豆知識

リノベーション

役立つ知識が学べるリノベーションスクールについてご紹介!どんなカリキュラムがあるの?

リノベーションという言葉を聞いてピンときた人、興味がある人、あるいは検討中だという人なら、おそらく自分の家を持つことを意識しているのではないでしょうか。中古物件に手を加え、自分のライフスタイルに合った住まいづくりが可能なリノベですが、いざ自分が実行しようと思っても分からないことが多く迷うこともあるはず。そんな人のために、リノベーションのスクールが存在します。

また、個人の住宅のリノベーションだけではなく、「まち」のリノベ^-ションを行うための学校もあります。リノベーションが学べる学校について、詳しく見ていきましょう。

役立つ知識が学べるリノベーションスクールリノベーションスクールが始まったのは2011年

リノベーションスクールは、2011年の7月福岡県北九州市ではじまりました。といっても、これは自宅をリノベーションしたい人の、個人向けの学校ではありませんでした。まちを再創造するため、まちを元気にすることを目的とした、リノベーションを学ぶことができる学校です。

もともと「リノベーション」という言葉は、建物の修復や再生に限らず、改革や刷新という意味もあります。以前は活気があってにぎわっていたまちが、人口の減少や郊外の大型ショッピングセンターの出店で、どんどん寂れていく風景は日本のどの地域でも見ることができるでしょう。

閉店してしまった店舗がずらりと並び、「シャッター通り」とまでいわれてしまったり、長く人が住んでおらず、手入れもされていない空き家が増えていく・・・。そんなまちに活気を取り戻させるために、空き家やビルなど利用されていない物件をリノベする。それを学ぶことができるのがリノベーションスクールです。

役立つ知識が学べるリノベーションスクールってどんなところ?

2011年に北九州ではじまったリノベーションスクールですが、今では日本全国各地で開催されています。参加している人の職業はさまざま、まちで商店を経営している商店主や、地元に活気を取り戻したい公務員、不動産関係者、デザイナー、アーティスト、それに建築学を学ぶ学生などです。実際にどのようなことを学ぶのか、見ていきましょう。

週末を中心とした3~4日間開催

リノベーションスクールは、週末を中心として2泊3日や3泊4日で開催されることが一般的です。また、その地域に住む人だけではなく、全国から参加者が集まってくるのも特徴です。講師はリノベーションの第一線で活躍する「ユニットマスター」、その講師陣とともに受講生がリノベーションの事業計画を作成することになります。

実際にリノベーションプランを提案

リノベーションスクールは、ただ座って講義を聞くだけではありません。実際にまちの遊休不動産(例えば閉店した飲食店や廃業した銭湯など)まで出かけ、対象物件を見学してその周辺エリアで情報を収集します。見学を終えたら現地で得た情報、浮かんだアイディアなどを話し合い、リノベーションの事業計画を固めていきます。

スクールの最終日に物件のオーナーに向けてプレゼンテーションするという、3~4日間にしては非常に濃い内容になっています。建築や不動産などの知識が全くない、畑違いの職種の人なら3日間程度でリノベーションの事業計画を作り上げるのは、かなりの集中力と気力、体力も必要になるかもしれません。しかし、リノベーションスクールに参加した人の多くが、大変だったけど楽しかった、機会があるなら参加することをおすすめしたいと感想を述べています。

リノベーションを通しての出会いも

リノベーションスクールには、リノベーションに興味がある人、勉強したい人、取り組みたい人が集まってきます。それまで接点のなかった人たちが、まちのリノベという共通の目的に向かって協力しあうことができる、そんなきっかけを作ってくれるのもリノベーションスクールです。3~4日という短期間の学校ですが、その期間が終わってもまちのリノベは継続され、再び活気のあるまち、より魅力的なまちに生まれ変わる確かなきっかけになるようです。

役立つ知識が学べるリノベーションスクールで勉強する事

まちやエリアのためのリノベーションだけでなく、自宅のリノベーションについて学べるスクールもあります。リノベーションがどういうものなのか気になる人、自宅をリノベーションしたい人、中古物件を購入してリノベーションしたい人などに向けて、具体的役立つ知識を学ぶことができます。リノベーションを行いたい中古物件を捜している人向けの内容なのですが、今現在中古物件を所有している、住んでいる人ももちろん参加することができます。

個人が学ぶリノベーションスクール場合は、まずセミナーで基本的なリノベーションの知識を学び、より具体的に学びたい場合はさらに詳しくリノベーションスクール学ぶことになります。あるリノベ学校の例を紹介しましょう。

役立つ知識が学べるリノベーションスクール①物件探し 


こちらはこれから中古物件を探すための内容になりますが、まず自分の物件探しの条件を整理してみます。立地で選ぶのか、それとも環境を重視するのか。戸建てにするかマンションにするかなどです。リノベの適した物件の探し方なども、説明してもらうことができます。

役立つ知識が学べるリノベーションスクール②資金計画


希望するものすべてをリノベするのは、金銭的に難しいこともあります。まず予算を割り出すことが大切、ライフプランや人生設計、年収なども考慮してトータル予算を計算してみます。ローンを組む場合のアドバイスも受けることができます。

役立つ知識が学べるリノベーションスクール③リノベーションの実践


どのような仕様にするのか、リノベの目的の整理や住宅診断なども行い、具体的な予算とプランを検討します。

役立つ知識が学べるDIY専用リノベーションスクール

住まいの不具合や補修など、自分でできることは自分でやってしまう、「DIY」を実践している人も増えてきています。最近では、リフォームの範囲の作業ならやったことはあるけれど、これからリノベにも挑戦してみたい!という人のための、DIYリノベーションスクールも開校されています。自分の家を自分でリノベしたい、でも不安という人のために、どのようなカリキュラムが用意されているのか見ていきましょう。

・建物の解体 

建物がどうやって作られているのか、内装を壊し解体することで仕組みを知ることができます。

・デザイン、プランを描く
どのような家にしたいのかプランを描いてみます。

・塗装
コンクリートにペンキを塗るなど、塗装を体験してみます。

・床の施工
床の内側の構造を知り、防音などの処置を行います。

・壁作り
壁を立て、石膏ボードやパテで仕上げます。

・窓やドアの取り付け
プロによる取り付けのコツを伝授。

・床の仕上げ
カーペットや塗装で床を仕上げます。

DIYリノベーションスクールで役立つノウハウ取得

DIYリノベーションスクールでは、講義を受けて知識を得るだけではなく、実際に解体しデザインを行い、大工仕事や塗装工事まで行います。作業を行うことで壁や床下の構造なども学ぶことができ、すべてのカリキュラムに参加することで、一通りのリノベノウハウを取得することが可能です。

役立つ知識が学べるリノベーションスクーで早速自分の手で形にしてみよう

まちの再創造、地域の活性化のためのリノベを実践したい、中古物件を購入しリノベーションする時の知識を得たい、自分の手でリノベーションしたい・・・。そんなリノベーションについての知識や実践方法、技術を得たい人向けの学校はいろいろと開校されています。

いずれのリノベーションも、古くなったものを再生することで新たな価値が生み出されるもの。これからの日本では、ますますリノベが盛んになっていくことが予想されるといいますから、興味があり機会があったらぜひリノベーションスクールで学んでみてください。