リノベーションの時期や手順など参考になりましたでしょうか。どんなことから始めればいいのだろう、誰に相談しようなどと悩んでらっしゃる方もこれでもう安心。早速、ご家族と相談して夢の計画を現実のものにしてみてはいかがでしょう