千代田区で粗大ゴミを回収・処分する3つの方法―積み放題プランは安い？

引越しや片付けなどで不要になった食器棚やタンスを捨てたい方は、粗大ゴミの処分方法や料金が気になるのではないでしょうか。
千代田区には、粗大ゴミの処分方法が複数ありますので、処分方法が決められない方も多いのではないでしょうか。

それぞれの粗大ゴミの処分方法の料金やデメリットが分かれば、自分に最適な方法で粗大ごみが捨てられます。
この記事では千代田区での粗大ゴミの処分方法や料金、不用品回収業者を利用した時との比較をご紹介します。

千代田区の粗大ゴミとは？

千代田区では、一般家庭から排出される電気・家具・寝具などで、大きさが概ね30cm以上、長さ180cm以下のものが粗大ゴミの対象です。

例えば、ベッド、学習机、洋タンス、和箪笥、テーブル、自転車、じゅうたん、布団が粗大ゴミに当てはまります。
物干し竿やウッドカーペットなど、長さが180cmを超えるものは、収集運搬が困難なので、切断してそれ以下のサイズにして出すか、不用品回収業者を利用して処分しましょう。

リサイクル家電やピアノや耐火性金庫などの適正処理困難物は粗大ゴミにはなりません。千代田区で捨てられないゴミについては「千代田区で粗大ゴミとして捨てられないもの」でご紹介します。

1．千代田区の戸別回収で粗大ゴミを捨てる

千代田区では、玄関先や敷地の入り口まで収集車が粗大ゴミを取りに来てくれる戸別収集を利用して粗大ゴミを捨てられます。
ここからは千代田区の戸別収集での粗大ごみの出し方をご紹介します。

①申込

千代田区の粗大ゴミ収集は事前申し込み制で、電話またはインターネットで申し込めます。
申し込みの際に案内される収集可能日から希望日の選択が可能です。

2021年3月現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、粗大ごみ受付センターでは電話受付オペレーターの出勤数を減らして運営中です。
そのため、できるだけインターネットからの申し込みが推奨されています。

ただし、インターネット受付で申し込み可能な粗大ゴミの個数は、合計10個までです。11個以上の粗大ゴミを出す場合は、電話でお申し込みください。

【電話受付】

電話番号	03-5296-7000 0570-03-7000（新規申し込みの臨時窓口）
受付日時	月曜日から土曜日 午前8時～午後7時

【インターネット受付】

URL	https://sodai.tokyokankyo.or.jp/Sodai/V2WebNotes/13101/0/0/
受付日時	24時間 日曜日と年末年始（12月29日から1月3日まで）は休み

②粗大ごみ処理券の購入

千代田区では、粗大ごみ処理券を購入して手数料を納付します。
粗大ごみ処理券は、コンビニなど千代田区内の｢粗大ごみ処理券取扱所｣の表示のあるお店で販売されています。
処理券にはA券200円、B券300円の2種類がありますので、品物1点ごとに案内された料金分の処理券を購入してください。
【粗大ごみ処理券取扱所一覧】

ごみ処理券には、名前と収集日、集合住宅の場合は部屋番号を記入し、品物1点ごと見えやすい場所に貼ってください。
千代田区以外の処理券や、料金が不足している場合は収集されないので注意しましょう。

千代田区の粗大ゴミ回収料金

粗大ゴミの処分手数料は、品目によって定められています。
また、同じ品目でもサイズによって料金が異なることがありますので、申し込みの前にサイズを測っておきましょう。

千代田区の粗大ゴミの主な処分料金は以下のようになります。

【処分手数料例】

品目名	処分料金
ベッド（シングル）	900円
マットレス（シングル）	900円
タンス（腰丈・背丈）	300〜2200円
自転車（大人用）	600円
ソファ（2人掛け）	1600円
食器棚（背丈程度）	900円または1600円

③粗大ごみを出す

粗大ゴミは、予約した収集日の朝8時までに出してください。戸建ての場合は、玄関先や敷地の入り口などわかりやすい場所に出しましょう。マンションやアパートで出す場所がとくに決められていない場合は、1階の共有玄関前の敷地など、わかりやすい場所に出してください。

収集時間は概ね午前8時30分から午後3時30分頃となっていて、立ち会う必要はありません。収集時間を知りたい場合は、収集予定日の前日午後3時頃、千代田清掃事務所（03-3251-0566）へお問い合わせください。

2．千代田区で粗大ゴミを持ち込み処分

千代田区から出た粗大ゴミの持ち込み処分ができる施設はありません。
戸別収集や不用品回収業者で粗大ゴミを処分しましょう。

3．千代田区の不用品回収で粗大ゴミを処分する

不用品回収業者を利用して粗大ゴミを回収してもらう方法もあります。
自治体で粗大ごみを捨てる場合と比べて、料金は高くなりますが粗大ゴミを家から運び出すところから廃棄処分まで全て任せられるので便利です。

不用品回収業者の粗大ゴミ回収料金

不用品回収業者に依頼した時の料金は2パターンあります。
1つ目は「基本料金＋品目ごとに決められた料金」の合計で料金が決まるパターンです。

ベッド、タンス、食器棚、学習机、カラーボックスなど粗大ゴミの品目が明確で、大型家具が5点以内の時にはこちらの方が安くなります。

基本料金は3000円から4000円で、不用品回収業者の店舗や倉庫から近いと安くなることもあります。例えば、千代田区に事業所を構える不用品回収業者は千代田区からの依頼には通常3000円かかる基本料金を2000円にしている業者もあります。

品目ごとの粗大ゴミ回収費用相場は以下のようになります。

品目名	回収費用
ベッド	6000円
マットレス	3500円
タンス	6000円
食器棚	7000円
学習机	5000円
ソファ	6000円

2つ目はトラックに積み放題で○○円と決められている場合です。
積み放題プランの中には「基本料金」「処分費用」が含まれており、料金は以下のようになります。

トラックの大きさ	目安料金
軽トラック積み放題	30,000~50,000円
2トントラック積み放題	80,000~120,000円

ＷＥＢ広告では軽トラック1台9800円~という料金設定がよく見られますが、この料金では回収後の廃棄処分は難しいです。

回収された家具や家電が美品でリサイクルショップに引き取られるのであれば、処分費用がかかりません。しかし、一般的に引き取られる粗大ゴミの半数以上は市場価値がないものです。

それらを処分するには費用がかかります。処分費用の他に人件費やトラック代もかかりますので、積み放題プランを9800円で提供すると不用品回収業者は赤字になってしまいます。
また、訪問時に「作業代」として別途料金を徴収される場合や処分料金を抑えるために、回収した粗大ゴミを不法投棄したりや個人で出したごみとして処分場に運んで処分している可能性もあります。

不法投棄は違法ですし、自身で出していない粗大ゴミを偽って処分場に持ち込むのは条例違反にあたります。

詳細は【不用品回収業者の選び方トラブル事例】をご覧ください。
信頼できる不用品回収業者は【千代田区の不用品回収業者】から自分で探すこともできますし、ReLIFEでも手配させていただきます。

千代田区で粗大ゴミとして捨てられないもの

大きさが30cm以上でも、千代田区の粗大ゴミとして捨てられないゴミがあります。また、可燃ゴミや不燃ゴミにも当てはまらないので、不用品回収業者や一般廃棄物収集運搬業者に個人で依頼して捨てます。

例えば、パソコンは捨てる部品がない電子機器と言われています。
ＰＣリサイクル推進法によって小型家電回収ボックスに入れたり、リネットジャパンに郵送して処分します。回収されたパソコンは工場で分解され、再資源化され新たな製品へと生まれ変わります。

テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機はリサイクル対象家電なので、粗大ゴミでは捨てられません。家電販売店で引き取ってもらったり、自身でリサイクル券を購入して工場へ持ち込んだりして処分します。
リサイクル対象家電は千代田区が管理していないので、料金の支払い方法や処分手続きも粗大ゴミとは異なります。
リサイクル対象家電の処分方法は
【千代田区でテレビを処分する】
【千代田区で冷蔵庫を処分する】
【千代田区でエアコンを処分する】
【千代田区で洗濯機を処分する】で詳細をご確認ください。

パソコンやリサイクル対象家電以外にも金庫やピアノ、農薬などゴミ処理場では粉砕できない固いものやゴミ収集車の作業員がトラックに積み込めないものは粗大ゴミとして処分できません。千代田区のWEBサイトやゴミ処理ガイドブックで確認できます。

不用品回収業者では千代田区で適正処理困難物に指定され、引き取りされない粗大ゴミも回収してくれます。

粗大ゴミをリサイクルする

千代田区では、ゴミ減量とリサイクル活動の施設「リサイクルセンター鎌倉橋」を開設しています。こちらでは、家庭で不要になった衣類や雑貨の出品が可能です。

出品は1点5kg以内で、価格の上限は1万円までとなっています。飲食物・動植物等・刃物類等・電気製品等・違法コピー品などを除いたものが出品可能で、必要としている人に有料で譲れます。

リサイクルセンターに持ち込めない大型のものや高価なものは、リサイクル情報誌の「ゆずります・ゆずってください」を利用してリサイクルが可能です。
このように千代田区では、まだ使えるものは欲しい人に譲るという取り組みがされていますので、十分使えそうなものはリサイクルを検討する方法もあります。

【ゆずります・ゆずってください】

千代田区の粗大ごみ処分方法まとめ

千代田区での粗大ごみの処分方法をご紹介しました。

千代田区では、概ね30cmを超える大型ごみは粗大ゴミに分類され、戸別収集を利用して処分できます。ごみ処理場への持ち込み処分は行われていませんので、インターネットまたは電話で収集の申し込みをしてください。

冷蔵庫や洗濯機などリサイクル対象家電やピアノや耐火金庫などは適正処理困難物に指定され、千代田区では回収・処分ができませんので、自身で廃棄物処理業者手配して処分します。