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中古マンションのリノベーションには欠点がある!?注意点もチェック

中古マンションをリノベーションしたいけど、どのような欠点があるのか事前に把握しておきたいという方も少なくないでしょう。リノベーションは魅力が多いと言われていますが、完璧ではありません。そのため、欠点もいくつか存在するのです。今回は、中古マンションをリノベーションする際に知っておきたい欠点と注意点などについてご紹介しますので、興味のある方はチェックしてください。

中古マンションのリノベーションにはいくつかの欠点がある

早速、どのような欠点があるのか詳しく解説していきます。

中古マンションのリノベーションにはいくつかの欠点①金利が高くなりがち

欠点のひとつとして挙げられるのが、金利の高さです。基本的にリノベーションは大きな買い物になります。数百万円〜数千万円の費用をかけて行うご家庭もあるので、ローンを組むというのが普通の流れでしょう。ローンに金利はつきものですが、リノベーションの場合、比較的高いので負担が大きくなりがちです。

金利はその年や金融機関で変動しますが、住宅ローンの場合、金利は大体0.7%前後になります。一方で、リノベーションをする際に組むリフォームローンは3.9%前後です。つまり、新築住宅を購入するために組むローンと3%以上の差が生まれます。そのため、欠点といえるのではないでしょうか。

中古マンションのリノベーションにはいくつかの欠点②購入後すぐに住むことが難しい

リノベーションは、中古物件を購入し、その後に工事をすることになります。購入だけではなく工事もする必要があるので、購入後すぐに住むことはできません。特に、建売物件と比べるとすぐ入居できないことが理解できるのではないでしょうか。

しかし、すぐ住めないのはリノベーションに限った話ではありません。例えば、注文住宅に関しても土地の購入からはじめて、その後に家を建てるので、リノベーションよりも日数がかかる可能性もあるでしょう。基本的に、購入後すぐに住めるのは建売物件や中古物件に限ります。

リノベーションをして住宅が完成するまで、大体3〜5ヶ月かかります。これは、設計期間や工事期間も含めた日数です。ある程度時間がかかるので、余裕を持った計画をおすすめします。

中古マンションのリノベーションにはいくつかの欠点③耐震性に欠点があることも

現在の新築物件は、新耐震基準で建てられています。新耐震基準で建てられた物件は、大地震が発生しても倒壊のリスクが少なく比較的安全です。しかし、新耐震基準は1981年以降の建物に限ります。そのため、それ以前に建てられた中古マンションはこの基準を満たしていない可能性があるのです。

リノベーションのために中古マンションを購入する際、旧耐震基準の住宅が混ざっていることもあります。もし、耐震性が低いマンションを購入してしまうと後悔する可能性がありますので、築年数をあらかじめ確認するようにしましょう。

中古マンションのリノベーションにはいくつかの欠点④間取りを変更できない

そのほかの欠点としては、間取りの変更ができないマンションもあるということです。マンションには共有部分と専用部分があります。天井や床、壁に囲まれている専用部分は、間取りを変更できるケースが多いです。一方、ベランダやバルコニー、給排水共用設備などの共有部分においては、変更ができません。

また、マンションはラーメン構造もしくは壁式構造のどちらかで建設されています。ラーメン構造は壁に建物を支える役割がありませんので、自由に壁の取り壊しが可能です。一方で、壁式構造で造られたマンションは、壁に支えの機能があり、柱の代わりになっている壁を壊すと支えられなくなるため、取り壊しができません。そのため、間取りを自由に変更したいという方はあらかじめマンションの構造を確認しておくといいでしょう。

中古マンションをリノベーションする際の注意点

中古マンションには欠点のほかにも注意点があります。これを知っておくことでリノベーションに向いている物件選びなどに活かせるため、参考にするといいでしょう。

中古マンションをリノベーションする際の注意点①再建築不可物件かどうかの確認をしよう!

1つ目の注意点としては、再建築不可物件かどうか確認することです。再建築不可物件は建て直しができない物件のことになります。リノベーションは、再建築に該当しませんので、このような物件を選ぶと工事ができなくなるというわけではありません。

しかし、再建築不可物件の中には、許可を得て工事しなければならないケースもあるので、手続きが面倒になることがあります。また、物件を売らなければならないとき、値段が安くなったり買い手が思うように見つからなかったりする可能性もあるので、その点は注意しておくといいでしょう。

中古マンションをリノベーションする際の注意点②リノベーションに適した物件を選ぶこと

リノベーションをするためにマンションを購入するので、それに適した物件選びが必要です。例えば、壁式構造のマンションは間取りが変更できませんので、適していると言えないでしょう。また、すでにリノベーションされているお家は、リノベーション代も加算されているケースが多いです。そのため、そのような物件は選ばないのが一般的になります。

中古マンションをリノベーションする際の注意点③ローンは1種類だけじゃない!十分に検討しよう

ローンを組む方は適切なローンを選択しなければなりません。さきほど、中古マンションのリノベーションの欠点のひとつに金利が高いことを挙げました。しかし、ローンによっては安い金利でローンを組むことも可能です。

それを実現するのが、ワンストップ型リノベーションです。物件の購入とリノベーション費用をまとめられるローンのことになります。そして、このローンは住宅ローンに分類されるのです。住宅ローンなので金利が安く、ローンをまとめられるので、住宅の購入からリノベーションまでサポートを受けたいという方におすすめできるでしょう。

欠点だけじゃない!マンションリノベーションにはメリットも

欠点や注意点に焦点を当てて説明していきましたが、中古マンションのリノベーションにはメリットもたくさんあります。改めて、メリットをチェックしていきましょう。

マンションリノベーションのメリット①コストを抑えて住みやすいマンションを実現できる

最大のメリットは初期費用が安いという点です。中古マンションは新築マンションよりも費用が抑えられます。また、その後にリノベーションをしたとしても、数百万円以上の節約になるでしょう。

マンションリノベーションのメリット②物件の種類がたくさんある

リノベーションをするためにマンションを購入するという方も多いでしょう。新築マンションよりも中古マンションのほうが種類は多いということをご存知でしょうか。つまり、中古マンションから選ぶことで、自分に最適な物件を選択することができ、さらにそこからリノベーションができるので、その点に魅了される方もたくさんいます。

マンションリノベーションのメリット③自分のライフスタイルに合わせて間取りを変更できる

間取りが変更できる点もリノベーションのメリットです。物件によっては、壁の取り壊しが難しいところもありますが、そのような物件を避けることで自分に合った間取りにすることができるでしょう。たしかに、注文住宅なら自分の好みの間取りを実現できますが、費用は高くなります。リノベーションであれば、費用を抑えてそれを実現できるので魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

中古マンションをリノベーションする際の欠点を理解してよりよい住まいを実現しよう

リノベーションの欠点は物件選びやローンの選択で補うことができます。また、注意点を意識しながら物件選びやリノベーションをすることで、後悔を減らすことができるでしょう。本来、中古マンションのリノベーションには魅力がたくさんあるので、お住まいの変更を考えている方は検討するといいでしょう。