豆知識

How to お掃除(動画付)

シンクの掃除を重曹とクエン酸でする方法

キッチンのシンクは調理をしたり洗い物をしたりなど毎日使う場所なので、いつもきれいにしておきたいものです。

油断していると、いつの間にか水垢や油汚れがシンクに付着し、さらに放置しておくと、中性洗剤ではなかなか落とせないガンコな汚れとなってしまうこともあります。
ここからは重曹を使ったシンクの簡単な掃除方法をご紹介します。

準備するもの

・重曹(掃除用):大さじ10杯程度
シンクの汚れのほとんどが中性から酸性なので、弱アルカリ性の重曹を使うと汚れを中和してシンクから剥がしてくれます。

食用の重曹でももちろん問題ありませんが、掃除で頻繁に使うには掃除用の重曹の方が容量も多く、価格も安いのでおすすめです。
ホームセンターやドラッグストア、100円ショップで購入できます。

重曹はひとつあると便利な掃除アイテムですので、常備しておきましょう。

・スポンジ

食器を洗うときに使っているような柔らかいスポンジをご用意ください。ステンレス製のシンクは傷つきやすいため、掃除をする時はたわしや金属製のブラシは避けましょう。

・クエン酸:大さじ10杯程度
酸性のクエン酸はアルカリ性の汚れを落とすこともできますし、重曹と混ぜると発泡して汚れを浮かしてくれます。
クエン酸は300グラムで100円~300円程度で、ドラッグストアや100円ショップ、ホームセンターで購入できます。

・ゴム手袋
肌荒れを防ぐためにゴミ手袋を着用するのがおすすめです。

掃除時間:15分

手順

1.シンク全体を水で軽く濡らし、重曹をシンク全体に振りかけます。全体がうっすら白くなる程度までまんべんなく振りかけてください。

2.次に、排水口のカバーを外して、ゴミ受けとゴミ受けの下にある排水トラップ(フタ)を取り出し、同様に重曹を振りかけます。排水口の中は多めに振りかけておきましょう。

3.濡らした柔らかいスポンジで、力を入れずに円をクルクルと描くようにシンクをこすります。汚れがこびりついている場合は数分ほど置いてからこすると効果的です。
スポンジがない場合にはゴム手袋やサランラップを丸めたもので代用できます。

4.全体的に重曹で磨けたら、クエン酸をまんべんなく振りかけます。
重曹とクエン酸が混ざるとしゅわしゅわと発砲しながら、汚れを浮かします。混ざっていない部分はスポンジなどでよく混ぜ合わせ、5分程度おきます。

5.シンク全体を水で洗い流し、外したゴミ受けなどを元に戻したら完了です。

シンクの汚れの原因は4つ

シンクの汚れは

①水垢
②油汚れ
③石鹸カス
④カビ・ぬめり

から成り立っています。

水垢
水垢は、水道水に含まれるミネラル、カルシウム、マグネシウムが他の汚れと混じって付着したものです。掃除をしないで放置しておくと、どんどん蓄積し、白くザラザラした汚れとなってこびりついてきます。

油汚れ
油汚れは、調理油や食品に含まれる油が原因です。シンクに付着した油を長時間放置しておくと、酸化して樹脂のようになり定着してしまいます。油汚れが付着して3ヶ月以上経ってしまうと、洗剤では落ちにくくなりますので、早めの対処が肝心です。

石鹸カス
石鹸カスは、見た目は水垢とあまり変わりありませんが、食器用の洗剤と水道水のミネラル分が混じりあった汚れが蓄積したものです。水垢と同じで蓄積しやすく、ひどくなるとシンクにこびりつく性質があり落とすのが厄介です。

カビ・ヌメリ
カビ・ぬめりは、主にゴミ受けのあるシンクの排水口に発生しやすいです。特にゴミ受けは食品のカスや水分が付着していて、カビや雑菌が増殖する条件が揃っています。ヌメヌメとした汚れを放っておくと、悪臭が発生します。

注意事項

重曹には汚れを分解して溶かす作用に加えて研磨作用があるので、強くこするとシンクが傷ついてしまいます。

最後に流水で良く流しましょう。重曹は水に溶けにくい性質があり溶けなかった重曹は白い跡となって残ってしまうことがあります。

また、ステンレスのシンクに摩耗や劣化によるサビが発生した場合は、重曹だけでは取り切れません。その場合はクリームクレンザーを使ってこするとほとんどのサビを落とせます。
ステンレスの劣化を防ぐには、使用後に水滴を拭いて乾燥した状態を保つことも大切です。

シンクの掃除頻度

シンクは一日の終わりに掃除をするのがベストです。日々の手入れが大切な理由は、汚れが蓄積すると落としにくくなるからです。

毎日シンクの掃除ができないという方は、1週間に1回は汚れに合わせた方法で掃除をしましょう。ただし、排水口のゴミ受けに残っている食品のカスなどは悪臭の原因になるのでまめに捨てるのが鉄則です。

シンクの掃除を重曹とクエン酸を使った掃除方法のまとめ

重曹を使ったシンクの掃除の仕方をご紹介しました。

重曹の研磨効果でシンクにこびりついた汚れが簡単に落ちるだけでなく、シンクがピカピカになります。重曹には消臭効果もあるので、臭いの気になるシンクの排水口の掃除にも最適です。振りかけてこするだけという簡単な掃除方法なので、習慣にしやすいこともメリットです。